タクシー業界の現状の課題とは?今後ドライバーとして生き残るために必要なスキルも解説
2020年08月08日
タクシー運転手をしている人の中には、業界の課題を感じている人もいるかもしれません。自動運転技術や運転手の高齢化など、今の現状に不安を感じている人もいるでしょう。
そこで今回はタクシー業界の現状の課題、今後ドライバーとして生き残るために必要なスキルなどを解説していきます。
合わせてタクシー業界から転職する方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
タクシー業界の現状の課題
まずはタクシー業界の現状の課題をお伝えします。
自動運転技術の導入でドライバーの需要減少が予想される
現在、日本では自動車メーカーやIT企業などが自動運転技術の開発を進めています。もし自動運転が導入されれば、多くのドライバーが職を失うことになります。
タクシー運転手の仕事内容は、人を乗せて目的地まで送るというシンプル内容なので、将来的には機械に代替される可能性が高いと言われています。
ただし自動運転の導入には時間がかかるとされており、この先数十年は問題ないと言われています。
それでも高齢のドライバーなら良いですが、若いドライバーはベテランになったときに仕事があるか分からないため、不安に感じている人も多いようです。
運転手の高齢化による人手不足
タクシー運転手の高齢化が進み、人手不足が深刻化しています。タクシーをよく利用する人なら分かるかと思いますが、若い人はほとんどいません。
タクシー業界は
- 長時間労働
- 休みが不規則
- 給料が低い
- 将来性がない
こういったイメージを持った人が多く、若い人から人気が少ないのが現状です。
しかし最近はタクシー業界全体で、給料の底上げや働き方改革を進めています。休日も法律で保障されているので、イメージだけが先行しているのが事実で、実は働いてみると待遇は良かったりします。
また歩合制なので実力さえあれば大きく稼げる業界です。年収アップのために転職をする人もいます。
競合サービスとして配車アプリが普及
日本でも配車アプリが普及し、気軽にタクシーを呼べるようになってきました。メジャーなものでいえば「Japan Taxi(ジャパンタクシー)」が人気です。
またアメリカの「Uber(ウーバー)」も進出し、盛り上がりを見せています。
しかしアメリカでは一般のドライバーでも運転手ができるため、日本でも規制が解除されれば、タクシー運転手の価値が下がってしまいます。
現状はタクシー会社と「Uber(ウーバー)」が契約して運営をしていますが、今後はどうなるか分かりません。
新型コロナウイルス感染症により外国人観光客がの減少
2020年現在流行している新型コロナウイルスなど、世界的に感染症が流行ると外国人観光客が減少し、タクシー業界にも大打撃を与えます。
特に外国人観光客が多い観光地では、そのダメージも大きくなるでしょう。
いつ感染症が流行るかも分からないので、突然仕事がなくなることもあります。ただし感染症はどの業界にも打撃を与えるため、タクシー業界に限った話ではありません。
今後はどんなタクシー運転手が生き残れる?
タクシー業界は衰退していくと言われていますが、工夫をすれば生き残ることも可能です。そこで、今後はどんなタクシー運転手が生き残れるのかまとめてみました。
コミュニケーション能力が高い
タクシー運転手はドライバーでもあり接客業でもある職種です。そのため自動運転が実装されても、コミュニケーション能力がある人は生き残ります。
タクシー運転手は人を運ぶだけが仕事ではなく、
- 重い荷物を持った人の手伝い
- 酔っぱらった乗客に対応しながら安全に家まで送る
- 楽しく会話をして乗客にリピートしてもらう
など機械にはできない仕事も担っています。そのためコミュニケーション能力が高い運転手は自動運転が普及しても、重宝される存在になるでしょう。
また外国人観光客に、日本人らしい丁寧なおもてなしをすれば、需要がなくなることはありません。自動運転になってもスキマの需要を見つけることが大切です。
ドライバーとしての能力が高い
ドライバーとしての能力が高い人も生き残れる可能性があります。
現時点で自動運転は、
- 走行スピードが遅い
- 狭い道路は通れない
など実装されても課題が山積みです。
そのためドライバーとして腕がある人は、自動運転が実装されても重宝される存在になるでしょう。
例えば急いでいる人を送り届けたり、狭い道路でショートカットして運賃を下げたりといったことは、人間にしかできないスキルです。
土地勘があるドライバーは、自動運転が実装されることも想定して技術を磨いておきましょう。
時代の流れに対応できる
時代の流れに対応できる人は、不況でも生き残れます。自動運転や配車アプリの普及により、タクシー業界は大きく変わっていきます。
そのため「現状維持で良い」「新しいことは嫌い」と抵抗していると、稼げなくなる可能性が高いです。逆に時代の流れに対応できる人は、生き残れる確率が上がります。
例えば、配車アプリの規制が緩和されたら「Uber(ウーバー)」のドライバーに転職するのも1つの方法です。
自動運転が実装されたら自分にしかできないサービスを提供するなど、時代の流れに対応できる能力が求められます。
タクシー業界やその他業界に転職する方法
最後に、タクシードライバーがタクシー業界やその他業界の転職先を探す方法を紹介します。
友人や知り合いから情報をもらう
友人や知り合いから仕事の情報をもらって転職先を探してみてください。知り合いからの情報なら、ブラックな会社にも当たりにくいです。まずは知り合いのタクシードライバーに相談をしてみましょう。
ただし友人の紹介だと、会社に入ったあとに辞めづらかったり、どのような会社なのかを自分で見極めようとしなかったりするので、慎重に選ぶことが大切です。
ハローワークで探す
転職先を探すなら定番のハローワークもありです。求人情報も多く職業訓練の案内や休業手当の手続きも教えてくれるので、行政の手続きに困ったときに重宝します。
しかしハローワークの求人の中には条件の悪いものもあり、ブラック企業に当たる確率も比較的高いです。転職先を探すのではなく、情報を集めるために活用する方がいいでしょう。
転職エージェントを活用する
タクシードライバーへ転職するならタクシードライバー専門の転職エージェントの活用が最もおすすめです。
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木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!