タクシー運転手の働き方|夜勤・日勤などの勤務時間別に紹介
2020年05月13日
現在転職を考えていて、タクシー運転手という職業に興味を持っている方も多いはず。しかし、タクシー運転手には、日勤や夜勤などさまざまな働き方があるため、実際に働くとしたらどのような1日を過ごすことになるのか未経験の方には分かりにくいかもしれません。
そこで本記事では、一般的な乗務の流れと日勤・夜勤・隔日勤務の働き方、メリット・デメリットをご紹介したいと思います。タクシー運転手への転職を検討している方は、参考にしてみてください。
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目次
タクシー運転手の勤務時間帯ごとの働き方の違い(日勤・夜勤・隔日勤務)
タクシードライバーの勤務形態は「昼日勤」「夜日勤」「隔日勤務」の3種類です。
日勤は一般的な職業と同じように1日6時間から8時間程度乗務する形態を言い、隔日勤務の場合は1回の勤務が休憩3時間を含む19時間~21時間程度です。
それぞれ稼げるタイミングから逆算して自由時間をスケジューリングするようにしてください。
昼日勤
昼日勤の稼げるタイミングは午後~夕方です。
早朝から午前中は決まったルートで動く社会人が多いので、駅でただ待っているだけだとあまりタクシーの利用客は見つけられないことがあります。
その間はランチタイムの時間帯までは都心に向けて走りながら流す経路を研究したり、途中でどんな美味しい飲食店があるかチェックしたり、便利な休憩スポットを探したりしやすい時間もあります。
ただし、早目の時間帯もみっちり稼ごうと考えるならば、朝は都心に向かって通勤する人が多いので、商業施設やホテルなどの周辺など、一緒に都心に向かいながらうまく場所を取ることをおすすめします。
夜日勤(夜勤)
夜日勤は勤務時間がまるごと稼ぎ時のようなものなので、駅前などでお客待ちをしている時間を有効に使うようにしてください。
しっかり目と体を休めたり、時には車外に出てストレッチなどをするといいですよ。
隔日勤務
隔日勤務は途中で3時間の休憩がありますが長時間勤務なので、比較的休める昼間と忙しい夜間で、いかにバランス良く自由時間を確保するかが大事です。
待合所で待機する時間、商業施設の前などで客待ちをする時間、お客様を降ろした後などを有効活用して定期的にリラックスして休むと良いでしょう。
乗務時間が長い分移動距離も長くなると思いますが、行動範囲を想定して事前に休めるポイントを見つけておくと楽ですよ。
人目につかない建物の裏手。コンビニ。公園などで効率よく合間の時間を作るようにしてください。
自由時間の確保しやすさは勤務形態によって異なります。
自分に適した勤務形態を選び、いつ、どのように自由時間を取るか、どのようにそれを有効活用するかを、ぜひタクシードライバーとして働き始める前に考えていただきたいと思います。
【勤務時間帯別】タクシー運転手の働き方のメリット・デメリット
タクシー運転手の働き方として、日勤・夜勤・隔日勤務の3種類がありますが、それぞれの働き方にメリットとデメリットがあります。
ここでは、それぞれの働き方のメリット・デメリットをまとめて解説します。
日勤のメリット・デメリット
日勤のメリットは、一般的なサラリーマンと同じような働き方ができる点です。他業種と同じ生活リズムで働けるので、家族との時間が取りやすいでしょう。また、他の勤務形態に比べて出勤時間は早いですが、その分終業も早くなり、夕方の時間を自由に使うことができます。
一方のデメリットは、深夜割増料金がなかったり長距離の乗客を乗せにくいなど、夜勤に比べて乗車1回あたりの単価が低くなりやすい点です。1回当たりの単価が低くなるため、思うほどの収入を得られない可能性があるでしょう。
夜勤のメリット・デメリット
夜勤のメリットは、朝の出勤時間が遅く、出社時間に余裕が持てる点です。朝から活動する必要がないため、朝が苦手な人には嬉しい部分でしょう。また、夜勤の運行は深夜割増料金がつくので1乗車当たりの平均単価が高く稼ぎやすい傾向があります。より高額な収入を得たい人にはおすすめです。
一方のデメリットは、昼夜逆転生活になるため、夜勤の生活に慣れることができず、体調を崩してしまう可能性がある点です。また、飲み会帰りのお客さんを多く乗せるため、トラブルに巻き込まれやすいというリスクも考えられます。
隔日勤務のメリット・デメリット
