アパレル業界

アパレル業界とは?現状の課題や今後の動向・将来性などを解説

アパレル業界とは?

アパレル業界とは、衣料品を取り扱う業界です。ショップの接客販売で使われることの多い言葉ですが、衣料品メーカーやデザイナーなどもアパレル業界に分類されます。

アパレル業界の2021年における市場規模や成長率、利益率は以下のとおりです。

業界市場規模

5.2兆円(49位/190業界)

成長率

−4.1%(150位/190業界)

利益率

−8.1%(172位/190業界)

出典:業界動向SEARCH.COM「アパレル業界

アパレル業界の代表的な企業

アパレル業界の代表的な企業と、その売上高は次のとおりです。

企業名

売上高

ファーストリテイリング

20,088億円(※1)

しまむら

5,426億円(※2)

アダストリア

1,838億円(※3)

ワールド

1,803億円(※4)

オンワードHD

1,743億円(※5)

青山商事

1,614億円(※6)

西松屋チェーン

1,594億円(※7)

ワコールHD

1,522億円(※8)

AOKIホールディングス

1,431億円(※9)

TSIホールディングス

1.340億円(※10)

※1 出典:株式会社ファーストリテイリング「有価証券報告書
※2 出典:株式会社しまむら「有価証券報告書
※3 出典:株式会社アダストリア「有価証券報告書
※4 出典:株式会社ワールドホールディングス「有価証券報告書
※5 出典:株式会社オンワードホールディングス「有価証券報告書
※6 出典:青山商事株式会社「有価証券報告書
※7 出典:株式会社西松屋チェーン「有価証券報告書
※8 出典:株式会社ワコールホールディングス「有価証券報告書
※9 出典:株式会社AOKIホールディングス「有価証券報告書
※10 出典:株式会社TSIホールディングス「有価証券報告書

最も高い売上高を記録しているのは、UNIQLOやGUを展開するファーストリテイリングでした。ファストファッションの代表格とも言えるファーストリテイリングは、低価格帯かつ機能性の高い商品が多く、幅広い世代に受け入れられているのが強みです。

売上高2位のしまむらはアジア圏への海外進出も行っています。安価でデザイン性に優れた商品と、高い利益を生み出す販売力の高さが特徴です。

アパレル業界の職種・仕事内容

アパレル業界の仕事内容を職種別に見ていきます。

販売員

販売員は、実店舗で接客販売する仕事です。店舗に来てくれたお客様に向けて、商品の良さや魅力をアピールして購買を促します。

販売員とのコミュニケーションの中で商品の購入を決めるお客様も多いため、会社の利益に直結する職種です。

エリアマネージャー

エリアマネージャーは、複数の自社店舗を総括する仕事です。各店舗を巡回して店舗ごとの課題や売れ筋を確認し、現場へと指示を出します。

また、催事場販売などで店舗に人手が足りていないときは、現場で接客をすることもあります。

バイヤー

バイヤーは、自社で販売する品物を買い付ける仕事です。ただ売れそうな商品を買い付けるのではなく、自社の売上データを参考にしながらブランドやトレンドにマッチした商品を選ぶ難しさがあります。

情報収集力や分析力、高いコミュニケーションスキルが必要で、販売員経験者が務めることが多い職種です。

デザイナー

デザイナーは、洋服のデザインをする仕事です。デザイン画作成のほか、市場調査やコンセプトの企画、サンプルの確認なども行います。

服飾デザイナーはトレンドを読み取る力が必要であり、マーケティング的な目線も求められます。

パタンナー

パタンナーは、デザイナーが作成したデザイン画から型紙を起こす仕事です。デザイナーからヒアリングした内容に基づき、立体と平面を用いてパターンを作成します。

製品にするための指示を行うことが多いため、洋服に関する知識はデザイナーと同じくらい求められます。

MD(マーチャンダイザー)

MD(マーチャンダイザー)は、商品化の計画を行う仕事です。

具体的には商品の開発や販売プラン策定、価格設定、予算・売上管理などを行います。また企業によって呼び方は異なり、バイヤーと同義に扱われることもあります。

アパレル業界の知識だけでなく、高い分析力や流行を先読みする力が求められる職種です。

VMD(ヴィジュアルマーチャンダイザー)

