40代はタクシードライバーへの転職がおすすめ!選ばれる理由やメリット・デメリットを解説
2025年03月09日
40代は、20代や30代と比べると転職が難しくなってくる年代です。そんな中でも、タクシードライバーは40代でも転職しやすいおすすめの職業です。
この記事では、40代でのタクシードライバーへの転職がおすすめの理由や転職するメリット、デメリットについて解説します。転職する際に求められるスキルや確認すべきことについても解説するので、タクシードライバーへの転職に興味がある40代の人はぜひ最後までご覧ください。
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目次
40代にタクシードライバーへの転職がおすすめの理由
40代にタクシードライバーへの転職がおすすめのもっとも大きな理由は、タクシードライバーが未経験でも活躍できる仕事であることです。40代となると転職市場にはさまざまな人がいます。
同じ職務を10年以上経験しベテランの技術を持った人、一つの企業でさまざまな職種を経験し現場の知識を持ったうえでマネジメントについている人や複数の会社で働いた経験を持ち多角的な視点を持った人などさまざまです。
もしくは変化の激しいこの時勢の中、残念ながら勤め先が倒産してしまった人もいるかと思います。
このように十人十色の経歴が見られる40代という年齢ですが、労働者としては経験・体力ともに充実した戦力として強力な世代です。
一方で転職という点で見ると、例えば、長年営業を経験してきた人が40代で技術職に転向することは容易ではありません。
企業側から見ると培ってきたスキルをあまり活用できないうえに教育コストもかかるため、営業を経験してきた人は営業職に、技術を経験してきた人は技術職に加わってほしいと思うのは当然のことです。
そのような中、過去の経歴はほとんど問われることがなく40代からでも転職してチャレンジできる仕事がタクシードライバーなのです。
タクシー会社が40代の転職者を選ぶ理由
40代の転職者はタクシー業界でも人気です。タクシー業界が40代を選ぶ理由としては、下記のような理由が挙げられます。
- 主戦力として働ける
- 社会人経験を積んでいる
- ドライバーとしての質が高い
それぞれの理由について、詳しくみていきましょう。
主戦力として働ける
40代は、タクシードライバーという職業において主戦力として働ける現役の年代です。タクシードライバーは、2022年時点で平均年齢が58.3歳(※)と高齢化が進んでおり、平均年齢から見ると40代はまだまだ若手です。
タクシードライバーの中には、70代で活躍している人が大勢います。40代でもタクシードライバーであればこの先20年以上働けるため、主戦力としての活躍が期待されています。
※出典:国土交通省「令和5年版 国土交通白書 第Ⅱ部 関連データ集」
社会人経験を積んでいる
40代は社会人経験が豊富なため、安心して採用できるという企業側のメリットがあります。
40代ともなると、前職がどのような分野であってもある程度の社会人経験を積んでいます。コミュニケーション能力をはじめ、タクシードライバーとして活用できるスキルを持っていることも多い年代です。
採用後の新人研修で接客マナーや運転技術などの基礎的なスキルを育成する必要が少なく、教育の手間やコストを削減できます。そのため、社会人経験が豊富な40代はタクシードライバーとして採用されやすいと言えます。
ドライバーとしての質が高い
40代はドライバーとしての質が高く、事故のリスクが少ないのが特徴です。
若い年代は、まだ運転技術が身に付いていない可能性があります。また、60代以上になると加齢に伴う体力の変化により、運転に負担を感じることがあるかもしれません。
しかし、40代は運転技術も身に付いており体力に余裕があることが多いです。そのため、違反や事故のリスクが低い傾向にあります。
実際に、警察庁の「令和5年における交通事故の発生状況について」によると、人口10万人あたりの交通事故件数がもっとも少ない年齢は40〜45歳で285.4件です。タクシー会社としては、ドライバーとしての質が高い40代は安心して採用できる年代です。
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40代でタクシードライバーに転職するメリット
40代でタクシードライバーに転職するメリットには、下記のものがあります。
- 未経験でも転職しやすい
- 現役で働ける期間が長い
- 収入アップを見込める
- 人間関係のストレスに悩まされにくい
それぞれのメリットについて、詳しくみていきましょう。
