ハイヤードライバーへの転職は未経験でも可能？仕事はきついのか、やりがいも紹介！

タクシードライバーよりも高級車を運転し、ある程度決まったお客様とお付き合いするハイヤードライバー。未経験からでも転職できるのか疑問に感じている人もいるでしょう。

そこで本稿では、未経験からのハイヤードライバーへの転職方法と、ハイヤードライバーのやりがい、おすすめの企業についてご紹介します。

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ハイヤードライバーに転職したらどんな仕事をする？

ハイヤードライバーは、VIPと呼ばれる顧客や企業の役員、訪日観光客といった特定の乗客を目的地まで送迎するのが仕事です。

予約制のため、乗客が利用するまでの間は営業所や車内で待機することも多く、忍耐力が必要となるケースもあります。質の高い接客を求める客層が多いことから、洗練された接客スキルが必要となる仕事です。

またハイヤードライバーは、乗客の会話などから企業・政府の重要な機密情報に触れることもあります。そのため知り得た情報を外部に漏らさないなど、高い情報リテラシーも要求される仕事だと言えるでしょう。

責任が伴う仕事なので、プレッシャーが大きく大変な部分があります。しかし非日常的な環境で学べる、年収が安定しやすいと言った部分でやりがいを持って働くことが可能です。

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ハイヤードライバーの転職に必要なスキル

ハイヤードライバーに必要なスキルは以下の通りです。ハイヤードライバーへの転職を考えている人は以下のスキル取得を目指しましょう。

• 普通自動車第二種免許
• 高度なビジネスマナー

普通自動車第二種免許

ハイヤードライバーの転職には、普通自動車第二種免許の取得が必要です。

普通自動車第二種免許を取得するには、以下の条件を満たしている必要があります。

• 満21歳以上
• 普通自動車第一種免許を取得後、3年以上経過（停止期間は除く）
• 視力が片目0.5以上、両目0.8以上
• 深視力検査の誤差が平均2cm以内
• 赤・青・黄の識別ができる
• 日本語を理解している
• 運転に支障をきたすような身体的障がいがない
• 90dBの警告音が聴こえる（10m以内）

また、普通自動車第二種免許の試験は学科試験と技能試験があり、両方合格する必要もあります。それぞれの合格基準は以下の通りです。

普通自動車第一種免許の合格ラインは80点以上であるのに対し、普通自動車第二種免許は90点以上と難易度は高めです。しっかり試験対策を行った上で臨む必要があるでしょう。

また、普通自動車第二種免許の取得には20万円前後の費用がかかると言われています。決して安いとは言い難く、取得を諦めてしまう人もいるかもしれません。

しかし、中には普通自動車第二種免許の取得費用を負担してくれるハイヤー会社もあります。普通自動車第二種免許を持っていない人は、免許の取得支援制度があるハイヤー会社を探してみましょう。

高度なビジネスマナー

ハイヤードライバーは企業の役員やVIPなど、社会的に立場の高い人と関わる場面が多く、高度なビジネスマナーが必須条件となります。

ハイヤードライバーもタクシードライバーも、乗客を目的地まで案内するという点は同じです。ただし、ハイヤードライバーはタクシードライバー以上に細かい所まで気を配る必要があります。

例えば、停車位置はお客様の移動が最小限になるように配慮しなければなりません。さらに、ハイヤーのドアの開閉は手動で行うため、お客様が出られるときに素早く開けるなどタイミングにも注意が必要です。

タクシードライバーに対し、お客様と気軽に日常会話を楽しむイメージを持つ人もいるでしょう。しかし実際には、相手が資料の読み込みや読書に集中しているなどの場合ではむやみに話しかけないなど、相手のニーズに応じた対応が必要です。

他にも、以下のような細かいポイントに注意する必要があります。

• 揺れが少ない運転を心がける
• エアコンの風向き・温度設定に気を配る
• 音楽やラジオはお客様の許可なく使用しない

ハイヤードライバーには、痒い所に手が届くような高品質な接客が求められます。

実務未経験でハイヤードライバーへの転職は可能？

ハイヤードライバーへの転職は、未経験でも可能です。その理由は2つあります。

1つ目の理由は、ハイヤー・タクシー業界が未曾有の人材不足ということです。2024年時点で有効求人倍率は3倍以上となっており、どの企業も1人でも多く従業員を雇いたいと考えています。

