タクシードライバーの仕事内容は?向いている人や仕事の特徴を解説
2025年04月12日
未経験でタクシードライバーへの転職を考えている人に、その魅力と仕事内容をご紹介します。
タクシードライバーは他の業種と異なり、未経験でも転職しやすいのが特徴です。さらに頑張り次第で収入も増やせるので、やりがいのある仕事と言えます。
P-CHAN TAXIでは初めてタクシードライバーに転職する人のサポートを行っています。仕事内容がわからない、どんなタクシー会社を選べば良いかわからないなど、タクシードライバーへの転職で悩んでいる人はぜひ利用しましょう。
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目次
タクシードライバーの仕事内容
タクシードライバーの仕事内容には、主に下記のようなことがあります。
- 乗客の送迎
- 車両点検・清掃
- 納金
それぞれの仕事内容について、詳しくみていきましょう。
乗客の送迎
タクシードライバーの仕事内容のメインは、タクシーを利用する乗客の送迎です。営業方法によって内容に細かな違いはありますが、基本的には下記の流れで送迎を行います。
- 乗客を乗せる
- 目的地まで運転する
- 料金を精算する
タクシードライバーはサービス業としての側面も持っているため、安全運転や丁寧な接客を行い、乗客が安心して利用できるように心がける必要があります。
車両点検・清掃
タクシードライバーは、使用する車両の点検・清掃も行います。
日々点検を行って、車両に不具合がないか・問題なく運転できるかを確認します。乗客に気持ち良く利用してもらうために、洗車や車内清掃を行って常に車両を清潔に保つことが大切です。
また、タクシーは基本的にタクシー会社の所有物であるため、毎日同じ車両を使用するわけではありません。次にその車両を使用するタクシードライバーが気持ち良く仕事ができるように、自分が使用した車両の点検や清掃が欠かせません。
納金
タクシードライバーは、売り上げを納金する仕事もあります。営業時間が終わったら、営業所に戻って精算処理を行います。
高速道路を使用した場合は別途計算が必要です。また、現金・クレジットカード・アプリなど精算方法が異なる場合はそれぞれ会計を分けて処理する必要があります。
個人タクシードライバーの仕事内容
タクシードライバーには、タクシー会社に所属する法人タクシードライバーのほかに、会社には所属しない個人タクシードライバーとしての働き方があります。個人タクシードライバーの場合、法人タクシードライバーが行う仕事だけではなく下記のような仕事も行わなければなりません。
- 運行管理
- 経営管理
- 会計管理
- 車検などの車両の法定点検対応
個人タクシードライバーは、営業だけではなく運行管理や経営管理・会計管理など、事務職が行う仕事も担当する必要があります。そのため、仕事内容は法人タクシードライバーと比べて多岐に渡るでしょう。
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タクシードライバーの仕事内容のメリット
タクシードライバーの仕事内容には、下記のようなメリットがあります。
- 未経験でも転職しやすい
- 自分のペースで働きやすい
- 人間関係のストレスが少ない
- 長く続けられる
それぞれのメリットについて、詳しくみていきましょう。
未経験でも転職しやすい
タクシードライバーは未経験でも転職しやすい点がメリットです。普通自動車免許を取得していればほとんどの人がタクシードライバーに挑戦できます。
タクシードライバーに転職する場合、二種免許を取得する必要がありますが、資格取得のサポートや研修制度などが充実しているのがポイントです。
二種免許を個人で取得しようとすると時間や費用がかかってしまいますが、多くのタクシー会社では試験のための研修や取得費用も補助してもらえます。
そのほかにも、タクシードライバーとして働くために必要な研修をタクシー会社独自で行っています。働き方などがわからない場合もきちんと研修を受けてから業務を始められるため、未経験でも安心して転職できるのがメリットです。
自分のペースで働きやすい
タクシードライバーは、下記の理由から自分のペースで働きやすいというメリットがあります。
- 複数の勤務形態が選べる
- 業務中も自分の裁量で働ける
タクシー会社には複数の勤務形態があり、自分のライフスタイルに合わせて勤務時間や日数を選択できます。例えば、昼間だけ働きたい、夜間に集中したいなど、希望に沿った働き方が可能です。
