タクシードライバーの面接に落ちないためには?受かるために気をつけるべきポイントを解説
2025年03月09日
タクシー会社は平均年齢が58歳という高齢なこともあり、新たなタクシードライバーを積極的に募集しています。
しかし、タクシー業界そのものが注目を集めるようになった現在、就職・転職のための面接は年々厳しくなっているのが実情です。第二種運転免許を持っていても面接の結果次第では採用が見送られかねません。
ですから、これからタクシードライバーとして働こうと考えている方は、ぜひこの機会にタクシードライバーの面接で気を付けるべきポイントを押さえておいてください。
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目次
タクシードライバーの面接で気を付けるべきポイント
タクシードライバーは接客を伴う仕事であるため、コミュニケーションや話し方など、面接での評価が直接合否に関わる可能性が高いです。そのため、気をつけるべきポイントをしっかり押さえて対策する必要があります。
タクシードライバーの面接で気をつけるべきポイントは、下記の通りです。
- 社会人としてのマナーを徹底する
- 服装を整える
- 要点を押さえてハキハキと話す
それぞれのポイントについて、詳しくみていきましょう。
社会人としてのマナーを徹底する
当たり前の話ですが、面接時間に遅刻しないように、10分前には面接会場に到着できるように家を出ましょう。
接客業ですので身なりも重要なポイントとして見られます。
また、しっかり挨拶ができるか、接客にふさわしい言葉遣いができるか、むやみな自己主張がないかどうかなど、ごく当たり前ではあるものの「基本だからこそ見落としがちなポイント」をしっかり意識してください。
服装を整える
タクシードライバーは身だしなみが大切です。
制服は正しく着こなせば3割ほども見た目の印象をアップさせてくれると言いますが、それもきちんとケアできていればこそです。面接時の身だしなみは乗務中の制服姿に通じます。
スーツの色は黒・紺・グレーなどの色合いが好ましく、ほこりが付いていないか、シワになっていないか、サイズが合っているか。また、靴が汚れていないか、髭が生えていないか、髪形はきちんとしているかといった部分に気をつけましょう。
面接前には、手鏡などのアイテムを用意しておくと良いでしょう。家で鏡を見た時点では大丈夫だと思っても、面接直前で気づくことがあるかもしれません。しっかり整えて面接を迎えましょう。
要点を押さえてハキハキと話す
面接では要点を押さえてハキハキと話すことが大切です。要点がまとまっていなかったり話し声が聞き取りづらかったりすると、何を言いたいのかを面接官が理解できません。これは、面接だけに限った話ではありません。
タクシードライバーは利用者とコミュニケーションを取りながら目的地を把握する必要があります。話が要領を得なかったり声が小さく聞き取りにくかったりすると、利用者が「本当に正しく伝わっているのかわからない」と不安に思う恐れがあるでしょう。
面接で実践できないことは、タクシードライバーとして働き始めてもできないと思われてしまいます。相手にきちんと自分の意見を伝えるため、面接では要点をしっかりと押さえてハキハキと話しましょう。
タクシードライバーの面接で落ちないために事前に準備・把握すべきこと
タクシードライバーの面接で落ちないためには、事前の準備も重要です。事前に準備・把握すべきことは下記です。
- タクシー業界の実態について事前に調べておく
- 履歴書は丁寧に書く
- 面接会場や緊急連絡先を把握する
- 運転記録証明書を準備しておく
- 転職エージェントを活用する
それぞれの内容について、詳しく解説します。
タクシー業界の実態について事前に調べておく
まず、これから自分が働きたい業界について学んでおきましょう。
勤務体系やタクシードライバーの給料はどのような仕組みで支払われるのか、また、その金額はどのように決まるのかなどです。一般的な職種と異なる大きなポイントがここです。
タクシードライバーの給料は歩合によって変動しますから、頑張りがそのまま収入に直結します。タクシー会社によって歩合率や歩合の反映方法が少しずつ異なるので、面接の際にそのあたりまで細かく聞いて理解できるように事前準備しておくことをおすすめします。
履歴書は丁寧に書く
面接で合格すればそれ以降はタクシー会社に所属するタクシードライバーになれますが、履歴書は面接担当官に「熱意」を伝える重要なツールです。
職務経歴や志望動機、所有資格や希望など、丁寧にかつ正確に記入しましょう。字の上手・下手よりも丁寧に書くことで気持ちが伝わります。それでも文字に自信が無い方は、PCで履歴書を作成しても大丈夫です。
