地方のタクシードライバーの特徴は?都心との違いなどを解説
2025年04月13日
タクシー業界で働きたいと考える人にとって、地方で働くべきか東京や大阪のような都心で働くべきか、迷うこともあるでしょう。実際に地方と都心では、給与や働きやすさの面でいくつか違いがあります。
今回は、地方のタクシードライバーの特徴や都心との違いについて詳しく解説していきましょう。
P-CHAN TAXIでは、地方・都心を問わずタクシードライバーへの転職を支援しています。自分に合った働き方を見つけるためにも、ぜひ相談してみてください。
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目次
地方のタクシードライバーの特徴
地方のタクシードライバーには、以下のような特徴があります。
- タクシーの需要が限定的
- 地域に密着したサービスが中心
- ストレスが溜まりにくい
タクシーの需要が限定的
地方のタクシー業界は、都心と比較すると需要が限定的です。
都市部では通勤やビジネス利用が中心ですが、地方では高齢者の移動手段や観光客の送迎が主な需要となります。
一般的に地方は公共交通機関の本数が少ないため、電車やバスの運行が終わった時間帯にタクシーが利用されるケースが多いでしょう。利用者の絶対数は都心に比べて少なく、営業エリアによっては待機時間が長くなることもあります。
一方で、お祭りやイベントの開催時には、一時的に需要が増加することも特徴です。地方でもタイミングを狙って営業をすれば、収入アップにつながります。
地域に密着したサービスが中心
地方でのタクシー営業は、地域住民とのつながりを深めることで、安定した収入基盤を築けます。
地方では、都市部のように流し営業で新規顧客を獲得するのではなく、顔なじみの乗客を増やすことが売上アップの鍵です。定期的に利用する高齢者や地元企業の従業員との関係構築が何よりも重要となるでしょう。
乗車時に地元の話題を交えたり、ちょっとした手助けをしたりするなど、細やかな気配りが信頼獲得につながります。
ストレスが溜まりにくい
地方のタクシードライバーは、都心と比べてストレスが少ない環境で働ける点が特徴です。地方は交通渋滞が比較的少なく、スムーズな運転が可能なため、運転中の疲労やストレスを軽減できるでしょう。
また地方は、道路が広く駐車スペースにも余裕があります。乗客の乗降時に慌てることも少なく、安心して業務に集中することが可能です。都心のような競争の激しい環境ではないので、心に余裕を持って働けます。
さらに地方は都心より家賃が抑えられるため、経済的な不安が軽減され精神的なゆとりを持って働けます。働きやすさを重視するなら、地方のタクシードライバーは選択肢の一つだと言えるでしょう。
都心のタクシードライバーの特徴
都心のタクシードライバーには、以下のような特徴があります。
- 乗客を乗せやすい
- 福利厚生の整ったタクシー会社が多い
- 多様な働き方ができる
乗客を乗せやすい
都心のタクシードライバーは、安定した乗車率が期待できます。東京・大阪などの大都市では、ビジネス街や繁華街、観光地が密集しており、以下のようにタクシーの利用需要が常に高いためです。
- 通勤時間帯:オフィス街でのビジネス利用
- 昼間:観光客の移動
- 夜間:飲食店や繁華街からの帰宅客
特に深夜帯の利用者は多く、終電後の時間帯は安定した売上が期待できるでしょう。
都心は流し営業が成立しやすく、駅やホテル、商業施設周辺で効率的に乗客を見つけやすいメリットもあります。効率良く稼ぎたい人にとって、都心のタクシー業界は魅力的な環境だと言えるでしょう。
福利厚生の整ったタクシー会社が多い
都心のタクシー会社には、福利厚生が充実している企業が数多くあります。なぜなら大手タクシー会社の多くが、安定した経営基盤を持ち、労働環境の整備に力を入れているためです。
例えば都心のタクシー会社では、社会保険の完備や退職金制度、各種手当の支給などが一通り用意されています。研修制度についても充実している企業が多く、未経験者でも安心してドライバーを始められます。さらに地方から上京するドライバー向けに社員寮を完備している会社もあり、家賃負担を抑えながら働ける点もメリットでしょう。
地方よりも生活費は高い傾向にありますが、福利厚生が整った会社を選ぶことで、安定した収入と生活環境を確保できます。
