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タクシーの自動ドアの仕組みを徹底解説!開閉事故を減らすための工夫とは?

2020年08月08日

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タクシーの自動ドアの仕組みを徹底解説!開閉事故を減らすための工夫とは?
日本のタクシーの特徴として挙げられるのが「自動ドア」です。自動で開閉するのが当たり前ですが、これは日本独自のものであり、世界に誇るおもてなしでもあります。
そこで今回は、タクシードアの仕組みや導入されたきっかけ、自動ドアのトラブルの対処法を紹介します。

タクシーの自動ドアは日本特有のサービス


タクシーの自動ドアは日本特有のサービスとして知られています。
海外では乗客が手動で開け閉めするのが一般的なので、日本に来た外国人観光客が驚くこともしばしば。中には自分で開けようとしてトラブルになることもあります。
ただし、日本のおもてなしが感じられると感動する外国人観光客も多いです。
日本のタクシーは運転席のレバーで後ろのドアを開閉することができ、最近はスライドの自動ドアになったタクシーも登場してきています。
世界の中でも特に進化を遂げたタクシーと言ってもいいでしょう。

タクシーが自動ドアになったきっかけや歴史


日本が自動ドアになるまでは、助手席に乗務員がいて、その人がドアの開閉やお手伝いをしていました。
しかし高度経済成長でタクシー需要が高まると、運転手から「運転席で後ろのドアが開閉できたら楽なのに」「乗客がドアを開けて後続車と接触するトラブルが怖い」という声が出るようになりました。
そこで愛知県のトーシンテック(現在国内シェア9割)が開発に乗り出し、自動ドアの販売まで漕ぎ着けます。
ところがタクシー業界は「自動ドアは贅沢品」「楽をするなんて邪道だ」という文化が根付いていたため、導入するタクシー会社は少なかったそうです。
しかし1964年に東京オリンピックが開催されることが決まり、タクシーの需要が高まることが予想されました。
「ここで日本のおもてなしを伝えれば、海外の人にアピールできる」と考える会社が増え、自動ドアが一気に普及します。
そこからタクシー業界はサービス競争が始まり、全国的に自動ドアが当たり前になりました。

タクシーの自動ドアの仕組み


タクシーの自動ドアがどんな仕組みで開閉するのか、気になる人もいるかと思います。そこでタクシーの自動ドアの仕組みについて解説をします。

バキューム式

バキューム式は日本で最初に導入された自動ドアです。エンジンの負圧を利用して自動的にドアを開閉する仕組みです。手元のレバーを操作するだけなので、運転手の負荷も少なく済みます。

手動式

手動式はテコの原理を利用したタクシードアです。手動ですが一応、自動ドアとして活用されています。運転席のレバーを動かすことでドアを開閉する仕組みです。
ただし操作が難しく、風の強い日や雨の日などは、強く握っていないとドアが閉まってしまいます。そのため研修では、何度も練習をさせられる項目です。
ただしバキューム式や電動式よりもコストが低いため、現時点では最も普及率が高いドアとして知られています。

電動式

電動式はボタンひとつで自動的に開閉できるドアです。ハイブリッド車が普及してから開発されたもので、紹介した3つの中では最も簡単に操作できます。
最近はスライド式の自動ドアも増えてきており、これから主流になっていくでしょう。

タクシードアの開閉事故やトラブルを防止する方法


タクシーの自動ドアは便利ですが、時に思わぬ事故が起こります。そこでタクシーの自動ドアの事故やトラブルを防止する方法を紹介します。

安全が確保できてからドアを開ける

タクシードアのトラブルで最も多いのが、後続車との接触です。確認をせずにドアを開けてしまうと、後ろから来たバイクや自転車、歩行者と衝突してしまう可能性があります。
そのため、まずはサイドミラーで後続車を確認し、少しドアを開けてから、目視で後ろを確認しながらドアを開けることが大切です。
そして急いでいるときほど、ドアを急に開けてしまいがちです。そのため急いでいても深呼吸をし、落ち着いて安全確認を行いましょう。
また、中には目的地に着いた途端にドアを開ける乗客がいるので、こまめな声かけも忘れないでください。さらにお客さんを乗せる時は、ドアが当たらない範囲にいるかも確認事項です。

ドアの内側にLEDを設置する

ドアの内側にLEDを設置すれば、夜間でもドアの開閉を周囲に知らせることができます。夜間になると、ドアの開閉が見えづらくなり、後続車がドアに激突してしまう可能性があるからです。
特に自転車やバイクですり抜けてこようとする人に効果的です。夜間の運転が多い運転手は、ぜひ活用をしてみてください。

乗客の判断でドアを開けないよう声がけをする

タクシードアのトラブルで多いのが衝突事故です。タクシー運転手のほとんどは注意をしてドアを開けますが、乗客の中には自分でドアを開けてしまう人がいます。
そのような方は後ろを確認せずに開けてしまうことが多いため、接触事故になってしまう可能性があります。そして事故が起こった場合、タクシー運転手も罪に問われることになるので注意が必要です。
ドアを開けた乗客は重過失傷害罪、タクシー運転手は過失運転傷害罪が科される場合があり、会社を解雇されてしまうケースも珍しくありません。
そのため、もし乗客がドアを開けそうになったらすぐに声かけをしましょう。

乗車と降車のタイミングは注意しよう


タクシードアの事故の事例を見ると、乗車と降車のタイミングで起こっていることがほとんどです。タクシードアが関係していなくても、このタイミングは事故が起こりやすいと言われています。
2015年に大阪府豊中市内で、71歳の女性がタクシーにはねられる事故が起きました。女性はタクシーを降車した直後、方向転換をしたタクシーにはねられています。
タクシー運転手はそのまま走り去り、その後警察に「事故を起こしたかもしれない」と出頭。警察官が現場に駆けつけると、路上に倒れている女性を発見しました。
女性は約5時間後に死亡が確認されています。
警察はタクシー運転手を、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕しました。
このようにタクシーの乗車と降車のタイミングで事故が起こっています。ドアの開閉だけでなく、降りた後の乗客の動きも見ておくことが大切です。

この記事を書いた人

木村 啓喜

木村

株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!

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