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【2025年9月最新】タクシー運転手の平均年収・給料は?歩合制の仕組みや手取りの計算方法を紹介

2025年09月02日

タクシー運転手の平均年収・給料は?歩合制の仕組みや手取りの計算方法を紹介
タクシー運転手という職業にはベテラン運転手のイメージが強いかも知れませんが、近年は性別を問わず幅広い年齢層が志望するようになっています。

しかし、いざ就職しようと考えた時に給与形態などがよくわからなくて不安だという声を上げる方も少なくありません。

一般企業のような月額いくらという提示がないために困惑してしまうのかもしれませんが、タクシー会社がどのように給与を計算しているのか理解すれば不安は晴れるはず。

賃金の算出方法をご紹介しますので、ぜひこの機会にタクシー業界への見識を広めていただきたいと思います。

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目次

タクシー運転手(ドライバー)の平均年収

タクシー運転手(ドライバー)の平均年収
まずタクシー運転手の平均年収について、全国の平均年収や都道府県別の平均年収を見ていきましょう。

全国の平均年収

令和6年におけるタクシー運転手の平均年収は、414万円(※1)でした。

国税庁によると、職業を問わない全給与所得者の平均年収は461万円(※2)であるため、タクシー運転手の平均年収はやや低く感じるかもしれません。

しかし、タクシー運転手の中には、収入を抑えて年金をもらいながら働いている60代以上の人も多くいるため、フルタイムで働く現役の世代だけでの本来の平均年収はより高くなります。

※1 出典:全国ハイヤー・タクシー連合会「令和5年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」「令和6年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況
※2 出典:国税庁「1年間を通じて勤務した給与所得者

平均年収が高い都道府県

タクシー運転手の平均年収が高い都道府県は、以下の通りです。

順位都道府県平均年収
1位東京都502万円
2位埼玉県481万円
3位愛知県475万円
4位大阪府457万円
5位神奈川県420万円

出典:全国ハイヤー・タクシー連合会「令和6年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況
全国で最も高い平均年収を誇るのが502万円の東京都で、2位の埼玉県481万円、3位の愛知県475万円をそれぞれ大きく上回っています。

東京都は羽田空港や東京駅、新宿・渋谷といった大規模ターミナルを有したエリアです。ビジネス・観光・インバウンドなどのタクシー需要があり、乗車機会が他の地域より圧倒的に多いため、タクシードライバーの平均年収も全国的に見て高い傾向があります。

埼玉県や愛知県は、大都市圏へのアクセスや地域内の経済活動の活発さが、平均年収を押し上げている要因と考えられます。また大阪府や神奈川県もビジネスパーソンや観光客のタクシー需要の高さが、収入に反映されていると言えるでしょう。

表からは都市部の利便性や人口密度の高さが、タクシー運転手の年収に大きな影響を与えていることがわかります。

平均年収が低い都道府県

タクシー運転手の平均年収が低い都道府県は、以下の通りです。

順位都道府県平均年収
1位青森県211万円
2位徳島県252万円
3位福島県263万円
4位秋田県264万円
5位山形県274万円

出典:全国ハイヤー・タクシー連合会「令和6年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況

タクシー運転手の平均年収が最も低い都道府県は、青森県で211万円でした。次いで徳島県252万円、福島県263万円、秋田県264万円、山形県274万円です。

いずれも人口規模が比較的小さく、都市部に比べてタクシーの利用者数が限られていることが、平均年収の低さに影響していると考えられます。

また生活コストや物価水準が比較的低い地域では、タクシー料金自体が安く設定されていることが多く、タクシー運転手の収入に影響しています。そしていずれのエリアも、観光需要やビジネス利用が集中する大都市圏と比べると、乗客数や長距離利用の機会が少なめです。

以上から、地域特性や需要の差がタクシー運転手の年収に大きな差を生んでいることが見て取れます。

年収の推移

全国ハイヤー・タクシー連合会「タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」では、タクシー運転手の年収の推移が以下のように示されています。

