大手企業に就職するメリット・デメリットとは?注意点やコツも合わせて解説
目次
企業の中には、社員数や資本金、業界シェアなどの規模によって大手企業と呼ばれる企業があります。大手企業には中小企業にないメリットも多くあり、企業選びをする中で大手企業であることを条件の1つとしている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、大手企業に就職するメリット・デメリットについて解説します。また、大手企業に就職するために必要な準備や注意点、コツについても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
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大手企業に就職するメリット
大手企業に就職するメリットとして、下記の7つが挙げられます。それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
- 大規模な仕事に携われる
- 収入が安定している
- 年収アップを見込める
- 福利厚生が充実している
- キャリアの幅が広い
- 教育制度が充実している
- ネームバリューがある
大規模な仕事に携われる
大手企業は日本各地や海外に拠点があるため、大規模な仕事に携われる可能性があります。大規模な仕事に携わることで、能力を高めたり人脈を広げたりすることができるでしょう。
また、大規模な仕事は社会に対する影響が大きく、達成感を感じやすいという側面もあります。やりがいを感じられるため、仕事にも力が入りより成長につながります。
収入が安定している
大手企業は業績が安定しており、収入も安定していることがメリットです。複数の事業を展開していることが多く、1つの事業が傾いてもほかの事業でカバーできます。
また、信用力も高いため銀行からの融資を受けやすく、経営が傾くリスクが低いです。そのため、短期的な業績悪化があった場合でも給与に響くことは少なく、安定した収入を得られるでしょう。
年収アップを見込める
大手企業は、昇進したり長く働いたりすることで年収アップを見込めます。もちろん中小企業でも年収アップは目指せますが、平均年収に着目すると、やはり大手企業の方が高年収を狙いやすいです。
大手企業は労働組合の仕組みが整っているのも特徴であり、給与のベースアップも活発に議論されています。加えて役職のポストも多いため、自分の頑張り次第で昇進による年収アップを狙えます。
福利厚生が充実している
大手企業は、会社独自の福利厚生が充実している傾向にあります。例えば、多くの大手企業には家賃手当や住宅手当があり、住居に関する負担を軽減できるでしょう。
そのほかにも、社員食堂による食事補助や結婚・出産などのライフイベントへのお祝い金、家族手当などを設けている大手企業も珍しくありません。また、企業の商品やサービスを割安で購入・利用できる、企業が所有している施設を利用できるなど、企業によって多種多様な福利厚生があります。
キャリアの幅が広い
大手企業は、専門分野のプロフェッショナルとして技術を磨くキャリアや、管理職としてマネジメントを行うキャリアなど、選択できるキャリアの幅が広いです。そのため、自分が計画したキャリアプランに沿って仕事を進められます。
また、大手企業にはさまざまな部署や仕事があるため、ジョブローテーションなどで多くの仕事に触れることができます。さまざまな仕事に触れることで、より自分に合った仕事を見つけることも可能です。
教育制度が充実している
大手企業は、入社後の教育制度が充実している傾向にあります。社員を育てるという考え方があり、何もわからず入社した状態でも、ビジネスマナーなどの社会人の基本となる教育を受けることができるでしょう。
また、新人研修が終わり正式にそれぞれの部署に配属された後も、資格取得のサポートなどを受けられるため、自分のやる気次第でスキルアップが可能です。資格取得については参考書や受験費用などを負担してくれるところも多いため、金銭的な負担も軽減できます。
ネームバリューがある
ネームバリューがあることも、大手企業に就職するメリットです。会社の知名度が高いと、知り合いなどに会社名を伝えるだけでどのような仕事をしているかがある程度伝わります。
会社が信用されていると、住宅ローンなどで大きな金額を借り入れることもできるでしょう。また、大手企業で仕事をしていたという実績は、転職の際にも大いに役立ちます。
大手企業への就職に興味がある方は、「大手企業への就職はすごい?理由や内定獲得のポイントについても解説」も読んでみてください。
大手企業に就職するデメリット
大手企業に就職すると、下記のようなデメリットもあります。それぞれのデメリットについて、詳しく解説します。
- 自分の仕事の成果が目に見えにくい
- 経営陣との距離が遠い
- やりたい仕事ができない可能性がある
- 転勤がある
- 出世競争が激しい
