クレジットカード業界

クレジットカード業界とは?年収や現状の課題、今後の動向・将来性などを解説

クレジットカード業界とは?

クレジットカード業界とは、消費者金融と販売信用の業務全般を担う業界です。

これまでクレジットカードと言えば、ショッピングでの決済が主な使い道でした。しかし光熱水費等の公共料金、法人税や相続税といった税金の支払いにまでクレジットカードが利用できるようになり、近年クレジットカードの利用範囲が広がってきています。

クレジットカード業界の2021〜2022年における市場規模・成長率・利益率は以下のとおりです。

業界市場規模

1.6兆円

成長率

2.1%

利益率

15.7%

出典:業界動向SEARCH.COM「クレジットカード業界

クレジットカード業界が好調な理由としては、コロナ禍によりクレジットカード利用が増えたことが一因として考えられます。外出自粛によって店舗での売上は大きく落ち込みましたが、アマゾンや楽天などの通販でクレジット決済の利用が拡大しています。

クレジットカード業界の代表的な企業

クレジットカード業界の代表的な企業と、その売上高を以下にまとめます。

企業名

売上高

イオンフィナンシャルサービス

4,706億円(※1)

クレディセゾン

2,990億円(※2)

トヨタファイナンス

2,391億円(※3)

オリエントコーポレーション

2,298億円(※4)

ジャックス

1,640億円(※5)

新生銀行

596億円(※6)

ホンダファイナンス

556億円(※7)

日産フィナンシャルサービス

527億円(※8)

ポケットカード

372億円(※9)

※1 出典:イオンフィナンシャルサービス株式会社「有価証券報告書
※2 出典:株式会社クレディセゾン「有価証券報告書
※3 出典:トヨタファイナンス株式会社「有価証券報告書
※4 出典:株式会社オリエントコーポレーション「有価証券報告書
※5 出典:株式会社ジャックス「有価証券報告書
※6 出典:株式会社新生銀行「有価証券報告書
※7 出典:株式会社ホンダファイナンス「有価証券報告書
※8 出典:株式会社日産フィナンシャルサービス「有価証券報告書
※9 出典:ポケットカード株式会社「有価証券報告書

売上高トップは、イオンフィナンシャルサービスです。利便性の高い「イオンウォレット」や「通帳アプリ」など、クレジットカードの機能拡充に力を入れています。

次いで売上高が好調なクレディセゾンは、永久不滅ポイントセゾンカードを中心に、旅行に特化した「セゾントラベル」やスポーツくじ購入などの幅広い事業を展開している企業です。

売上高上位の企業は、いずれも他社にはない独自のサービスを展開することで、競合との差別化を進めています。

クレジットカード業界の職種別の仕事内容

クレジットカード業界について、職種別に仕事内容を紹介します。

マーケティング・企画

マーケティング・企画は、市場調査を通じて顧客のニーズを引き出し、経営方針や戦略に基づいた新しいクレジットカードを開発する職種です。サービス内容や特典、入会手続きの方法などについても企画段階から話し合うことがあり、これらはイシュア業務と呼ばれています。

ひらめきやアイデアの発信力だけではなく、得られたデータから必要な情報を引き出す分析力も必要な仕事です。

営業

クレジットカード業界にも営業職はあります。営業職は、新規加盟店の獲得や既存加盟店の管理、クレジットカード利用者を増やすための活動をする職種です。これらはクレジットカード業界のなかで、アクワイアラ業務と呼ばれています。

飛び込み営業のようなスタイルをとることが少なく、マーケティング・企画の業務を兼任することもあるのが特徴です。

営業に興味がある方は、「営業職とは何か説明!種類や仕事内容、向いている人の特徴や年収」も読んでみてください。

信用調査

信用調査は、クレジットカードを発行する前に申込者の審査をする職種です。顧客の申込書類と企業にあるデータベースをチェックして、クレジットカードを発行するかどうかを判断します。

また、クレジットカードにはゴールドやプラチナといったカードのランクがありますが、このランク決めも信用調査の業務の一つです。利用状況が問題ない顧客に対しては、利用限度額を引き上げたり上のランクにカードを切り替えたりします。

債権管理

債権管理は、クレジットカード利用者の利用金額を管理する職種です。期限に問題なく支払いがされているかどうかを確認します。

また正しく支払いがされていないときは、顧客へ連絡をして支払いをしてもらえるように催促をするのも仕事です。支払いが滞っている場合は、クレジットカードの利用を止めて債権を回収します。