未経験でも転職しやすい
タクシードライバーは、未経験でも転職しやすいというメリットがあります。と言うのも、タクシードライバーは一般的なビジネスマナーさえあれば働けることから、専門的なスキルや技術をあまり求められないからです。
タクシー業界以外の業界において、特に40代での転職は専門的なスキルや技術を求められる傾向にあります。また、管理職としての役割を期待されることも多く、求められるスキルは多岐にわたるでしょう。
しかし、タクシードライバーは健康で運転ができれば転職できる職業です。特別な資格や高度な専門知識は不要で求人数も多いため、40代でも転職しやすいでしょう。何らかの理由で長期間就業歴がなくても、社会復帰しやすい職業でもあります。
現役で働ける期間が長い
タクシードライバーは、40代で転職しても現役で働ける期間が長い職業です。40代でもドライバー全体の平均以下の年齢であるため、40代での転職後も長く現役で働き続けられます。
定年は65歳ですが、ほとんどのタクシー会社では65歳以降も嘱託や非正規の形で契約を延長できます。自身に働く体力と意欲があれば、40代からの転職でも20年以上働けるでしょう。
また、個人タクシーとして独立すれば働く年齢に制限はありません。健康であり続ける限り働きたい人や老後の生活資金に不安がある人も安心して転職できるメリットがあります。
収入アップが見込める
タクシードライバーが40代に人気の理由としては給料が高いという点が挙げられます。
一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会の「令和5年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」の調査によると、タクシードライバー全体の平均年収は約419万円です。しかし、これはあくまでも平均の数値です。
タクシードライバーのほとんどは歩合制が採用されており、自分の頑張り次第では平均よりもさらに高い収入を目指せます。
タクシードライバーの月収について、下記の条件で簡単にシミュレーションをしてみましょう。
- 歩合給が売上の6割
- 隔日勤務(11日/月 1日あたり18時間勤務)
1回の輸送単価を1,500円(約3.5km 15分)として、1時間あたり2人を送迎したとすると計算式は以下のようになります。
【計算式】
1,500円×2人×18時間×11日×0.6=356,400
上記の例は単純化した計算式であるため、このようにいかないケースもあることでしょう。しかし、1時間あたり30分乗客を乗せていれば、およそ36万円が月々に稼げます。そして出勤日数を1日増やせば40万円、年収にして480万円です。
もう少し工夫して1時間あたり3人送迎できれば、月収は50万円後半まで伸びます。1日の労働時間が長いとはいえ、月の3分の2を自由に使えることも考えると生活の充実度はかなり違ってくるでしょう。
▶稼げるドライバーとそうでない人、違いはどこにある?
▶タクシードライバーの仕事内容は?向いている人や仕事の特徴を解説
▶タクシー運転手の平均年収・給料は?歩合制の仕組みや手取りの計算方法を紹介
人間関係のストレスに悩まされにくい
タクシードライバーは業務中1人で行動しているため、人間関係のストレスに悩まされにくいです。
複数人のチームでプロジェクトを進めたり、組織の一員として働いたりしていると、どうしても人間関係で悩むことがあります。特に40代は、中間管理職として板挟みに遭いやすい年齢です。実際に人間関係の悪化によるストレスで転職を考えている人もいるでしょう。
しかし、タクシードライバーは基本的に一人で仕事をするため、人間関係のストレスを感じる場面が格段に減ります。わずらわしい人間関係に悩むことなく、自分のペースで仕事に集中できる点がメリットです。
40代でタクシードライバーに転職するデメリット
40代でタクシードライバーに転職するデメリットとして挙げられるのは、主に下記です。
- キャリア形成が難しい
- 体力や健康状態のリスクがある
- 人との関わりが少なく孤独を感じる
それぞれのデメリットについて、詳しく解説します。
キャリア形成が難しい
タクシードライバーは特別なスキルがなくても働けますが、裏を返せば専門的なスキルが身に付かないとも言えます。そのため、タクシードライバーの経験を活かして全く別のキャリアに進むのは難しいでしょう。
ただでさえ40代の転職市場は高いスキルや技術が求められ、転職が難しい年代です。その上で、タクシードライバーとして働くと、今後の他業種への転職はさらに難しくなることが予想されます。そのため、40代でタクシードライバーに転職する際は、今後もタクシードライバーとして働くという強い意思が必要です。
