ゲーム業界

ゲーム業界とは?市場規模や仕事内容、平均年収や今後の動向も紹介

ゲーム業界とは?

ゲーム業界とは、ゲームソフト・ハードの開発や販売などに携わる産業です。

ゲームと言えば、Nintendo SwitchやPlayStationなどの家庭用ゲームを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし近年は、家庭用ゲームだけでなくスマホゲームも広く普及しています。

スマホゲームはユーザーの課金による継続的な収益が発生しやすいため、多くの企業が力を入れている状況です。

さらに、インターネット経由で行うクラウドゲームも注目されてきています。時代の流れに合わせてゲームの形や楽しみ方が増えているため、ゲーム業界の市場規模は今後ますます拡大するでしょう。

2021年度におけるゲーム業界の市場規模や成長率等は以下の通りです。

業界市場規模

6.6兆円(41位/190業界)

成長率

+10.9%(10位/190業界)

利益率

+9.5%(9位/190業界)

出典:業界動向SEARCH.COM「ゲーム業界

ゲーム業界の代表的な企業

ゲーム業界の代表的な企業と、その売上高をまとめました。

※ゲーム以外の事業も行っている企業に関しては、ゲーム関連事業の売上高をまとめています。

企業名

売上高

ソニー

2.60兆円(※1)

任天堂

1.76兆円(※2)

バンダイナムコ

0.34兆円(※3)

スクウェア・エニックス

0.33兆円(※4)

ネクソン

0.29兆円(※5)

セガサミー

0.21兆円(※6)

コナミ

0.20兆円(※7)

サイバーエージェント

0.16兆円(※8)

ミクシィ

0.10兆円(※9)

ガンホー

0.10兆円(※10)

※1 出典:ソニーグループ株式会社「2021年度有価証券報告書
※2 出典:任天堂株式会社「2021年度有価証券報告書
※3 出典:株式会社バンダイナムコホールディングス「2021年度有価証券報告書
※4 出典:株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス「2021年度有価証券報告書
※5 出典:株式会社ネクソン「2021年度有価証券報告書
※6 出典:セガサミーホールディングス株式会社「2021年度有価証券報告書
※7 出典:コナミホールディングス株式会社「2021年度有価証券報告書
※8 出典:株式会社サイバーエージェント「2021年度有価証券報告書
※9 出典:株式会社ミクシィ「2021年度有価証券報告書
※10 出典:ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社「2021年度有価証券報告書

2020年から2021年にかけての売上高は、ソニーと任天堂の2社で約4.3兆円です。ゲーム業界全体の6割以上を占めるため、両者がゲーム業界を牽引していることがわかります。

売上高3位から10位の企業は、上位2社に大きく離されています。しかし数千億円規模の売上高があるため、日本の中でも有数の大企業と言えるでしょう。

ゲーム業界の職種・仕事内容

ゲーム業界の職種・仕事内容には、以下のようなものがあります。

  • ゲームプランナー
  • ゲームプロデューサー
  • ゲームデザイナー
  • サウンドクリエイター

それぞれの仕事を詳しく見ていきましょう。

ゲームプランナー

ゲームプランナーは、ゲームの世界観やレイアウト、キャラクターなどゲーム全体の方向性を決めるのが仕事です。ゲーム制作の基盤を担うため、柔軟な発想力や思考力が求められます。

ゲームの企画を考えたら、社内でプレゼンテーションを行います。企画が通ったら、仕様書を作成して制作チームへ渡すのも仕事です。

ゲームプロデューサー

ゲームプロデューサーは、ゲーム開発にかかるスケジュールや予算など、プロジェクト全体を統括するのが仕事です。ゲームプランナーと協力しつつ、制作チームや個別メンバーの管理も担います。

経験が求められる仕事であるため、新卒でゲームプロデューサーになるのは難しいでしょう。実績を積み重ねて目指すポジションです。

またゲームプロデューサーはゲーム開発を進めるうえで、多くの人たちと関わりを持ちます。そのため、高いコミュニケーション能力やリーダーシップなども求められます。

ゲームデザイナー

ゲームデザイナーは、グラフィックデザイナーとCGデザイナーに分けられます。

グラフィックデザイナーは、背景やキャラクターなどをデザインするのが仕事です。ゲームパッケージのデザインも担当します。

CGデザイナーは、グラフィックデザイナーがデザインしたキャラクターなどを、CG技術を用いて動かすのが仕事です。Photoshopクリエーター能力認定試験や、Illustratorクリエーター能力認定試験などの資格を保有していると、就活で有利になるでしょう。

サウンドクリエイター

サウンドクリエイターは、ゲームの音楽全般に携わる仕事です。ゲームのメインテーマや戦闘シーン、効果音などさまざまな場面での音楽を考えます。

また音をデータ化する技術も求められるため、プログラミングスキルが必要な仕事でもあります。自作のゲームサウンドを作成してアピールすると、就活で評価されやすいでしょう。

ゲーム業界の年収

ゲーム業界の年収

ゲーム業界の平均年収と、全業界の平均年収を比較してみましょう。

業界

平均年収

ゲーム業界

657万円(※1)

全業界

433.1万円(※2)

※1 出典:業界動向SEARCH.COM「ゲーム業界
※2 出典:国税庁「民間給与実態統計調査

全業界の平均と比べ、ゲーム業界の平均年収は約240万円高いことがわかります。ゲーム業界に就職できれば、高年収が期待できます。特に売上高が大きいソニーや任天堂などの大企業では、年収1,000万円クラスも目指せるでしょう。

ただし、年収だけを軸にして就職先を選ぶのは避けましょう。ゲーム業界に入ってやりたいことを踏まえて企業を選ぶのが、就活で失敗しないポイントです。

ゲーム業界の現状の課題

ゲーム業界の課題は、流行の移り変わりの早さです。ゲームを何十年もプレイするユーザーは少なく、常に時代を先読みした開発を続けなければ、企業として生き残れません。

また近年はVRやARなどの新技術の登場、5G通信の普及などに伴い、ゲームそのものの形が変化しつつあります。これまでと同じ技術だけではゲームを開発できないため、時代の流れに合わせて必要な人材をいかに確保していくかが重要となるでしょう。

ゲーム業界の今後の動向・将来性

ゲーム業界は今後ますます伸びていくと予想されます。ゲームを競技として行うeスポーツや、VR・ARの技術が普及し始めているからです。

流行の移り変わりは早いものの、さまざまなジャンルに技術を展開できれば、ゲーム自体がなくなる心配はないでしょう。

また現在流行しているオンラインゲームは、5G通信による通信速度アップでさらに人気が加速すると考えられます。時代の波に乗ればゲーム業界も新たなジャンルに展開できるため、将来性は明るいでしょう。

実は就職する業界・会社選びよりも、重要なのは職業選び 自分の強み・特徴を活かした職業に就職をしない人は、早い段階で退職しているケースが多いです。単純にこの業界、この会社が好きとかではなく、自分の強み・特徴を活かした職業選択をするために適職診断をぜひご活用ください。

P−CHAN就活エージェント無料就職相談センターまずはお気軽にご相談ください!