また、業務中も自分の裁量で働けるため、自分のペースで営業しながら好きな時に休憩を挟めます。集中できている時は業務を続けて疲れたら無理せずに休憩するなど、メリハリのある働き方ができるのもメリットです。
人間関係のストレスが少ない
タクシードライバーは基本1人で働くため、人間関係のストレスが一般のサラリーマンと比べて少ない点もメリットです。チームや組織で仕事を進めることはないため、会社員のような煩わしい人間関係に悩むことがありません。人間関係に疲れてしまった人や1人で黙々と働きたい人にはピッタリの仕事でしょう。
とは言え、全く人との関わりがないわけではありません。しかし、営業所などでほかのタクシードライバーと顔を合わせる程度なため、適度な距離感で仕事ができます。
長く続けられる
健康であれば定年後も長く続けられるというのも、タクシードライバーのメリットでしょう。多くのタクシー会社が定年を65歳に設定していますが、定年後も再雇用や嘱託などで働き続けることが可能です。
生涯現役で働きたい人や、老後の生活資金に不安を感じている人にとってタクシードライバーの仕事は心強い選択肢となるでしょう。
タクシードライバーの仕事内容のデメリット
タクシードライバーの仕事内容には、下記のようなデメリットもあるため注意が必要です。
- 生活リズムが不規則になりやすい
- 収入が不安定
- 長時間同じ姿勢のため体に負担がかかる
- 交通事故のリスクがある
- 乗客とトラブルになる可能性がある
それぞれのデメリットについて、詳しく解説します。
生活リズムが不規則になりやすい
タクシードライバーは、生活リズムが不規則になりやすいというデメリットがあります。隔日勤務や夜勤など、勤務形態によって一般のサラリーマンと異なる働き方をするため最初は生活リズムのずれに戸惑うかもしれません。
不規則な生活リズムは、体力的にも精神的にも疲労を蓄積しやすいです。タクシードライバーとして働き始めて間もない頃だと、さまざまな体調の変化を感じてしまうかもしれません。
しかし、多くの場合、働き続けるうちに自分なりのリズムをつかめるようになります。最初は大変かもしれませんが、まずは勤務形態に慣れて自分なりの生活リズムを見つけることが大切です。
収入が不安定
タクシードライバーの給与は、多くの会社で歩合制を基本としているため、収入が不安定になりがちです。歩合制は、働き方次第で収入アップを目指せる魅力的な制度ですが、効率的な営業ができなければ乗客を見つけられず収入が下がることもあります。
仕事に慣れてくると、ある程度収入は安定してきますが、それでも社会情勢や景気の影響を受けやすいという側面は否めません。
例えば、景気後退時にはタクシー利用者が減少し、乗客を見つけるのが難しくなることがあります。また、観光シーズンや大型連休など、稼ぎ時の時期もあれば、閑散期で収入が伸び悩む時期もあります。
このようにタクシードライバーの収入は、時期や状況によって変動することを理解しておく必要があります。
長時間同じ姿勢のため体に負担がかかる
タクシードライバーは、長時間同じ姿勢のため体に負担がかかることも把握しておきましょう。
長時間運転するタクシードライバーは、基本姿勢が座った状態です。そのため、腰をはじめ体を痛めやすいというデメリットがあります。
適度に休憩して、体を伸ばしたり軽い運動をしたりして負担を和らげましょう。
交通事故を起こすリスクがある
タクシードライバーは、交通事故を起こすリスクがあるというデメリットがあります。長時間の運転は、どれだけ安全に注意を払っていても交通事故のリスクがゼロではありません。
軽微な接触事故で済む場合もありますが、人に被害を与えたり自分が怪我をしてしまったりするような大きな事故につながる可能性もあります。
事故を起こしてしまうと、最悪の場合仕事を続けられなくなる可能性もあるでしょう。
乗客とトラブルになる可能性がある
さまざまな人を乗せるタクシードライバーは、乗客とトラブルになる可能性もあります。乗客の中には、酔っ払って絡んでくる人や、理不尽な要求をする人もいます。会社のマニュアルだけでは対応しきれない場面もあり、臨機応変な対応が求められるため、ストレスを感じる人もいるでしょう。
また、犯罪に巻き込まれる可能性もゼロではありません。各タクシー会社ではカメラや仕切りなどの防犯対策を講じていますが、それでも完全にトラブルを防ぐことは困難です。このように、乗客とトラブルになる可能性があることは、タクシードライバーの仕事におけるデメリットと言えるでしょう。
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タクシードライバーの1日の流れ
