ライドシェアアプリとは?日本で使えるおすすめ配車アプリも紹介
2024年08月12日
ライドシェアとは一般のドライバーが自家用車を使って、乗客を目的地まで乗せるサービスです。海外では以前から普及していましたが、日本では2024年4月から本格的にサービスが開始されました。
ただし、サービスが始まって日が浅い日本では認知度が低く、ライドシェアの使い方やライドシェアで利用するアプリの仕組みが分からない人も多いのではないでしょうか。
本記事ではライドシェアアプリの使い方をはじめ、日本で使えるライドシェアアプリについて解説します。ライドシェアアプリを詳しく知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
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目次
ライドシェアアプリとは?
ライドシェアアプリとは、ライドシェアサービスを使うためのアプリです。
そもそもライドシェアとは、二種免許を持っていない一般のドライバーが、自家用車などを用いて、利用者を目的地まで運ぶサービスのことを指します。乗るという意味の「ライド」と、共有を意味する「シェア」という単語から作られています。
ライドシェアは、タクシー業界の人手不足解消を目的に2024年4月からサービスが開始されました。ドライバーの高齢化やコロナ禍以降のタクシー需要の高まりにより、日本では全国的にタクシードライバー不足が懸念されています。
ライドシェアは国内でのドライバー不足の加速を止めるのが目的で、地域ごとに時間や曜日でドライバーを補うことから「日本版ライドシェア」と呼ばれています。なお、ドライバーを管理する運営主体はタクシー事業者です。
ライドシェアは全てのやり取りをアプリ内で行うので、アプリを事前にインストールしなくてはなりません。ライドシェアで使えるアプリはタクシーアプリの「GO」の他、UberEatsで知名度の高い「Uber」などが参入しています。これらのアプリでライドシェアを依頼します。
ライドシェアアプリの仕組み
ここでは、ライドシェアのやり取りや料金支払いなど、アプリの仕組みについて解説します。
利用者側がアプリでドライバーを見つける
ライドシェアを利用する際は、配車アプリで乗車場所や時間を入力し、条件が合った車に乗せてもらう仕組みです。
また、アプリ内ではドライバーの評価を閲覧できます。ライドシェアのドライバーがどのような評価を受けているか分かるため、安心して手配できるでしょう。
乗車にはマッチングが必要となる
ライドシェアはスマホアプリの普及によりマッチング型が主流となっています。「ここからここまで乗りたい」という利用者と、「その条件ならOK」というドライバーがマッチングすることで成立する仕組みです。
古くから存在するライドシェアは、タクシーの相乗りやヒッチハイクで乗せてもらう意味合いの方が強い傾向でした。しかし、近年はスマホの配車アプリが普及したことにより、利用者と一般ドライバーを結ぶマッチング型が主流になりつつあります。
支払いは主にキャッシュレス
支払いは主にキャッシュレスで、アプリ内で料金を支払います。キャッシュレスのメリットは、乗車前に料金が分かるため安心して利用できる点です。
料金はタクシーとほぼ同等ですが、乗車後の道路状況によって変わることもあるので注意が必要です。
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ライドシェアの種類
ライドシェアは大きく分けると「TNCサービス型」「カープール型」の2つに分類されます。以下では、ライドシェアの種類について解説します
TNCサービス型
TNCサービスとは「Transportation Network Company」の略で、タクシー事業者などに登録している一般ドライバーと利用者をマッチングさせる仕組みのことです。ドライバーの自家用車などで利用者を目的地まで運ぶもので、タクシーアプリ「GO」「Uber」などが該当します。
支払いはキャッシュレスで、事前決済を行います。利用者の希望する場所まで車で迎えに来てくれる点では、タクシーと大きな違いはありません。支払いや目的地までの説明はアプリで完結するため、外国人観光客なども利用しやすいでしょう。
