タクシー運転手はきつい?つらい人や楽だと思う人がいる理由
2020年08月08日
これからタクシー業界に転職を考えている人は、タクシー業界の仕事がきついのか楽なのか知っておきたいですよね。
実際に働いている人の声を聞くと「つらいから辞めたい」という人もいれば「楽だからずっと続けたい」という人もいます。
そこで今回はタクシー運転手がきつい・楽と言われる理由を解説していきます。
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目次
タクシー運転手がきつい・つらいと言われる理由
まずはタクシー運転手がきついと言われる理由を解説します。
勤務時間が長い
タクシー運転手は1日15〜20時間勤務するのが当たり前です。拘束時間が長く、勤務日はほとんど自由な時間が取れません。
また歩合制ということもあり、長時間勤務をして稼がなければならない、という実態もあります。
体力がある若い人なら、乗り切れるかもしれませんが、歳を取ってくると体力的にも精神的にもきつくなってくるでしょう。そのため、帰ったら寝るだけという人が多いです。
自由時間や家族との時間を取りづらい面があるので、きついと感じてしまうのかもしれません。
給料が安い人もいる
タクシー会社のほとんどが歩合制を導入しています。稼げる人もいますが、稼げずに低収入である人の方が多いです。その結果、長時間勤務をして疲れてしまう、という負のループに入ってしまいます。
また歩合制は、休んだら休んだ分だけ給料が少なくなるため、生活に苦しんでいる人も少なくありません。
そして中には、低賃金で長時間労働をさせる会社もあります。このことから、タクシー業界全体で、給料の水準が低くなっているのです。
理不尽な乗客にストレスが溜まる
タクシー運転手はドライバーと接客業を合わせ持つ職種です。
そのため、理不尽な乗客への対応は日常茶飯事です。泥酔して戻しそうな人や爆睡して起きない人、見下してくる人など、体力的にも精神的にもきつい仕事です。
1日に何十人も対応していると、理不尽な乗客を避けることはできません。またタクシー強盗や暴力事件に巻き込まれる可能性もあります。
こういった理由から、ストレスが溜まりきついと感じてしまうタクシー運転手が多いのです。
事件や事故のリスクがある
タクシー運転手は一日中運転をする職業柄、事件や事故に巻き込まれるリスクがつきまといます。
どんなに安全運転をしていても、相手のマナーが悪いと事故の被害者になってしまうこともあります。最悪の場合、加害者にもなりかねないので、細心の注意を払う必要があります。
また給料が安いが故に、長時間勤務をし理不尽な乗客の対応をしていると、体力や精神力を消耗してしまいます。その結果、運転に集中できず、事故を起こしてしまうのです。
もちろん、違反をした場合の罰金は自己負担なので、解雇された上にお金を支払うという、二重苦にもなりかねません。こういったリスクを伴うことから、きついと感じてしまうのです。
安全運転も大切ですが、労働環境の見直しも検討し、事故のリスクを最小限に抑えることが大切です。
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タクシー運転手が楽だと言われる理由
続いてタクシー運転手が楽だと言われる理由を解説します。きついと感じている人と、どんな違いがあるのかチェックしてみてください。
人間関係の悩みがない
タクシー運転手はひとりで業務にあたるため、人間関係で悩むことはありません。上司や部下と一緒に仕事をしなくてもいいので、気楽に仕事ができます。
アドラーの心理学でも「すべての悩みは対人関係の悩みである」と言われるように、ストレスの原因は人間関係からきているものがほとんどです。
- 勤務時間の長いことへの悩み
- 理不尽な乗客への対応
- 事件や事故のリスク
タクシー運転手が感じる代表的なストレスには以上のようなものがありますが、これらを突き詰めれば、全て人間関係の悩みが原因です。
そのためタクシー業界に転職してくる人の中には「人間関係が嫌になった」「ひとりで気楽に働きたい」という人も少なくありません。
ただしタクシー運転手同士の絡みや、会社での朝礼や勤務後の会話は必要になるため、多少の人間関係は避けられません。とはいえ短時間なので、人間関係で悩みたくない人にはおすすめの職業です。
二種免許を取得していればすぐに働ける
タクシー運転手は車でお客様を送迎するお仕事なので、二種免許を取得していればすぐにでも即戦力として働くことができます。
日常的に車を運転している人であれば、運転に関して問題なく行えるでしょう。特に、運転が好きな人にとっては天職かもしれません。
タクシー運転手の中には「慣れたら何も考えずに仕事ができる」という人もいます。
力仕事というわけでもなく、冷房や暖房もきいている車内で過ごすことが多いので、快適な仕事と感じる人が多いのです。
意外と休日が多い
タクシー運転手は長時間労働できついという声もありますが、その分、休日が多い職業でもあります。
主流の働き方は「隔日勤務」で、1日働いたら1日休みというものであり、月の半分が休日になる計算です。
1日の労働時間が長くてきついという人もいますが、「慣れたら楽」「休みが充実している」という声もあり、働き方に満足している人も多いです。
仕事の日は自由な時間がありませんが、1日行けば次の日は必ず休日なので、気持ち的には楽かもしれません。自由な時間を過ごしたり、家族や友人と遊ぶ機会も増えるでしょう。
歩合制なら自分のペースで働ける
タクシー運転手は歩合制なので、自分で働くペースを決めることができます。ガッツリ稼ぎたい時はフル稼働し、疲れている時はコンビニやスーパーの駐車場でゆっくりしてもいいわけです。
中にはシフト自由という会社もあるので、プライベートを充実させたい人は、シフト制のタクシー会社に転職するのもありでしょう。
