アプリの利用で楽々配車! 変わりゆくタクシー業界の今後
2020年04月28日
タクシーをスマホアプリの機能を使って配車できることをご存知ですか。
乗りたい時にスマートフォンのアプリを操作すればすぐにタクシーが来てくれるのです。
スマートフォンの普及で生活のあらゆる面で便利さが広がっています。
タクシー業界もこうしたアプリの活用をビジネスチャンスとする動きが出てきています。
アプリを利用したタクシーの配車をはじめとして、それがタクシー業界にどう影響をもたらし今後どう変わっていくのでしょうか。
アプリで配車とは
タクシー会社の日本交通が提供する配車アプリはダウンロード数が200万件を超え、広がりを見せています。
自社での利用のみならず「全国タクシー配車」というアプリで利用できるタクシー会社が全国に広がっています。
さらには追随する他社のアプリも含め利用機会も拡大中です。
具体的なシステムはアプリからの配車依頼がタクシー会社の配車システムにダイレクトに伝わり、依頼者の近くにいるタクシーがそれを受けて迎車するというものです。
今までは電話での依頼で配車オペレーターが対応し、無線でタクシードライバーに伝えるというものでした。
配車アプリでは利用者は「どこにタクシーがいるか」「到着までの時間」などがわかるようになり、時間が計算できるということがタクシーを呼びやすくさせています。
時間指定機能や支払いをネット決済にできるという機能もあり、利用には多様性を見せています。
タクシー利用の在り方に変化が
悪天候時の利用の増加
悪天候時には配車依頼の電話をしてもつながりにくいというのが実情でした。
配車アプリを使えば配車システムにダイレクトにつながるので電話を介する必要がないのです。
すぐにタクシーを呼べることから悪天候時はより一層のタクシー利用が増えることが見込まれます。
若年層の利用
スマートフォンは若年層の普及率が高いことから配車アプリの利用も若い人で増えてくることが今後は予想されます。
ネット決済が可能ということもあり所持金が無くてもタクシーに乗れて、万が一所持金が無くてもお互い困ることがないでしょう。
クレジットカード決済は今までもありましたが、決済手段が増えるのは利用のハードルも下がることにつながります。
評価システムの導入
アプリ配車での乗車後、運転手の評価が付けられます。
評価が悪いものだと再度同じお客さんの配車には行けないようにするなど、評価システムを利用してサービスの精度アップもタクシー会社は図っているのです。
▶タクシードライバーを評価するTSTiE(タスティー)認定制度とは?
▶最近話題の「Uber」という新しい送迎サービス! その内容を紹介!
これまでアプリ利用での累計配車台数は400万台に上り、着実に利用者は増えています。
さらなる利便性の高まりを狙ってコンビニにタブレットを置いてスマートフォンがなくても配車できるようにもなっています。
今後もアプリをはじめITと連動しての顧客獲得の動きは広がっていくでしょう。
タクシー利用の減少を食い止める役割というよりも利用者の拡大を担うものとなり、期待も高まります。
このためにはタクシードライバーを始め業界の内部にいる人はそれについての対応も必要です。
タクシー業界全体で変わりゆく時代のニーズに応え、柔軟な思考で新たなサービスを創造していくことが求められています。
木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!