タクシー会社によって多少の差はありますが、タクシードライバーの1日の流れは下記の通りです。
- 出社・点呼
- 運転前車両点検
- 朝礼
- 営業
- 帰社・納金
- 洗車・退社
それぞれの仕事内容について、詳しくみていきましょう。
出社・点呼
営業所に出社すると点呼が行われます。また、点呼のタイミングで下記をチェックします。
- 健康状態のチェック
- アルコールチェック
万が一事故を起こしてしまうと自分だけではなく乗客にも危険が及びます。そのため、運転に支障がないことを確認するために健康状態のチェックが欠かせません。
また、飲酒運転防止のために呼気によるアルコールチェックも行います。万が一アルコールが検出されてしまうと乗務停止になるため、仕事前日の深酒は控えましょう。
運転前車両点検
次に行うのが運転前の車両点検です。当日の乗務でトラブルが起こらないように、車両に異常がないかを確認します。基本的には点検のマニュアルが準備されているため、マニュアルに沿ってしっかりとチェックしましょう。
また、点検のタイミングで車内を清掃することも忘れてはなりません。タクシードライバーはサービス業としての側面も持っているため、乗客が快適に利用できるように車内は清潔に保つ必要があります。
朝礼
車両点検後は、営業所全体で朝礼を行います。朝礼では下記のような内容を共有します。
- 運転の注意事項
- 当日の道路状況・天候状況
また、営業所によっては社則や心得などの復唱や接客のロールプレイングなども行われます。慣れによる気の緩みを正したり収入アップを目指したりするためにも、しっかりと取り組みましょう。
営業
朝礼が終わると、タクシードライバーは各々出庫して営業を開始します。
営業エリアは、個人の判断に任されることが多いです。ただし、特定のエリアにタクシーが集中してしまわないように、営業エリアを決められるケースもあります。
また、営業中は適宜休憩を取る必要があります。休憩を取るタイミングはタクシードライバーに任せられているため、安全を心がけて必要なタイミングで取得しましょう。
帰社・納金
営業時間が終わると、営業所に帰社します。帰社後は当日の売り上げを納金しましょう。
納金の方法やルールはタクシー会社ごとに決められています。計算間違いなどがないようにしっかりとチェックして納金作業を行いましょう。
洗車・退社
最後は当日使用した車両を洗車・清掃します。次の日は別のタクシードライバーが車両を使用する可能性があるため、次の使用者が気持ち良く乗車できるようにしっかりと手入れしましょう。
洗車が終われば、タクシードライバーの1日の仕事は終了です。
タクシードライバーの営業形態
タクシーの1日の走行距離は365kmまで、また出庫からは最大で21時間以内と定められています。いかに乗車率を高めて効率良く営業するかが、収入アップに大きく影響します。
乗車率を高めるには、営業エリアや時間帯ごとに最適な営業形態を選択することが大切です。タクシードライバーの営業形態には、下記の3つがあります。
- 流し営業
- 付け待ち営業
- 無線・アプリ配車
それぞれの営業方法について、詳しくみていきましょう。
流し営業
流し営業は、担当する地域内を走行して、タクシーを必要とする人を見つけて目的地まで送迎する営業形態です。
乗客を見つけられる確率の高い場所へ移動するのがコツです。代表的な場所としては、ターミナル駅や繁華街、イベントが行われている場所などがあります。
流し営業は常に運転しているため、ガソリンを消費するというデメリットがあります。できるだけ人が多いエリアや時間帯を選び、効率的に営業しましょう。
付け待ち営業
付け待ち営業は、ターミナル駅や病院など、ある程度乗客が見込めるタクシー乗り場で待機する営業形態です。
場所によっては確実に乗客を見つけられますが、場合によっては長く待つケースもあります。効率良く乗客を見つけられるように、付け待ちする場所や時間を工夫しましょう。
無線・アプリ配車
無線・アプリ配車は、タクシー会社から連絡を受けてタクシーを待っている乗客の元へ向かう営業形態です。
無線・アプリ配車では、基本的に乗客との距離が近いタクシーが配車されます。そのため、流し営業や付け待ち営業を行っている状態でも配車依頼が来ます。
タクシー利用が見込まれるエリアで営業していると、無線・アプリ配車の頻度も高くなるでしょう。
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タクシードライバーの業務形態
タクシードライバーには複数の業務形態があります。仕事内容に違いはありませんが、業務形態によって働き方は異なるため、理解しておくことが大切です。
