タクシーで事故を起こしたときはどうする?
2020年05月19日
毎日タクシーの運転業務をしている以上、どんなに運転の上手い人であっても事故に遭遇する可能性があります。
もちろん、タクシードライバーにとって事故は大きな課題です。
日頃から安全運転を心掛けているタクシードライバーですが、年間10,850件(2018年)もの事故が起こってしまうと言われています。
今回は事故を起こした場合の対応の流れや事故に関する保障制度など、事故についてタクシードライバーとして知っておくべきことをまとめます。
事故を起こした場合の対応の流れ
タクシードライバーが事故を起こしてしまった場合の一般的な対応の流れをご紹介します。
- 相手の安否確認
- 示談を進める
- 所属しているタクシー会社に連絡
- 修理について
まずは事故相手の安否を最優先で確認してください。
怪我をしているようでしたら応急手当てを行います。
重度な場合は救急車を呼んでください。
特に相手に怪我などがない場合は、事故をどう処理するかを話し合うのが一般的です。
事故の状況や話し合いのなかで、示談に終わるケースもあります。
大規模な事故で周囲に迷惑や被害が出ていたりする場合は、通報した警察に相手との間に入って仲裁してもらう必要があります。
その場の示談だけですみそうな状況だったとしても、タクシードライバーの方から所属している会社に報告することが大切です。
タクシー会社は基本的に保険会社に加入しています。
事故後の対処を含めて、指示やフォローしてくれるはので必ず連絡をしましょう。
事故後は必要に応じて、自分のクルマ、相手のクルマ、その他破損物を実費もしくは保険を使って修理します。
保険を利用して修理する場合は、会社が加入している保険会社に連絡し事故の状況や過失を説明します。
保険会社から許可がおりれば、保険を利用できます。
なお各タクシー会社で事故の対応手順が用意されているかと思いますので、勤務するタクシー会社内でのルールを最優先して対応してください。
事故保障について
「事故補償」というのは事故を起こしてしまった場合、タクシー会社側が修理に掛かる費用の一部を補償してくれる制度です。
「最大○%まで保障」「最大○万円まで保障」といった形となり、保障される額はタクシー会社により異なります。
事故保障は必須ではないため事故保障制度を用意していないタクシー会社もあります。
事故が心配なドライバーの方は、この事故補償制度の部分もタクシー会社選びの要素に加えておくと良いかもしれません。
休業保障について
「休業保障」というのは、事故を起こして入院してしまった場合などに休業中も給料が一部支払われる制度です。
通常時の給料よりは少なくはなりますが、それでも休業中にはありがたい助けとなってくれるため、事故が心配な方はこちらもタクシー会社選びの要素に加えると良いですね。
タクシードライバーに限らず、車の運転に事故は付き物で、働いていればいずれどこかで事故に遭遇することがあるかもしれません。
事故を起こしてしまった時にどうするかを事前によく考慮しておくことが大切です。
木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!