年度全国の平均年収
令和元年360万円(※1)
令和2年299万円(※2)
令和3年280万円(※3)
令和4年361万円(※4)
令和5年418万円(※5)
令和6年414万円(※6)

※1 出典:全国ハイヤー・タクシー連合会「令和元年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況
※2 出典:全国ハイヤー・タクシー連合会「令和2年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況
※3 出典:全国ハイヤー・タクシー連合会「令和3年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況
※4 出典:全国ハイヤー・タクシー連合会「令和4年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況
※5 出典:全国ハイヤー・タクシー連合会「令和5年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況
※6 出典:全国ハイヤー・タクシー連合会「令和6年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況

タクシー運転手の平均年収は、令和元年の360万円から令和3年の280万円にかけて大きく減少しました。原因としては、新型コロナウイルスの感染拡大による外出制限や観光需要の急減が影響し、業界全体が厳しい状況に置かれていたと考えられます。

特に令和2年から令和3年にかけての落ち込みは顕著で、わずか1年で20万円近い下落となりました。しかし令和4年以降は回復に転じ、令和5年には418万円と過去6年で最も高い水準です。

翌年の令和6年はわずかに414万円と微減していますが、それでも高水準を維持しています。最低値だった令和3年の280万円と比べると+134万円、約48%の大幅な回復を遂げました。業界全体がコロナ禍から立ち直りつつあることが、数字からも見て取れます。

タクシー運転手(ドライバー)の給料・歩合制の仕組み

タクシー運転手(ドライバー)の給料・歩合制の仕組み
タクシー運転手の給料制度は基本給と歩合制を組み合わせたものです。

給与月額は、主流とされる「A型」「B型」「AB型」三種類の計算方法があります。

タクシー会社によって採用している形態が異なるので、どのような働き方をしたいのか、希望する条件からどの方式が自分に合っているのか検証してみるといいでしょう。それによって合うタクシー会社、合わないタクシー会社を判断できるはずです。

「A型」「B型」「AB型」の詳細は以下を参考にしてください。

A型賃金:基本給に歩合給と賞与が加わる形態

タクシー運転手独特の給与に「歩合給」というものがあります。営業成績が反映される部分で、月々の売り上げがタクシー会社の定めた額面を超えた時に発生します。

基本給に定められた部分を超えた売上金額が歩合給の対象です。

ただし、A型賃金形態を採用しているタクシー会社は近年ではほとんどありません。

B型賃金:完全歩合制

タクシー運転手の頑張りが最も分かりやすい形で反映されるのがB型賃金です。

売り上げに歩合率を掛け合わせたものがそのまま給与になりますから、実績を積めば積むほど給与月額は高くなります。

いわば「完全成功報酬型」の給与形態です。

AB型賃金:基本給に歩合給と賞与が加わるA型とB型の中間形態

多くのタクシー会社はこの方式でフレキシブルに給与を算出しています。

基本給に歩合給と賞与が加わるところはA型と同様ですが、こちらは基本給の部分についてもタクシー会社によって取り扱いが異なり、どちらかというとB型賃金の特徴が強く出ると考えていいでしょう。

B型賃金との大きな違いは歩合給を丸ごと月給に反映するのではなく、一部をプールして賞与に分配するところです。

A型よりも営業成績が強く反映される上に年間を通して給与が安定しやすいという魅力があります。

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タクシー運転手(ドライバー)における歩合制のメリット

タクシー運転手(ドライバー)における歩合制のメリット
タクシー運転手における歩合制のメリットは、以下の3つです。

  • 売上次第で収入が上がる
  • 目標を定めて仕事ができる
  • 自由な働き方ができる

売上次第で収入が上がる

タクシー運転手の給与は基本的に歩合制なので、きっちりと売上を伸ばせば自身の収入が上がっていく仕事です。

歩合率はタクシー会社によって異なりますが、1つの目安として60%で計算してみましょう。月の売上を40万円確保できれば、月給は24万円です。90万円の売上であれば54万円の収入になります。ベテランのタクシー運転手ともなれば、月収100万円以上を得ることも可能です。