とは言え、タクシー業界内で言えばハイヤードライバーや介護タクシードライバーなど、一般的なタクシードライバー以外のキャリアプランもあります。必ずしもタクシーのドライバー以外の選択肢が限られているわけではないため、自分が求める働き方を見つけられるでしょう。
体力や健康状態のリスクがある
タクシードライバーは何歳でも働けるとは言え、体力や健康状態のリスクはあります。タクシードライバーは乗客の命を預かる重要な仕事であるため、たとえ働きたいと思っていても体力や健康状態に不安があれば運転できません。
40代は主戦力として働ける年代ですが、体力の衰えを感じたり病気にかかったりするリスクもある年齢です。そのため、いつ働けなくなるかわからないというデメリットがあります。
しかし、運転に不安が生じた場合でもタクシー会社によっては事務職としてタクシードライバーのサポート業務を行うことが可能です。万が一運転できなくなったとしても、少なくとも定年までは働けるでしょう。
人との関わりが少なく孤独を感じる
主に1人で働くタクシードライバーは、人との関わりが少なく孤独を感じやすい職業です。
一般的な40代の会社員は、部下を持ったりチームリーダーとして働いたりとマネジメント業務も担うようになる年代です。そのため、周囲との関わりが重要であり、実際に多くの人とコミュニケーションを取る機会があるでしょう。
しかし、タクシードライバーは営業所で同僚のタクシードライバーと顔を合わせる機会はあるものの、基本的には1人で業務を行う時間が長くなります。そのため、転職してタクシードライバーになると、ギャップから孤独を感じてしまう可能性があります。
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40代がタクシードライバーに転職するために必要な資格
タクシードライバーになるために一番重要なのは運転免許証です。
自家用車の運転に必要な運転免許証は、普通自動車第一種運転免許証ですが、タクシードライバーに必要な運転免許証は普通自動車第二種運転免許証と呼ばれるものです。
第二種運転免許証とは、乗客を運ぶ目的での運転に必要な免許を指しています。タクシー以外にもバスや救急車の運転手が取得を義務付けられている免許です。タクシー会社では多くの場合、取得費用は全額企業が負担してくれます。第二種運転免許証の取得費用は約20万円程度ですので、これを無料で取得できるのは大きなメリットです。
また第二種運転免許証取得にかかる日数は、約1週間から3週間程度ですが、都内のタクシー会社のほとんどでは、合宿で取得する事が多いので約1週間程度で取得ができます。研修期間中も日当が発生するタクシー会社が多いため、安心して取得できるでしょう。
ただし、第二種運転免許証を取得するには第一種運転免許証を取得してから最短でも1年以上経過する必要があります。条件を満たしていないと第二種普通免許証を取得できないため、事前の確認が必要です。
40代でタクシードライバーに転職する際に求められるスキル
タクシードライバーに転職する際に必要なスキルには以下があります。
- 運転技術と運転マナー
- 臨機応変な判断力・行動力
- 丁寧な接客スキル
それぞれのスキルについて、詳しくみていきましょう。
運転技術と運転マナー
タクシードライバーには、運転技術と運転マナーが求められます。タクシードライバーの仕事は乗客を目的地までスムーズに送迎することであるため、安全に目的地まで向かうための運転技術が欠かせません。
また、乗客が快適に感じる乗り心地を提供するためには運転マナーも重要です。40代ともなると、長年の経験から運転技術やマナーに自信がある人も多いでしょう。しかし、これまでの運転で自分でも意識していない癖がついている可能性もあります。
これまで培ってきた運転技術だけでは、タクシードライバーとして十分に対応できない可能性もあります。多くのタクシー会社では、タクシードライバーとして働く前に適性診断が行われるため、自分の運転の癖を把握して必要があれば修正しましょう。
臨機応変な判断力・行動力
タクシードライバーには、臨機応変な判断力・行動力が求められます。タクシードライバーとして働いていると、渋滞に巻き込まれたり、事故やトラブルに遭遇したりなど、不測の事態に陥ることも珍しくありません。
そのため、どのような状況でも臨機応変に判断して行動する力が必要です。特に40代は社会人経験が長いため、トラブルなどにも冷静に対処するスキルを身に付けている人が多い年代です。タクシードライバーの業務でも、これまでの経験を応用できるでしょう。