もちろん、その中には未経験者が含まれています。そうした背景から、近年では未経験者が安心して入社できるよう未経験者向けの教育プログラムを充実させる企業が増えています。

2つ目の理由は、ハイヤードライバーに求められる資質に実務経験量はほとんど関係がないことです。

ハイヤードライバーの仕事は、お客様を安心安全かつ快適に目的地へ送り届けることです。そのため、転職時点で高い運転技術が求められるとイメージされがちです。

しかし、そういった技術は後天的にいくらでも身に付けることができる上に、一定のレベルに到達すると他のドライバーと差別化しにくくなります。

一方、お客様に「快適さ」を感じてもらうために必要な細かい心配りや圧倒的なサービス精神は、多少の訓練で身につくものではありません。

お客様もそういった「快適さ」でハイヤードライバーを指名するため、仮にハイヤードライバーの実務が未経験でも、お客様に気に入ってもらえる資質のある人であれば、採用される可能性は十二分にあります。

とは言え未経験者の場合、ハイヤードライバーとして採用されることは稀なケースです。まずはタクシードライバーとして採用され、経験を積んでからハイヤードライバーになるケースが多いことを知っておきましょう。

仮にハイヤードライバーとして採用された場合でも、最初から専属のドライバーになることはほぼありません。初めは車庫番からスタートするのが一般的な流れとなります。

ハイヤードライバーとタクシードライバーとの違い

ハイヤードライバーとタクシードライバーは、乗客を目的地に送り届ける点は共通していますが、細かい部分でさまざまな違いがあります。

違いは、大きく分けて以下の通りです。

• 利用客層の違い
• 利用方法の違い
• 求められるサービスの違い
• 料金体系の違い
• 車種の違い
• 年収の違い

利用客層の違い

ハイヤードライバーとタクシードライバーの最も大きな違いは、利用する客層です。

ハイヤードライバーの場合、企業の経営者層、重役やVIP、政治家、タレントなど、いわゆるエグゼクティブな客層が主に利用します。場合によっては訪日観光客を乗せることもあるでしょう。

一方でタクシードライバーは、他の公共交通と同じようにビジネスパーソンから高齢者、主婦などさまざまな属性を持つ人が利用します。

このように、ハイヤードライバーは特定の高所得層やエグゼクティブ層を対象としたサービスを提供するのに対して、タクシードライバーは日常的な移動手段として幅広い層に利用されます。

利用方法の違い

ハイヤーとタクシーでは、利用方法に大きな違いがあります。

ハイヤーは完全予約制であり、あらかじめ日時や行き先を指定して利用を申し込みます。そのため、街中でタクシーを拾うような気軽な利用はできません。

営業所から目的地まで乗客を送迎し、再び営業所に戻るという一連の流れが定められており、タクシーのように流しの営業を行うことはありません。

一方タクシーは、街中で手を挙げている人を捕まえる流し営業や、タクシー乗り場での乗車、そして電話やアプリを利用した配車など、さまざまな方法で利用されます。

求められるサービスの違い

ハイヤードライバーとタクシードライバーでは、求められるサービスの質やレベルに違いが見られます。

タクシーは、一般的に移動手段として必要とされる基本的なサービスを提供し、安全かつ快適な移動を重視します。

一方ハイヤーは、企業の経営者層やVIPなど、より高いレベルのサービスを求める客層が利用するため、運転手には丁寧な対応や高度な接客スキルが求められます。

例えばハイヤーでは運転手が自らドアを開け閉めするなど、配慮が行き届いたサービスが提供されます。また、フォーマルな服装で対応することが一般的です。

料金体系の違い

ハイヤーとタクシーでは、料金体系も異なります。

タクシーの場合は「エリアの料金設定×走行距離」の設定がほとんどです。初乗り運賃が設定されているため、短距離の移動であれば550円前後とリーズナブルな利用料金だと言えます。