一般的なビジネスパーソンのように徐々に昇給する働き方ではないため、自分の力で大きく稼ぎたい人には、タクシー運転手が向いています。

工夫や努力を重ねれば売上を伸ばせるようになり、収入を十分に増やすこともできるでしょう。

目標を定めて仕事ができる

タクシー運転手は売上に応じて収入が決まる歩合制なので、目標を立てながら仕事ができます。

仕事で目標を立てると、ゴール地点が可視化されてモチベーションを維持しながら働けるメリットがあります。「今月は〇〇万円の売上を上げて〇〇万円稼ぐ」と具体的な数値目標を立てることで、日々進捗を確認しながら仕事の精度を高めていけるでしょう。

また目標を設定すれば1日の働き方を効率的に設計できるため、業務改善に繋げられます。

自由な働き方ができる

歩合制で働くタクシー運転手の大きなメリットは、自由な働き方を実現しやすい点です。売上に応じて給与が決まるため、効率良く稼ぐ方法を自分で工夫し実践できます。

例えば通勤ラッシュや深夜帯といったタクシー需要の高い時間を狙って勤務することで、短時間でも高収入を目指せるでしょう。地域や時間を見極めて行動すれば、無駄なく成果を上げることも可能です。

さらにタクシー会社によっては出勤時間や休憩のタイミングを柔軟に決められるケースもあります。家庭やプライベートの事情に合わせてスケジュールを組めるため、仕事と私生活のバランスを取りやすい点も魅力でしょう。

自分のペースで収入を追求できる歩合制は、多様なライフスタイルに合った働き方を望む人に最適な仕組みです。

タクシー運転手(ドライバー)における歩合制のデメリット

タクシー運転手(ドライバー)における歩合制のデメリット
タクシー運転手における歩合制のデメリットは、以下の3つです。

  • 慣れないうちは収入が安定しない
  • 運転手同士で競争が起きやすい
  • 長時間労働になりがち

慣れないうちは収入が安定しない

歩合制のデメリットは、収入の安定が難しい点です。

営業成績によって売上が変動するため、売上が良い月もあれば、反対に大きく収入を落としてしまう月もあるでしょう。完全歩合制のタクシー会社なら、収入がほぼなくなってしまう可能性もゼロではありません。

天候や季節、社会情勢の変化によってもタクシーの需要は変化します。そのため稼げた月と同じ営業をしていても、高収入が得られない月もあるでしょう。

歩合制は売上次第で収入が増える点がメリットとも言えますが、転職したてのタクシー運転手にとってはデメリットになることもあります。

運転手同士で競争が起きやすい

歩合制が中心となっているタクシー会社では、運転手同士の競争が起きる可能性もあります。各運転手が収入を伸ばそうと効率良く稼げるエリアやポイントを模索する中で、他の運転手と乗客の取り合いをすることがあるからです。

もちろん、基本的には運転手同士で協力しながら仕事をするため、全てのタクシー会社で競争が起きるわけではありません。しかし成果主義が強い歩合制を採用しているタクシー会社では、競争が起こりやすい点は事前に知っておいた方が良いでしょう。

長時間労働になりがち

歩合制での勤務は、長時間労働になりやすい点もデメリットとして挙げられます。歩合制は自分の売上がそのまま収入に反映されます。収入を増やしたいと考える運転手は、自然と長時間勤務になってしまうことが多いでしょう。

特に経験の浅いタクシー運転手は「あと少し頑張ればもっと稼げる」と無理を重ねてしまうことも少なくありません。効率的な営業よりも、時間で売上を補おうとするケースが見られます。

しかし長時間働き続けることは、体力面や健康面で大きな負担となるので注意が必要です。歩合制の利点を活かすためにも、労働時間をしっかり管理し、適切に休憩を取ることが大切です。

