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タクシー運転手の有給休暇の取り方とは?休暇中の給与計算方法も徹底解説!

2020年08月08日

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タクシー運転手の有給休暇の取り方とは?休暇中の給与計算方法も徹底解説!
「タクシー運転手って忙しいイメージがあるけど、有給休暇はとれるの?」とお困りではないでしょうか。
会社に所属しているとはいえ、常に個人で仕事をしているタクシー運転手にも有給があるのか、あるいはどうやって有給休暇を取得するのかが分からないといった方は少なくありません。
そこで本稿では、タクシー会社における有給休暇の取り方や有給休暇取得時の注意点をまとめました。

タクシー会社に有給休暇はある?


そもそもタクシー運転手に有給休暇は付与されるのでしょうか?特殊な職業のため、有給がないかもしれないと不安に感じている人も少なくないでしょう。
そこで、まずはタクシー運転手の有給休暇制度の有無について解説します。

有給休暇はある

事業会社に勤めるタクシー運転手にも有給休暇は付与されます。
なぜなら、労働基準法によって、正社員、派遣社員、アルバイト問わず一定期間の勤続で有給休暇が付与される決まりになっているからです。
有給休暇は、正確には年次有給休暇といいます。有給休暇が設けられている理由は、従業員の心身を健全に保ち、労働による災害を防止するためです。
タクシー運転手は会社に属しているとはいえ、ほぼ個人事業主のような働き方です。そのため、無理して働きすぎてしまう人も少なくありません。
これからタクシー運転手を志す方は、健康トラブルを避けるためにも有給休暇が付与されることを覚えておきましょう。

タクシー運転手は有給休暇を取りやすい

タクシー運転手は「固定給+歩合給+諸手当」という給与形態のため、少しでも給与をよくしようと頑張る人が少なくありません。
しかし、いざ有給を取得しようと思えば、遅刻・早退含め有給休暇は取りやすいと感じている人が多いようです。その理由は、タクシー運転手の働き方にあります。
タクシー運転手は一般的な会社とは異なり、チームではなく個人で仕事をするので、仕事の調整がほとんど不要です。そのため、気兼ねなく有給休暇を取得しやすい傾向にあります。
また、そういった背景から、連休と有給を連続させた長期休暇も取りやすくなっています。
一般的な会社であれば、長期休暇を取る場合はチームメンバーや担当顧客などと様々な調整をしなければ長期で休みづらい雰囲気がありますが、タクシー運転手には無縁の話です。

付与される有給日数に注意

一般的な企業で受けられる有給制度とは異なり、タクシー会社の場合は勤続年数によってその年に付与される有給日数は増加しない会社がほとんどです。
もちろん、勤続年数に応じて付与される有給日数が増加する会社もあります。
もし、自身の有給日数が分からなければ、人事担当者に直接聞いたり雇用契約書や就業規則などを確認したりするなどして、自身が所属する会社の有給の仕組みを理解しておくようにしましょう。
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タクシー運転手の有給休暇の取り方


タクシー会社での有給休暇の取り方を解説します。特に一般企業と異なることはありませんが、休暇申請の方法を知らない方はぜひ覚えておきましょう。

ステップ①:有給休暇が付与される条件を満たす

有給休暇が付与される条件はタクシー会社によって異なります。そのため、詳細な条件は所属会社の就労規則や人事担当者に確認するようにしてください。
なお、一般的なタクシー会社の有給休暇の付与条件は以下のような内容です。

  • 入社後6ヶ月が経過している
  • 有給休暇付与日までの出勤率が80%を超えている
  • 上記条件を満たしていれば、10日間の有給休暇を付与する
  • 有給休暇付与日は毎年X月X日とする

ステップ①:休暇希望期間を指定し申請する

まず、所属会社に有給取得申請を行います。この際、最低でも有給取得希望日の前日までに申請を行うようにしましょう。当日の取得は、特別な理由がない限り会社に迷惑がかかり自分のイメージも悪くなるからです。
個人の仕事で歩合給なのにタクシー会社に迷惑がかかる理由が分からない、という方もいるでしょう。ここでいう会社にとっての迷惑とは、「営業車が余ること」を指します。
経営上、営業車の稼働率で会社全体の売上を想定しているケースが大半のため、急遽欠勤が決まった場合は余りの営業車を他の従業員にあてがうことも難しく、結果的に営業車の稼働率が落ち、想定売上に達しなくなる可能性が高くなってしまいます。
そのため、タクシー会社で有給を取る場合は、できる限り早めに有給取得の申請を出す方が会社に迷惑がかからないのです。

ステップ②:会社が承認し有給成立

有給取得申請後、会社が承認します。この際、有給休暇を取得する権利は労働者側にあるため、会社が有給取得希望を拒否することは法律で禁止されています。
そのため、基本的には申請した有給は承認されるものと思ってしまって大丈夫です。
日本には、必要以上に周囲の空気を読んでオーバーワークすることが美徳という文化が根強く残っていますが、有給休暇は労働者に与えられた正当な権利です。気兼ねなく取得するようにしましょう。

タクシー運転手の有給休暇中の給与計算方法

タクシー運転手の多くが、「固定給+歩合制」もしくは「完全歩合制」といった給与形態です。そのため、一般的な会社とは給与計算方法が大きく異なります。
これから有給を取得するタクシー運転手の方は、十分に注意しましょう。

直近3ヶ月の売上を日割り計算

タクシー運転手の場合、給与形態が歩合制のため「直近3ヶ月の個人売上を日割計算」して、有給中の給与支払額を決定している会社が多いようです。
▼給与計算例
< 直近3ヶ月の売上 >
1ヶ月前(31日間)の個人売上:40万円
2ヶ月前(30日間)の個人売上:38万円
3ヶ月前(31日間)の個人売上:42万円
< 有給1日あたりの支払い給与計算方法 >
(40+38+42)÷(31+30+31)= ¥13,043
このように計算されます。したがって、直近3ヶ月の売上が極端に低いタイミングで有給を取得すると、有給で支払われる給与もおのずと下がってしまいます。
逆に、直近3ヶ月の売上が極端に高いタイミングで有給を取得すれば、同じ「有給1日」でも支払われる給与が増えます。
直近3ヶ月の売上を日割計算で給与計算される場合は、有給取得する前に一度ご自身で支払額を試算してみることをおすすめします。

有給を取得した月の給与に注意

有給取得日の給与は先述のような形で補填されますが、週末や長期の休暇をとると有給取得月の給与が大幅に下がってしまう可能性があります。
なぜなら、週末を含む一般的な休日はタクシーの利用頻度が増えるため、平日より1日あたりの売上が高いからです。
あくまでも有給時に支払われる給与は、直近3ヶ月の日割り計算です。日割り計算に含まれる全体の日数のほとんどは、もちろん「平日」であり、売上の高い「休日」はごく一部です。
そのため、有給時に支払われる日割計算の給与よりも、「休日」一日分の給与の方が高くなることが一般的です。
したがって、週末や長期で休暇を取った場合、数万円単位で月給が減ってしまう可能性が高くなります。
有給を取得する場合は、今月と来月の支出金額や出勤日数および想定売上を試算しておくことをおすすめします。

この記事を書いた人

木村 啓喜

木村

株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!

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