タクシー運転手の隔日勤務はきつい?きつい理由や乗り越えるコツについて解説!
2026年07月23日
タクシーの隔日勤務は、1回の勤務時間が長い代わりに月の出勤日数が少ない、業界特有の勤務形態です。長時間の乗務や昼夜をまたぐ生活リズムから「きつい」と感じる人も多い一方、休日の多さや効率よく稼げる点など魅力もあります。
この記事では、タクシーの隔日勤務がきついといわれる理由や乗り越えるコツ、向いている人・向いていない人の特徴、シフト例、メリット・デメリットなどを詳しく解説します。
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目次
タクシーの隔日勤務がきついと言われる理由
隔日勤務がきついといわれる背景には、1回あたりの拘束時間の長さや昼夜をまたぐ不規則な勤務による心身への負担があります。
拘束時間が長く体力的にきつい
1回の乗務は16〜18時間に達することもあり、同じ姿勢の状態で長く運転を続けるため、腰や肩、目に負担が積み重なりやすくなります。
20時間近くに及ぶ勤務は、隔日勤務に慣れないうちはこたえやすく、体力的な消耗を感じる人も多いと言えます。
転職した直後は体がリズムに追いつかず、最初の数カ月は翌日の明け休みを休養のみで終える人も少なくありません。
生活リズムが崩れやすい
出勤日は深夜まで乗務し、明け休みは昼ごろまで眠るというように、働く日と休む日で生活の流れが大きく入れ替わります。
長い乗務を終えても気持ちの高ぶりが残り、帰宅してすぐには寝つけないことがあります。
昼と夜が入れ替わる生活では体の調子を司る自律神経が乱れやすく、強い疲れや寝不足を抱える人もいます。
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乗務中の眠気や体調の管理が難しい
深夜から明け方の時間帯は眠気が強まりやすく、集中を保つのがむずかしくなる場面が増えます。
座ったままの時間が長いため足がむくんだり腰が張ったりしやすく、体の小さな変化にも注意が必要です。
食事の時間も取りづらく、空腹を抱えたままの運転や、急いで食べたあとに胃の不調を招きがちです。
こうした体力面・生活面の負担も、適切な対策をとれば軽減でき、隔日勤務を続けやすくなります。
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タクシーの隔日勤務はきつい?隔日勤務とは
隔日勤務は、1回あたりの勤務時間が長い代わりに月の出勤日数が少ない勤務形態です。
ここでは仕組みや法的な位置づけを整理します。
隔日勤務の仕組み
隔日勤務は、1回の勤務で日中から深夜までをひとまとめに働き、その翌日を休みに充てる勤務形態です。
厚生労働省の定義では、始業と終業の時刻が同じ日に収まらず、2労働日分の勤務を1回にまとめて行う働き方とされています。
改善基準告示では、隔日勤務の2暦日の拘束時間は22時間(※)以内と定められています。
(※2026年6月時点 厚生労働省 自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示))
実際には3時間ほどの休憩を挟むため、乗務する時間は最大19時間程度になるのが一般的です。
勤務が明けた翌日は「明け番」という休日にあたり、その次に出勤するのは翌々日です。
このサイクルのため、月の出勤日数は11〜13日程度と、一般的な会社員のおよそ半分にとどまります。
隔日勤務での日勤・夜勤との違い
タクシーの働き方には、隔日勤務のほかにも、一般的な会社員と同じようにお昼の間に働く「日勤」と、夜から翌朝にかけて集中的に働く「夜勤」という勤務形態があります。
昼間に働く日勤は1日8時間ほどの勤務で、月の出勤は22日前後と多く、会社員に近い時間帯で働けます。
夜勤は夕方から翌朝にかけて深夜帯を中心に乗務するため、効率よく稼げる一方で生活リズムが夜型に傾きやすい働き方です。
隔日勤務は、この昼と夜の時間帯を1回の勤務にまとめたものと捉えると理解しやすいでしょう。
出勤する日数が少ないのは嬉しいポイントとなりますが、そのぶん1回の勤務が長いため、疲れが一気にドッと溜まりやすいのが日勤や夜勤との大きな違いです。
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隔日勤務の法的な立ち位置
隔日勤務は、厚生労働省の改善基準告示にもとづいてルールが定められた、法律上の根拠がある働き方です。
労働基準法のみではドライバーの特殊な働き方をカバーしきれないことが多いです。
そのため、運転手という仕事の特性に合わせて、1日の「拘束時間」や「休む時間(休息期間)」の具体的なルールを細かく定めたのが、この改善基準告示です。
隔日勤務では2暦日の休息期間を継続24時間(※1)以上とることが基本とされ、1か月の拘束時間も262時間(※2)以内に制限されています。
(※1~2 2026年6月時点 厚生労働省 自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示))
これらの上限が定められているため、隔日勤務であっても無制限に長時間働き続けることはできない仕組みになっています。
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タクシーの隔日勤務のきつさを乗り越えるコツ・ポイント
