ライドシェアの利用料金はどれくらい?ドライバーになる方法やメリット・デメリットについても解説
2024年08月12日
2024年4月より、自家用車でお客さんを乗せられるライドシェアのサービスが日本でも開始されました。
通常のタクシーと異なり、自家用車で営業ができる、現金支払いができないといったライドシェアならではの特徴もあります。ライドシェアドライバーにも興味があるものの、料金面やそれに伴う収入面が気になっている人もいるでしょう。
この記事では、ライドシェアドライバーとして働くときに知っておきたい利用料金について解説します。また、利用者が多いライドシェアの配車アプリも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
ライドシェアの料金はタクシーと同じ仕組みで計算される
国内におけるライドシェアの利用料金は、原則タクシーと同じ料金体系で運営されており、「初乗り運賃+加算(距離・時間など)」で計算されます。
ライドシェアは一般車なので料金メーターなどがなく、入力が完了した時点で料金が算出されるのが特徴です。
ただし利用するアプリによっては、曜日や時間帯で料金が変動したり、別途手数料が必要になったりします。利用者が乗車リクエストをキャンセルする際にも、キャンセル料金が発生することがあるので注意しましょう。
また、日本版ライドシェアはまだ整備途中のサービスなので、今後需要が高い時間・エリアは高い料金設定になる可能性もあります。あくまで予想レベルの情報ですが、念のため把握しておきましょう
ライドシェアの料金の支払い方法
ライドシェアの料金の支払いは、原則クレジット・デビットカードによるキャッシュレス決済です。ドライバーが利用者と直接金銭のやりとりをすることはありません。
一般的なタクシーでは泥酔客を乗せた際に、利用者の未払い、料金へのクレームなどのトラブルが起こる可能性もあります。しかしライドシェアの決済方法なら、事前決済でスムーズに進むので、料金面のトラブルは起こりにくい仕組みになっています。
そのほか下記のような支払い方法が可能、もしくは今後各サービスで対応可能になる予定です。
- Apple Pay
- Google Pay
- プリペイドカード
- PayPalなど
ライドシェアサービスの料金は、ドライバー・利用者双方にとって便利な仕様になっていると言えるでしょう。
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ライドシェアドライバーの収入相場
次にドライバーになるなら知っておきたい、ライドシェアの収入相場についても見ていきましょう。
時給の相場は1,400円
現在のライドシェアドライバーの時給相場は、各ライドシェアドライバーの求人情報を総合的に整理すると、1,400円ほどです。
ただし、日本交通株式会社のような大手タクシー会社の場合は、時給2,100円(手当含む)+歩合(10月15日以降は時給1,800円)のように高い給与で募集を出しているケースもあります。(※)
週40時間稼働するとすれば、月収は224,000円前後で、条件が良ければ300,000円以上稼ぐことも可能です。
なおガソリン代やメンテナンス代はタクシー会社によって支給されることもあれば、時給の中に含まれることもあります。インセンティブ・ボーナスもタクシー会社や働く地域によって異なることがあるので注意しましょう。
また、研修期間中は時給が相場よりも安くなることもあるので、その点も把握しておきましょう。
参考:日本交通株式会社「ライドシェアドライバー 募集要項」
月収の相場は44,800円
時給1,400円とする場合の月収シミュレーションを見てみましょう。
ライドシェアドライバーとして稼働するには時間的な制限があるので、多くの人が土日に副業として働くことが多いでしょう。そこで時給を1,400円とし、週に2日、1日4時間働いた場合の収入をシミュレーションしてみます。
月収で見ると44,800円、年間の収入で見ると537,600円で、さらに歩合が加算されます。
勤務時間:土日の週2日 1日の収入:5,600円 週の収入:11,200円 月の収入:44,800円 年間の収入:537,600円 |
歩合は会社によって異なりますが、1日500円の歩合だと想定した場合、月収は4,000円プラス、年収は48,000円プラスされる計算になります。年間の収入は合計585,600円となるので、副業としては十分な金額と言えるでしょう。
国内で利用されているライドシェアアプリ一覧
国内で利用されているライドシェアアプリで有名なのは、以下の4サービスです。
- GO
- Uber
- S.RIDE
- DiDi
それぞれの特徴について、順に見ていきましょう。
GO
GOは、テレビCMやSNSなどさまざまな媒体で宣伝されている、知名度の高いライドシェアアプリです。45都道府県で利用できる利便性の高さにより、国内で多くのユーザーを獲得しています。
対応エリア | 45都道府県 |
迎車料金 | 地域・タクシー会社に準拠 |
支払い方法 | クレジットカード 車内決済(Go Pay,現金、QR決済) |
参照「GO」
UIが見やすくユーザーフレンドリーで、乗車リクエストが手軽にできるアプリです。
