タクシードライバーを評価するTSTiE(タスティー)認定制度とは?
2020年04月30日
皆さんはタクシードライバーというと、どんなイメージを思い浮かべますか?
親切で丁寧な運転手さん?
安全運転のプロ?
それとも、グルメなどの情報通?
どれも車と街のプロって感じですよね。
日本のタクシードライバーは親切で安全と外国からのお客さんからも評価が高いのですが、これからますます進む国際化を前に、国際的な観光に役立つ人材としてタクシードライバーを評価する、TSTiE(タスティー)認定制度の運用が始まりました。
タクシードライバーに自信を、お客さんには安心を与える新資格TSTiE(タスティー)認定制度の概要などについて詳しくご紹介していきます。
TSTiE認定制度の目的と概要
TSTiE(タスティー)とは、「Tokyo Sightseeing Taxi in English」、つまり「英語による東京観光タクシー」を意味する言葉です。
TSTiE認定制度は東京都内で稼働するタクシーやハイヤーなどの事業主が加盟している東京ハイヤータクシー協会が認定している資格です。
この資格は高い英会話力と東京観光の知識を有したドライバーであることを認めるもので、現在わずか15名のドライバーだけが認定を受けています。
人口が集中しタクシー需要の多い都内には約63,000名ものタクシードライバーがいますが、この栄誉あるTSTiE認定を受けることができているのはわずか全体の0.02%だけです!
現在若く意欲あふれる多くのタクシードライバーがこぞって能力に磨きをかけ、認定を受けることを目標に頑張っています。
タクシードライバーがTSTiE認定を受ける基準とは?
タクシードライバーの価値としては、交通事故を起こさない、道をよく知っていてスピーディーに目的地に連れて行ってくれることなどに重点を置いてしまいがちですが、TSTiE認定はこういった基本的なスキルに加えて、海外の観光客にどれだけ満足してもらえるかに重点に置いています。
そのため、 TSTiE認定を受ける基準はとても厳しく、認定を受けるためにドライバーの皆さんはさまざまな知識や能力を蓄えなくてはならないとされています。
- 東京シティガイド検定を合格する
- ユニバーサルドライバー研修を受講し、終了している
- 東京観光タクシードライバー認定研修を終了している
- TOEIC600点程度以上の英会話能力を有している
- 20時間の研修+スピーチ・ヒアリングテストを含む、観光英語対応ドライバー認定プログラムを合格する
こうして並べてみるだけでも、基準の高さに驚かされますね。
これから東京オリンピックという権威ある国際的なイベントが開催される東京。
数多いるタクシードライバーでもTSTiE認定を受けたドライバーはますます貴重で活躍が期待されています。
海外からのお客さんをおもてなしするという意味でも頼もしい存在です。
木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!