ただし働いていない時間は給料が発生しないので、サボりすぎはよくありません。働く時間と休む時間のオンオフと決め、効率良く稼ぐことが大切です。
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タクシー運転手をきつい・つらいと感じやすい人の特徴
タクシー運転手をきつい・つらいと感じやすい人の特徴は、以下の通りです。
- 安定した収入を得たい人
- おもてなしの心がない人
- 接客が苦手な人
- 夜に活動するのが苦手な人
安定した収入を得たい人
安定した収入を得たいと思っている人は、タクシー運転手に向いていない可能性があります。なぜなら多くのタクシー会社が、成果に応じて給与を上乗せする歩合制を採用しているからです。
営業方法を熟知するベテランのタクシー運転手であれば、毎月安定した収入を得ることも可能ですが、未経験や経験の浅い人は一筋縄にいかないでしょう。
固定給で働きたい人は、他の業界・職種へ転職した方が結果的に多く稼げることがあります。
おもてなしの心がない人
タクシー運転手をきつい・つらいと感じてしまう人は、おもてなしの心が足りていないことがあります。
おもてなしの心とは、いわゆるホスピタリティであり、お客様に対する思いやりや丁寧な対応を心がける気持ちのことです。タクシー運転手は、お客様を目的地へ安全に届けるのはもちろん、お客様に快適な時間を過ごしてもらうために努力をしなければなりません。
おもてなしの心がないと、お客様とのトラブルを引き起こしやすく、ストレスから働きやすさを感じてしまうことがあります。
タクシー運転手はプライドが高い人よりも、相手を尊重し思いやれる人が向いている仕事です。
接客が苦手な人
接客が苦手な人は、タクシー運転手の仕事をきつい・つらいと感じてしまうことが多いでしょう。いくら運転が好きで得意でも、人と接するのが苦手であれば、効率良くお客様を乗せることができず、十分な成果が得られません。
タクシー運転手をするなら、お客様の満足度を高めるための努力を怠ることなく、日々接客力を磨く必要があります。お客様を選べる仕事ではないので、接客が苦手な人は黙々と作業できる仕事の方がストレスなく働けるでしょう。
夜に活動するのが苦手な人
夜に活動するのが苦手な人は、タクシー運転手をきつい・つらいと感じてしまうことが多いでしょう。なぜならタクシー運転手の働き方には、日勤だけでなく長期間営業する隔日勤務もあるからです。
そのためどうしても不規則になりがちで、夜しっかりと寝ないと体がもたないという人は、そもそも向いていない可能性があります。
働き方改革によって、現在では日勤のみで働けるようなタクシー会社もありますが、まだまだ数としては多くありません。朝から深夜まで働くことが多いので、夜に集中力がなくなってしまう人は、きつい・つらいと感じてしまいます。
タクシー運転手をきつい・つらいと感じにくい人の人の特徴
一方で、タクシー運転手をきつい・つらいと感じにくい人の人の特徴は、以下の通りです。
- 運転が好きな人
- 上手にコミュニケーションが取れる人
- 頑張りを給与に反映したい人
- 日々仕事の改善と工夫ができる人
運転が好きな人
タクシー運転手は、もちろん車を運転する仕事です。運転が好き、楽しいと思える人は、やりがいを感じながら仕事ができるので、多少つらいことがあっても運転が良い気晴らしとなります。
また好きなことを仕事にしている人はモチベーションが高く、長時間労働になってしまっても、苦痛に感じることは少ないでしょう。
何時間でも運転ができる人は、タクシー運転手として長く働けます。
上手にコミュニケーションが取れる人
上手にコミュニケーションが取れるタクシー運転手は、楽しみながら仕事ができるでしょう。
コミュニケーションが円滑な人は、お客様に直接感謝の言葉をもらったり、仕事で成果が出せるようになったりして、高いモチベーションを維持できます。さまざまなお客様との出会いが、自身のやりがいにつながっていることもあるのです。
タクシー運転手が行うコミュニケーションは、単に話が上手というだけではいけません。話をしたくないお客様の雰囲気を感じ取って、静かな時間を提供することも、一種のコミュニケーションです。
「コミュニケーションで仕事をする」という強い意識を持っている人は、長く働き続けられます。
頑張りを給与に反映したい人
頑張りを給与に反映したい人は、やりがいを持って仕事に取り組めます。
稼ぎたい気持ちの強いタクシー運転手は、売上を出すことに楽しみを見出し、複雑な情報収集や営業に対しても努力を惜しみません。
固定給ではなく、成果に応じた歩合制に魅力を感じているという人は、長く楽しく働ける職場環境が整っていると言えるでしょう。
日々仕事の改善と工夫ができる人
日々仕事の改善と工夫に力を注いでいるタクシー運転手は、きつい・つらいと感じる暇はないでしょう。タクシー運転手はルーチンワークに見えますが、しっかりと売上を確保するためには創意工夫が必要です。
例えば、お客様を効率良く乗せるためのルートや、お客様からのリピート率を上げる方法など、営業するに際して考えることはたくさんあります。
誰に言われるでもなく自分で一日の業務を振り返り、きちんと分析できる人は、やりがいを感じながらタクシー運転手として働けるでしょう。
タクシー運転手がきつい・つらいときは職場を変えるのもアリ
タクシー運転手がきつい、つらいと感じたら、職場が合っていないことも考えられます。自分に合ったタクシー会社を探すことで、ストレスの大部分は解決するかもしれません。
また、未経験の方でも最初から自分にあったタクシー会社を選ぶことで、ストレスなく腰を据えて働くことが可能になります。自分に合うタクシー会社を探してみてはいかがでしょうか。
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木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!