隔日勤務のきつさをやわらげるには、日々のセルフケアの習慣づけが欠かせません。
仮眠を徹底的に活用する
多くのタクシー会社は車庫内に仮眠室やシャワーを備えており、乗務の合間に休息をとれます。
深夜から早朝の眠気は新人ドライバーの多くがぶつかる壁ともいわれ、無理に走り続けないことが事故の防止につながります。
深夜帯は、20〜30分ほど横になって体を休めるのみでも、その後の集中力や運転の安定感が違ってきます。
睡眠環境を整える
明け休みは昼過ぎまで眠る生活になりやすく、まとまった睡眠で疲労を回復することが大切です。
帰宅したらすぐ眠れるよう、厚手のカーテンで光をさえぎり、耳栓で物音を抑え、室内の温度を整え、寝る前はスマートフォンを見ないようにするとよいでしょう。
睡眠が不規則になりやすい働き方であるからこそ、休息の質を意識することが体調の維持につながります。
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メリハリをつけ自己管理をする
乗務の合間には、消化のよい軽いものを少しずつ口にし、空腹での運転や食べすぎを防ぐとよいでしょう。
勤務明けの休みは疲れがたまりやすいため、予定を入れすぎず体を休めることを優先するのがおすすめです。
明け休みの翌日には栄養のかたよりに気をつけた食事をとると、次の乗務に向けて体調を立て直しやすくなります。
これらの工夫を習慣にすれば、負担を抑えながら隔日勤務を長く続けていけるでしょう。
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タクシーの隔日勤務に向いている人
隔日勤務は誰にでも合う働き方ではありませんが、次のような人には向いています。
- 体力に自信があり、長時間の乗務でも集中力を保てる人
- 不規則な勤務でも、自分で生活リズムを整えられる人
- 効率よく稼ぎ、成果を収入につなげたい人
- まとまった休日や平日の自由な時間を有効に使いたい人
- 集中して働き、まとめて休むメリハリのある働き方が好きな人
- 副業や資格の勉強など、休日にやりたいことがある人
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タクシーの隔日勤務に向いていない人
反対に、次のような人は隔日勤務の働き方が負担に感じられるかもしれません。
- 毎日決まった時間に働き、規則正しい生活リズムを保ちたい人
- 体力に不安があり、長時間の連続乗務が負担になりやすい人
- 毎月一定の固定収入を重視し、収入の変動を避けたい人
- 深夜や早朝の勤務、強い眠気との付き合いが苦手な人
- 家族や友人と休日を合わせて過ごす時間を大切にしたい人
- 短い時間で区切って働きたい人
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タクシーの隔日勤務のシフト・スケジュール例
隔日勤務のシフトや月間スケジュールをイメージしやすいよう、代表的な例を示します。
会社によって乗務の開始時間を選べることが多く、代表的なシフト例は次のとおりです。
| シフト例 | 乗務時間帯 | 拘束時間の目安 |
|---|---|---|
| 早番 | 7:00〜翌1:00 | 約18時間 |
| 中番 | 11:00〜翌5:00 | 約18時間 |
| 遅番 | 14:00〜翌8:00 | 約18時間 |
月単位では「出番(出勤日)」と「明番(明け休み)」を繰り返し、これに公休が加わるのが基本です。
例えば「出番→明番→出番→明番→公休」のように組み合わせることで、月の半分以上を休みに充てられます。
| 区分 | 内容 | 月の日数の目安 |
|---|---|---|
| 出番(出勤日) | 1回で約2日分をまとめて乗務する勤務日 | 11〜13日 |
| 明番(明け休み) | 出番の勤務を終えたあとに取る休み | 11〜13日 |
| 公休 | 出番・明番とは別に設けられる完全な休日 | 4〜6日 |
1か月の拘束時間が262時間(※)以内に収まるよう、各社はこうした出勤日数で勤務を組んでいます。
(※2026年6月時点 厚生労働省 自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示))
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タクシーの隔日勤務の主なメリット
隔日勤務には体への負担がある一方で、働き方としての大きなメリットも存在します。
休日が多く自分の時間を確保できる
月の出勤日数が11〜13日のため、残りの17〜19日は自由に使えます。
旅行や趣味、家族と過ごす時間など、休日にやりたいことへ時間を充てやすいのも大きな利点です。
平日に休みが多いため、すいた時間帯の買い物や子どもの行事に合わせて動きやすくなります。
1回の勤務で2日分を働ける
「出勤して乗務し、翌日は明け休み」というまとまりで働くため、ひと月の通勤回数は11〜13回ほどに収まります。
片道の通勤に時間がかかる人ほど、通勤の手間や交通費を節約しやすくなります。
まとめて働いてしっかり休む働き方は、長く続けるうえでも体力の配分をしやすいといえます。
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効率よく売上を伸ばしやすい
