【2026年8月最新】タクシー運転手になるには?必要な免許・資格や就職までの流れを解説
2026年08月02日

未経験からタクシー運転手を目指している人の悩みの一つが「どのような資格が必要なのか?」という部分ではないでしょうか。
結論から言えば、タクシー運転手に必要な資格は普通自動車第二種運転免許だけです。
しかし必要な資格がわかっても、どのような流れで取得を目指していけば良いかわからないという人もいるでしょう。
そこでこの記事では、タクシー運転手になるために必要な資格や取得して、実際に働くまでの流れについて解説します。
向いている人や求められるスキルについても触れていくので、これからタクシー運転手を目指す人は、ぜひ参考にしてみてください。
また、転職する際にはタクシー専門の求人サイトに登録をして、情報収集をしておきましょう。
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目次
- タクシー運転手になるには「第二種運転免許」を取得する必要がある
- タクシー運転手になるにはどのくらいの費用がかかる?
- タクシー運転手になるにはどのレベルの試験を突破する必要がある?
- タクシー運転手になるなら知っておきたい近年の二種免許試験の変更点
- タクシー運転手になるための専門学校はない
- タクシー運転手になるにはどうすれば良い?仕事を始めるまでの流れ
- タクシー運転手の仕事内容
- タクシー運転手の魅力とは?
- タクシー運転手の年収と給与の仕組み
- タクシー運転手に向いている人
- タクシー運転手に求められるスキル
- タクシー運転手になる前に知っておきたい会社の選び方
- 「タクシー運転手になるには」に関するよくある質問
- タクシー運転手になるにはまずは専門の転職エージェントに登録しよう
タクシー運転手になるには「第二種運転免許」を取得する必要がある

タクシー運転手になるには、先述のとおり第二種運転免許の取得が必須です。
第二種運転免許の試験内容について詳しく見ていきましょう。
二種免許の受験資格
二種免許試験を受験するためには、以下の2つの条件があります。

上記の条件を満たしている人なら、自動車教習所に通うことで技能卒業検定の受験が可能です。
また健康状態についても、次のように細かい条件があります。
- 視力:片眼0.5以上、両眼0.8以上
- 深視力:深視力検査の誤差2cm以下
- 色彩識別能力:赤・青・黄の3色を識別
- 聴力:10mの距離で90デシベルの警報音が聞こえる
また受験資格で定められてはいないものの、違反歴の有無によっては試験の合否に影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
二種免許の学科試験
二種免許の学科試験の問題形式は、マークシート式で全部で95問、90点以上で合格となります。
内訳としては、文章問題が1問1点で90問、イラスト問題が1問2点で5問出題されます。
合格のためには、点数配分が高いイラスト問題を間違えないことが重要です。
また、二種免許の学科試験は、一種の普通免許の試験と比べ応用問題が多く出題されます。
例えば、旅客自動車の運転に関する法規問題などが出題されるため、難易度自体は高くなっていると言って良いでしょう。
なお、他の二種免許をすでに取得している場合は学科試験は免除になるので、その点も事前に理解しておきましょう。
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二種免許の技能試験
二種免許も、一種免許と同様に指定の自動車教習所にて技能試験があります。
技能試験は教習所内試験と路上試験の2種類があり、いずれも90点以上で合格です。
教習所内では、主に方向転換や縦列駐車などを行います。
減点方式で採点するため、正確なドライビングスキルが求められるでしょう。
教習どおりに運転できていれば問題はありませんが、普段運転が荒っぽくなりがちな人は注意が必要です。
荒い運転が癖になっている人は、運転マナーを見直して安全なドライビングを学び直しておきましょう。
二種免許取得で必要な講習
二種免許取得に必要な講習として、応急救護処置講習と旅客者講習の2種類があります。
旅客者講習は、旅客の安全を確保するために必要な知識を得るための講習で、6時間前後で受講します。
そして応急救護処置講習は、心肺蘇生や心臓マッサージ、人工呼吸といった乗員の命に関わる講習です。
旅客者講習同様、6時間の講習となり、ビデオやテキストを使って講義を受け、最後に実技を進めていきます。
二種免許取得は上記2つの講習が必要なので、事前に覚えておきましょう。
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タクシー運転手になるにはどのくらいの費用がかかる?