ハイヤーにおいては初乗り運賃がなく、営業所を出てから戻ってくるまでの距離も料金に含まれているのが特徴です。短距離利用であっても、最低10,000円以上となります。

また走行距離だけでなく車種や契約内容など、ハイヤーの運賃を決める要素はさまざまです。例えばタクシーの場合は車種を問わず基本的に一律料金ですが、ハイヤーは車種のグレードに応じて値段が変わることもあります。

車種の違い

タクシーもハイヤーも多くの車種がありますが、それぞれ違いがあります。

タクシーはクラウンコンフォートやジャパンタクシーといった車種が一般的です。近年は、燃費が良好で環境に配慮されたプリウスなども多くのタクシー会社で採用されています。

一方でハイヤーは、アルフォードやセンチュリー、メルセデスベンツなどエグゼクティブな客層に向けた車種を取り扱うのが特徴です。また複数人利用を前提として、ハイエースやキャラバンといった大型車が手配されることもあります。

年収の違い

タクシードライバーとハイヤードライバーとでは、年収にも違いがあります。

令和5年におけるタクシー運転手の平均年収は、418万円（※）でした。ハイヤードライバーの平均年収については明確なデータはありませんが、求人情報を見ると初年度の年収は450万円〜700万円の水準です。

一般的には、ハイヤードライバーの方がタクシードライバーよりも年収が高い傾向があります。

またハイヤードライバーは、ボーナスも年2回支給されることが多く、退職金制度や福利厚生を充実させている会社が数多くあります。

※ 出典：全国ハイヤー・タクシー連合会「令和5年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」

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▶やりがいが変わる？ ハイヤードライバーとタクシードライバーの違い

ハイヤードライバーのやりがい

ハイヤードライバーのような運転職の経験がないと、どんなやりがいがあるのか分からないという人も少なくないでしょう。

ハイヤードライバーには、同じ運転職であるタクシードライバーとも異なるやりがいがあります。その違いを理解して、じっくり転職を検討しましょう。

お客様との信頼関係を築ける

ハイヤードライバーの場合、専属運転手になることが多いため、特定のお客様との信頼関係を築くことになります。

順調に信頼を築くことができれば、「君がいなくなると困るよ」とお声がけいただくこともあります。このように、一期一会を多く繰り返すタクシードライバーとは違った喜びや難しさがあります。

高級車を運転できる

ハイヤードライバーになると、一般的なタクシーとは異なり、多くの場合は高級車を運転します。

具体的には、TOYOTAのCENTURYやLEXUS LSなどのハイグレード車、LEXUS EXやCROWN MAJESTAなどのスタンダード車などを運転することになります。

一般的にプライベートでは運転できる機会が少ない車種を運転できるため、車好きの人にはたまりません。

地理やお店に詳しくなれる

お客様の信頼を勝ち取るためには、お客様の趣味嗜好を理解し、適切なタイミングで適切なルートを通り、時と場合によってはお店の提案を差し上げることが必要になります。

給与が安定している

ハイヤードライバーは給与が安定しているため、やりがいを感じながら仕事ができるでしょう。

先ほども触れましたが、ハイヤードライバーの求人情報を見ると、初年度の年収は450万円〜700万円が相場です。タクシードライバーよりも高い給与水準のため安定感があります。

またハイヤードライバーは特定の乗客・企業と事前に契約を交わして送迎する仕事であるため、固定制が採用されています。歩合制のように月々で大きく給与が減ってしまう心配がありません。

安定した給与によって生活の基盤が整えば、結婚、子育て、老後といったライフプランも考えやすくなるでしょう。

スキルアップを実感できる

ハイヤードライバーはスキルアップを実感しながら働ける点も、やりがいへと繋がるでしょう。

ハイヤーはVIPや政治家といった乗客が利用するので、言葉遣いや身だしなみなどを常に意識するようになり、丁寧かつきめ細かな対応ができるようになります。

質の高い接客スキルはもちろんのこと、以下のようなスキルアップも果たせるでしょう。

• 安心・安全な運転技術
• 地理に関する知識
• 時間管理とスケジュール管理能力
• 高級車の管理・メンテナンスなど

自分自身のスキルが上がれば、成長を実感して満足感が得られます。乗客に安心して利用してもらうために、サービスの質やスキルアップを図っていくことは大きなやりがいに繋がっていくでしょう。

