50代で会社を辞めたい人が考えるべき5つのこと|50代からの転職は厳しい?
2021年08月24日
50代で会社を辞めたいと思っている人もいるかと思います。早期退職をしたい人、転職をしてキャリアアップをしたい人、さまざまな人がいますが、実際に50代で仕事を辞めるのは現実的なのでしょうか。
そこで今回は、50代の人が会社を辞めたいと思う理由や考えるべきこと、転職を成功させるコツを紹介します。
50代で会社を辞めたいと思う理由
まずは50代で会社を辞めたいと思う理由を紹介します。
会社の将来が不安
勤続年数が長くなると会社の状況が見え、将来が不安になってしまうことがあります。
日本の企業の存続率は10%にも満たないと言われており、倒産やリストラに怯えている人も多いです。
最近は大企業でも大規模なリストラがあり、安定した仕事はないに等しいと言えます。
そのため会社の将来を不安視して、会社を辞めたいと感じる人が増えています。
体力的に限界を迎えている
50代になると若い頃のように働くことができません。
体力だけでなく、視力や聴力、筋力など身体機能が低下してくる時期です。中には持病を抱えて働いている人もいるでしょう。
働いている人の中には、体を動かしたり長時間労働をしたりしている人も多いです。そのため、体力を削る生活から抜け出したい人が増えています。
もう働きたくない
同じ場所で働いているとモチベーションが低下し「もう働きたくない」と感じてしまいます。
50代になると新しい学びが減り、毎日が同じことの繰り返しだと感じやすくなります。仕事にやりがいを感じられず、働いている意味を見失う人もいるでしょう。
人生の折り返しを迎えて、何も変わらない毎日を送っていれば、刺激がほしくなるのは当たり前です。
しかし、多くの人は「働きたくないけど50代だしとりあえず定年まで勤めよう」と思っています。
そのため、辞めたいと思っていても辞めない人が多いのが現状です。
50代で会社を辞める人が考えるべき5つのこと
50代で会社を辞めるとなると、さまざまなリスクがつきまといます。
そこで、50代で会社を辞める人が考えるべきことを5つ紹介します。
退職後の生活資金はあるか
50代で会社を辞めたい人に一番考えてもらいたいことが「退職後の生活資金」です。
家族がいる人は、家や車のローン、教育費、食費など、さまざまな場面でお金が必要です。仮に子供が独立していたとしても、夫婦で生活するには月に22万円必要と言われています。(公益財団法人生命保険文化センター)
退職後の貯蓄がない人は、立ち止まって考えてみましょう。仮に転職をするなら、会社に勤めながら転職活動をすることをおすすめします。
50代からの転職は難しい
50代からの転職は基本的に難しいと考えておきましょう。
企業側としても50代を採用するデメリットは多く、
- 若い人よりコストが高い
- すぐに定年退職をしてしまう
- 体力的に難しい
と採用に後ろ向きな企業ばかりです。
そのため転職活動をしても決まらないことが多く、採用されたとしても前職より給料が下がってしまうことが多いです。
辞めたい理由を明確にする
会社を辞めたいと思ったら、まず辞めたいと思う理由を明確にしましょう。
なぜなら理由が曖昧だと、転職した後も同じ悩みに当たってしまう可能性があるからです。
- 会社の経営が思わしくない
- 他の企業でキャリアを積みたい
- キャリアチェンジしたい
など明確な理由があれば、転職活動も上手くいきます。
また転職理由を明確にすることで、現職で問題が解決に至る場合もあります。例えば給料が低いなら、上司に掛け合ってみてはいかがでしょうか。それで給料が上がるなら転職をする必要はありません。
このように、今の職場を辞めたい理由を明確にすれば、本当に転職すべきなのかどうかが分かります。
転職後に給料が良くなる可能性は低い
50代からの転職は、前職よりも給料が低くなるケースがほとんどです。
役員として採用されれば年収はアップするかもしれませんが、未経験や役職なしなら年収はダウンします。特に大手企業から中小企業に入社する場合、給料が下がる可能性は高いです。
体力的な問題も含め、非正規雇用を視野に入れてもいいでしょう。例えば週3日勤務する契約社員になれば、プライベートも充実して家族との時間を増やせます。お金に余裕があるなら、そのような選択肢もありです。
会社に残った時の将来を考える
退職を考える前に、会社に残った時の将来を考えてみてください。
会社の経営に不安がある人は辞めても問題ないかもしれません。しかし会社側に問題はなく、なんとなく不満を抱えている程度なら思いとどまった方がいいでしょう。
会社に残るメリットとしては、
- 退職金の額が増える
- 新しく仕事を覚えなくていい
- 生活が安定する