費用は取得方法によって異なります。
具体的には教習所に通って取得する方法と、タクシー会社で取得する方法の2種類です。
教習所に通って取得する場合
教習所の場合は250,000円~300,000円程度が相場となっており、通いか合宿かで金額が異なります。
決して安い費用ではないため、余裕のない人はタクシー会社で取得を目指しましょう。
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タクシー会社で取得する場合
多くのタクシー会社では二種免許取得制度を設けており、会社が費用を負担してくれます。
ただし「勤務年数〇〇年以上」など、あらかじめ条件が設けられていることが多いので、利用する場合は制度について必ず確認しておきましょう。
タクシー運転手になるにはどのレベルの試験を突破する必要がある?

タクシー運転手になるための二種免許は、一般の運転免許よりも難易度が高いと言われています。
ここでは、二種免許の合格率と難易度を解説します。
合格率
普通自動車第二種運転免許の合格率は、警察庁が公表する「運転免許統計」の令和6年のデータによると約59〜60%(※1)となっています。
この数値は、普通第一種免許の合格率が約74%(※2)であることと比べると低い水準であり、二種免許の試験で求められる知識と技術のレベルが高いことを示しています。
ただし、タクシー運転手を目指す方が指定の自動車教習所を卒業すれば技能試験は免除されるため、しっかりと準備を行えば十分に取得可能な資格です。
タクシー運転手を目指す未経験者の方は、教習所に通学するルートを選択すると時間をかけて学習を進められます。
(※1・2 2026年5月時点 運転面寄与統計)
難易度
二種免許の難易度は一種免許よりも高めですが、令和6年のデータでは合格率が約59〜60%となっており、極端に難関というほどではありません。
二種免許の学科試験では95問中90点以上が合格ラインとなっており、一種免許の内容に加えて旅客輸送に関する応用問題が出題されます。
二種免許の技能試験では減点方式で70点以上が合格基準とされ、鋭角コースの通過や転回といった高度な運転技術が求められます。
タクシー運転手を目指す方は、教習所での実技練習を重ねることで合格に必要な技術を着実に身につけることができます。
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タクシー運転手になるなら知っておきたい近年の二種免許試験の変更点

2022年以降、二種免許試験の仕様に関して一部変更がありました。
現在二種免許試験は、受験資格年齢が引き下げられ、地理試験が廃止になっています。
これからタクシー運転手を目指す人は、次の変更点について理解しておきましょう。

2022年から受験資格年齢を引き下げる特例が開始
2022年からは、第二種免許の受験資格年齢を21歳以上から19歳以上に引き下げる特例が始まりました。
取得年齢19歳以上、普通免許取得から1年で第二種免許試験を受験できます。
年齢要件の特例を受ける条件は、旅客自動車等の運転に必要な適性に関して、座学や実車を含む7時限以上の教習の受講です。
また普通免許取得から1年以上に引き下げる特例を受けるためには、旅客自動車等の運転に必要な技能、座学や実車を含む29時限以上の教習を受ける必要があります。
特例を受けることで、若くして第二種免許の取得が目指せるようになりました。
今後は未経験からタクシー運転手を目指す人が増えていくと予測されます。
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2024年の規制緩和により地理試験は廃止に
これまで東京都、神奈川県、大阪府のエリアではタクシー運転手を目指すときに地理試験を受ける必要がありましたが、国土交通省の規制緩和により、2024年2月29日付けで廃止となりました。
廃止になった背景としては、深刻な人手不足やGPS等の発展などがあります。