主な業務形態として挙げられるのは下記の3つです。
- 隔日勤務
- 日勤
- 夜勤
それぞれの勤務形態ごとの働き方について、詳しく解説します。
隔日勤務
タクシードライバーの勤務形態で最もポピュラーなのが隔日勤務です。隔日勤務とは、名前の通り1日働いて1日休みを交互に繰り返し、1日おきに勤務する勤務形態です。
隔日勤務の場合、1勤務あたりの乗車時間は19~21時間ほどです。また、乗車時間のうち3時間は休憩の時間があります。
1回の勤務がほぼ丸一日と他の仕事には類を見ない長さですが、翌日は「明番」といって必ず休みが取れるので十分な休息が取れる勤務形態です。
隔日勤務は、労働後に24時間以上継続した休息時間を設けることを基本としています。そのため、月の勤務日数は11〜13日程度です。一度に長時間働いて多くの休みを取れるのが、隔日勤務のメリットです。
日勤
日勤勤務は、通常のサラリーマンと同様に日中に8時間ほど働く勤務形態です。労働日数も22〜24日程度と一般的な働き方ができます。
日勤と後述する夜勤は、シフト制にしている会社が多いため、どの勤務形態を選ぶのかは自由です。そのため、自分の生活スタイルに合うものを選ぶことができます。
夜勤
夜勤勤務は、夜〜深夜、朝方までの時間帯に働く勤務形態です。労働時間は日勤と同様に8時間程度ですが、夜に働くため割増料金で収入が上がる可能性があります。
タクシーは夜間の需要が高いため、飲み会後の人や終電を逃した人など、多くの人が利用する可能性があります。繁華街から郊外への帰宅で利用されることが多く、距離も稼ぎやすいため収入が安定しやすいというメリットもあります。
生活リズムが昼から夜に変わってしまうため、最初は慣れないかもしれません。しかし、夕方から行動することになるため、朝起きるのが苦手な人には働きやすい勤務形態でしょう。
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未経験も安心!タクシー会社で受けられるサポート・研修
未経験者でもタクシードライバーへの転職は可能です。会社でさまざまなサポートを受けることにより、スムーズに営業を始めることができます。
ここでは、タクシー会社で受けられる下記のサポートについて解説します。
- 二種免許取得のサポート
- 会社での研修
- 教習車を使った研修
二種免許取得のサポート
まずタクシードライバーになるためには、二種免許を取得する必要がありますが、そのためのサポートも整っているので安心です。
多くのタクシー会社では、指定する教習所に通ってもらうことで免許取得を促します。
その二種免許取得費用は会社で負担してくれます。さらに養成期間中も給与が支払われるので、金銭的な負担はかかりません。
自動車教習所での卒業検定に合格すれば、次は試験場で学科試験を受けます。タクシー会社で二種免許を取得すると、個人で取得する場合とは違うメリットがあります。
例えば、地方に住む人が地元で二種免許を取得すると、都市部のタクシー会社に就職した場合に走行するまで慣れが必要です。しかし、都市部の会社に就職してからサポートを受ける形で二種免許を取得すれば、都市部の交通量などに慣れることができます。
タクシー会社での支援を受けて二種免許を取得する場合には、養成制度と支援制度の二通りがあります。それぞれサポートを受ける上での規約などがあるので、事前にチェックしておくと良いでしょう。
例えば養成制度の場合、免許取得に要した費用は実際には会社が立て替えた形になります。それを1年~2年かけて返済することになるので注意しておきましょう。
そのため、できる限り一回で試験に合格して費用を最小限に抑えるように心がけるのが大切です。
▶タクシー運転手に必要な「二種免許」とは? スムーズに合格するコツ
会社での研修
二種免許を取得すればいよいよタクシー会社での研修が始まります。ここではタクシー運転手としての実務に必要な研修が行われ、机上で行うものと教習者に乗車して行うものとに分かれます。
机上で行う研修は主に法令に関する知識を得ることです。道路交通法といった、運転における基本的な知識を身に付けます。
さらにサービス業としてのスキルを身に付けるために、顧客対応に関するロールプレイングも行います。ロールプレイングを通して、さまざまなシーンでの受け答え方を学びましょう。
さらに無線営業の仕組みや料金メーターなどの操作、クレジットカードやICカードの取り扱い方法など実際の業務に必要な知識を覚えます。給与規定や勤務時間などについての説明もあるので、よく理解しておく必要があります。
また事故を起こした時の対処方法、営業方法に関する研修なども重要です。
教習車を使った研修
