初心者タクシードライバーが知るべき「流し」のコツ【上級編】
2020年05月11日
「流し」はタクシードライバーにとって基本的な知識であり、日常的な仕事内容の1つです。
以前、『初心者タクシードライバーの方に向けた「流し」の方法』をご紹介しました。
今回は、より具体的に「流し」のコツや考え方などをご紹介します。
無意味に流し営業はしない
例えば東京都内で、山手線のターミナル駅を拠点に仕事をした場合。
ターミナル拠点でお客様を降ろしたら、必ずお客様を捕まえられる別のターミナル駅へ移動します。
この移動時間が「流し」です。
この際、よりお客様を得られる確率が高い道を使用することが大切です。
移動も営業の手段にする癖をつけましょう。
広域で情報を得て営業に活かす
遠距離のお客様を降ろしたら、空車のまま自分の地元(営業拠点)に戻ろうとするのは効率が悪いのでやめましょう。
降ろした先々で、「どこに行けば、どこ行きのお客様が拾えるか?」という情報収集と蓄積が大切です。
周辺の情報を常に頭に入れて置く
情報収集を行い、自分なりの稼ぎ場所を発掘することが流しの向上になります。
「どの駅を利用する人が多いか」「どこでイベントが行われているか」といったことは前回ご紹介しましたが、より詳しい情報を収集しましょう。
電車であれば終電の時間を、都内の劇場であれば演目や終演時間、野球やサッカーの終了時間も常にアンテナを張っておくことが大切です。
野球は終了時間がある程度予想はできるものの、早まったり遅くなったりしますし、劇場は駅から近かったり若い人が集まる内容ではタクシーの利用率が下がるかもしれません。
常に、どういった年齢層がどこに集まり、何時に終わるのかを把握することが大切です。
ロング狙いはしない
短距離か長距離かは、車に乗せたお客様に目的地を聞くまで分かりません。
さらに言えば、長距離客を乗せたとしても拠点に戻るまでに2~3時間もかかってしまえば効率は悪いでしょう。
であれば、こまめにお客様を乗せて都心を回ることのほうが、より収入につながります。
もちろん、先にご紹介したように、広域の情報が活かせれば問題ありません。
しかし、いつも情報のある場所をお客様が要望するとも限りません。
タクシーは法律で1日の走行距離は365㎞以内、かつ出車から最大21時間までと決められています。
この条件の中で「いかに空車の時間を減らすか?」が重要なポイントです。
流しのコツは今回紹介した内容は一部であり、ドライバーそれぞれに独自の技術があるものです。
熟練の先輩に聞いてみるのもおすすめですよ。
いろんな技術や知識、情報を活かして自分なりの流しを極めていきましょう。
木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!