難関と言われていた地理試験が廃止されたことで、タクシー運転手になるハードルが低くなったと言えるでしょう。
未経験から挑戦する人も増えて、運転手不足の問題の解消が期待されています。
2024年の規制緩和以降も、近年の二種免許試験には複数の変更点があります。
なかでも2025年以降は、AT限定の二種免許が段階的に導入される見通しです。
AT限定二種免許の導入により、マニュアル操作に不安のある方でもタクシー運転手を目指しやすくなると期待されています。
タクシー業界では深刻な人手不足が続いており、この制度変更はドライバーのすそ野を広げるための施策として注目を集めています。
AT限定二種免許はこれまでマニュアル車の運転に抵抗感があった層の参入を促す効果が期待されており、今後のタクシー運転手の採用状況にも変化をもたらす可能性があります。
タクシー運転手になるための専門学校はない

タクシー運転手になるために専門学校に通うことを考える方もいるかもしれませんが、結論から言うと、タクシー運転手になるための特別な専門学校はありません。
なぜなら、普通自動車第二種運転免許の取得以外に必要な資格がないからです。
普通自動車第二種運転免許は、教習所で学ぶか免許試験場での受験で取得ができます。
運転に自信がない場合は二種免許の取得に対応した指定自動車教習所を選ぶと、頼もしい指導員から必要な知識と技能を学ぶことが可能です。
また、多くのタクシー会社が入社後に充実した社内研修を実施しており、現場に出る前に営業エリアの地理的な知識や接客マナーを段階的に身につけられる環境が整っています。
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タクシー運転手になるにはどうすれば良い?仕事を始めるまでの流れ

タクシー運転手として仕事を始めるまでの流れを次の順で見ていきましょう。
- STEP1:タクシー会社へ応募する
- STEP2:普通自動車第二種運転免許を取得する
- STEP3:タクシー会社の研修・営業所の研修を受ける
- STEP4:タクシー運転手として仕事を始める
STEP1:タクシー会社へ応募する
まずは、タクシー会社へ応募します。
免許を持っていない場合は、二種免許取得制度のあるタクシー会社へ応募しましょう。
タクシー会社が免許取得費用を負担してくれるので、入社後の取得なら運転手として働くまでの道のりが非常にスピーディーです。
STEP2:普通自動車第二種運転免許を取得する
免許のない人は、タクシー会社で普通自動車第二種運転免許取得を目指しましょう。
タクシー会社の場合は合宿形式で、以下の手順で進んでいくケースがほとんどです。
- 適性検査
- 学科講習
- 技能講習
- 技能の卒業試験
最終的に卒業証書が交付されると卒業となり、筆記試験に合格できれば取得となります。
普通自動車第一種運転免許よりも難易度が高いため、油断せずにきっちりと学習をしておくことが大切です。
なお、合宿の場合は最短1~2週間程度で取得ができます。
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STEP3:タクシー会社の研修・営業所の研修を受ける
タクシー運転手に必要な資格が集まれば、現場で働くための研修を受けましょう。
具体的には、次のような研修を受けることとなります。
- 接客のマナー・方法
- 安全・安全な運転の心構え
- 営業ルール
- 地理に関することなど
研修期間は20日間から30日間程が一般的で、その間も給料は発生します。
STEP4:タクシー運転手として仕事を始める
資格取得し研修を受けたあとは、晴れてタクシー運転手としてデビューできます。
お客様に信頼されるタクシー運転手として、現場で経験を積んでいきましょう。
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タクシー運転手の仕事内容
タクシー運転手の仕事内容は、乗客を目的地まで安全性高く届ける送迎業務を軸に、車両の整備管理や乗務記録の作成など複数の業務で成り立っています。