隔日勤務のメリットは、出勤した次の日は確実に休みになる点です。月単位で見たときの勤務日数が減らせられるほか、休みの調整が付きやすくなります。そのため、ある程度の時間だけ働きたいという方にぴったりです。
一方のデメリットは、勤務時間が長くなるため、体が慣れないうちは勤務を辛く感じてしまう可能性がある点です。体質的にどうしても隔日勤務に慣れることができず、仕事を辞めてしまう人もいます。また、月単位の労働時間が短いため給料が少なくなりがちな点も注意が必要でしょう。
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タクシー運転手の勤務時間見直しの動き
これまで、自動車運転者は働き方が特殊であることから、一般的な労働者と同じような労働時間の規制は行われてきませんでした。しかし、働き方改革関連法の改正があり、ドライバーの働き方も見直されるようになりました。
2024年4月より「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」が適用となり、会社はタクシードライバーに、勤務終了から次の勤務の開始までに継続して最低9時間の休息を与えなくてはいけないと定められます。(努力義務:11時間時間以上)
このほか、タクシー運転手は1日の拘束時間の上限を16時間から15時間に変更し、また拘束時間14時間を超える回数は3回までを目安とするなど、なるべく少なくなるよう努めなくてはなりません。
また、1ヶ月あたりの拘束時間の上限も299時間から288時間と短縮されています。
「長時間労働」「残業が多い」といったタクシー業界ですが、働き方改革の推進により、業界全体で「より働きやすい労働環境作り」に向かっていると言えるでしょう。
タクシー運転手は実際にどんな1日を過ごしている?
ここでは実際にタクシー運転手として働く人の過ごし方を見ていきましょう。
全勤務形態で共通する乗務の流れ
- 出社
- アルコール検査
- 車両点検、整備
- 朝礼(点呼、出庫)
- 乗務
- 休憩
- 乗務
- 帰社(帰庫、点呼)
- 入金
- 洗車、点検
※タクシー会社によって多少順番が前後します
出勤時間が朝7時台後半とすると出庫時刻はだいたい8時台になります。
ただし、アルコール検査はかなり基準が厳しいので、前日にお酒をたくさん飲んでしまうと呼気にアルコールが残っていて勤務できないことも。
出庫すると8時台から昼頃まで営業し、昼休憩を挟んで営業再開。夕方にまた休憩を挟んで夜営業へ。
隔日勤務の休憩時間は3時間と定められているので夜間にも1時間ほど休憩を取れます。
休憩時間をどのタイミングにするかはタクシードライバーの自由です。
帰社(帰庫)は残業を自分がするかどうかで変わりますが翌2時~5時頃。
再び点呼があって、入金の計算ミスがないか、車にトラブルがないか、汚れがないかといったチェックをクリアしたら勤務修了。
これが「隔日勤務」の1日の勤務の流れです。
昼日勤と夜日勤は「隔日勤務」の縮小版
代表モデルとして隔日勤務の1日をご紹介しましたが、そのほかの勤務形態として選ばれる機会がある昼日勤、夜日勤の場合はこの縮小版と考えるといいでしょう。
出庫までの手順、帰社から勤務修了までの業務は共通です。
ただ、日勤は1勤務8時間程度なので休憩時間が1時間。休憩時間をどこで取るか、稼げる時間、地域を事前に確認した上で調整する必要があります。
日勤を希望される方の多くは、女性ドライバーや高齢のタクシードライバー、または生活上の事情があって希望するケースがあります。
やはりタクシー業界で主流とされる働き方は「隔日勤務」であるとは言っても、勤務形態を選べるように配慮するタクシー会社も増えているので、応募する前に事前に各社をリサーチし、自分に適した働き方ができるかを把握することをおすすめします。
昼日勤より隔日勤務・夜日勤の方が稼ぎやすいと言われていますので、昼日勤希望者は短い営業時間で効率的に利用客を獲得する方法論も自分なりに考えておくようと良いでしょう。
自分が働きやすさを重視するか、稼ぎやすさを重視するかなど、勤務形態ごとのメリットを理解した上で、働き方を選ぶようにすると良いでしょう。
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木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!