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タクシー運転手(ドライバー)の給料の特徴

タクシー運転手(ドライバー)の給料の特徴
タクシー運転手の給料は、他の業界・職種に比べると一部で特殊なケースもあります。

主に次のような特徴について知っておきましょう。

  • 地域によって変わる収入
  • 時間帯によっても変わる収入
  • 働いた結果が給料に反映される

地域によって変わる収入

地域の人口が多いほどタクシー利用者数も増えていきます。そのため、人口が多い地域の収入は、必然的に、人口が少ない地域よりも高くなっていきます。

実際に、東京都のタクシー運転手の平均年収は約585万円(※)と全国平均よりも高く、場合によっては他の業界で働くサラリーマンの平均年収以上に稼げることもあります。

一方で、大都市だけが有利とは限りません。

日本への外国人観光客は毎年右肩上がりが続いており、現在、観光場所が多い地域では観光客を乗せる機会も多く、大都市に引けを取らない収入を得ることも十分可能と言えるでしょう。

※ 出典:全国ハイヤー・タクシー連合会「令和5年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況

▶︎地方のタクシードライバーの特徴は?都心との違いなどを解説

時間帯によっても変わる収入

タクシー運転手の収入は時間帯によっても異なります。

例えば、日中は病院近くで走り高齢者のお客様をターゲットに、夜は都心で終電を逃したお客様をターゲットに、と時間帯とお客様層を決めて走ることで収入はおおきく変わってきます。

またタクシーの料金が割増になる深夜帯のお客様を狙うことで、効率的に高い収入を得るということも可能です。

働いた結果が給料に反映される

給料が基本給と手当で構成されている職種とは異なり、タクシー運転手の給料には歩合制が導入されています。

そのため、お客様を乗せても乗せなくても給料は変わらないなどという事はなく、お客様を乗せる事で売り上げが上がり、それがドライバー自身の給料を上げることにつながります。

この歩合制により、タクシー運転手の中には平均年収を大きく上回る収入を得ている人もいます。

仕事へのモチベーションは人ぞれぞれですが、給料と言う目に見える結果はわかりやすく仕事への意欲の向上につながります。

タクシー運転手(ドライバー)の手取りはどう計算する?

タクシー運転手(ドライバー)の手取りはどう計算する?
タクシー運転手の手取りは、タクシー会社の歩合率と月々の売上を元に計算します。次の計算式を用いれば、タクシー運転手の手取り額を計算可能です。

給与(手取り)=[売上×歩合率]-従業員負担金

例えば売上が50万円で、歩合率が60%の場合、給与(歩合給)は50万円×0.6=30万円となります。そこから従業員負担金を差し引いた額が、自分の手取り額です。

従業員負担金の内訳はタクシー会社により異なりますが、主に事故の修理費、クレジットカード・キャッシュレス払いの手数料です。

売上が変動することで、タクシー運転手の手取りは大きく変わります。タクシー運転手への転職を考えている人は以上の計算式を参考にし、毎月の売上目標を設定しながら働くようにしましょう。

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タクシー運転手(ドライバー)として稼ぐコツ

タクシー運転手(ドライバー)として稼ぐコツ
タクシー運転手の給料はどれだけ乗客を乗せられるかで大きく変わっていきます。自身の努力次第で平均年収だけでなく、サラリーマンの平均年収も超える事が可能です。

その為には、稼ぐためのコツが重要ですので、そのコツをいくつかご紹介していきます。

都心部のタクシー会社に転職する

稼ぐことを意識するなら、都心部のタクシー会社に転職すると良いでしょう。

先ほど触れた通り平均年収の高い都道府県は、人口密度の高い東京都や大阪府といった都心部が中心です。人の流れが多いエリアでの営業なら、たとえ営業成績が振るわない月でもある程度の給料を確保できるでしょう。