タクシー運転手の業務は旅客輸送のみにとどまらず、荷物の積み下ろしの補助や乗客との対話といったサービス面での対応も含まれています。
タクシー運転手の1日は、出社後の点呼・朝礼から始まり、車両点検と清掃を経て出庫、営業活動を行った後に帰庫して日報提出・納金・洗車で終了するという流れが一般的です。
タクシー運転手の勤務形態には日勤・夜勤・隔日勤務の3種類があり、隔日勤務は1回の乗務で長時間働く代わりに翌日が休みとなるため、月の半分以上が休日になる点が特徴です。
乗客の送迎
乗客の送迎は、タクシー運転手にとって中核となる業務です。
タクシー運転手は、道路の混雑状況や天候を考慮しながら効率的なルートを判断し、利用者を速やかかつ安全性高く目的地へ届けます。
タクシー運転手が乗客を確保する手段としては、主に以下の方法があります。
- 付け待ち営業:駅前やホテル、商業施設などの専用乗り場で乗客を待つ方法で、早朝や深夜帯に有効とされている
- 流し営業:街中を走行しながら手を挙げる利用客を探す方法で、繁華街やオフィス街では効率よく乗客を見つけやすい
- 配車対応:配車アプリや無線指示を通じて指定の場所へ迎えに行く方法で、近年はこの手段による乗車の比率が年々増加している
タクシー運転手は目的地へ到着した後、運賃を精算し、走行ルートや乗降時刻といった乗務記録を記載します。
近年はスマートフォン向けの配車アプリが急速に普及しており、タクシー運転手はアプリ経由で乗車依頼を受ける場面が増加しています。
タクシー運転手は乗客の安全性を優先しつつも、目的地までの到着時間を短縮する効率的なルート選択が売上に直結するため、地理知識と判断力が求められる仕事です。
そのうえ、乗客を乗せていない回送時間をいかに短縮するかも重要であり、需要の多い時間帯やエリアを見極める力が営業成績を左右します。
運転技術のみならず、乗車中の接客対応も評価に影響する要素であるため、丁寧な言葉遣いや空調の調整といった気配りによって、いかにリピーターを獲得するかが試される仕事です。
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車両の管理と点検
車両の管理と点検は、タクシー運転手が乗客の安全性を守るために欠かせない日常業務です。
タクシー運転手は毎回の出庫前にタイヤの空気圧やブレーキの効き具合、ライト類の点灯状態、ウインカーの動作確認などを実施し、所定のマニュアルに沿って車両のチェックを行います。
乗客が快適に過ごせるようにシートやフロアマットの汚れを取り除く清掃作業が業務の一環として組み込まれていることも一般的です。
また、タクシーは業務用車両であるため、タクシー運転手には出庫前の点呼でアルコール検査や免許証の提示といった始業前確認も義務付けられています。
タクシー運転手はこれらの点検を怠ると乗務を開始できないため、運行管理は業務の基本的な工程に位置づけられています。
タクシー運転手は走行中に車両の異常を感じた場合にも速やかに営業所へ報告し、整備担当者の指示に従って対応する必要があります。
日報の作成
日報の作成は、タクシー運転手が1日の営業活動を記録・報告するための事務的な業務です。
タクシー運転手は帰庫後にその日の走行距離や売上金額、乗車した人数、実車率などのデータを所定の様式で記録し、運行管理者へ提出します。
タクシー運転手が作成した日報は、会社側が運行管理や営業効率の分析・改善を行う際の参考資料として活用されることもあります。
日報の提出に合わせて売上金の納金やクレジットカード・タクシーチケットの精算処理、最後に車両の洗車をするまでが一般的なタクシー運転手の一連の業務となります。
タクシー運転手にとって日報は自身の営業成績を振り返る材料にもなるため、どの時間帯にどのエリアで売上が高かったかを分析し、翌日以降の営業戦略に役立てることができます。
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タクシー運転手の魅力とは?