カープール型
カープール型とは、目的地が同じドライバーと利用客が相乗りする仕組みのライドシェアです。TNCサービス型との違いは、ドライバーが報酬を受け取れない点です。報酬を受け取らない代わりに、ガソリン代や高速代、駐車場代などを同乗者全員で支払います。
カープール型には、バンなどの大型車に複数を乗せる「バンプール型」、ヒッチハイクのように道中で利用者を乗せる「カジュアルカープール型」もあります。
日本で使える主なライドシェアアプリ
以下では、日本国内で注目を集めている4つのライドシェアアプリを紹介します。
- GO
- Uber
- S.RIDE
- DiDi
GO
GOは日本国内200以上のタクシー会社の利用が可能なタクシーアプリです。
サービスの概要
GOは国内では最大規模を誇るタクシー配車アプリです。2024年1月から日本版ライドシェアの導入支援をスタートしました。
他にも、タクシー事業者やドライバー向けアプリの開発や提供を行っています。ライドシェア専門ドライバーの採用にも注力し、ライドシェアの事業拡大に積極的な姿勢を見せています。
従来のタクシー配車にも対応しているため、通常のタクシーを手配したい人も使いやすいでしょう。
アプリの使い方
GOアプリでライドシェアを依頼する手順は以下の通りです。
- GOアプリに登録する
- GOのアプリを開く
- 乗車する場所と時間帯を入力
- 「タクシー・ライドシェア」から車両と会社を選ぶ
- 「ライドシェア」を選択して決定
- 「ライドシェアを呼ぶ」を押して完了
GOのライドシェアは24時間いつでも使えるわけではありません。該当する地域・時間帯で異なるため、ライドシェアを依頼する際は地域と時間帯を確認しましょう。
利用料金
GOのライドシェアは、乗車地から目的地までの走行予定ルートの距離で料金が決まります。支払いはGOPayのみなので、アプリ登録時にGoPayの設定が必要です。
利用料金には送迎料金が別途かかり、高速道路など有料道路を選択した場合も請求されます。また、乗車中に行き先の変更・別ルートの指定は料金を計算し直すため、追加料金がかかる場合があります。
出典:GO「GO株式会社」
Uber
「Uber」は2009年にアメリカで創業した会社です。特に「Uber Eats」は日本でも馴染み深い飲食デリバリーサービスとして、順調に業績を伸ばしています。2014年にはタクシー配車サービスも開始し、今後も需要の拡大が見込まれています。
サービスの概要
Uberは日本では2024年4月からライドシェア事業に参入しています。
Uberが展開していたデリバリーサービスのUber Eatsは、日本ではコロナ感染症の流行をきっかけに需要が拡大しました。勢いは衰えることなく、Uberの配車アプリにも期待が集まっています。
Uberのライドシェアは変動料金制のため、時間帯によっては割安で利用可能です。また、相互評価システムや通報制度が整っており、乗客の安全面にも配慮されています。
アプリの使い方
Uberでライドシェアを依頼する手順は以下の通りです。
- Uberに登録
- Uberアプリを開く
- 乗車人数や乗車地、目的地を入力
- 見積もり料金の表示
- 車種を選択
- 決定して完了
乗車位置については現在地を自動で読み取ってくれるため、手入力の必要はありません。現在地ですぐ配車を依頼したいときに便利です。
利用料金
Uberのライドシェアの料金は乗車距離や時間で決まります。支払いの前にアプリ上で表示されるため、降車時に料金面で不安を抱えることはありません。
ただし、変動料金制のUberは、タクシーの需要が高い地域や時間帯によっては割高になる恐れがあります。高級車を指定するなど、グレードアップを選択した際も別途料金が必要です。
出典:Uber「Uber公式サイト」
S.RIDE
S.RIDEは、ソニーグループのIT技術を活用して開発されたタクシー配車アプリです。関東を中心に事業を展開しています。
サービスの概要
2024年4月からライドシェアの項目が追加され、配車時にライドシェアを選択できるようになりました。
S.RIDEは関東での営業に特化しており、ライドシェアが使える地域も東京都の一部のみです。しかし、タクシー事業は大阪府や愛知県、宮城県、石川県、宮崎県など各地に拡大しています。