またスキルが備わっていけばタクシー運転手はもちろん、高級リムジンドライバーや運転指導員といったキャリアの選択肢も生まれてきます。

ハイヤードライバーのきついと言われる仕事内容

ハイヤードライバーのきついと言われる仕事内容は、次のとおりです。

• 待機時間が長い
• 常にプレッシャーがある
• 勤務時間にばらつきがある
• 求められる経験・スキルが高い

待機時間が長い

ハイヤードライバーは待機時間が長いので、きついと言われることがあります。

車庫番なら営業車の清掃やメンテナンスをして過ごせますが、ハイヤー運転手はお客様が来るまで車内で待機しておかなければなりません。

当然お客様を待っている間も気を抜けないため、行動は制限され、持ち場を離れることもできない大変さがあります。

日ごろから体を動かしていないと落ち着かないという人は、ハイヤードライヤーがきついと感じてしまうでしょう。

常にプレッシャーがある

ハイヤードライバーは常にプレッシャーと隣り合わせです。

なぜならハイヤードライバーは、企業の重役やVIPのお客様を相手にする仕事だからです。ビジネスマナーができていなければ、お客様の気を悪くさせてしまい、思わぬトラブルを引き起こすこともあります。

またハイヤーは、ビジネスのために利用するお客様がほとんどです。遅延が許されない環境の中で働き続けることは、ときとして大きなプレッシャーとなるでしょう。

勤務時間にばらつきがある

ハイヤーの仕事は、勤務時間にばらつきがあるので、生活リズムが狂ってしまうこともあります。

ハイヤードライバーは、お客様の要望によって運転する時間が異なります。朝早くに出勤しなければならないこともあれば、深夜遅くに車を出さければならないこともあるでしょう。

忙しいときは、十分な睡眠時間を確保できないといった状況も考えられます。ハイヤードライバーをするなら、自身でしっかりと体調管理をしなければなりません。

求められる経験・スキルが高い

ハイヤードライバーは、タクシードライバーに比べて求められる経験・スキルが高い仕事です。安心・安全に運転できる能力はもちろん、高いビジネスマナースキルが求められます。

接客に関しても高いスキルが求められており、「気さくで話がしやすいドライバー」だけでは不十分です。丁寧な言葉遣いや正しい日本語、清潔感のある身だしなみなどにも細心の注意を払わなければなりません。

ハイヤードライバーの転職に向いている人の特徴

ハイヤードライバーの転職に向いている人の特徴は、次の通りです。

• ホスピタリティが高い人
• 安全に運転できる人
• お客様目線で接客できる人
• 秘密を守れる人
• 長時間の運転が苦にならない人
• 生活リズムの変化に対応できる人

ホスピタリティが高い人

ハイヤードライバーは、ホスピタリティが高い人に向いています。

ホスピタリティとは、相手に対するおもてなしの心を指した言葉であり、ハイヤードライバーに必須の考え方です。お客様一人ひとりの気持ちに寄り添った接客ができる人こそ、お客様から愛されるドライバーになれます。

またお客様がいないときであっても、常におもてなしの心を持ち、車内清掃に力を入れるなど過ごしやすい環境作りに徹しなければなりません。

お客様の喜んでもらう顔を思い浮かべながら仕事ができる人こそ、ハイヤードライバーに向いています。

安全に運転できる人

安全に車を運転できる人は、ハイヤードライバーの仕事が合っています。お客様を安全に目的地へ送り届けることによって、信頼関係が構築されていくからです。

荒々しく乱暴な運転をしてしまうと、お客様の快適性を損ねてしまい、仕事の依頼が来なくなることもあります。自分一人の運転ではないので、きっちりと交通ルールを守って安全に車を走らせる意識が必要です。