カード会社は顧客の支払いから利益を得るため、債権管理はクレジットカード業界において非常に重要なポジションと言えるでしょう。

カスタマーサービス

カスタマーサービスは、顧客と電話やメールでやり取りするのが主な仕事です。カード利用者対応と加盟店対応の2部門があります。

具体的な業務は、サービス内容の説明や問い合わせへの回答、クレーム対応などです。また期限を過ぎても支払いがない利用者に対して、催促の連絡を入れるのもカスタマーサービスの業務に含まれています。

システム管理

システム管理は、不正アクセスや不正利用を防ぐセキュリティ面の管理や、業務で必要なシステムの開発をするのが仕事です。一般的にエンジニアやプログラマーといった高度な専門技術を持つ人が担当します。

クレジットカード業界は信用が何よりも大切な業界であるため、セキュリティに関する業務を担うシステム管理は非常に責任の大きな仕事と言えるでしょう。

クレジットカード業界の年収や給料

クレジットカード業界の年収

クレジットカード業界の平均年収と、全業界の平均年収を比較してみましょう。

業界

平均年収

クレジットカード業界

442万円(※1)

全業界

433.1万円(※2)

※1 出典:マイナビエージェント「業種別平均年収ランキング クレジット・信販
※2 出典:国税庁「民間給与実態統計調査

全業界と比べると、クレジットカード業界の年収は10万円程度高いことがわかります。比較的年収の高い金融・コンサルティング業界と比べると高年収と言えるほどではありませんが、他業種と比べると高い年収です。

クレジットカード業界の現状の課題

クレジットカード業界の現状の課題について見ていきましょう。

キャッシュレス決済の普及が他国より遅れている

日本においては、キャッシュレス決済の普及が他国より遅れているのがクレジットカード業界の課題です。今後はキャッシュレス決済を使っていない人や店舗に対して、利用を促していくことが求められます。

そもそも国内のキャッシュレス決済は、加盟店に支払う手数料が高額という課題を抱えています。

実際に経済産業省の「キャッシュレス決済 実態調査アンケート集計結果」では、キャッシュレス決済を未だに導入していない理由として、飲食店や小売業の中で「手数料の高さ」がありました。

また同じく経済産業省の「キャッシュレス更なる普及促進に向けた方向性」によれば、日本のキャッシュレス決済比率は約30%です。主要各国を見ると40〜60%を推移しており、日本のクレジットカード普及が進んでいないことがわかります。

クレジットカードの普及はクレジットカード業界の利益に直結するため、当面の大きな課題と言えるでしょう。

不正利用への対策が求められている

クレジットカードを普及させるにあたり、不正利用などのセキュリティ周りは重要な課題です。実際、「不正利用が怖い」「現金の方が安心」という理由でクレジットカード利用をためらう人がいます。

一般社団法人日本クレジット協会の「日本のクレジット統計(2021年版)」によると、2014年のカード不正利用額は114.5億円であるのに対し、2021年には330.1億円まで増えました。つまり7年間のうちに約3倍に広がっています。

フィッシング詐欺や番号の盗み見など、クレジットカードを悪用する手口は多様化しています。そのため今後の課題として、これらの不正を防止するための仕組みを構築することが重要です。

クレジットカード業界の今後の動向・将来性

クレジットカード業界の今後の動向・将来性について見ていきます。

決済比率・取扱高は上昇傾向にある

クレジット業界の決済比率・取扱高は上昇傾向にあります。

新型コロナウイルスが流行した直後は、外出自粛に伴い取扱高は一時的に落ち込みました。しかし外出自粛をきっかけにネット通販の利用が伸びたことで、結果的にクレジットカードの需要は高まっています。

また利用できる範囲の拡大も、決済比率・取扱高が上昇した理由の一つです。買い物以外の公共料金や納税の支払いでも、気軽にクレジットカードが使えるようになりました。

実際に日本クレジット協会の「クレジット関連統計」でも、「緊急事態宣言以降キャッシュレス決済が増えた」と発表されています。

新しい決済方法が誕生していく

クレジット業界はPayPayなどの新しいサービスに対抗すべく、カード決済に代わる決済方法を提案しています。

例えば楽天カードは、楽天pay(QRコード決済)や楽天edy(電子マネー)の機能をクレジットカードに紐付け、他社にはない付加価値を提供しています。利用者にとっては支払いの選択肢が増えるだけでなく、ポイントを効率的に貯めやすいこともメリットです。

このようにクレジットカード業界はデジタル決済に対抗できるキャッシュレス決済を続々と導入しており、今後も成長が見込まれる業界と言えるでしょう。

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