個人タクシー事業者になるにはどうしたらいい?
2020年03月30日
現役のタクシードライバーの中には、ゆくゆくは個人タクシーとして独立したいと考えている方もいるでしょう。
個人タクシーであれば、営業収入はすべて自分のものになり固定シフトも無く、フリーランスとして、とても自由な働き方ができる魅力があります。
ですが、個人タクシー事業者になるには年齢や勤務年数など、状況によって必要な条件が変わってくるため注意が必要です。
ここでは、個人タクシー事業者になる方法をご紹介します。
目次
個人タクシーになる方法
個人タクシー事業者になる方法は大きくわけて2つあります。
新規許可
営業を希望する区域に許可を得て個人タクシー事業者になる方法です。
新規に許可を受ける場合は、営業区域に「申請時期・試験日・処分時期」を問い合わせましょう。
譲渡譲受
個人タクシーの免許を持っている事業者から事業の譲渡を受ける方法です。
まず、譲渡する人と譲受する人で「譲渡譲受契約」を行います。
契約を結んだら、営業する区域の地方運輸局に譲渡譲受認可申請を提出します。
現在は、新規許可はほとんどなく、事業譲渡譲受が圧倒的に多くなっています。
個人タクシーになるための資格要件
個人タクシーを申請するにはまず65歳未満でなければいけません。
また、年齢によって満たすべき条件が変わるので注意が必要です。
35歳未満の場合
35歳未満の場合、タクシー会社に10年以上勤務しており、10年間無事故無違反であることが条件になります。
35~40歳未満
以下の1か2のどちらかの条件を満たしていなければいけません。
1.申請する営業エリアで、自動車を運転する仕事を10年以上勤めた経験があること。
ただし、旅客自動車(バス・タクシーなど)以外の自動車を運転する仕事をした期間は、実際の期間の半分(50%)で計算されます。
(例)運送業で2年勤務した場合は、1年間の勤続年数として計算されます。
2.タクシーまたはハイヤーを運転する職業に5年以上勤務しており、継続して3年以上働いていること
40~65歳未満
以下の1または2の条件を満たしていなければいけません。
1.25年以内に自動車を運転する仕事を10年以上務めた経験があること。
ただし、旅客自動車(バス・タクシーなど)以外の自動車を運転する仕事をした期間は、実際の期間の半分(50%)で計算されます。
2.3年以内に2年以上タクシーまたはハイヤーの運転を職業としていること。
一般的な要件として以上のものが挙げられますが、他にも申請日以前5年間の法令尊守の状況や、資金計画の内容なども精査対象となります。
個人タクシーを営業する際の資金の条件
個人タクシーを営業するには、「資金見積もりが適正に行われているか?」「資金計画が合理的で確実なものかどうか?」などが判断基準になります。
次に紹介する所要資金があるかどうかが重要です。
所要資金内容
●設備資金
原則として70万円以上あること。
ただし、70万円以下で所要の設備が整うことが明らかである場合は、この限りではありません。
●運転資金
原則として70万円以上あること。
自動車車庫に必要な資金
●保険料
自動車損害保険保障法に定められた自賠責保険料、かつ任意保険または共済に係る保険料の年間額。
個人タクシーを始める場合、上に紹介した所要資金の100%以上の自己資金があり、申請日以降には常備確保できる状態でなければいけません。
そのため、個人タクシーには200万円の資金を確保するのが一般的と言われています。
車両の維持費
車両取得後も、上記の保険はもちろん様々な維持費がかかります。法人タクシー在籍時は各タクシー会社が全てやってくれたことも、個人タクシー事業者になったら自分でやることになります。
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- 個人タクシーになる方法は、「新規許可」と「譲渡譲受」の2種類ある。
- 申請するためには65歳未満であることと、年齢別の条件を満たす必要がある。
- 個人タクシーを始めるのに必要な資金は、200万円が目安。
個人タクシー運転手にも組合がある
現在、全国約80都市に30,000以上の個人タクシーが存在ます。
彼らも完全に一人でタクシー業を営んでいるわけではなく、その9割以上は全国個人タクシー協会(全個協)という個人タクシーの組合に属しています。
組合に加入していることで以下のようなメリットが得られます。
- 無線配車
- 各種提出書類の作成支援
- 健康診断の補助
- 共済、労災等の保険や国民年金基金
その他にも観光タクシーの手配といった一人では難しいサービスのサポートも行ってくれます。
年齢制限がある? 個人タクシー事業者になるには
個人タクシーの資格要件でご紹介しましたが、個人タクシーを営業するためには65歳になる前に申請する必要があります。
また、条件も細かく定められていますから、日々「資金・運転資格・法令尊守」を常に意識しなければいけません。
個人タクシーの資格を得るために、綿密に計画を練って実行することが大切です。
そして、個人タクシーになるためには、ご説明したように実務経験が伴わなくてはならず、まずはタクシー運転手としてのキャリアを十分に積む必要があります。
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木村
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!広島カープファン。ワイン検定ブロンズクラス合格。