都心部では、自家用車を使わずに出勤する人や夜の繁華街で終電を逃す人が多くいます。必要な時間・エリアを押さえて営業をすれば、非常に稼ぎやすいと言えます。

シフト制・歩合制を採用するタクシー会社に転職する

タクシー運転手として安定した収入を目指すなら、シフト制・歩合制を導入しているタクシー会社を選びましょう。シフト制であれば、勤務時間や日数を柔軟に調整でき、生活スタイルに合わせて無理なく働けます。

また歩合制なら、頑張った分だけ収入が増える仕組みのため、モチベーションの維持にもつながるでしょう。乗客数が少ない地域では思うように売上が伸びないこともありますが、都市部であれば高収入を狙いやすくなります。

シフト制や歩合制の仕組み、さらに営業エリアの特性をしっかり理解した上で、自分に合ったタクシー会社を選ぶことが、安定して稼ぐための大切なポイントです。

流し営業ばかりしない

タクシー運転手として稼ぐなら、流し中心の営業スタイルはあまりおすすめできません。

流し営業は道を走らせながら乗客を探す方法ですが、確実性に欠けているため効率が悪くなることもあるからです。また燃料消費も激しいので、従業員負担金が増えて収入減になることもあるでしょう。

売上を伸ばすことを考えるなら、乗客を降ろしたあとは、すぐにタクシー需要のある場所へ移動して付け待ち営業をする方が効率的に稼げます。需要を把握するために、地域のイベントや観光スポットについても事前に理解を深めておきましょう。

稼げない人は、実際に1日のほとんどを流し営業に割いている場合があります。収入を上げたいなら、タイミングごとのタクシー需要をきっちりと拾って営業しましょう。

タクシー需要のある場所で営業する

駅のタクシー乗り場でタクシーが並んでいる光景は誰でも見たことがあると思いますが、駅以外にも病院、空港、商業施設、オフィス街等、タクシーを利用する方はいます。

駅の場合は、乗換駅などの乗降客が多い駅やオフィス街の最寄り駅などが、より多くの乗客のタクシー利用を見込めます。

また、この他にもイベントがある場合、イベント会場付近などもタクシーの需要が高まります。そのため、自分の担当地域の様々な情報を調べておくと売上アップにつながります。

営業エリアの情報収集を欠かさずに行う

稼げるタクシー運転手になるには、営業エリアの情報収集を習慣化させましょう。需要が集中する場所や時間帯を把握することで、効率的な営業ができます。

例えばコンサートやスポーツイベント、花火大会など大規模な催しがあると、周辺は一気にタクシーの需要が高まります。また通勤時間帯や終電後などの人の動きを押さえることで、無駄のない営業ルートの組み立てが可能です。

日頃から地元のイベント情報や交通状況を確認し、状況に応じた柔軟な行動を心がけることが、収入を伸ばす重要なポイントです。

時間帯を考慮する

午前中であれば出勤する乗客を、夕方以降であれば帰宅する乗客を対象とした方が効率は良く、時間帯によって目的地は変わっていきます。

日中でも、オフィス街では移動のためにタクシーを使われるサラリーマンの方もいます。特にお昼の時間帯は、営業へ出発したり休憩をとりに行ったりと、多くのビジネスパーソンが動き出します。そのため自身の休憩は昼の時間帯前後にとり、稼ぎ時を逃さないようにしましょう。

そして深夜帯もタクシー運転手が稼ぐチャンスです。料金が深夜割増になるため、昼日勤に比べ収入が多くなります。駅周辺や繁華街を走らせて、終電を逃したビジネスパーソンを積極的に探して乗せましょう。