お客様目線で接客できる人

お客様目線で接客できる人は、ハイヤードライバーとして長く働き続けられます。

移動中は雑談がしたい、そっとしておいて欲しいなど、車内の最適な環境はお客様によってさまざまです。また少し肌寒い、もしくは暑いなど、望ましい車内温度などもお客様によって異なります。

常にお客様の目線がある人は、結果として質の高いサービスが提供できるようになり、ハイヤードライバーとして活躍できます。

秘密を守れる人

ハイヤードライバーとして働くなら、秘密を守れる人でなければなりません。

お客様同士で会話を繰り広げたり、電話で話をしたりする場面で、重要な情報を耳にすることがあるかもしれません。

しかしハイヤードライバーには守秘義務があるため、絶対に外部に情報を漏らしてはならないというルールがあります。身近な家族や友人であっても当然話をしてはなりません。

長時間の運転が苦にならない人

ハイヤードライバーは長時間の運転を求められることがあるため、運転自体が苦にならない人に向いています。

ハイヤーはタクシーのような初乗り料金がありません。料金体系は会社によって異なりますが、月極契約があったり数時間や1日単位での契約プランがあったりと、長期利用を前提としているのが特徴です。

「移動距離にかかわらず一定の料金を支払うなら、できるだけタクシーで移動しよう」という人も多いでしょう。そのため、長時間の運転でも集中力を持続させることができる人の方が向いていると言えます。

生活リズムの変化に対応できる人

ハイヤードライバーは、生活リズムの変化に対応できる人ほど長続きしやすい傾向があります。

ハイヤードライバーはお客様の都合に合わせなければなりません。お客様の会議が長引いて待機時間が長くなれば、結果として残業が発生することも多々あります。空港までの送迎や遠方への出張による依頼となれば、勤務が早朝・深夜に及ぶこともあるでしょう。

不規則な勤務スタイルに毎回ストレスを感じる人は、心身の不調などを引き起こすリスクが高まります。一方、不規則な生活リズムでも上手に気分転換や休息できる人であれば、ストレスが溜まりにくいため長く働けるでしょう。

ハイヤードライバーに転職する際のポイント

ハイヤードライバーに転職する際、会社選びの軸を持っておくことが大切です。「絶対に譲れないこと」と「ある程度妥協できること」を整理しておきましょう。

給与レンジを把握しておく

ハイヤードライバーは「固定給＋歩合給＋諸手当」という給与形態のところがほとんどで、どの会社でも大差がないように感じます。

しかし、「固定給」と「諸手当」が数万円単位で異なりますので、年収にすると数十万円も差が出ることになります。
【関連記事】
▶ハイヤー運転手の給料・年収はいくら？給与の決まり方や仕事内容を徹底解説！

支度金や養成期間中の保証有無を確認する

入社支度金や、独り立ちするまでの報酬保証の有無は必ずチェックしましょう。入社支度金は10~30万円ほどのレンジがあり、報酬保証期間は4ヶ月~6ヶ月のレンジがあります。

もちろん、両方とも一切ないところもあるようなので、十分に吟味しましょう。

第二種免許の取得サポート制度の有無を確認する

これから第二種免許を取得する人は、この制度があるか確認しておくことをおすすめします。

応募条件に「第一種免許取得後3年以上」と記載があり「第二種免許所持者」限定でない場合は、二種免許の取得サポート制度がある可能性が高いです。

日本交通株式会社の場合は、契約教習所にて最短8日間で第二種免許が取得できる教育制度（免許取得費用全額負担）があります。

ハイヤードライバーへの転職でおすすめの企業

日本にはタクシー会社がごまんとありますが、その中でもハイヤー事業を営み、未経験からでも比較的高待遇で雇い入れてくれる会社をご紹介します。

大和自動車交通

給与は「固定給＋歩合給＋諸手当」で平均30万円〜32万円ほどです。入社祝金が合計30万円がもらえるなど高待遇です。また、営業所配属後4ヶ月間は月給32万円が保障されています。

