タクシー求人の支度金・入社祝い金とは?相場やもらえる時期について解説
2020年08月08日
タクシー業界の求人では「支度金」「入社祝い金」という言葉を目にします。
支度金とはタクシードライバーがもらえるお金を指しますが、支度金についてよく理解しておかないと、支給の条件を満たせずにもらえない恐れもあります。
今回は支度金の相場やもらえる時期などについて解説します。
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求人は独自の基準で厳選したものなので、高待遇の求人や支度金がもらえる求人など、様々なニーズに応える求人もありますので、他の業界からの転職を考えているのであればぜひ登録してみてください。
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目次
タクシー求人の支度金・入社祝い金とは
この記事でいう支度金とは、タクシー会社への就職や転職が決まった際に、会社や求人サイトからもらえるお金(入社祝い金、入社準備金、転職支援金など)を含みます。
支度金を受け取るには、入社前に申請書を提出する必要があります。その際、保証人や連帯保証人を1、2名立て、その人たちの印鑑証明が必要なる場合もあるので注意が必要です。
それでは、なぜ支度金が転職者に支払われるのかというと、タクシー業界は全国的に人材不足で苦しんでいるからです。
タクシー業界は売り手市場で、求職者数に対して求人数が多く、求職者が職場を選べる有利な状態が続いています。
そのような状況で、タクシー業界への就職や転職をする方に対して、タクシー会社や求人サイトが用意するのが支度金です。
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タクシー求人が支度金・入社祝い金を設ける理由
タクシー求人が支度金・入学祝い金を設ける理由としては、タクシードライバーの人手不足が背景にあります。
高齢化社会の影響は業界にとっても深刻であり、高齢ドライバーが多く常に人手が足りていない状況です。そのため支度金・入社祝い金といった特典を用意して、できるだけ多くの人材を確保したいという狙いがあります。
そのほかの特典として、寮完備や社会保険といった福利厚生が完備されていたり、二種免許の取得費用を会社で負担したりしてくれる場合もあるでしょう。
ほかにも次のような特典を用意して、タクシー運転手を確保しようとする会社があります。
- ビジネスマナー研修の実施
- 保養所・各種休息施設の設置
- 旅行補助の整備
- 給与保障・退職金制度など
多くの人にタクシードライバーになってもらいたいという気持ちの表れが、この支度金・入社祝い金ということです。
採用でお金がもらえるという部分で、少し不安に感じる人がいるかもしれません。しかし、受け取る側にデメリットのない特典であるため、遠慮せずに受け取ってしまっても大丈夫でしょう。
タクシー求人の支度金・入社祝い金の相場
支度金の金額の相場は10~30万円が目安です。
ただし、第二種免許やタクシードライバー経験の有無によっても金額が変わります。
中には50万円や100万円という求人もありますが、一括ですんなり受け取れるとは限りません。分割で支払われることもありますし、受け取るための条件が設定されていることが多いです。
タクシードライバーに転職する際にかかる費用
タクシードライバーに転職する際、さまざまな費用が発生します。
タクシードライバーを目指す場合、具体的には次のような準備が必要です。
- 釣り銭準備金
- 金銭トレー
- バインダー
- 筆記用具
- 小銭入れ・お札入れ
- 身だしなみに必要なハンカチ、腕時計など
以上をトータルすれば30,000円ほどの費用が発生します。支度金・入社祝い金の相場が100,000円~300,000円程度なので、状況にもよりますが、ほぼ全額を賄うことが可能です。
また、会社負担なしに自動車学校に通って第二種免許を取得する場合は、別途合宿免許代として200,000円前後が必要です。そのためできるだけ費用を抑えたいという人は、免許取得にかかる費用を負担してくれるタクシー会社への転職を目指すようにすると良いでしょう。
ただし費用を負担してくれるには、一定以上の勤務が必要となるなど、あらかじめ条件が定められていることが多いです。そのため、取得前に必ず費用負担の条件について、確認しておきましょう。
タクシー求人の支度金・入社祝い金が支払われるタイミング
タクシー会社からの支度金が支払われるタイミングは、入社1ヶ月後や、研修が終了し12乗務後(入社2〜3ヶ月後)の給与支払い時などが一般的です。
採用してすぐに支払うとすぐに辞めてしまう恐れがあるため、まずはある程度仕事をしてもらってから支払うという形をとっているタクシー会社は多いです。
一方、タクシー求人サイトから支払われる支度金・入社祝い金は、サイトによって異なりますが、入社2〜3ヶ月後が目安と言われています。
そもそも、なぜタクシー求人サイトから転職すると支度金・入社祝い金が求職者に支給されるのかを説明すると、求職者がタクシー会社に入社することで、タクシー会社から求人サイト運営会社に成功報酬として人材紹介料が支払われます。