多様な働き方ができる
都心のタクシー会社はシフト制が柔軟に運用されており、ライフスタイルに合わせた多様な働き方が可能です。日勤・夜勤・隔日勤務など、さまざまな勤務形態が用意されています。
次のような選択肢があるのは、タクシードライバーならではでしょう。
- 規則正しい生活リズムを維持したい人は日勤
- 夜間の高収入を狙う人は夜勤
- 長時間働いてしっかり休みたい人は隔日勤務
隔日勤務なら、1回の勤務で長時間働く代わりに翌日が休みとなるため、プライベートの時間を確保しやすい働き方が可能です。
また都心では流し営業・無線配車・アプリ配車など、状況に応じた営業戦略を展開できます。このように都心では多様な働き方で、自分に合った営業スタイルを確立できる点が特徴です。
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地方と都心のタクシードライバーの違い
地方と都心のタクシードライバーの違いをまとめました。それぞれの項目について詳しく見ていきます。
働く場所 | 地方 | 都心 |
給与の仕組み | 歩合率が40~50% | 歩合率が60%前後 |
平均年収 | 約250~300万円 | 約400万円以上 |
働きやすさ | 渋滞が少なく、ストレスが少ない | 交通量が多く、ストレスが溜まりやすい |
ライフスタイル | ゆったりとした生活が可能 | 夜勤・深夜勤務が多く、生活リズムが不規則になりやすい |
給与の仕組み
タクシードライバーの給与は、基本給はごくわずかで全国どこでも歩合制の部分が大きく占めています。
東京では売上の60%前後が給料、地方となると売上の約40~50%が給与として支給されます。歩合は全国共通の仕組みで、年収に差がでるのはこの歩合の割合が大きいことにあります。歩合の割合が一番高いのは東京です。
また人口数の多さから考えると、東京のほうがタクシー利用者の多くなることは明白です。
平均年収
全国のタクシードライバーの平均年収は約300万円です。
そして、東京都内の平均年収は400万円前後、地方の主要都市(大阪・名古屋・京都・仙台・札幌・博多等)を除く県になると年収は約250万円と言われています。
これらはあくまで平均的な数字になりますが、どの地域でも売上によって年収に差がでます。
働きやすさ
地方のタクシードライバーは、広々とした道路と渋滞の少ないエリアを営業できるので、働きやすい環境にあると言えるでしょう。
地方の場合、道路網が比較的単純で、交通量が少ないため運転のストレスがほとんどありません。落ち着いて業務に取り組めるため、初心者ドライバーでも安心して営業ができるでしょう。
一方、都心は複雑な道路事情や頻繁に発生する渋滞に対応しながら運転しなければならない難しさがあります。歩行者や自転車、他の車両との距離感に注意しながら走行する必要があるため、緊張感を持って業務にあたる場面が多くなるでしょう。
ライフスタイル
ライフスタイルを重視する人にとって、地方のタクシードライバーは時間に追われず、自分のペースで働ける点が魅力です。
勤務時間は都心に比べて規則的で、地元の生活リズムに合わせた働き方ができます。さらに通勤時間が短く、プライベートの時間を確保しやすい点も地方ならではのメリットと言えるでしょう。
都心では人々のタクシーの利用が多く、業務が早朝から深夜まで途切れることなく発生します。またシフトが不規則になりがちで、夜勤や隔日勤務を選択した場合、生活リズムを一定に保つのが難しくなる可能性もあるでしょう。
収入は都心の方が高い傾向にありますが、落ち着いた環境で働きたい人は、地方のタクシードライバーが最適な選択肢となります。
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地方のタクシードライバーが稼ぐポイント
地方のタクシードライバーが稼ぐポイントは、以下の通りです。
- 目標を立てながら営業をする
- 駅・バス停を中心に営業をする
- 人の集まる場所をリサーチする
- 地域に密着したサービスを心がける
目標を立てながら営業をする
高収入を目指すためにはやみくもにタクシーを走らせるのではなく、目標を立てながら営業しましょう。地方は都心に比べて利用者が限定的で、計画的に行動しなければ効率良く売上を伸ばすのが難しいからです。
