タクシー会社への就職で保証人が必要なのはなぜ?保証人不要の求人の探し方も解説
2020年08月08日
タクシー会社に就職する際に必要となるのが「保証人」です。しかし、いざ保証人を立てるとなったときに「誰になってもらえば良いのかわからない」「保証人になれそうな人がいない」などの問題が発生することも考えられます。
そこで今回は、タクシードライバーの保証人の概要や保証人の選び方について解説します。
目次
タクシー会社への就職で保証人が必要な理由
タクシー会社の保証人には「身元保証人」と「連帯保証人」の2種類があります。
ただ、タクシー会社によっては連帯保証人を必要とせず、身元保証人だけで良いというケースや、1人もいらないというケースもあります。
タクシー会社で保証人が必要な理由として、「ドライバーの病気やケガに対応するため」「会社に損害を与えた際の所在確認や損害賠償請求のため」「金銭の授受を担保するため」の3点が挙げられます。
それそれについて詳しく見ていきましょう。
ドライバーの病気やケガに対応するため
勤務時間のほとんどを運転しながら過ごすタクシードライバーは、常に危険がつきまとう職業だと言っても過言ではありません。
突然病気になったり、交通事故やトラブルによって大ケガを負ったりして、病院の集中治療室に入ることがあります。
万が一そのような事態になった場合、真っ先に連絡を受けるのはタクシー会社です。しかし会社関係者では、集中治療室への入室や面会、その他の治療行為に関する意思決定はできません。
したがって、身元保証人に連絡して面会に来てもらったり、その他の判断をしてもらったりする必要があります。
会社に損害を与えた際の所在確認や損害賠償請求のため
無断欠勤が続き、ドライバー本人と連絡が取れない場合、身元保証人に所在確認をしてもらう必要があります。
また、社内で窃盗事件を起こしたり、危険運転で事故を起こしたりして会社に損害を与えた場合も保証人に連絡し対応します。
金銭の授受を担保するため
タクシー会社に就職すると、支度金をもらったり、第二種免許取得の費用を負担したもらったりと、金銭面でさまざまなサポートが受けられます。
しかし、そのような金銭的なサポートを受けたものの、すぐに辞めてしまったり営業成績が著しく悪かったりと、ドライバーが会社の売上に貢献できないこともあります。
その場合には、ドライバーから返金してもらわなければならないケースもあります。そのようなケースに備えて、あらかじめ連帯保証人を立てておくという意味もあります。
タクシー会社の保証人は誰にすべき?
それでは、タクシー会社の保証人は誰にするのが妥当なのでしょうか?
保証人として最も望ましいのは親族です。しかし、何らかの事情で親族に頼めない場合は友人や知人でも可能です。
親族
保証人は、一般的に親族が望ましいです。会社にもよりますが、基本液には3親等内である両親、配偶者、配偶者の両親、兄弟、親戚などが該当します。
ただし、保証人になるには一定の収入があることが条件です。定職についていることが基本ですが、高齢の両親が年金を受給している場合や資産運用による収入でも認められる可能性があります。
友人や知人
親族がいない場合や、高齢などの理由で一定の収入がない場合は、友人や知人でも可能です。定職や収入はもちろんのこと、確実に連絡が取れるかどうかも重要です。
タクシー会社の保証人になってくれる人がいないときはどうする?
ドライバーによっては、保証人を立てられないということもあります。そのような場合は、「タクシー会社に相談する」または「保証人代行サービスを利用する」という方法があります。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
タクシー会社に相談する
保証人がなかなか見つからない場合、タクシー会社に相談してみるのが最も手っ取り早い手段と言えるでしょう。
タクシー会社によっては、事情を説明することで考慮してくれる場合もあります。特に人手不足に悩んでいる会社ならば、例外的に保証人なしでも採用してもらえることもあります。
そもそも保証人という制度は、その人の信用を担保するためのものです。
ドライバーに保証人を立ててもらうことで、無断欠勤などによって会社に迷惑をかけない人間であることが保証されるという意味合いがあります。
すなわち、面接などを通して人柄の良さを伝えて、保証人を立てなくても真面目に勤務する人物だという信頼が得られれば、保証人がいなくても就職できる可能性があるのです。
保証人代行サービスを利用する
どうしても保証人を立てなければならないという場合は、保証人代行サービスを利用するという手段もあります。
保証人代行サービスとは、身元保証人や連帯保証人が見つからない人向けのサービスです。
賃貸や就職、入学などさまざまな場面で、条件に応じて身元が確かな保証人を紹介してくれます。タクシー会社から渡された書類と免許証などの本人確認書類が必要です。
料金は業者によって異なりますが、約4~5万円が相場で、有効期間は5年間であるところが多いです。
このサービスには、タクシー会社が加入している場合もあり、会社に相談した時点で保証人代行サービスを紹介してもらえることもあります。
保証人不要のタクシー会社求人の探し方
保証人を見つけるのが大変な場合、最初から保証人不要の求人を探すという手段もあります。タクシー会社のほとんどは保証人が必要ですが、まれに保証人不要の求人が見つかることがあります。
タクシー業界専門の求人サイト「P-CHAN TAXI」では、保証人不要のタクシー会社求人も多く取り扱っています。
また、P-CHAN TAXIでは業界に精通したコンサルタントのサポートを受けることができます。
コンサルタントに相談すれば、保証人不要の求人を見つけてもらったり、場合によってはタクシー会社と交渉してもらったりすることも可能です。
もちろん過去にP-CHAN TAXIを利用した方の中には、コンサルタントに保証人不要の求人を見つけてもらって就業した方もいます。
「タクシードライバーになりたいけれど、保証人が見つからない」とお悩みの方は、ぜひP-CHAN TAXIにご登録ください。
木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!