続いてタクシー運転手の魅力を紹介します。
他の業界とは違った良さがあるので、ぜひ参考にしてみてください。
休みが多い
タクシー運転手は1日の勤務時間は長時間になるものの、その反面、実は休日が多い職種です。
タクシー運転手は法律で、月最大13勤務(隔日勤務の場合)までと定められています。
そのため月17〜19日は休日で、実に月の半分以上は休日となります。
1日の勤務時間は長いですが、休日が多いので「自由な時間が増えた」「慣れたら抜け出せないほど楽」という声も多くあります。
タクシー運転手になったばかりの人は、休日は寝て過ごす人も多いです。
慣れるまでは大変かもしれませんが、慣れたら自分のリズムを掴んで、プライベートを謳歌している人が多いです。
最初だけ踏ん張りましょう。
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未経験からでも挑戦できる
タクシー運転手は、普通免許を取得して3年以上の人であれば、学歴や経験を問わず誰にでも門戸が開かれたチャンスがある職業です。
入社後も収入は自分の売上次第で稼げるので、入社10年以降じゃないと稼げないということもありません。
大きく稼ぐことも可能
タクシー運転手のほとんどが歩合制で働いています。
そのため頑張り次第では、年収600〜700万円も目指せる職種です。
効率良く乗車してもらえるように試行錯誤すれば、徐々に給料が上がっていくでしょう。
また、慣れるまでの間、乗務開始6ヶ月間は月収保証をしてくれる会社もありますので、会社選びも重要です。
ただし、稼ぎたいあまり長時間労働になってしまう人が多いです。
適度な休憩を取りながら、安全に業務するこを優先してくださいね。
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副業もOK
日本では副業禁止の会社が多いですが、タクシー業界では、業務の支障がないことを前提に許可してくれる会社もあります。
タクシー運転手は、休日も多いことから、副業をしている人も多いです。
ただし運転に関わる副業を禁止している会社もありますので、必ず就業規則を確認しておいてください。
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タクシー運転手の年収と給与の仕組み
タクシー運転手の年収は、歩合制を基本とした給与体系によって、働くエリアや営業の工夫次第で変動しやすい点が特徴です。
タクシー運転手の全国平均年収は約450万円(※)で、インバウンド需要の回復や各地域での運賃改定の影響によって上昇傾向にあります。
タクシー運転手の収入を左右する要素は複数存在しますが、なかでも給与体系の種類・勤務エリア・営業手法の3点が重要とされています。
(※2026年5月時点 令和7年度賃金構造基本統計調査)
歩合制の仕組みとは
歩合制とは、タクシー運転手自身の営業売上に応じて給与額が決まる報酬体系のことです。
タクシー業界における主な給与形態は以下の3種類に分かれています。
- A型賃金:固定給に売上連動の歩合給と賞与を加算する形態で、収入の安定性が高い仕組みだが、近年は採用する会社が減少傾向にある
- B型賃金:売上に対して一定の歩合率をかけた金額がそのまま給与となる完全歩合制で、高収入を狙いやすい反面、売上が低い月は収入が不安定になりやすい
- AB型賃金:固定給と歩合給の合算額から一定割合を賞与として積み立てる形態で、現在最も多くのタクシー会社に採用されている
タクシー運転手に適用される歩合率は一般的に50〜60%程度とされており、売上を伸ばすほど収入も増加する仕組みになっています。
タクシー運転手がどの給与体系の会社を選択するかは、安定的な一定収入を優先するか高収入を狙うかによって判断が変わります。
タクシー運転手にとってAB型賃金は、毎月の生活費を固定給で確保しつつ、営業努力の成果を年2〜3回の賞与として受け取れるバランスの良い体系として、業界内で広く支持されています。
タクシー運転手は入社前に各社の歩合率や賞与の積立比率を比較し、自身の目標年収に合った会社を選ぶことが収入アップの鍵となります。
平均年収について
タクシー運転手の平均年収は、令和6年のハイヤー・タクシー連合会の調査において全国で約450万円(※)と報告されています。
タクシー運転手の賃金は全産業の平均(約460万円前後)と比較するとやや下回るものの、近年はその差が縮小しつつあります。
タクシー運転手の年収は勤務地域によっても大きく異なり、東京都では全国平均を大きく上回る水準となっています。