GOには最短のルートや料金を事前にチェックできる機能が備わっており、ユーザー目線で見れば最適な料金で利用できるのがメリットです。配車中のタクシーの位置情報は常に共有されるので、外で待つ時間なども短縮できます。
またオプション機能の一つである「AI予約」を使えば、現時点の15分から7日後の希望日時を指定してタクシーを呼ぶことが可能です。
利便性の高さとコストパフォーマンスの高さから、使いやすく信頼性の高いライドシェアアプリと言えるでしょう。GOは、初めてライドシェアサービスを使う人におすすめです。
ライドシェアGOに興味がある方は、「ライドシェアGOはどんなアプリ?メリット・デメリットを解説!」も読んでみてください。
Uber
Uberは、米国最大手のUber Technologiesが運営するライドシェアアプリで、日本ではウーバージャパンが運営しているタクシー配車アプリです。
対応エリア | 13都道府県 |
迎車料金 | なし(乗車料金に含まれる) |
支払い方法 |
|
参照:「Uber」
Uber最大の特徴は、相互評価システムを採用している部分です。相互評価システムとは、乗客を送り届けたあとドライバー・利用者の双方が相手に評価をつけるシステムです。これによりドライバーが質の良いサービスを提供できるようになります。
そしてUberは、需要に応じて運賃が変動するシステムを採用している点も特徴です。システムでタクシーの需要と供給可能台数のバランスを算出して、割増・割引を実施しています。
さらにUberはドライバーが安全に運転できるように、サポートが充実してるのが特徴です。例えば、緊急時のトラブルに対応する24時間体制の緊急サポートが設置されていたり、GPS追跡管理により誰がどこを走っているかの位置情報を共有できたりします。
また車両の位置情報は常に共有されているので、ドライバーはもちろん利用者側にとっても大きなメリットがあります。
安心・安全に利用できる仕組みが整っているので、ライドシェアサービスに不安や抵抗を感じている人が利用しやすいライドシェアアプリと言えます。
ライドシェアUBERに興味がある方は、「Uberライドシェアの配車アプリの使い勝手は?特徴やメリット・デメリットを詳しく解説!」も読んでみてください。
S.RIDE
S.RIDEは、数回のタップ、直感的なワンスライドで利用ができるサービスです。使い勝手の良さでユーザーを増やしているライドシェアアプリで、東京都など国内の首都圏で対応エリアを拡大しています。
対応エリア | 10都道府県 |
迎車料金 | 地域・タクシー会社ごとに設定 |
支払い方法 |
|
参照:「S.RIDE」
S.RIDEでは割引キャンペーンやプロモーションが公開されることが多く、通常のタクシーよりもお得に利用できることがあります。利用者としても安く利用できるのは、大きなメリットでしょう。
また事前に料金を確定させるシステムがあるので、ドライバーにルートを遠回りされたり必要以上に料金を請求されたりするようなトラブルが起こりません。
ライドシェアS.RIDEに興味がある方は、「S.RIDE(エスライド)とは?ライドシェアへの対応状況や利用方法を解説」も読んでみてください。
DiDi
DiDiは、中国が提供する世界的に知名度の高いライドシェアアプリで、2018年9月にサービスの提供が開始されました。国内においては、DiDi ChuxingとDiDiモビリティジャパンが共同で運営しています。
対応エリア | 15都道府県 |
迎車料金 | 地域・タクシー会社に準拠 |
支払い方法 |
|
参照:「DiDi」
DiDiは決済のしやすさが特徴で、クレジットカードのほか国内でも利用者の多いPayPayが利用できます。また会員ランク制を採用しており、貯まったポイントを利用料金の割引に使用することが可能です。
日本ではまだ普及していないライドシェアアプリですが、今後利用エリアが拡大していく可能性があります。タクシーだけでなく高級車の配車も依頼できるので、さまざまなユーザーニーズに応えてくれるライドシェアアプリだと言えるでしょう。
ライドシェアDIDIに興味がある方は、「ライドシェアにはDiDiがおすすめ!ドライバーになる方法やメリットについて解説」も読んでみてください。
ライドシェアドライバーになる方法・条件
ライドシェアドライバーになるためには、まずタクシー会社の求人から応募しましょう。仕事をするにはタクシー会社に所属する必要があります。
そして第1種普通運転免許を取得していることが条件です。ライドシェアのドライバーは、第1種普通運転免許があれば誰でも活躍できる環境になっています。
2種免許が必要となるタクシードライバーよりも敷居が低く、誰でも参入できる点がライドシェアドライバーの特徴であり、魅力の一つです。
しかしながら、安全性への配慮などから「免許取得してから1年以上経過していること」を条件としているケースもあります。場合によっては、上限の年齢が設定されていたり、バス・ドラックなどの運転経験の有無を問われたりすることもあるので、覚えておきましょう。
ドライバー目線で見るライドシェアのメリット
ドライバー目線で見るライドシェアのメリットは、次の通りです。
- 空いた時間を使って稼げる
- 必要な出費が少ない
空いた時間を使って稼げる
ライドシェアドライバーとして働けば、空いた時間を使って稼げます。