ライドシェアもタクシー事業同様に、対象地域を拡大していく可能性が高いでしょう。
出典:S.RIDE「S.RIDE配車対応エリア」※2024年6月時点の情報
アプリの使い方
S.RIDEでライドシェアを依頼する手順は以下の通りです。
- S.RIDEに登録
- S.RIDEアプリを開く
- 「すぐ呼ぶ」画面から「配車設定」を選択
- 「ライドシェア」を含むに変更
- 注意事項を確認
- 目的地を設定
- 運賃を「事前確定運賃」に変更
- 支払いを「ネット決済」に設定
- 決定して完了
2024年6月時点での対象地域は東京23区と武蔵野市・三鷹市のみです。時間帯によってはライドシェアを選択できないため、注意しましょう。
利用料金
S.RIDEの利用には、通常のタクシー運賃とは別に迎車料金が必要です。支払いはネット決済のみのため、事前に紐づけておく必要があります。
なお、車種やタクシー会社の指定は無料です。お気に入りの車種やタクシー会社を気軽に呼べるのがメリットです。
出典:S.RIDE「タクシーアプリS.RIDE」
DiDi
DiDiは中国に拠点を置くライドシェアアプリです。日本では15都道府県でサービスを展開しています。
サービスの概要
日本では2018年9月から大阪でタクシー配車サービスを開始しています。また、沖縄県では運転代行配車サービスも行っています。ライドシェアには2024年4月から参入し、同年6月から順次地域を拡大する予定です。
DiDiのサービスの特徴として、事前確定運賃の適用により事前に決済ができます。相互評価機能によるマナーの向上や車内トラブルの抑制、非常時のセーフティ機能充実など、アプリ機能のアップデートも随時実施しています。
アプリの使い方
DiDiでライドシェアを依頼する手順は以下の通りです。
- DiDiに登録
- DiDiアプリを開く
- 目的地を入力
- 「タクシー・自家用車」を選択
- 「確定」を選択
- 乗車地点を選択
- 「注文する」を選択して完了
対象エリアは順次拡大中です。現在使えない地域でも、今後は使えるようになる可能性が高いでしょう。
また、地域によってライドシェアを選択できる時間や曜日は異なります。例えば、東京なら月曜~金曜日の朝は7時~11時、金曜・土曜は16時~20時のように細かく設定されています。
利用料金
DiDiは、通常のタクシー運賃に送迎料金を加算した料金体系です。高速道路などを使った場合は別途高速料金が請求されます。
事前確定運賃が適用されるため、支払いはアプリ内で行います。クレジットカードやデビットカード、PayPayなどをDiDiアプリへ連携させることで支払いが可能です。
出典:DiDi「DiDiモビリティジャパン株式会社」
ライドシェアのメリット
日本ではライドシェアを普及させる動きが見られますが、ライドシェアにはどのようなメリットがあるのでしょうか。以下では、一般ドライバー側と利用者側のそれぞれのメリットを解説します。
ドライバー側のメリット
ドライバー側のメリットは以下の2つです。
- 空き時間に収入を得られる
- 自家用車があれば始められる
空き時間に収入を得られる
ライドシェアのドライバーは空き時間にできるため、副業としても活用できます。
そもそも日本版ライドシェアは、タクシーの人員不足を補う目的でできた制度です。人が足りない平日の朝や週末の夜間を重点的に募集しており、短時間でWワークをしたい人に向いています。
自家用車があれば始められる
車さえあれば、誰でも簡単に始められるのもメリットです。
普段使っている自家用車を使うため、乗り慣れていない車を運転する必要がありません。また、自家用車を使う機会がなく持て余してしまっている人も有効利用できるでしょう。
利用者側のメリット
利用者側のメリットは以下の2つです。
- キャッシュレス決済で支払いが完了する
- タクシーを探す手間が省ける
キャッシュレス決済で支払いが完了する
利用者側のメリットは、キャッシュレス決済で支払いが完了するところです。支払いがスムーズなため、金銭のやり取りでドライバーと会話する必要がありません。
もちろん両替も不要で、タクシー乗車前に一万円札を崩さなくても利用できます。アプリ内は英語や韓国語など多言語に対応しており、海外の観光客も支払いをスムーズに行えます。