机上研修の他に、教習車を使った実施研修も行います。
ここで学ぶことは大きく分けると、地理・顧客対応・無線営業・車の点検と清掃・非常時の対応などがあります。
地理に関してはタクシー運転手として営業の基本とも言えることなので、しっかりと頭に入れることが必要です。
また顧客対応は会社のイメージにもつながりますし、売上に直結するサービススキルとして身に付ける必要があります。
車の点検や清掃も、事故を起こさないため、また乗客に快適に乗ってもらうために必要なことなのでしっかりと学ぶことが大切です。
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タクシードライバーの給与形態
タクシードライバーの給与形態も、仕事内容と併せて押さえておきたいポイントです。タクシードライバーには、主に下記3つの給与形態があります。
- A型賃金
- B型賃金
- AB型賃金
それぞれの給与形態について、詳しく解説します。
A型賃金
A型賃金とは、「固定給+歩合給+賞与」で構成される給与形態です。固定給があるため、タクシードライバーの給与形態の中では比較的給与が安定します。
初めてタクシードライバーとして勤務する場合は、固定給があると安心して働けるでしょう。勤続年数によって固定給アップが見込まれるため、着実に収入を増やせます。
一方で、歩合給の割合が低く設定されているため、営業実績が良くても思った以上に給与が伸びないというデメリットもあります。
B型賃金
B型賃金とは、完全歩合制の給与形態です。給与が全て歩合給であるため、自分の頑張りが直接収入に影響します。
ある程度経験を積んで安定した営業実績を残せる人は、A型賃金に比べて収入アップが見込めます。ただし、営業実績が悪くなってしまうと収入も大きく下がるというデメリットもあるため注意が必要です。
営業力不足であれば改善できますが、社会情勢によってタクシー需要が低下してしまうなど自分だけでは解決できない問題も発生します。そのため、収入が下がってしまうというリスクを伴う給与形態です。
AB型賃金
AB型賃金とは、A型とB型の中間に位置する給与形態です。基本の給与は固定給+歩合給ですが、歩合給の一部を積み立てて賞与として支給することで、ドライバーのモチベーション向上と生活の安定を図ります。
A型に比べると歩合給の割合が高く、B型に比べると給与が安定するという特徴があります。
タクシードライバーが収入を上げるポイント
タクシードライバーは、下記のポイントを意識することで収入を上げられます。
- 乗車率を上げる
- 営業エリアの特性を把握する
- 効率的に収入を確保できるシフトを選ぶ
それぞれのポイントについて、詳しくみていきましょう。
乗車率を上げる
タクシーの営業時間には制限があるため、できるだけ空車を減らして乗車率を上げることを意識しましょう。乗車率が向上することで売り上げが発生する時間を増やせるため、効率的に稼げます。
乗車率を上げるためには、需要の高いエリアと時間帯を把握することが重要です。駅や商業施設、病院など、タクシー需要の高い場所を熟知し、時間帯によって変化する人の流れを把握することで、効率的な営業が可能になります。
また、早朝や深夜、週末など、需要が高まる時間帯を狙うことも有効です。常に改善意識を持ちさまざまな戦略を試すことで、収入アップが目指せるでしょう。
営業エリアの特性を把握する
営業エリアの特性を把握することで、乗車率を上げて収入アップを狙えます。
営業エリアの特性を把握するには、プライベートな時間でもどこに人が集まっているか、それぞれのエリアで人が多い時間帯はいつかを意識することが有効です。また、先輩ドライバーから教えてもらうのもおすすめです。
営業エリアの特性を把握してタクシー利用者が多い時間帯や場所をメインに営業できれば、効率的に乗客を見つけられるでしょう。
効率的に収入を確保できるシフトを選ぶ
効率的に収入を確保するためには、乗車率を上げるだけでなく、時間帯ごとの単価にも目を向けることが重要です。特に夜勤のシフトは、日勤と比べて割増料金が適用されるため、時給換算で収入が高くなる傾向があります。
深夜・早朝の時間帯は、法律で定められた割増料金が加算されます。これにより、同じ時間働いても、日勤よりも高い収入を得ることが可能です。より高収入を狙う際は、自身のライフスタイルを考慮しながら、最適なシフトを選びましょう。
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タクシードライバーに必要なスキル
タクシードライバーに必要なスキルは、下記の通りです。
- 運転スキル