そのため、時間帯によるタクシーの需要が高い地域を把握し、より多くの乗客を乗せることが重要となります。

道を覚えて効率を上げる

同じ目的地へ乗客を乗せていくにも、空いている道と混んでいる道とでは到着にかかる時間が変わります。

渋滞に出くわすと、乗せられたかもしれない乗客を逃してしまいます。

そのため、空いている道や混んでいる道、その時間帯を覚える事でタクシー利用の効率性を上げ、同時に乗客のタクシー利用が多い道を覚えて売上アップにつなげましょう。

どうやって覚える?新人タクシードライバーのための道の覚え方

長距離の乗客を見つける

長距離の乗客を乗せることが出来れば運転手の給料アップに直結します。

日中と異なり、夜間や終電後などはタクシー以外の交通手段が無くなるため、自然とタクシーの需要が増えます。

特に、都心のオフィス街などの場合だと郊外に住んでいる方が多いので、長距離の可能性が増えますし、夜の繁華街なども同様に長距離の乗客を乗せる可能性が日中より高まります。

そのため、タクシーの長距離利用を見込める乗客が集まっている場所を把握し、売上アップにつなげることがおすすめです。

サービスの質を高める

タクシー運転手として稼ぐ上で、サービスの質を高めることも大切です。質の高い接客を心がけることで、多くのリピーター獲得ができるようになり、売上向上に繋がります。

例えば、稼げるタクシー運転手は以下のようなサービスを徹底しています。

  • 笑顔で対応ができる
  • 親切・丁寧な言葉遣いができる
  • 最適なルート提案ができる
  • 車内を清潔に保つ
  • 会話したい人、したくない人の見極めと適度なコミュニケーション
  • 観光スポットの案内や情報の提供
  • 快適な室内温度を設定できるなど

どれだけ運転技術が優れているタクシー運転手でも、言葉遣いが荒かったり気配りができていなかったりすると売上を伸ばせません。

相手への心遣いを欠かさないホスピタリティ精神を持つ運転手こそが、選ばれる運転手として稼げるようになります。

タクシー運転手(ドライバー)が未経験からでも安定して高給与を狙える理由

タクシー運転手(ドライバー)が未経験からでも安定して高給与を狙える理由

福利厚生が充実している企業もあり女性も安心して働けるから

東京都内のタクシー会社を例に挙げると、A社では未経験者の育成に積極的であること、女性ドライバーの育成と採用のために環境を整えていることが評価されて国土交通省から「女性ドライバー応援企業」の認定を受けています。

未経験者のために用意された待遇は「養成期間は1日12,000円保障」「月額35万円の給与保証6カ月」など。

女性に対しては女性単身寮の開設を進めていたり、パウダールームを用意してあったり、また、その他の福利厚生を充実させる方針で動いているようです。

会社によっては育成期間中は収入を保証する制度があるから

またB社では、未経験者にとってより有利な条件を揃えています。養成乗務員は6か月間に渡って月額35万円の給与が保証されます。

一定の営業成績を上げられるようになるまで会社が責任を持って新人育成にあたる姿勢を示すものと言えるでしょう。

額面の幅はあるものの、例に挙げたタクシー会社以外にも多くの会社が3カ月、6カ月という単位で給与保証を行っており、中には1年という長期間保証してくれるタクシー会社もあります。

タクシー運転手は頑張りがそのまま給与に反映される貴重な職種です。未経験の方は戸惑うこともあるかと思いますが、平均的には3ヶ月~6ヶ月で営業にも慣れると言われています。

その後は徐々に自分なりのコツを掴み、スキルを磨いていけるはず。稼いでいる人は年収が900万円を超えています。

長期に渡って活躍できるから

タクシー運転手は70歳を過ぎても年収600万円以上稼いでいる人がいるくらい、勤務のペースや体調管理に気を付けさえすれば、安定して長く活躍できる職業です。

世の中の新卒社員の平均初任給が約20万円ということを考えても、良い条件ということが言えるでしょう。新卒者、転職者も歓迎される職種なので、現在就職・転職活動で迷っている方はタクシー運転手として活躍する未来を想像してみてください。