タクシーを探す手間が省ける
ライドシェアアプリなら出先の道中でタクシーを探すストレスとも無縁です。アプリ内で一般ドライバーとマッチングが成立することで車が迎えに来てくれるため、わざわざ大通りまで出る必要もありません。
また、アプリ上ではおおよその待ち時間も表示されます。そのため、電車に乗る予定がある場合、何分の電車に乗れば良いかなど乗車後のスケジュールも組みやすいでしょう。
ライドシェアのデメリット
ライドシェアには課題点もいくつか存在します。課題点となるデメリットを考慮した上で利用するのが大切です。以下では、一般ドライバー側と利用者側のライドシェアのデメリットについて解説します。
ドライバー側のデメリット
ドライバー側のデメリットは以下の2つです。
- ドライバー側の補償が不足している
- フルタイムで働くのは難しい
ドライバー側の補償が不足している
タクシーと比べて、福利厚生や事故を起こしたときの補償が不足しているのがデメリットです。
ライドシェアのドライバーは雇用形態としては個人事業主にあたるため、会社の福利厚生の対象外になります。タクシー事業者側が契約を打ち切ると言ってきた場合、職を失うことになり、収入が途絶えてしまいます。
加えて事故の際の補償もなく、万が一のときは自分の保険や自費で賄わなければなりません。
フルタイムで働くのは難しい
ライドシェアは時間帯やエリアが限られているため、希望するエリアでのフルタイム勤務は難しいでしょう。
日本版ライドシェアは、タクシードライバーが不足している地域や時間帯を補うための制度です。そのため、ドライバーをフルタイムで募集している会社はほとんどありません。
また、勤務したいときにシフトに入れるとは限らないため、他ドライバーとシフトの争奪戦になることもあります。
利用者側のデメリット
利用者側のデメリットは以下の2つです。
- 接客の質にムラがある
- 交通事故などの責任の所在が曖昧になる場合がある
接客の質にムラがある
ドライバーによって接客の質にムラを感じる場合があります。
ドライバーはタクシー事業者の管理下に置かれているものの、接客の質までは管理が行き届いていない面が多々あるからです。基本的な接客の教育は受けていますが、ドライバー不足を補うことが優先されているため、高度な接客は望まない方が良いかもしれません。
交通事故などの責任の所在が曖昧になる場合がある
交通事故により被害を受けた場合は注意が必要です。ドライバーによっては十分な補償が適用されない場合があります。
ライドシェアのドライバーは個人事業主の扱いとなるため、タクシー会社の補償を受けるのは難しいでしょう。事故が発生した場合、ドライバーが個人で加入している保険の対象となるため、手続きに時間がかかるかもしれません。
また、ドライバーが加入している保険の内容によっては十分な補償を受けられないこともあるため注意が必要です。
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ライドシェアアプリを上手に活用しよう
日本のライドシェアは、タクシー業界の人材不足を補う意味合いで2024年からスタートしました。実際にタクシー配車アプリの「GO」、フードデリバリーサービス大手「Uber」など、知名度の高い会社がライドシェア業界に参入しています。
ライドシェアは専用アプリから利用でき、決済もアプリ内で完了します。タクシーが捕まらないときは積極的に活用してみると良いでしょう。
なお、ライドシェアは副業で始める人が多いですが、タクシードライバーとして安定収入を確保したい人は「P-CHAN TAXI」で求人を探すのがおすすめです。
P-CHAN TAXIはタクシー求人を多数保有し、タクシードライバーへの転職をサポートしています。今回紹介した「GO」「Uber」に対応した会社の求人はもちろんのこと、非公開求人も多く扱っているため、タクシードライバーへの転職を考えている人はぜひ活用しましょう。
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木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!