タクシー運転手の中には、繁華街やビジネス街での効率的な営業を通じて年収600万〜800万円を達成するケースも見られます。
タクシー運転手の年収は2019年以降に一度減少しました。
しかし、コロナ禍の収束後はタクシー需要の回復と運賃改定の効果によって、同職種の年収は再び上昇基調にあります。
タクシー運転手の給与には基本的に残業代が含まれない代わりに、深夜手当や休日出勤手当が別途加算される場合があります。
そのため、勤務時間帯の選び方によっても収入が変動します。
(※2026年5月時点 令和7年度賃金構造基本統計調査)
未経験から稼げる理由とは
未経験から稼げる理由は、タクシー業界が経験年数よりも個人の営業努力を収入に反映しやすい構造を持っている点にあります。
タクシー運転手の報酬は歩合制が中心のため、未経験者であっても効率よく乗客を確保できれば、短期間で収入を伸ばせる可能性があります。
タクシー業界では多くの会社が未経験者向けに入社後3〜6か月間の給与保証制度を設けています。
そのため、タクシー運転手は一定期間安定した収入を得ながら営業スキルの習得に専念できます。
タクシー運転手は配車アプリの普及によって営業経験がなくても乗車依頼を受けやすくなっており、この点も未経験者が成果を出しやすい要因の一つです。
タクシー業界は慢性的な人手不足の状態にあります。
そのため、未経験者を積極的に受け入れて育成する体制が整っている会社が多いことも大きな利点といえます。
タクシー運転手は入社後の研修期間中に先輩ドライバーとの同乗研修を通じて実践的な営業ノウハウを学べるため、未経験でも段階的にスキルアップが可能です。
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タクシー運転手に向いている人

最後にタクシー運転手に向いている人はどのような人か、特徴をまとめてみました。
体調管理ができる人
タクシー運転手は勤務時間が長くなるので、体調管理が重要になってくるでしょう。
長時間の運転は体に負担がかかり、疲労が抜けないこともあるでしょう。
疲労が溜まったまま運転を続けると、体調を崩してしまったり、事故の原因になったりします。
そのため適度な休息を取り、自己管理をして万全な状態で働くことが求められています。
また体調を崩して休んでしまうと、給料に反映されてしまうので、無理して働くことはおすすめしません。
会社員といっても歩合制なので、自営業に近い部分がある特殊な職業です。
運転が好きな人
タクシー運転手は一日中運転をするため、運転が好きな人にとっては最高の職業です。
逆に運転が苦手だと、疲れやストレスが溜まり、体調を崩してしまいます。
運転が好きな人は、楽しく業務にあたれるため、疲れやストレスも溜まりにくいでしょう。
むしろ色んな景色が見れてリフレッシュできるという人もいるので、運転が好きな人はぜひ挑戦をしてみてください。
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コミュニケーション能力がある人
タクシー運転手はドライバーと接客業を兼ねた職種です。
お客さんと会話をしたり、目的地の情報を細かく聞いたり、迷惑な人の対処をしたりと、コミュニケーション能力が試されます。
もちろん会話が苦手な人でもできる仕事ですが、話がうまい人の方が固定客を取れたり、臨機応変に対応したりできるでしょう。
そのため接客業や営業職の経験がある人は、タクシー運転手に向いているといえます。
タクシー運転手に求められるスキル

タクシー運転手に求められるスキルは、次のとおりです。
- ドライビングスキル
- 接客スキル
- 地図を読むスキル
- 情報収集スキル
ドライビングスキル
タクシー運転手である以上、ドライビングスキルは必要です。
安全に乗客を送り届けることはもちろん、停車・発車の際に揺らさないなど快適性を確保しながら運転する能力が求められます。
運転に慣れている人は、ついつい荒っぽくなってしまいがちですが、タクシー運転手であれば常に乗客に気を配りながら運転をしなければなりません。
接客スキル
タクシー運転手は乗客との距離が近いため、ある意味で接客業的なスキルも求められます。
どのような人が相手であっても笑顔で挨拶ができ、柔和な対応がとれる人は、リピートにつながっていくでしょう。
仕事では、空調の調整や適度なコミュニケーションなど、細かな気配りがポイントとなります。
人と話をすることが好きという人は、タクシー運転手として活躍していけるでしょう。
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地図を読むスキル