以上、3つのポイントは基本的なことではありますが、面接では基本的なことが当たり前にできるかということが重要視されます。それにプラスしてご自身のアピールをしてください。
▶タクシー運転手にはどのような資格が必要?第二種運転手免許について詳しく解説
▶タクシードライバーの仕事内容は?向いている人や仕事の特徴を解説
面接会場や緊急連絡先を把握する
余裕を持って面接会場まで到着できるように、面接会場の位置やルートは事前に把握しておきましょう。
基本的なことですが、会場までどれくらい時間がかかるかを正確に把握しておくことで、当日面接に遅刻するリスクを低減できます。
また、面接会場の緊急連絡先を把握しておくことも重要です。公共交通機関で移動する場合、何らかのトラブルによって遅延が発生する可能性があります。公共交通機関の遅延による遅刻は避けられない場合もありますが、その際に速やかに面接会場へ連絡を入れるかどうかで、面接官に与える印象が大きく変わるでしょう。連絡をせずに面接に遅れると単なる遅刻になりますが、きちんと事前に遅れることを連絡しておけば、多くの場合は理解してもらえます。
そのため、面接に臨む際は、必ず面接会場までのルートと緊急連絡先を把握しておきましょう。
運転記録証明書を準備しておく
面接の前に運転記録証明書を準備しておくことも大切です。運転記録証明書とは、最長で過去5年間の事故・違反・行政処分などの運転歴を証明する書類です。自動車安全運転センターの窓口で申請するか、ゆうちょ銀行または郵便局で申し込めます。事前に準備しておくことで、アピールの材料になるでしょう。
「安全運転を心がけています」と面接で答えても、面接官側はその事実を把握する方法はありません。運転記録証明書があれば、自分が事故・違反を起こしていないことを証明できるため、運転技術が高いことや安全運転を心がけていることを証明できます。
タクシードライバーの募集では遅かれ早かれ提出を求められる書類であるため、面接時に提出する必要がなくても準備しておくと良いでしょう。
転職エージェントを活用する
転職エージェントを活用すると、アドバイザーから面接対策のサポートを受けられます。「どのような面接対策をすれば良いか」「質問の内容や回答方法」などの具体的なアドバイスを受けられるため、自信をもって面接に臨めるようになります。
自分では気づきにくい点も、第三者であるアドバイザーの意見を聞くことで把握できるでしょう。客観的な視点で良い点や改善点を指摘してもらえるため、修正しやすくなります。
また、タクシードライバーに特化した転職エージェントであれば、より業界やタクシー会社にフォーカスした面接対策が可能です。タクシードライバーへの転職を決めている人は、タクシードライバー専門の転職エージェントを利用しましょう。
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タクシードライバーの面接でよく聞かれる質問と回答のポイント
タクシードライバーの面接対策として、よく聞かれる質問の内容を把握し事前にある程度回答を準備しておくことが大切です。タクシードライバーの面接では、下記の質問をされることが多いでしょう。
- 志望動機
- 運転経験や事故歴
- 病歴や服用中の薬
- 自分の長所や短所
- タクシー会社への逆質問
それぞれの質問内容や質問の目的、回答のポイントについて解説します。
志望動機
タクシードライバーに限らず、面接で必ずと言って良いほど質問されるのが志望動機です。なぜタクシードライバーになろうと思ったのか、志望動機を確認することで意欲や真面目さを確認できるため、タクシードライバーの面接でも聞かれやすいでしょう。
志望動機を回答する際のポイントは、できるだけポジティブな印象を与えられるように答えることです。例えば、「給料が良い」と言う理由でタクシードライバーを志望する場合、そのまま伝えてしまうと「給料が高ければどんな会社でも良いのか」とマイナスのイメージを持たれかねません。
そのため、「自分の頑張りがしっかりと評価される環境で働きたいから」というように、企業や仕事に対する熱量をアピールできるようなポジティブな伝え方に言い換えましょう。前向きな理由であれば、「仕事を任せられそう」と思ってもらいやすいです。
できるだけポジティブな印象を与えられるように、志望動機の伝え方を工夫しましょう。
運転経験や事故歴
タクシードライバーの仕事は車を運転して利用者を送迎することであるため、これまでにどれくらいの運転経験があるか、運転経験や事故歴について質問されます。事故歴や違反歴がないことや人を乗せての運転経験が多いこと、安全に運転できることをアピールすると良いでしょう。
もし過去に事故や違反があった場合は、隠さず素直に伝えましょう。小さな事故の場合や、違反の回数が少ない場合は即座に落とされることはありません。なぜ事故・違反をしてしまったのか、その後の改善についてアピールすることで採用される可能性はあります。