などがあり、会社に残ることで精神的な安定にもつながります。
また悩みの中には解決できる問題も多いので、先ほど説明したように辞めたい理由を明確にしていきましょう。
50代からの転職を成功させるコツ
50代からの転職は大きなリスクを伴い、家族にも影響を及ぼすことがあります。
そこで50代からの転職を成功させるコツを紹介します。
妥協することも視野に入れる
50代で会社を辞めた人の多くが低賃金で働いています。
高いスキルを持っていて、次の職場でも即戦力になれるのであれば良いですが、ほとんどの企業はそもそも50代の人材を採用しません。
採用したとしても給料は下がることが多いため、転職を考えている人は今後の人生におけるお金の計画を立てておいた方がいいでしょう。
自分のスキルを明確にする
50代からの転職には即戦力が求められています。まずは自分が即戦力になれるスキルを持っているか自己分析をしてみましょう。
- 下請け企業の指導をしてきた
- 部下100人をマネジメントしてきた
- 営業で1ヶ月〇〇件の成約を取った
などの経験やスキルがあると転職もスムーズです。
仕事をしながら転職活動をする
50代からの転職活動は長期戦になることが多いため、仕事をしながら求人を探すことをおすすめします。
もし辞めてから転職活動をしてしまうと、収入が途絶えて生活が苦しくなってしまいます。そうなると、精神的に余裕がなくなり「どこでもいいから転職しよう」という思考になりがちです。
だからこそ在職中に転職活動をして、自分の理想とする会社に転職をしましょう。
転職エージェントを活用する
転職を成功させるには転職エージェントがおすすめです。転職エージェントとは転職者と企業をマッチングするサービスです。
まずは【リクルートエージェント】や【マイナビAGENT】や【doda】などの「総合型」と呼ばれる大手転職エージェントに登録し、これまで今の自分がどんな企業や職種なら転職できそうなのかアドバイスをもらいましょう。
総合型の転職エージェントは取り扱う求人数が幅広い上に量が多く、いろんな視点からおすすめの求人情報を紹介してくれますし、自分自身が気づいていない強みを知れることがあります。自分では全く想像していなかったような職種や業界に需要があることが分かるかもしれません。自分1人で考えるのではなく、積極的に転職エージェントを活用しましょう。自分が次に就きたい職種が何か考えられるようになるでしょう。
転職エージェントの特徴としては、
- 非公開求人が探せる
- ホワイトな企業が多い
- 履歴書や面接をサポートしてくれる
など転職をする上で欠かせない役割を果たしてくれます。
登録料や利用料は無料で使えるところが多いので、ぜひ活用をしてみてください。
50代で退職した後のおすすめの転職先は?
50代で退職した後のキャリアとしては、「即戦力になれる職種で働く」または「未経験の分野で働く」の2パターンが考えられます
即戦力になれる職種で働く
即戦力になれる職種なら50代からでもスムーズに転職ができます。
正社員であれば企業側もスキルや経験を重視するため、役立つ力があれば積極的にアピールをしましょう。
まずは自分自身が、企業にとってどんなメリットがあるのか考えてみましょう。
前職とは関係ない未経験の分野で働く
50代から未経験の仕事に挑戦したい、もしくは経験してきた業界が忙しくてゆっくりしたいと感じている人もいるかと思います。
しかし、50代から未経験で働ける職種はそう多くありません。
ただし、年代問わず未経験者を歓迎している業界もあります。
未経験で働ける業界としては、
- タクシードライバー
- 警備員
- 清掃員
などがあります。
中でもおすすめなのがタクシードライバーです。
タクシードライバーは体力的にキツいイメージがありますが、ほとんどのドライバーが60代以上で、長く働ける環境が整っています。
タクシードライバーのメリットは、
- 歩合制で収入をコントロールできる
- 人間関係の悩みが少ない
- 休日が多い
など充実した仕事環境が整っています。
タクシードライバーは歩合制なので、稼ぎたい時は働いて、疲れている時は休憩をしていても構いません。50代になると疲れも溜まりやすくなるため、タクシードライバーは理想的な働き方です。
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木村
株式会社ピーアール・デイリー(厚生労働省認可 有料職業紹介事業許可番号13-ユ-305520)所属。入社17年目。P-CHAN TAXIのキャリアアドバイザーとして、多くのタクシー求職者を転職に導く、タクシー転職のプロ。日本全国のタクシー会社の営業も担当。
車の運転好きで、次の転職先はタクシー会社と決めている程、タクシーの仕事をこよなく愛しています!