1回の勤務で朝から深夜までのあらゆる需要に対応でき、運賃が2割増になる深夜帯も取り込めるため、効率よく売上を伸ばせます。
1回の乗務が長い分、少ない出勤回数でもまとまった売上をつくりやすいのが隔日勤務の強みです。
いろいろな時間帯やお客に接するなかで、接客のコツや道の知識が早く身につくのも魅力です。
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タクシーの隔日勤務の主なデメリット
隔日勤務にはメリットがある反面、あらかじめ知っておきたいデメリットもあります。
事故のリスクが比較的高い
深夜から早朝は眠気が出て注意力が落ちやすく、事故の危険が高まりやすい時間帯です。
長時間労働からくる疲労や注意力の低下は事故につながりやすく、改善基準告示も過労を防ぐ観点から拘束時間の上限を定めています。
こまめな休憩や仮眠で眠気を抑え、慎重な運転を心がけることがリスクの軽減につながります。
収入が歩合で変動しやすい
タクシーの給与は売上に応じた歩合給が中心の会社が多く、月ごとに収入が変動しやすい働き方です。
労働基準法などにより、歩合給制でも通常の賃金の6割(※)以上を保障する保障給が義務づけられ、累進歩合制度も禁止されています。
歩合給は努力が収入に反映されやすい仕組みでもあり、走り方しだいで成果を伸ばせる余地もあります。
(※2026年6月時点 e-Gov法令検索 労働基準法(第27条))
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不規則な生活が健康に影響することがある
昼と夜をまたぐ働き方は眠りの質を落としやすく、食事や運動の習慣も保ちにくくなります。
疲れや寝不足が重なると体調をくずしやすくなるため、日頃から自分の体をいたわる意識が欠かせません。
乗務を始めて間もないころは、新しい生活のリズムに体が慣れるまで負担を感じやすい時期です。
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タクシーの隔日勤務の具体的な1日の過ごし方
隔日勤務の1日が具体的にどのような流れになるのか、モデルケースで見てみましょう。
- 朝7時頃に出庫し、午前は通勤やビジネス利用の需要を中心に乗務する
- 日中はこまめに軽食をとって休憩を挟み、空腹での運転を避ける
- 夕方から夜にかけては繁華街や帰宅の需要に対応する
- 深夜から早朝は眠気が出やすいため、車庫や仮眠室で20〜30分の仮眠をとる
- 翌朝に帰庫して勤務を終え、その日は明け休みとして体を回復させる
食事や仮眠のとり方を自分なりに工夫することが、長い乗務を乗り切る鍵になります。
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タクシーの隔日勤務で気を付けるべき注意点
隔日勤務で長く働くために、あらかじめ気を付けておきたい点を挙げます。
- 給与体系や歩合率、勤務時間帯は会社ごとに大きく異なるため、求人票や面接で必ず確認する
- 改善基準告示で定められた拘束時間や休息期間を踏まえ、無理な連続勤務を避ける
- 仮眠室やシャワーなど、休息できる設備が整った会社を選ぶ
- 水分補給やこまめな軽食、ストレッチで体調を管理する
- 通勤交通費が支給されない会社もあるため、入社前に扱いを確認しておく
- 体調に不安を感じたら早めに休み、必要なら日勤など別の勤務形態も検討する
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タクシーの隔日勤務のきつさに関するよくある質問
隔日勤務に慣れるまでどれくらいかかりますか?
慣れるスピードには差がありますが、3〜6カ月ほどで隔日勤務のリズムになじんでくるといわれます。
この時期は眠りが乱れやすいため、明け休みにしっかり体を休めることが、つらさを和らげるポイントになります。
なぜタクシー業界は隔日勤務が主流なのですか?
隔日勤務が主流なのは、タクシー会社とドライバーの双方にメリットがあるためです。
始業と終業が同じ日に収まらないこの勤務形態は、深夜帯の公共交通を担うタクシー業で、都市部を中心に広く採用されてきました。
1回の勤務で昼から深夜までの需要をカバーでき、車両の稼働率を高めながら効率よく売上を上げられる点も理由のひとつです。
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タクシーの隠語で「てんぷら」とは何ですか?
「てんぷら」とは、定員いっぱいの4人が乗車しても、1000円以下の近距離で全員が降りてしまう状況を指すタクシー業界の言葉です。
人数のわりに売上が伸びないことから、「今日はてんぷらが続いた」といった使われ方をします。

株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)のタクシー求人に関するコラムを管轄する編集部。
創業60年、一貫して人材サービスに携わり、累計2万社を超える企業の採用を支援した実績をもとに、タクシー転職に役立つコラムを提供。
この記事の運営者:P-CHAN TAXI


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