病歴や服用中の薬
面接では病歴や服用中の薬などについて聞かれることがあります。理由として、タクシードライバーとして働くにあたって健康上の問題はないか、今後病気が再発する心配はないかなどを確認するためです。
また、服用中の薬によっては、眠気など運転に支障が出る副作用がないかを聞かれる場合もあります。特に突発的な病気のリスクがあると、自分だけではなくタクシー利用者の安全にも関わるため、面接の際に健康状態の確認が行われることが一般的です。
健康状態について回答する際は、事実に基づいて正確に伝えることが大切です。既往歴があっても、管理していれば問題ないと判断されることもあります。面接を通過すると、入社前に健康診断の結果の提出が求められますが、面接の段階で健康状態について明確に説明できるように準備しておきましょう。
自分の長所や短所
タクシードライバーの面接では、自身の長所や短所について質問されます。長所や短所を確認するのは、タクシードライバーとして働く適性があるかを確認するためです。
長所であれば、タクシードライバーの仕事にどのようなプラス要素があるかをアピールしましょう。また、短所であればどのように改善しているかをアピールするのが大切です。
面接では、「短所は誰にでもある」という前提で質問されます。そのため、短所がマイナスになることはありません。短所をどのように克服しているか、タクシードライバーとして働く上で短所とどのように向き合っていくかを伝えましょう。
タクシー会社への逆質問
面接では、タクシー会社への逆質問を問われる場合もあります。逆質問することで、業界や会社への興味をアピールできるため、気になることを1つか2つ事前に用意しておきましょう。主な逆質問として下記のようなものがあります。
- 二種免許取得までの流れ
- 勤務形態
- 給与体系
- 犯罪への安全対策など
入社してからの流れや働き方などはタクシー会社によって異なるため、気になる人も多いでしょう。逆質問する際は、単に質問するのではなく、自分で調べた情報+質問という形式にするのがおすすめです。
例えば、勤務形態を聞きたいときは「どのような勤務形態がありますか」と漠然と聞くのではなく、「企業研究の中で〇〇と〇〇という勤務形態を確認したのですが、実際に入社した場合はどのような勤務形態になるのでしょうか」と質問しましょう。調べたことを情報として付け加えることで、しっかりと企業研究していることが面接官に伝わります。
タクシードライバーの面接で落ちた人によくある原因
残念ながら、タクシードライバーの面接で落ちる可能性もあります。落ちてしまう原因として、下記のような理由が挙げられます。
- 事故歴や違反歴がある
- 健康状態が悪い
- コミュニケーションが取れない
- 清潔感がない
- 時間にルーズである
それぞれの原因や対策について、詳しくみていきましょう。
事故歴や違反歴がある
事故歴や違反歴があると、安全な運転ができないと判断されて面接に落ちる可能性があります。
些細な事故や違反を1〜2回程度であれば、その後の改善次第で受かる可能性はあります。しかし、事故の規模が大きかったり違反を繰り返したりしている場合は「タクシードライバーとしては適性がない」と判断されてしまうでしょう。
タクシーの事故では、自分だけではなくタクシー利用者を怪我させてしまう恐れがあります。そのため、普段以上に運転に細心の注意を払わなければなりません。
また、事故を起こすことがなくても違反によって点数が累積してしまうと、免許停止などのリスクがあります。安全・円滑に送迎を行わなければならないタクシー業界では、事故・違反のリスクが高い人は面接で落とされてしまうでしょう。
健康状態が悪い
健康状態が良好でない場合、面接で落とされてしまう可能性があります。タクシードライバーの資本は、健康な身体です。健康状態に不安があると、安定して働けないと判断されてしまうでしょう。
また、普段の生活には影響がなくても、突然発症するリスクがある病気を抱えている場合も注意が必要です。タクシードライバーは勤務中のほとんどの時間を運転に費やしています。運転中に病気が突然発症すると、大きな事故につながりかねません。
そのため、健康状態が悪いと面接で落とされてしまう可能性が高くなります。タクシードライバーを目指す場合は、健康状態が回復して安全に運転ができるようになってから応募すると良いでしょう。
コミュニケーションが取れない
面接でコミュニケーションが取りにくい人と判断されてしまうと、落とされてしまう可能性があります。
タクシードライバーは基本的に1人で業務を行うため、一般的な会社員と比べて人との関わりが少ない職業です。しかし、接客業としての側面もあるため、ある程度はコミュニケーションを取らなければなりません。