VMD(ヴィジュアルマーチャンダイザー)は、売場の商品を魅力的に仕上げる仕事です。陳列の色味やディスプレイを工夫しながら、お客様が見やすく購入しやすい売場にすることを目的としています。

また、季節に合わせた売場作成や新店舗のデザインを行うこともあります。

生産管理

生産管理は、販売計画をもとに適切な販売時期や生産量を予測する仕事です。社外では仕入れ先、社内ではデザイナーやパタンナーなど、商品ができる過程でさまざまな人々と連携しなければなりません。

また管理業務が主な仕事なので、高いマネジメントスキルや判断力が求められます。

プレス

プレスは、ブランドや商品の広報・宣伝をする仕事です。雑誌やSNSといった媒体を使い、商品情報の発信や広告の掲載を行います。

経験者が務めることの多い職種で、求人があまり出されていないのが特徴です。

アパレル業界の年収

アパレル業界の年収

アパレル業界の平均年収と、全業界の平均年収を比較してみましょう。

業界

平均年収

アパレル業界

318万円(※1)

全業界

433.1万円(※2)

※1 出典:マイナビエージェント「 業種別平均年収ランキング |流通・消費財・アパレル・フード
※2 出典:国税庁「民間給与実態統計調査

アパレル業界の平均年収は、全業界の平均と比べると大きく下回っていることがわかります。ただしインセンティブ制度を採用する店舗勤務なら、売上目標を達成することで別途ボーナスが支給されることがあります。

また、店舗勤務から本社勤務のバイヤーやデザイナーにキャリアチェンジができれば、より高年収を期待できるでしょう。上記はあくまでさまざまな職種の平均であり、アパレル業界に入ったからといって必ずしも年収が低くなるということはありません。

アパレル業界の現状の課題|「やばい」という噂は本当?

アパレル業界の現状について、一部では「やばい」との声もありますが、果たして本当なのでしょうか。

現在アパレル業界が抱えている課題は大きく分けて2つです。

「国内」×「実店舗」市場の縮小

現在のアパレル業界は需要喪失時代とも言われ、景気の低迷やコロナ禍によって国内の市場が縮小傾向にあります。

特に新型コロナウイルス流行によるダメージは大きく、ECサイトでの消費が増えて実店舗への客足は減少傾向です。店舗以外の販売手段を持たない企業は売上が伸び悩み、閉店を余儀なくされるケースもあります。

このような実態から、現状や今後のアパレル業界はやばいのではないかと考えている方も一定数いるようです。

低価格志向の消費者が増加

近年は消費者のモノに対する執着がなくなり、高いブランド商品よりも低価格で機能性の高い商品を買いたいという需要にシフトチェンジしています。実際に売上高を見ても、上位に位置しているのは低価格のファストファッションを売りにしている企業がほとんどです。

このような消費者行動の変化によって、高級ブランドを中心に販売していたアパレル企業は苦戦を強いられる状況が続いています。

アパレル業界の今後の動向・将来性

アパレル業界の今後の動向と将来性について見ていきましょう。

アフターコロナに向けた事業展開が進められている

新型コロナウイルスが収束したあとは、インバウンド需要に期待が集まっています。具体的には、各企業において海外向けECサイトの展開や、海外への実店舗の設置といった動きが見られます。

ECサイトに関しては実店舗よりも在庫管理が重要であり、従来とは違う戦略で売上を伸ばしていく必要があるでしょう。

デジタル技術を活用した新しいサービスが期待されている

IoTやデジタル技術を活用し、現場の効率化や売上アップにつなげようとする動きがあります。

IoT(Internet of Things)はモノのインターネットと呼ばれ、インターネット活用で生活を豊かにする仕組みのことです。例えばZOZOTOWNでは、スマートフォンアプリにより自分自身で体型サイズを測ることができる技術を開発しました。

またデジタル技術を活用した例を一つ挙げると、実店舗とオンラインを一貫したチャネルとして捉えるオムニチャネルの促進があります。

オムニチャネルは、Webサイトや広告といったチャネル(媒体)を駆使し、ユーザーを効率的に集められる仕組みとして流通業界で注目されています。

アパレル業界には国内市場の縮小や消費者需要の変化といった課題があるものの、上記のような新しいサービスが普及すれば明るい将来が見えてくるでしょう。

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