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タクシー運転手が経験するトラブル事例と対処法

2020年08月08日

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タクシー運転手が経験するトラブル事例と対処法
タクシー運転手は、毎日さまざまな乗客の対応をしているため、トラブルに巻き込まれることも少なくありません。代表的なものでいえば、泥酔した乗客の対応や乗り逃げなどを想像しますよね。
そこで今回は、タクシー運転手が経験するトラブル事例とその対処法について解説をしていきます。

タクシー運転手が遭遇するトラブル事例と対処法


まずは、タクシー運転手がよく遭遇するトラブル事例とその対処法を紹介します。

乗り逃げ

タクシーの代表的なトラブルとして「乗り逃げ」があります。目的地に到着したら料金を請求しますが
「財布を忘れたので取ってくる」
「財布を探すので待ってください」
と言い、タクシーから出てしまいます。戻ってきてくれると思った矢先、そのままいなくなり乗り逃げされてしまうのです。
乗客が戻ってこなければ給料は発生せず、その後は警察に届けたり、事務処理が発生したりするので、非常に手間がかかってしまいます。
そのため、タクシー運転手は、乗客が料金を支払うまで、扉を開けないようにすることが大切です。

交通違反を助長してくる

乗客の中には、自分の思い通りに走ってほしいがために、交通違反を助長してくる場合があります。
「一方通行だけどここを通れば早くなる」
「もっとスピード出して」
など、タクシー側に無茶な要求をしてきます。乗客はよいかもしれませんが、警察に捕まってしまうと、全てタクシー運転手の責任になってしまうこともあります。
交通違反の罰金は、ドライバーの負担となるので大きな損失となってしまいます。また交通違反が悪質な場合は、タクシー会社を解雇されることもあり、大きなリスクが伴います。
交通ルールは絶対なので、どんなことを言われようが「ルールですので」と言って安全運転を心がけましょう。もし反抗されたらすぐに運転を中止し、降りてもらうか警察に連絡を入れてください。

乗客が酔っ払って対応できない

酔っ払っている乗客は非常に厄介です。特に忘年会や新年会のシーズンは、泥酔した乗客を乗せることが多くなります。
乗客が酔っ払っていると、何を言っているか理解できず行き先が分からないこともあります。最悪の場合は、車内で嘔吐されてしまい、その日の仕事が中断されてしまうことも。
もし対応ができそうにない人が乗車してきたら「道路運送法を第十三条」の規定により乗車拒否ができます。
「当該運送が法令の規定又は公の秩序若しくは善良の風俗に反するものであるとき。」とあるので、泥酔している人に対して有効です。
ただし「道路運送法を第十三条」に当てはまらない人を乗車拒否してしまうと、刑罰の対象になるので、判断は慎重に下しましょう。

乗客同士の喧嘩

タクシーに乗った乗客同士で喧嘩が始まってしまうこともあります。例えばカップルの別れ話や友人同士の痴話喧嘩、親子関係のトラブルなどさまざまです。
しまいには「運転手さんはどちらが悪いと思いますか?」と質問され困ってしまうこともあります。最悪の場合は殴り合いの喧嘩に発展し、警察沙汰になるケースも珍しくありません。
そして乗客に意見を求められても、「目的地まで送るだけが仕事ですのでお答えできません」と言って断りましょう。ここで答えてしまうと、どちらかに反感を買い、さらに状況が悪化します。
もし暴力があった場合は、防犯ブザーを鳴らしたり、警察に通報したりして、対処をしてください。

暴力をふるってくる

滅多に起こることではありませんが、暴力事件に巻き込まれたという人もいます。暴力をふるう人は、人間としてのモラルが欠けているため、容赦なく襲ってきます。
中には凶器を持って強盗におよんでしまう人もいます。
乗客が暴力をふるってきたら、命が最優先なので防犯ブザーを鳴らし、安全な場所に逃げてください。自分の身の安全が確保されたら、警察に通報しましょう。

置き逃げ

タクシーのトラブルで「乗り逃げ」をよく聞くと思いますが、「置き逃げ」も流行っています。置き逃げとは、いらなくなったゴミや私物をタクシーの車内に置いて、そのまま逃げていく行為です。
置き逃げされるものは、ペットボトルや弁当、レシートなどさまざまです。席と席の間に詰め込んで捨てる人もいるため、気づかないこともあります。
置き逃げは知らないうちに起こるトラブルなので、乗客が降りる前に後部座席をチェックしておくことが大切です。また「忘れ物ありませんか」と促して置き逃げを防止するのも効果的です。

乗客に触れてしまう

タクシー運転手は「乗客に触れてはいけない」という規則が存在します。もちろん泥酔している人や眠っている人でも原則触ることができません。
この規則はトラブルを防ぐ目的で定められています。例えば男性ドライバーが女性に触ってしまったり、高齢者のお手伝いをして転んでしまったりすると、タクシー運転手が訴えられてしまう可能性があるからです。
しかしやむを得ない場合は、一言声をかけてから介助をしてください。最近は防犯カメラもあるので、不正をしていない証拠も残ります。

交通事故に遭う

1日中運転をしていると、交通事故に巻き込まれる可能性が高くなります。安全運転をしていても、相手のマナーが悪いと事故を避けることはできません。
もし交通事故に遭ってしまったら、すぐに警察に連絡をしてください。そしてドライブレコーダーを確認してもらい、自分に非がないことを証明します。
交通事故の内容によっては解雇されるケースがあるので、必ずドライブレコーダーはつけておきましょう。

タクシートラブルに対処する心構え


タクシートラブルに遭遇してしまうと、気が動転したり、頭が真っ白になったりして、対処が遅れる場合があります。そのためトラブルに対する心構えをしっかりと持っておくことが大切です。
そこで、タクシートラブルが起こったときの心構えについて紹介します。

あらゆるトラブルのシミュレーションをしておく

いきなりトラブルに巻き込まれてしまうと、頭が真っ白になってしまい、うまく対処できない場合が多いです。
そのため、あらゆるトラブルのシミュレーションをし、対処法をイメージトレーニングしておくことをおすすめします。
例えば、
「泥酔した乗客なら理由を説明して乗車拒否をしよう」
「暴力をふるわれたら防犯ブザーを鳴らして安全な場所に逃げる」
などシミュレーションをしておけば、もしものときでも落ち着いて対応ができます。
タクシー会社の中には、シミュレーションをしてくれるところもあるので、研修制度が整っている会社を選ぶのもありです。

接客業であることを忘れない

タクシー運転手はドライバーであり、接客業でもあります。そのため「理不尽な乗客がいるのは当たり前」「トラブルは日常茶飯事」と構えておくと、ストレスが軽減されます。
そうすれば、トラブルが発生しても流れ作業のようになり、落ち込んだりイライラしたりすることも減るでしょう。

この記事を書いた人

木村 啓喜

木村

株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!

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