- コミュニケーションスキル
- 語学スキル
運転スキル
タクシードライバーは、何と言っても運転スキルが必要です。
運転スキルには、単にドライビングテクニックの話だけではなく、安心・安全に車を運転する能力も含まれています。また交通ルールをしっかりと守って運転する能力も、タクシードライバーには必須です。
中には運転スキルが高くないと感じて、タクシードライバーへの転職をためらってしまう人がいるかもしれません。しかし、日ごろから丁寧な運転を心がけている人であれば、未経験でもチャレンジできる仕事です。
コミュニケーションスキル
タクシードライバーには、高いコミュニケーションスキルが求められます。なぜなら、営業中は、お客様の雑談に応じたり、細かい気遣いが必要になったりするシーンが多いからです。
コミュニケーションによって、快適な時間を過ごせたと感じるお客様がいれば、そのままリピートにつながり売上の向上も見込めるでしょう。
もちろん一番の目的は、お客様を安心・安全に目的地へ送り届けることです。しかし人との付き合いも大事にできる人が、タクシードライバーとして大きく成長できます。
語学スキル
必須ではないものの、語学に関するスキルを持っているタクシードライバーは会社から重宝されます。
語学スキルがあれば、海外から観光で訪れるお客様に対しても上手に接客できるようになり、営業の幅が広がっていくでしょう。
新型コロナウイルスの影響により観光客が遠のきましたが、収束後は海外からのお客様も増加傾向にあります。たとえ完璧な語学力でなくても、行き先をうかがうときのフレーズや支払いの際のフレーズなどを知っておけば、十分にコミュニケーションが取れます。
タクシードライバーの仕事内容が向いている人の特徴
タクシードライバーの仕事内容が向いている人の特徴は、次の通りです。
- 接客が得意な人
- 忍耐力がある人
- 自己管理がきちんとできる人
接客が得意な人
接客が得意な人は、タクシードライバーに向いています。なぜならタクシードライバーは一日に多くのお客様を乗せる仕事で、接客業の一面を持ち合わせているからです。
快適な時間を提供し、お客様から「乗って良かった」と思われるような接客ができるかどうかで、タクシードライバーとしての評価が変わってきます。
また高齢者や車いす移動をしているお客様に対しても、きちんとした配慮をとれる人が望ましいでしょう。
そのため、これまでに飲食や販売、介護といった経験を持つ人なら、タクシードライバーとして長く働き続けられます。
忍耐力がある人
忍耐力がある人は、タクシードライバーに向いています。タクシードライバーは長時間運転しなければならず、待機時間も多く発生するため、とにかく忍耐と根気が必要な仕事です。
また、さまざまなお客様がタクシーを利用する部分で、イレギュラーなトラブルが発生してしまうことがよくあります。
どのような状況でもメンタルを一定に保って、忍耐力をもって仕事に取り組める人は、タクシードライバーに向いていると言えるでしょう。
自己管理がきちんとできる人
自己管理がきちんとできないと、タクシードライバーはきつい仕事です。
タクシードライバーは日勤だけでなく、一日中営業する隔日勤務もあり、自己管理ができないと体を壊してしまうリスクがあります。
休むときは休む、働くときは働くというメリハリをつけていないと、モチベーションの維持ができずに、仕事の効率を落としてしまうこともあるでしょう。
プライベートで適度に運動や趣味に打ち込み、心身ともにリフレッシュできる人が向いている仕事だと言えます。
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タクシードライバーへの転職を成功させるポイント
タクシードライバーへの転職を成功させるポイントは、下記の通りです。
- 収入をシミュレーションする
- 優良な会社を選ぶ
- タクシー会社の特徴を調べる
- 補償の有無を確認する
- 研修体制が整っているかを確認する
- 転職エージェントを利用する
収入をシミュレーションする
転職を成功させるために、タクシードライバーになったときに得られる収入をシミュレーションしてみましょう。イメージができていれば、転職後に収入がダウンしてしまったというリスクを事前に回避できます。
一般的にタクシードライバーは、成果を出した分報酬が得られる歩合制で、他の職種のように求人に記載されている金額が必ずしも収入になるとは限りません。
そのため、営業ノルマ未達となってしまった月の最低金額なども想定してみて、年間で得られる具体的な金額を考えてみるのが転職を成功させるポイントです。