自分の仕事の成果が目に見えにくい
大手企業で自分が担当する仕事は全体のごく一部であり、仕事の成果が目で見えにくいデメリットがあります。そのため、自分の仕事がどのように社会に貢献しているのかが分かりづらく、仕事によってはやりがいを感じにくいでしょう。
また、社内の仕事全体が見えにくいため、多角的な視点を身につけることも難しいです。
経営陣との距離が遠い
大手企業では、役員などの経営陣と話す機会が少なく、自分の意見を経営陣に伝えることが難しいです。上意下達な風潮にあるため仕事のモチベーションを保てず、仕事への関心が弱くなってしまう可能性があります。
そのため、チャレンジよりも現状維持を優先してしまう、いわゆる「大企業病」に陥ってしまう人も少なくありません。
やりたい仕事ができない可能性がある
大手企業は業務が多いため、必ずしも自分がやりたかった仕事ができるとは限りません。異動やジョブローテーションなどで希望していない仕事を任せられる可能性もあります。
やりたい仕事とは異なる仕事を命じられると、やりがいを感じず仕事に力が入らなくなってしまうかもしれません。
転勤がある
大手企業は日本や海外に拠点を持っているため、転勤を命じられる可能性があります。それぞれの拠点で風土が異なる場合もあり、新しい環境と仕事に慣れるのは大変です。
転勤が続くと特定の地域に定住できない可能性があり、私生活にも影響する恐れがあるでしょう。住む場所にこだわりがある人は、事前に転勤の可能性があるかを確認しておく必要があります。
出世競争が激しい
大手企業は社員が多い分、出世競争も激しくなりやすいです。優秀な人も多いため、出世するためにはただ与えられた仕事をこなすだけではなく、自分の価値をアピールする必要があります。
また、一部の大手企業には年功序列の風潮もあり、ある程度の勤続年数がないと出世できないケースも少なくありません。
大手企業に就職するために必要な準備
大手企業に就職するためには、下記のような準備を行う必要があります。それぞれどのような準備か、押さえておくべきポイントなどを解説します。
- 自己分析
- 企業研究
- インターンシップへの参加
- 履歴書・エントリーシート作成
- 試験対策
- 面接対策
自己分析
大手企業に就職するためには、自分の強みや特徴を明確に伝えてアピールする必要があります。自分にどのような強みや特徴があるかがわかっていないと、採用担当者の印象に残るようなアピールができないでしょう。
そのため、自己分析を行ってこれまで頑張ったことや、その経験から培った・発見した自分の強みを把握する必要があります。
企業研究
自分の強みを明確にできても、その強みを企業でどう活かせるかがわからなければアピールにはなりません。強みと企業を結びつけるためには、企業研究を行うのが最も効果的です。
どのような事業を行っているか、企業理念や求める人物像など、希望する企業に関するさまざまな知識をつけましょう。企業理念や求める人物像に自分が一致していることをアピールすることで、採用担当者に「自社が求める人材である」と印象付けることができます。
インターンシップ・企業イベントへの参加
インターンシップに参加することで、面接の際に企業に興味があることや、積極的に行動できることなどをアピールできます。
おすすめは、企業に対して印象を残しやすい長期のインターンです。短期のインターンシップは、多くの学生に自社に興味を持ってもらうという目的で開催されることが多く、参加したからと言って必ずしも就活に有利になるとは限りません。
しかし、企業によっては成果を評価されて覚えられることもあります。また、実際の仕事内容や職場の雰囲気を感じられるため、本当にこの企業に入社したいかを改めて考え直す機会にもなるでしょう。
履歴書・エントリーシート作成
大手企業に応募するのであれば、履歴書・エントリーシートの作成にはより一層力を入れる必要があります。大手企業では全ての就活生と面接することが難しく、書類選考の段階で倍率が高い傾向にあるからです。
履歴書・エントリーシートは、他人に添削してもらうことでブラッシュアップが図れます。P-CHAN就活エージェントでは書類添削を無料で実施しているので、積極的に活用してみましょう。
ESの添削を依頼したい方は、「ES添削は誰に依頼するべき?メリットや注意点なども解説」も読んでみてください。
試験対策
企業によって、筆記試験やグループワークなど試験の内容は異なります。SPIのような基礎的な学力を測る試験のほか、性格診断や時事問題、小論文など試験の内容はさまざまです。
希望する企業にはどのような試験があるかを把握して、それぞれの試験に対して事前に対策しておきましょう。企業理念など企業に関する問題が出されることもあるため、しっかりと企業研究しておく必要があります。
面接対策
面接では、なぜその企業を選んだのか、自分の強みや特徴がどのように企業とマッチしているかなどをアピールします。