営業所は全部で3つで、銀座に2箇所、日比谷に1箇所です。

日本交通

入社1年目で年収490万円、入社2年目で年収530万円とこちらも高待遇です。最短8日間で二種免許が取得できるなど、福利厚生も充実しています。

また、日本交通では各サークル活動が盛んに行われており、フットサル・サッカー・野球など好きなサークルに所属して休暇を楽しむことができます。

営業所は全部で3つで、日本橋、永田町、銀座にそれぞれ1つずつあります。

帝都自動車交通

「固定給＋諸手当＋交通費最高3万円」という給与形態です。勤続30年で退職金1,000万円と、タクシー業界の中では突出した退職金制度があります。

また、配属後6ヶ月間は月給30万円の給与保障もあります。

独身寮が都内各地にあり、1年目は月額33,000円から利用できたり、京成グループ各社の優待等があったりと、福利厚生も充実しています。

営業所は、新橋、竹橋、渋谷、銀座、神田、日本橋の計6箇所にあります。

国際ハイヤー

「月給188,800円以上＋乗務手当や時間外手当含む諸手当」という給与形態です。平均年収500万円と高水準であり、ハイヤー市場シェア率15%という圧倒的な高さから、幅広い層に認知されています。

福利厚生についても他の大手と同様に充実しており、交通費月額3万円まで支給、事故弁償金全額会社保障などがあります。

営業所は、丸の内、品川、江東区東雲、大阪市西区京町堀の4箇所にあります。

グリーンキャブ

「月給198,000円+実績給」という給与形態で、入社3年目になれば年収500万円以上稼いでいるハイヤードライバーも多いようです。普通1種免許取得後3年以上（ATも可）なら応募資格があるので、未経験でもチャレンジできます。

また賞与は年2回、2種免許取得費用会社負担（規定あり）、事故弁済金全額会社負担、自社整備工場での確約車検が可能と福利厚生についても申し分ありません。

なお事業所は、新宿本社営業所の他、江戸川、赤羽、新町、世田谷、蒲田、国分寺、狛江、横浜、大船の10箇所にあります。

ハイヤードライバーの転職に関するよくある質問

ハイヤードライバーの転職に関するよくある質問を紹介します。

Q.ハイヤードライバーで年収1,000万円は狙える？

ハイヤードライバーで年収1,000万円を狙うことは可能です。

ハイヤードライバーのターゲット層は会社役員やVIPなどの富裕層であることから、1回当たりの利用料金が高いのが特徴です。そのため、タクシードライバーよりハイヤードライバーの方が年収が高めの傾向があります。

インセンティブが導入されていたり、ボーナスが高額であったりと条件が良い会社であれば、1,000万円を狙うことは十分可能と言えるでしょう。

Q.ハイヤードライバーの待機時間は何をするの？

ハイヤードライバーの待機時間は基本的に自由です。ただし、自由といっても遊んで良いという意味ではなく、休憩や清掃など運転中ではできないことを行うのが一般的です。

また、待機中はお客様の呼び出しにすぐ対応できる場所にいなければなりません。

例えば、以下のような過ごし方が一般的です。

• 車内で休憩
• 近くの飲食店で食事
• 車両のメンテナンス
• 車内の清掃
• 近隣の観光情報のリサーチ

基本的には車内で過ごすことになるため、適度にストレッチを挟んだり外の空気を吸ったりしてリフレッシュすると良いでしょう。

Q.ハイヤードライバーは地理に詳しくなくてもなれる？

地理に詳しくなくても、ハイヤードライバーにはなれます。最初のうちは苦労するかもしれませんが、続けているうちに自然に土地勘が身に付いていきます。

また、ほとんどのハイヤー会社では地理についての研修を行っています。研修で学ぶ内容は以下の通りです。

• 主要ホテル（会議や接待の利用時）
• 官公庁
• お客様が勤める企業の本社や営業所
• 空港・駅への最適なルート
• 渋滞が多い道路や時間帯

カーナビや運行管理システムも現在の道路事情に合わせて発達しているため、それほど心配する必要はありません。

とは言え、地理に詳しいことはハイヤードライバーになるための強みとなります。地理に不安がある人はドライブに出かけたりインターネットのマップを調べたりと、積極的に情報収集をしておくと良いでしょう。

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