面接官とのコミュニケーションが図れない場合は、「実際の業務でも接客ができないかもしれない」と思われて面接で落ちてしまいます。そもそも面接でコミュニケーションがうまく取れないと、自分が伝えたいことを表現できずに評価としても低くなります。
まずはしっかりと受け答えできるように準備して、面接の場でハキハキと話せるようになりましょう。
清潔感がない
タクシードライバーは接客業のため、清潔感がない人は面接に落ちてしまう可能性があります。清潔感は第一印象を決める重要な要素です。面接での印象はもちろんのこと、タクシードライバーとして働く上でも清潔感は欠かせません。
清潔感が欠けていると、タクシーを利用する人が不快に感じる恐れがあります。そのため、面接でも利用者に不快感を与えないかといった目線でみられるでしょう。
面接を受ける際は、事前にスーツをクリーニングに出してシワを伸ばしたり埃を取り除いたりする準備が欠かせません。また、髭を剃ったり髪を整えたりして好感が持てる身なりに整えることが大切です。
時間にルーズである
タクシードライバーは時間通りに目的地に到着することも重要な業務の一つであるため、時間にルーズな人は面接で落ちる可能性があります。
利用者が時間指定してタクシーを予約した場合、指定場所に時間までに到着する必要があります。到着が間に合わないと時間指定の意味がなくなってしまい、利用者とのトラブルに発展する可能性もあるでしょう。
何度も時間に遅れていると、タクシー会社そのものの評価にもつながります。そのため、面接の段階で時間にルーズな人と思われてしまうと、評価も厳しくなるでしょう。
面接に遅れないことはもちろん、事前の提出物を期日内に提出するなど、決められた期日までにしっかりとやるべきことをこなすことが大切です。
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遠方のタクシー会社の面接を受ける際の対応
タクシードライバーは自分の好きな場所で働けるメリットがあるため、遠方のタクシー会社を志望する人も少なくありません。遠方のタクシー会社の面接を受ける際は、対面での面接のほかにタクシー会社によって下記の対応となる場合もあります。
- リモート面接
- 出張面接
それぞれの面接方法について、詳しくみていきましょう。
リモート面接
遠方に居住している場合はタクシー会社へ出向くのが難しいため、リモート面接を実施してくれる会社が多くあります。自宅で面接を受けられるため、交通費や移動時間がかかる心配がありません。
リモート面接を受ける場合は、会社が指定したリモート環境に対応できるかを事前に確認しましょう。またリモート面接の場合でも、対面での面接と同様にしっかりと準備して臨むことが大切です。想定質問への回答準備などのほか、服装もきちんとスーツを着用しましょう。
なお、一次面接はリモートでも、二次面接は対面で行うこともあります。リモート面接の対応範囲など、気になることは事前にタクシー会社の担当者に確認しましょう。
出張面接
タクシー会社側から出張面接を行ってくれる場合もあります。出張面接とは、企業側が求職者の自宅や指定された場所まで面接官を派遣して行う面接のことです。ただし、出張面接はタクシー会社側の負担が大きいため、全ての会社で行われているわけではありません。
出張面接を行っているか気になる場合は、直接タクシー会社に確認したり、転職エージェントを利用したりしてアドバイザー経由で確認すると良いでしょう。
タクシードライバーの面接に落ちないためには事前の準備が重要
タクシー業界では人手不足が続いており、専門的なスキルも必要がないことから未経験でも就職しやすいと思っている人は多いでしょう。確かに、タクシー会社が人手不足の解消のために積極的に採用を行っているのは事実です。
しかし、応募すれば絶対に採用されるわけではありません。特に面接では人間性やコミュニケーション能力などを評価され、タクシー会社側の採用基準を満たしていない場合は不採用となることもあります。そのため、面接に臨む際はしっかりと事前の準備を行うことが大切です。
P-CHAN TAXIではタクシードライバーを目指す人に向けて、面接対策や履歴書の書き方の指導など、包括的なサポートを提供しています。面接でよく聞かれる質問や評価されるポイントを押さえたアドバイスが受けられるため、面接に自信を持って臨めるようになります。
面接に不安がある人は、ぜひP-CHAN TAXIを利用しましょう。
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木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!