丁寧な接客スキル
タクシードライバーは接客業としての側面も持つため、丁寧な接客スキルが必要です。コミュニケーションを取るのが苦手な性格でも、必要最低限の受け答えは丁寧にできなければなりません。
丁寧な接客のためには、基本的なビジネスマナーを把握して身だしなみや言葉遣いも意識することが大切です。たとえ新人であっても、40代は乗客から見るとベテランのタクシードライバーと思われる可能性が高いため、要求される接客スキルも高い傾向にあります。
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40代でタクシードライバーに転職する際に確認すべきこと
40代でタクシードライバーに転職する際は、下記のポイントを確認しておくことが重要です。
- 給与体系
- 勤務形態
- 労働環境や福利厚生
それぞれの確認すべきポイントについて、詳しく解説します。
給与形態
タクシードライバーへ転職する際は、給与体系について必ず確認しましょう。タクシードライバーの給与体系は主に下記の3パターンがあります。
- 固定給+歩合給
- 完全歩合給
- 完全歩合給+固定給相当を賞与として受け取る
基本的に多くのタクシー会社では歩合制が採用されており、歩合制に固定給や賞与が追加されるパターンと完全歩合制のパターンがあります。
未経験の人は歩合制と聞くと「本当に稼げるのだろうか」と不安になることもあるでしょう。しかし、タクシー会社の教育やサポートを受けることで、未経験でも少しずつ収入を上げることは十分可能です。
勤務形態
さまざまな研修を終了し本格的に一人でタクシードライバーとして勤務するようになってからの勤務体系は、各タクシー会社によって多少の違いはありますが主に下記の3パターンがあります。
- 日勤勤務
- 隔日勤務
- 夜勤勤務
まず、日勤勤務とは朝から夕方まで約8時間程度の勤務のことを言います。隔日勤務とは朝から翌朝までの約18時間程度の勤務で、2日分の仕事を一回の勤務で行う形態のことを言います。夜勤勤務とは夜から翌朝までの勤務のことを言います。都内のタクシー会社では主に隔日勤務の求人募集が多いです。
隔日勤務では、一回の仕事で18時間程度を一日おきに繰り返しますが、どのタクシー会社でも現在はドライバーの方の意見を多く取り入れ、この隔日勤務では、月に11日から12日間仕事をこなせば済むような勤務体系になっています。そのため、趣味の時間や家族との時間を多くとりたいという人にはとてもいい勤務体系です。
また、日勤勤務は一般的な仕事の勤務と同じ朝から8時間の勤務体系になっています。安定して一般的な勤務時間にしたい方は日勤勤務を選ぶ人が多いです。
そして、公共交通機関が停止した夜間に営業する夜勤勤務となります。
労働環境や福利厚生
40代でタクシードライバーに転職する場合は、労働環境や福利厚生にも注目しましょう。特に未経験の場合は、二種免許取得の補助があるかを確認することが大切です。
二種免許を取得するためには、10〜30万円程度の費用が必要です。個人で取得するには負担が大きいため、会社に二種免許の取得費用を補助してもらうことで安心して取得できます。
加えて、給与形態や休日日数、有給休暇の取得率なども確認し、労働時間がしっかりと管理されているかといった労働環境も重視しましょう。今後長く勤めることを前提に、働きやすい環境であるかの事前の確認が大切です。
40代の未経験でもタクシードライバーへの転職はおすすめ!
40代でタクシードライバーに転職する事は、特に未経験であれば勇気のいる決断でしょう。
しかし、初めての方でも決して心配することはありません。タクシー業界では、現在、たくさんの求人募集があります。都内でたくさん稼ぐこともできますし、エリアを変えて乗務してみることもできます。また、タクシードライバーを続けることで、個人タクシーとして開業も可能です。
そして、いろいろな乗客を乗せて目的地まで無事にたどり着いた時、「ありがとう!」という感謝の言葉をいただいた時の満足感には、やりがいも感じられます。このように、タクシードライバーは大変メリットの多い魅力のある仕事です。
P-CHAN TAXIでは、40代のタクシードライバー転職をサポートしています。タクシードライバーに興味がある人は、ぜひ一度P-CHAN TAXIを利用してみましょう。
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木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!