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酔い止め薬を飲んでも運転して大丈夫?使用上の注意点と酔い止め対策を紹介!

2020年10月05日

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酔い止め薬を飲んでも運転して大丈夫?使用上の注意点と酔い止め対策を紹介!
乗り物酔いしやすい人にとって、酔い止め薬は必需品です。しかし、酔い止め薬に含まれる成分には眠気を催すものが入っていたり、脳の活動を著しく低下させるものが入っていたりするため、薬選びは慎重に行わなければなりません。
そこで本稿では、酔い止め薬を服用する際の注意点や、運転する際に服用しても問題ない酔い止め薬と、服用したら運転してはいけない酔い止め薬を紹介します。

酔い止め薬を飲んでも運転できる?


あまり知られていませんが、酔い止め薬を飲んだ後は運転してはいけません。
なぜなら、酔い止め薬に含まれている成分が脳の活動力を低下させたり眠気を催させたりし、安全運転ができなくなるリスクが高くなるからです。車の免許を取得する際、「体調が優れない場合は運転してはいけない」と教習所で教わったはずです。
また、独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページ上で「使用中は運転等をしてはいけない一般用医薬品・要指導医薬品の例」として酔い止め薬が明示されています。
薬の効果を甘く見ることのないよう、「酔い止め薬を飲んだら運転しない」を徹底するようにしましょう。

酔い止め薬に含まれている主成分

そもそも、酔い止め薬に含まれている主成分にはどのようなものがあるのでしょうか。代表的な2つの成分を紹介します。

抗ヒスタミン剤

マレイン酸フェニラミンや塩酸メクリジンなどの「抗ヒスタミン剤」が、主成分として酔い止め薬に含まれています。
これは運転中に、ヒスタミンという神経伝達物質が脳内で大量に分泌されることによって嘔吐中枢が強く刺激され、吐き気や嘔吐といった症状を引き起こすからです。
このヒスタミンの活動や分泌量を抑制するために、「抗ヒスタミン剤」が酔い止め薬の主成分となっていることが多いのです。言い方を変えれば、正常な脳の働きを抑える成分ということです。そのため、眠気を引き起こしたり脳の活動量が低下したりするなど運転能力に支障をきたします。
なお、ヒスタミンが分泌されるのは、乗り物自体の振動や乗り物が旋回した時などに生じる上下・左右の複雑な加速度に人体がさらされたタイミングです。ヒスタミンが大量に分泌されてから抗ヒスタミン剤を飲んでも効果が薄くなるため、抗ヒスタミン剤は乗り物に乗る前から摂取しておく必要があります。

副交感神経遮断薬

スコポラミン臭化水素酸塩や抗コリン薬などの副交感神経遮断薬も、酔い止め薬の主成分とされることがあります。
副交感神経遮断薬は自律神経の乱れを正常に保つ効果があり、動悸や胃の不快感や緊張感などを抑制し、吐き気を防止する効果があります。

酔い止め薬を服用したら何時間後まで運転できない?


酔い止め薬を飲んだら、できるだけ当日中は運転しない方が良いでしょう。
酔い止め薬を飲む必要があり、その後どうしても運転しなくてはならない場合は、薬の作用が短時間のものを選択しましょう。酔い止め薬には作用時間が長時間のものから短時間のものまでさまざまな種類があるので、4時間後には効果が弱まるものを選ぶようにしましょう。

車酔いの仕組み

車酔いとは、自律神経の乱れによって引き起こされている症状です。そして、そもそも医学的に「車酔い」という病名はなく、正式名は「動揺病」や「加速度病」と言います。
実は、現代でも「乗り物酔い」や「車酔い」が起こる詳しい原因は究明できていません。したがって、本稿では現時点でわかっている原因をわかりやすく説明します。
まず、酔い止め薬の成分に「抗ヒスタミン剤」や「副交感神経遮断薬」が含まれていることから、乗り物酔いの正体は自律神経の乱れによって生じていることは既にご理解いただいているでしょう。
それでは、自律神経の乱れはなぜ起こるのでしょうか。
それは、人の耳の奥にある前庭という感覚器官が強く関係しています。「耳の中にあるカタツムリ」といえば、なんとなくイメージできる人は多いのではないでしょうか。
そのカタツムリを含む前庭は、人間のバランス感覚・平衡感覚を保つ役割を担っています。しかし、乗り物に乗るとカーブや乗り物自体の振動によって前庭が刺激されることで自律神経が乱れ、吐き気や嘔吐・頭痛などの症状を引き起こします。
これだけ聞くと「あの人は車酔いしないのに、なぜ自分だけ車酔いするんだろう」という疑問が残るでしょう。車酔いする人としない人がいるのは、前庭の機能に個人差があるからです。身長の高低があるように、前庭機能にも優劣が存在していると考えられています。
こればかりは生まれ持った身体的な違いのため、乗り物酔いしやすい人は自分の体の特徴をきちんと理解し、車などを運転する場合は十分に注意する必要があります。

薬以外で酔い止め対策しながら運転する方法

先述の通り、運転する人は薬に頼れないため、それ以外の方法で酔い止め対策を講じる必要があります。いったいどんな方法があるのか、詳しく見ていきましょう。

サングラスをかける

サングラスをかけることが酔い止め対策になります。
人間は目から大量の情報を取得しており、情報量が多いほど自律神経を刺激し車酔いを引き起こしやすくなります。サングラスをかければ、取得する情報量を緩和できるため酔い止め対策として有効といわれています。

車酔い防止リストバンドを装着する

車酔い防止リストバンドを装着すると、「内関(ないかん)」と呼ばれる酔い止め効果のあるツボを刺激することができるため、車酔い防止につながります。
内関とは、手首の内側(手のひら側)にあるツボで、手首からひじに向かって5cmあたりの位置にあります。もしリストバンドがない場合は、信号待ちやパーキングエリアでの休憩時に軽く押してみるとよいでしょう。

唾液が出やすい食べ物を摂取する

ガムや梅干し、スルメなどの唾液が出やすい食べ物を摂取すると、三半規管が正常な状態を維持しやすいと言われています。そのため、十分に酔い止め効果が見込めます。

吐き気を抑える成分が含まれるものを食べる

ショウガや炭酸水などには吐き気を抑える成分が含まれているため、車酔いによる吐き気の抑制効果が見込めます。
ショウガには、ショウガオールやジンゲロールと呼ばれる消化不良や吐き気を抑える成分が含まれていて、実際に生薬として漢方薬の原料にも使用されています。乗り物に乗る前にショウガ湯やショウガ飴を舐めるなどすると効果的です。
また、炭酸水にも胃腸などの消化器官の活動を整える効果が望めるため、運転前や運転中に飲むと吐き気を抑えることができるでしょう。
ただし、柑橘系の飲食物には注意が必要です。柑橘系の飲食物には胃腸を活性化させる成分が含まれているため、逆に吐き気を催しやすくなります。
柑橘系は酸っぱくて体に良さそうなイメージが強いため乗り物酔いにも効果がありそうな気がしてしまいますが、勘違いしないようにしましょう。

この記事を書いた人

木村 啓喜

木村

株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!

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