転職によって収入アップが見込めるようであれば、タクシードライバーへの転職を検討しても良いでしょう。
優良な会社を選ぶ
タクシードライバーへと転職するなら、できるだけ優良な会社を選ぶようにしましょう。優良なタクシー会社では、福利厚生や手当が充実しています。
また平均売上の高いタクシー会社はドライバーの質が高い可能性があり、社員に対する教育・研修制度が整っていることの証明にもなります。
転職して働きづらさを感じてしまうことがないように、タクシー会社については事前にきっちりと情報を集めておくことが大切です。
タクシー会社の特徴を調べる
転職活動をする前に、各タクシー会社の特徴を調べておきましょう。特徴を知ることで、自分にとって働きやすい会社が見つかるようになり、後悔のない転職が目指せます。
会社のホームページや専門の求人サイトを利用して、職場の雰囲気や社風、一日の営業の流れなどをチェックしてみましょう。
勤務条件についても会社によって異なるため、情報を集めていくうちに、それぞれを比較・検討ができるようになります。特徴を調べながら、働きやすいタクシー会社を見つけましょう。
補償の有無を確認する
転職を成功させるためには、補償の有無を確認することも大切です。大半のタクシー会社では、事故補償制度や給料補償などが用意されています。
事故補償制度とは、交通事故や違反をしてしまったときに、タクシー会社が発生する費用を負担してくれる制度です。
また給料補償のあるタクシー会社では、転職して研修を受けたあとの一定期間にノルマの達成・未達成に関わらず給料を補償してくれます。
給与に関する制度は、主に未経験でタクシードライバーに転職した人を対象としているのが特徴です。補償の基準についてはタクシー会社ごとに定められているので、事前に補償のルールについて調べておきましょう。
研修体制が整っているかを確認する
タクシードライバーへの転職を考えている人は、研修体制が整っているかを確認しましょう。特に未経験の場合、研修体制が充実していない会社に転職すると、すぐに現場に配属されてしまい戸惑うことがあります。
売上を出す方法や乗客への接し方など、営業の基礎を押さえておかなければ思うような成果を上げることは難しいでしょう。
そのため未経験からチャレンジするときは、きちんと研修期間を設けているタクシー会社を探すことが大切です。
転職エージェントを利用する
転職エージェントを利用することで、転職の成功率を高められます。転職エージェントとは、求人紹介が受けられる転職サービスの一つです。
またキャリアアドバイザーが在籍しているので、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策を実施してくれます。
タクシードライバーへの転職なら、業界特化型エージェントの「P-CHAN TAXI」がおすすめです。
P-CHAN TAXIは、未経験にも優しいタクシードライバー専門の転職エージェントで、二種免許の取得サポートや福利厚生が充実したタクシー会社を紹介しています。
創業60年以上の信頼と実績で、これまで多くの転職をサポートしており、利用者数・利用者満足度の高い転職エージェントです。これからタクシードライバーを目指す人は、「P-CHAN TAXI」に登録してみましょう。
タクシー業界は人手不足!転職できるチャンスも高い
タクシー会社は大手から中小まで人手不足が続いています。高齢ドライバーが多いことも、新たな人材を必要とする理由のひとつです。
しかし、給料が歩合制であることや夜勤など変則的な勤務形態であることが、なかなか人が集まらない要因とされています。
とはいえ、逆に言えば、タクシー業界への転職はライバルが少ないこと、そして歩合制の給料は頑張れば高給が期待できることなど魅力も多いことが分かります。
実際に転職前と比べるとかなり収入が増えたという人も多いですし、スキルを磨くことで売上も増やすことができるでしょう。
特に人口の多い東京では、収入が600万円、700万円を超えるという人もいます。また営業は個人で行うものなので、自分のペースで仕事ができる点でも人気の仕事と言えます。
P-CHAN TAXIでは、初めてタクシードライバーに転職する人のためのサポートが充実しています。タクシードライバーの仕事内容について興味がある人は、ぜひP-CHAN TAXIを利用しましょう。
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P-CHAN TAXI編集部
木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!
この記事の運営者:P-CHAN TAXI