そして、ぜひ挑戦してみていただきたいと思います。

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タクシー運転手の年収に影響を与えた需要変化の推移

タクシー運転手の年収に影響を与えた需要変化の推移
年収推移から、タクシー需要の変化が次のように読み取れます。

  • コロナ禍による乗客数の激減
  • アフターコロナ以降の急速な需要回復
  • 今後見込まれる需要の動向

コロナ禍による乗客数の激減

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、タクシー業界は深刻な打撃を受けました。外出制限や観光客の激減により、移動の需要そのものが大幅に減少したことが原因です。

実際に緊急事態宣言中の外出制限や大型連休時の移動自粛の影響で、タクシーを利用する人が激減し、多くの運転手が収入減に直面しました。営業を続ける中で、思うような収入を得られず業界を去る人もいた時期です。

アフターコロナ以降の急速な需要回復

アフターコロナ以降、経済活動の再開とともに人の移動が活発になり、タクシー需要も急速に回復しています。特に円安の影響で日本を訪れる外国人観光客が増加し、インバウンド需要が高まったことから、観光地や都市部ではコロナ前を上回る需要が生まれました。

一方でコロナ禍を機に離職したタクシー運転手も多く、人手不足は深刻化してる状況です。その結果、運転手の確保を目的に賃金水準が上昇するなど、収入面ではプラスの影響が見られます。

ライドシェアや電動キックボードなど新たな移動手段が登場する中でも、タクシーの利便性や対応力は依然として高く評価されており、今後も需要の回復基調が続くと見込まれています。こうした背景から、タクシー業界は再び成長局面に入ったと言えるでしょう。

今後見込まれる需要の動向

今後のタクシー業界は、さらなる需要の拡大が見込まれている状況です。経済成長の加速や訪日観光客の増加が続くと予測されています。

移動手段の多様化という課題はあるものの、タクシーの強みである柔軟な対応力が再び評価される機会も多いでしょう。

新たにタクシー業界へ参入を考える人にとって、今は大きなチャンスを秘めている時期です。今後も市場の成長が期待されています。

タクシー運転手(ドライバー)への転職を考える方へ

タクシー運転手(ドライバー)への転職を考える方へ
タクシー運転手の給料制度や労働環境、働き方のコツをご紹介しました。

タクシー業界に対してブラックなイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、完全歩合制や、基本給と歩合制を組み合わせた給料形態で働いた結果が、そのままタクシー運転手の給料に反映されるため労働の成果がしっかりと自分に返ってきます。また、労働環境はご紹介した三つの勤務形態から運転手自身のライフスタイルに合わせて選択できます。

タクシー運転手に限らず、新しい仕事を始めた直後は苦労しますが、この記事でご紹介した、“お客様を乗せるコツ”を掴んでしまえば安定した収入を得ることができます。

今後、外国人観光客の増加や、高齢化社会に伴いタクシーの需要はますます増え続けていきます。タクシー運転手に転職して以前より収入が増えたという方も多くいらっしゃいます。

転職を考えている方は、是非一度、タクシー運転手への転職を考えてみてはいかかでしょうか。P-CHAN TAXIでは、タクシー会社への転職を支援しています。

タクシー運転手への転職を考えているけれども、年収やキャリアアップに関しての悩みがある方。プライベートとどの程度両立できるのか、気になる方。タクシー運転手の転職に関するお悩みなら、なんでもお気軽にご連絡ください。

今まで多くの方のタクシー運転手への転職を支援してきた弊社が力になります。面談をしていただくだけで、あなたに合ったタクシー会社を選定し、採用までサポートいたします。

まずは、無料で登録いただくだけで、転職活動を開始することができますので、お気軽にお問い合わせください。

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※P-CHAN TAXIの最新の口コミ情報は、以下の通りです。
サービス名口コミ評価
P-CHAN TAXI4.8(162件)
出典:Google MAP、2025年9月時点
この記事を書いた人
木村 啓喜

P-CHAN TAXI編集部
木村

株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!

この記事の運営者:P-CHAN TAXI

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