その金額の一部を求職者に支給しているのです。入社して早期に退職してしまうとタクシー会社から求人サイト運営会社への人材紹介料が支払われないので、入社から2〜3ヶ月後の支給が多いのはこれが理由です。
ただ、人材紹介料に支度金・入社祝い金の分も加算して支払われているケースがあるので、その分、タクシー会社は一人採用するにあたってかかるコストが高くなることも多く、採用選考が厳しくなる傾向がありますのでご注意ください。
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タクシー求人の支度金に関する注意点
タクシー会社の支度金に関する注意点として、「条件が設けられている」「退職金の前払いである可能性がある」という2点が挙げられます。
条件が設けられている
支度金をもらうのに条件を設けているタクシー会社もあります。条件の例として「勤務期間」「出勤率や売上」が挙げられます。
勤務期間
先述のとおり、支度金は初任給などと同じタイミングで受け取るのが一般的です。
しかし、それだと支度金を受け取ってすぐに退職して、別のタクシー会社でまた支度金を受け取って退職する、といった悪質な行為を企てる求職者が現れる恐れがあります。
そのような行為を防ぐため、過去に短期間で退職したことがあると支度金を支払わないなどの条件を設ける場合があります。
また、タクシー会社や求人サイトから支度金を受け取った直後に退職した場合、返金を求められる可能性が高いです。入社前の申請で保証人や連帯保証人になってくれた人にも迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。
支度金は、それぞれのタクシー会社が求職者たちに1日でも早く戦力になってほしいという期待を込めて支払うお金です。
そのようなお金をもらって働くのだということを理解し、責任を持って職務を全うしましょう。
出勤率や売上
期間だけでなく、その期間の出勤率も条件に含まれます。1ヶ月間の出勤率の目安としては90%程度に規定されており、下回ると支度金は支払われません。
また、売上ノルマが設定されている場合、それを下回ると支度金が支払われないこともあります。
退職金の前払いである可能性がある
タクシー会社独自の支度金は、退職金の前払いになっているケースもあります。定年を迎えて退職する際、支度金の分だけ退職金が減額しているということもありえます。
また、数年間で退職する場合は、支度金が引かれてゼロになることもあるでしょう。
支度金の条件は申請書などで確認できますので、支給額だけでなく支払いの条件なども合わせて確認しておくことが重要です。
タクシー求人の支度金・入社祝い金に関してよくある疑問
タクシー求人の支度金・入社祝い金に関してよくある質問をまとめました。
これからタクシードライバーへの転職を考えている人は、こちらも参考にしてみてください。
支度金・入社祝い金は何に使っても良い?
支度金・入社祝い金はスキルアップや準備資金としての意味合いがありますが、厳密な用途は指定されていません。そのためプライベート的な使用も問題ないと言えるでしょう。
なお、用途を指定するタクシー会社もありますが、資金繰りが厳しい会社に多い傾向であり、労働環境が劣悪な場合もあるので注意が必要です。
税金がかかることはある?
基本的に税金がかかることはありません。
支度金・入社祝い金は、一般的に一時所得として扱われます。50万円を超える所得の場合は確定申告が必要となりますが、支度金・入社祝い金は多くても30万円前後です。
そのため支度金・入社祝い金に関して税金がかかることは滅多にないと言えるでしょう。
支度金・入社祝い金を支給するタクシー会社は激務?
結論から言えば、激務かどうかはタクシー会社によります。
できるだけ長く働いてほしいと考えているため、労働環境の整っているタクシー会社は数多くあります。一方で支度金・入社祝い金といった甘い言葉で誘いこみ、環境は劣悪でもとりあえず人材を確保しようとするタクシー会社もあるでしょう。
そのため必要以上に支度金・入社祝い金の額にこだわることなく、自分にとって働きやすいタクシー会社を見極めることが大切です。
支度金・入社祝い金があるタクシー求人の探し方
支度金は、タクシーやバスなどのドライバー業界の転職特有の制度です。支援金があるタクシー求人を探すのであれば、一般の求人サイトを利用するよりもタクシー専門の求人サイトで探すのがおすすめです。
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未経験からでも年収600万円が目指せるものもあります。支度金についても、10~30万円が支給されるタクシー求人が多く、給与保証や寮完備などとセットになっていることもあります。
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木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!