自分のスケジュールを見ながら、空いている時間を利用してライドシェアドライバーとして稼働できます。自分の生活スタイルに合わせて働ける点は、ライドシェアドライバーならではの大きなメリットです。
自由な時間に働けることから、フリーランスやアルバイト・パートタイムと掛け合わせることによって、より多くの収入を得ることが可能です。例えば、自分の本業が終わる夕方や夜のタイミングでライドシェアドライバーとして稼働するといった働き方ができます。
ライドシェアドライバーは、副業としても最適は働き方の一つだと言えるでしょう。
必要な出費が少ない
ライドシェアドライバーは、一般的なタクシードライバーと異なり仕事にかかる出費が少ない点がメリットです。
仕事に就くに際して求められる資格も普通自動車運転免許だけなので、教習所に通ったり資格取得を目指したりする必要がありません。非常に始めやすく、コスト面で負担がかからない点が特徴です。
ただし採用される前に、タクシー会社の方で別途教習・講習が実施されることもあるので、採用情報をしっかりとチェックしましょう。また稼働中にかかる燃料費や車両メンテナンスなどは自費負担になることもあります。
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ドライバー目線で見るライドシェアのデメリット
ドライバー目線で見るライドシェアのデメリットは、次の通りです。
- 他に本業があると労働時間に制限がある
- 稼働できる時間帯・エリアが決まっている
他に本業があると労働時間に制限がある
本業を含めて、週40時間以内の労働としなければならない点がデメリットです。ライドシェアドライバーには、労働基準法第32条で定められている以下の労働条件が適用されます。
使用者は、労働者に、休憩時間を除き1週間について40時間を超えて、労働させてはならない。
使用者は、1週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き一日について8時間を超えて、労働させてはならない。
他に本業がある状態でライドシェアドライバーとして働くなら、労働時間に制限がかかってしまいます。そのため本業の勤務時間が長くなってしまう人は、ライドシェアドライバーとして働けない可能性が高いです。
自分の毎月の勤務時間を確認しながら、どれだけの時間を副業に充てられるのかをシミュレーションしておくことが大切です。
どうしても本業の時間が長くなってしまう人がシェアドライバーになるなら、タスクに優先順位をつける、タイムマネジメントを徹底するといった工夫が必要になるでしょう。
稼働できる時間帯・エリアが決まっている
日本のライドシェア制度は整備されている段階であり、稼働できる時間帯とエリアが決まっているのが現状です。そのため自由な時間、好きな場所でドライバーができるわけではありません。
稼働時間は、タクシー運転手が不足しやすい平日の朝7時〜10時、帰宅ラッシュ需要が増える午後4時〜7時と決められています。夜勤等で不規則な仕事をしている人は、日中に副業をするという選択ができません。
また都心であればライドシェアの募集も多く、活躍できるチャンスがありますが、人通りの少ない地方エリアではサービスを利用できないこともあります。
とは言え日本版ライドシェアは国内で広がりを見せており、雨天時はいつでも稼働可能といった緩和措置が徐々に取られるようになりました。ライドシェアサービスが一般的に普及してから、本格的にドライバーとして活躍するのも一つの手段です。
ライドシェアの料金の仕組みを知りドライバーとして活躍しよう
国内におけるライドシェアの料金は、タクシードライバーと基本的には同じです。基本的に「初乗り運賃+加算(距離・時間など)」で計算されます。
タクシードライバーのような条件で働けるので、副業であれば十分な収入が得られる可能性も高いでしょう。また、第1種普通運転免許さえあれば働けるため手軽に始めやすく、現在多くの人がライドシェアドライバーを仕事に選んでいます。
しかし国内においてはライドシェアの仕組みが十分に整っているとは言いがたく、稼働できる時間帯・エリアに制限がかかっている点はデメリットです。不規則な時間を本業に充てている人は、思うように稼ぐことが難しいかもしれません。
運転を仕事にしたい人は、2種免許を取得してタクシードライバーを本業にするのも一つの選択肢です。タクシードライバーであれば、会社からの福利厚生を受けられるだけでなく、より高い収入を得ながら働ける可能性があります。
タクシードライバーの仕事に興味・関心のある人は、タクシードライバー専門の転職サービス「P-CHAN TAXI」に無料相談をしてみましょう。
P-CHAN TAXIは質の高い求人紹介が受けられるサービスで、利用者満足度が高い転職エージェントです。2種免許取得にかかる費用を全額負担してくれる案件を取り扱っているので、費用面で不安のある人でも気軽に仕事を探せます。
好条件の求人を豊富に取り扱っていて、中には年収600万円以上のタクシー求人もあります。タクシードライバーとして稼いでいきたい人は、ぜひP-CHAN TAXIを利用してみましょう。
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木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!