タクシー運転手は、地図を読むスキルが必要です。
地図を読むスキルが高ければ乗客を乗せてすぐに発車でき、ストレスを与えることなく目的地へ送り届けることができます。
また地図がわかっていれば目的地に応じたルート提案ができるようになり、乗客からの信頼を獲得できるでしょう。
仕事の効率がグンと上がるスキルの一つなので、ぜひとも習得しておきたいです。
情報収集スキル
タクシー運転手は、情報収集スキルもあると良いでしょう。
ここでいう情報収集スキルとは、効率よく稼ぐための情報を集める能力のことです。
営業エリア内で人が増える時間帯はいつごろか、観光客が集中するスポットはどこかなど、タクシー運転手は効率良く乗客を乗せるための情報が欠かせません。
必要なとき、必要なタイミングで乗客を乗せられるようになると、インセンティブがつき大きく稼ぐことができるでしょう。
タクシー運転手になる前に知っておきたい会社の選び方

タクシー運転手になる前に知っておきたい会社の選び方は、以下の通りです。
- 理想の働き方ができるタクシー会社を選ぶ
- 自分が稼ぎやすい給与体系を考えてタクシー会社を選ぶ
- 営業エリアに注目してタクシー会社を選ぶ
- 給与保証のあるタクシー会社を選ぶ
理想の働き方ができるタクシー会社を選ぶ
タクシー会社を選ぶ際は、自分にとって理想的な働き方ができるタクシー会社を選びましょう。
タクシー運転手は、昼勤務、夜勤務、隔日勤務という3種類の働き方ができます。
| 働き方 | 特徴 |
| 昼勤務 | ビジネスパーソンと同じようなライフスタイルで、週休2日で休みを取りながら働くことが可能。仕事と家庭を両立したい人や、夜はしっかりと休みたい人に向いている。 |
| 夜勤務 | 帰宅ラッシュの18時ごろに勤務をスタートさせる勤務形態。割り増し運賃の時間帯で働くことが可能で、終電を拾えなかった乗客を確保できるため、昼勤務より稼げるチャンスがある。 |
| 隔日勤務 | 21時間以内の労働時間で、最低3時間の休憩を取るタクシー運転手ならではの働き方。1回の勤務が14時間程度と長丁場だが、勤務明けは必ず休日となる。 |
タクシー会社を選ぶときは、自分が働きやすい勤務形態を考え、理想の働き方ができるかどうかを検討しましょう。
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自分が稼ぎやすい給与体系を考えてタクシー会社を選ぶ
自分が稼ぎやすい給与体系を考えて、タクシー会社を選ぶことも重要です。
タクシー会社では主に、以下3パターンの給与体系を採用しています。
| 給与体系 | 特徴 |
| 固定給+歩合給+賞与 | 固定給をベースとした給与体系。売上が伸ばせなかった月でもある程度の基本給が保証されているため、安定した収入を得ながら働ける。ただし、完全歩合よりも歩合率が低く設定されていることが多い。 |
| 完全歩合 | 成果を出した分が収入に反映されていく給与体系。一般企業で言われる「完全成果主義」の働き方で、営業ノウハウを熟知していれば他の給与体系より稼ぎやすい。 |
| 歩合給+賞与 | 歩合制にプラスする形で賞与が支払われる給与体系。多くのタクシー会社で採用されており、歩合率も会社ごとに異なる。 |
それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に適した給与体系を考えて、働きやすいタクシー会社を選びましょう。
営業エリアに注目してタクシー会社を選ぶ
タクシー会社を選ぶときは、営業エリアにも注目しましょう。
営業エリアによって、働き方や営業方法が大きく変わってくるからです。
例えばビジネス街や観光地であれば、タクシー需要が高く、安定した売上を確保しながら営業ができます。
また閑静な住宅街であれば、買い物や病院等でタクシーを何度も利用する人を探し、リピーターを獲得するチャンスがあるでしょう。
そのほか、夜勤務が中心の人なら、自宅から近い営業エリアを探すことで、身体的な負担を軽くできます。
人によって重視するポイントは異なるため、自分が一番働きやすい営業エリアを管理しているタクシー会社を選びましょう。
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未経験者はサポートが充実したタクシー会社を選ぶ
未経験者は、サポート体制が充実したタクシー会社を優先的に選びましょう。
ドライバーの人材不足等の背景もあり、各タクシー会社では未経験者が安心して働けるようなサポート環境を用意しています。
そのようなタクシー会社に転職できれば、必要な知識や技術を効率良く習得できます。