「1日○件の乗車を目標にする」「1回の営業で○円以上の売上を目指す」といった具体的な数値を設定すると日々の業務にメリハリがつき、成果を上げやすくなります。
達成可能なレベルで設定することが重要であり、高すぎる目標はモチベーションを下げる要因となるため注意が必要です。自分が無理なく達成できる目標を立てましょう。
また月ごとの収入目標を設定し、繁忙期と閑散期のバランスを考えながら営業戦略を練ることで、年間を通して安定した収入が期待できます。地方でタクシードライバーとして働く際には、目標を明確にして、効率的に営業を続けましょう。
駅・バス停を中心に営業をする
地方で営業する場合は、駅やバス停などの交通拠点を中心に営業しましょう。
地方は都心と異なり、電車やバスの本数が少ない傾向にあります。移動手段が限られているため、大きな荷物を持って移動する観光客や、足腰の不自由な高齢者などが駅やバス停からタクシーを必要とするケースが見込まれます。
通勤・通学の時間帯や終電後の時間帯には、駅前やバス停付近でタクシーを探す人が増えるため、効率良く乗客を確保できるでしょう。また雨天や寒冷地では、バスの待ち時間を避けるためにタクシーを利用する人が増えます。
このように、地方におけるタクシー営業では、駅やバス停などの交通拠点を中心に、時間帯や天候などを考慮した効率的な営業戦略が重要となります。
人の集まる場所をリサーチする
地方でタクシー業務を成功させるためには、人の集まる場所をリサーチし、効率良く営業をすることが大切です。地方は人口密度が低い傾向があるため、乗客を見つけるポイントを事前に把握し、時間帯や曜日によって需要が高まる場所を重点的に狙いましょう。
例えばオフィスが集中しているエリアでは、出勤時間や退勤時間にビジネスパーソンの利用が増えることが多く、効率良く乗客を確保できます。大型ショッピングモールや病院、学校周辺なども移動手段としてタクシーを利用する人が多いため、定期的に巡回するのも有効です。
また普段人通りが少ない地方でも、週末や祝日には観光地やイベント会場が賑わいます。事前に地域の催し物のスケジュールを把握し、適切なエリアで待機しましょう。タクシーの需要が発生しやすいエリアを継続的にリサーチすることで、地方でも稼げるようになります。
地域に密着したサービスを心がける
地方のタクシードライバーは、地域住民との信頼関係を築くことが大切です。丁寧なサービスを通じて顔なじみの乗客が増えればリピーターとなり、大きな売上へとつながっていきます。
好印象を持ってもらうため、乗車時の挨拶や丁寧な言葉遣い、荷物の積み下ろしの手伝いなど、きめ細かい接客サービスを心がけましょう。お客様の移動ニーズを把握し、目的地までの最適なルートを提案することも大切です。
地域密着型の営業スタイルを確立することで、地方でも長期的に安定した収入を得られるようになるでしょう。
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収入を重視する方にとっては、なるべく給与の条件など待遇が良いところを見つけましょう。
同じ仕事をして歩合率が1%違うだけでも給与に大きな差がでます。こういった面では、主要都市を除く地方に比べて東京はタクシードライバーとして断然稼ぎやすい地域です。収入よりも自分のペースでゆっくり働きたい、地元で働きたいという方は地方で働くのがよいでしょう。
こうした情報・ご自身の希望をしっかり把握して、タクシードライバーとして働いてみてはいかがでしょうか。勤務地についてお悩みの人は、タクシー業界に特化した転職エージェントを利用してみるのもおすすめです。
P-CHANTAXIでは、地方のタクシー会社を幅広く紹介しており、給与や勤務形態、福利厚生などの条件に合った求人を提案しています。未経験者に向けた転職に関するサポートも行っているため、誰でも気軽に利用可能です。
タクシードライバーとして地元で安定して働きたい人も、新しい地方で挑戦したい人も、一度P-CHANTAXIに相談してみましょう。
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P-CHAN TAXI編集部
木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!
この記事の運営者:P-CHAN TAXI