自分の強みをアピールするだけでは、その企業を志望する理由を伝えることはできません。企業研究の内容をもとに、自分が企業とマッチした人材であることをアピールする必要があります。
実体験を踏まえながら、採用担当者が理解できるように順序だてて質問に答えましょう。
新卒が面接で質問される項目について詳しく知りたい方は、「新卒の採用面接でよくある質問集!質問の意図や高評価につながりやすい答え方の例も紹介」も読んでみてください。
大手企業への就職を目指す際の注意点
大手企業への就職を目指す際は、下記のような注意点があることも把握しておきましょう。それぞれの注意点について、詳しく解説します。
- 倍率が高いことを知っておく
- 大手企業であることにこだわりすぎない
- 中小企業の選考も受けておく
倍率が高いことを知っておく
大手企業への就職を希望する人は多いため、その分倍率が高くなる傾向にあります。中小企業の選考よりも、書類選考の基準や面接官の判断はシビアになります。
大手企業に就職するのは簡単ではないことを踏まえ、対策に臨みましょう。
大手企業の就職に興味がある方は、「大手企業へ就職するには?具体的な方法から有利になるポイントまで詳しく解説」も読んでみてください。
大手企業であることにこだわりすぎない
就職する企業を選ぶ際は、自分がやりたい業務ができるか、その企業で自分の夢を達成できるかというポイントで選ぶことが大切です。
大手企業に就職することそのものを目標にしてしまうと企業研究がおろそかになり、就職した際に仕事内容への不満などで早期離職につながる可能性があります。
大手企業であることを条件の1つにするのは問題ありませんが、仕事の内容や企業理念などを踏まえた上で、総合的に企業選びをする必要があります。
中小企業の選考も受けておく
最終的に大手企業へ就職しようと考えている場合でも、気になる企業があれば中小企業の選考を受けておくと良いでしょう。選考を受けることで、書類作成や面接などに慣れることができます。
また、倍率が高い大手企業だけに絞ってしまうと、どの企業からも内定をもらえないリスクがあるため注意が必要です。
中小企業の選考を受けて内定をもらえると、自信がついて気持ちにも余裕が生まれます。大手企業の内定をもらえなかったとしても、就活浪人を避けることができるでしょう。
大手企業への就職を成功させるコツ
大手企業への就職を成功させるには、下記のコツを押さえておくと良いでしょう。それぞれのコツについて、詳しく解説します。
- 就活の軸を決めておく
- 就活エージェントを活用する
- 倍率が低い企業を狙う
就活の軸を決めておく
就活の軸とは、業界や企業を選ぶ際に譲れない条件のことです。就活の軸を決めておくことで、自分が何を最も重視しているかが視覚化されて主張に一貫性が出ます。
また、企業が求める人材と就活の軸を一致させることで、面接などでもアピールしやすくなります。就活の軸を決めておくメリットは数多くあるため、就活を始める際は就活の軸を決めましょう。
就活の軸について詳しく知りたい方は、「就活の軸一覧|面接やES作成で役立つ軸を業界・業種別に紹介」も読んでみてください。
就活エージェントを活用する
ほとんどの就活生にとって就活は初めての経験になるため、自己分析から面接対策までを1人で行うことは難しいでしょう。就活を効率的かつ確実に行うためには、就活エージェントを利用するのがおすすめです。
就活エージェントを利用することで、自己分析や企業選び、ESの書き方などさまざまなサポートを受けられます。自分では見つけられなかった業界や企業を見つけることもできるでしょう。ほとんどの就活エージェントは無料で利用できるため、1度利用してみることをおすすめします。
おすすめの就活エージェントに興味がある方は、「【2023年最新】新卒におすすめの就活エージェント10選!使うべき理由や選び方も解説」も読んでみてください。
倍率が低い企業を狙う
大手企業の中でも、比較的倍率が低い企業はあります。特にBtoB企業は大手でも知名度が低いケースがあり、BtoC企業よりも応募が殺到しにくい傾向にあります。
やりたいことや自分の強みと一致していることが前提ではありますが、その中でも倍率が低い企業を狙うことで、就職できる可能性を高くすることは可能です。
大手企業へ就職するためには早めの準備が大切
大手企業へ就職するためには入念な準備が必要です。自己分析や企業研究などのさまざまな対策を行わなければ、倍率が高い大手企業から内定をもらうことは難しいでしょう。
大手企業に就職すると、給与面をはじめさまざまなメリットがあります。しかし、大手企業にはメリットだけではなく、デメリットもあるため注意が必要です。
企業選びでは「大手企業だから」という理由だけではなく、自分がやりたいことや強みとマッチしているかを考える必要があります。中小企業の中にも優良な企業はあるため、始めから大手企業だけと決めるのではなく、広い視野で就活を進めるべきです。
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