具体的には、以下のような未経験者に向けたサポートがあります。
- 第二種免許取得のサポート
- 運転技術に関する研修
- 接客マナーに関する研修
- 同乗指導
- キャリア支援など
特に第二種免許は、自分で取得を目指すと20万円以上の費用が発生するので、経済的な負担が大きいです。
取得にかかる費用を全額負担してくれるタクシー会社は、未取得者にとって強い味方となってくれます。
未経験からタクシー運転手を目指すときは、どのようなサポートが受けられるのか事前に確認しておきましょう。
給与保証のあるタクシー会社を選ぶ
収入に不安がある人は、給与保証制度のあるタクシー会社を選ぶと良いでしょう。
タクシー会社の給与保証制度とは、安定して収入が得られるようになるまでの期間、一定の給与が支払われる仕組みのことです。
月30万円前後が相場で、多くの場合は入社3ヶ月から半年程度で設定されており、受け取り期間中に現場で営業のノウハウを学べます。
そのため給与保証が終わるタイミングで、一通りの営業がこなせるようになり、安定した収入が得られるでしょう。
特に未経験からタクシー運転手になりたい人にとっては、給与保証は非常に大きなメリットだと言えます。
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「タクシー運転手になるには」に関するよくある質問
タクシー運転手の合格率はどれくらいですか?
タクシー運転手に必要な普通自動車第二種運転免許の合格率は、令和6年の警察庁データで約59〜60%(※1)です。
普通第一種免許の合格率が約70%(※2)であるのと比較すると、二種免許は難易度がやや高い傾向にあります。
二種免許の試験では学科・技能ともに合格基準が厳格に設定されていますが、指定の教習所を卒業すれば技能試験が免除されるため、タクシー運転手を目指す方は教習所での取得がおすすめです。
タクシー運転手は教習所の卒業までに通常約20日間の通学が必要ですが、合宿形式であれば最短8〜10日間程度で卒業できる場合もあります。
(※1・2 2026年5月時点 運転免許統計)
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タクシーの運転手になる初期費用はいくらですか?
タクシー運転手の初期費用は、法人会社に就職する場合は実質0円〜30万円程度、個人で開業する場合は最低300万円程度が目安となります。
両者は前提が大きく異なるため、以下で分けて解説します。
法人タクシー会社に就職する場合、二種免許の取得にかかる費用は約20〜30万円程度(税込)です。
ただし、多くのタクシー会社がこの取得費用を全額負担する支援制度を用意しているため、自己負担なしで始められるケースも少なくありません。
一方で、個人タクシーとして開業する場合は、車両の購入費や各種設備資金・保険料などを含めて最低でも490万〜690万円程度の資金が必要になる可能性があります。
タクシー運転手をこれから目指す方は、まずは法人タクシー会社に入社して免許取得費用の負担を抑えるルートが一般的とされています。
タクシー運転手として法人に入社する場合は、制服の貸与やタクシーメーターの操作研修なども会社側が負担するため、実質的な持ち出しはほとんど発生しないケースが大半です。
個人タクシーは儲かりますか?
個人タクシー運転手の平均年収は約450万円程度(※)とされていますが、営業力の高い個人タクシー運転手は年収600万円以上を稼ぐケースも報告されています。
個人タクシーは法人タクシーと異なり売上の全額が事業収入となるため、歩合率による天引きがなく、経費を差し引いても手元に残る金額が大きくなる傾向にあります。
ただし、個人タクシーの開業には法人タクシーでの運転経験が原則10年以上必要とされるなど、参入の条件が厳しい点には注意が必要です。
個人タクシー運転手は車両の維持費や燃料代、保険料などの経費もすべて自己負担となるため、売上が安定しない月には収支面でリスクが生じる可能性もあります。
個人タクシー運転手を目指す場合は、まずは法人タクシー会社で十分な実務経験を積みながら開業資金を蓄え、営業エリアの土地勘を養っておくことが現実的な方法です。
(※2026年5月時点 令和7年度賃金構造基本統計調査)
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創業60年、一貫して人材サービスに携わり、累計2万社を超える企業の採用を支援した実績をもとに、タクシー転職に役立つコラムを提供。
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