【新卒必見】面接で逆質問はするべき?人事面談や最終面接での逆質問の例やNG例も紹介

【新卒必見】面接で逆質問はするべき?人事面談での逆質問の例やNG例も紹介

就活の選考が進むと、面接の最後に面接官から「何か質問はありますか」「弊社について何か聞きたいことはありますか」と尋ねられた経験のある人も多いのではないでしょうか。

通常、面接では質問する側である面接官がこのように質問を受け付けるものを「逆質問」と言います。就活生の中には突然尋ねられて戸惑って答えられなかったり、なぜそんなことを聞くのだろうと疑問に思ったりした経験もあるでしょう。

しかし、面接官が逆質問を聞くのには理由があり、就活において実は逆質問は自分をアピールする絶好の機会でもあります。

この記事では、面接官が逆質問をする理由や逆質問の作り方、逆質問をする際に押さえておきたいポイント、逆質問のNG例を紹介します。これから面接選考に進む就活生の人はぜひ参考にしてみてください。

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目次

新卒の面接(人事面談や最終面接)で逆質問をされる7つの理由

新卒の面接(人事面談や最終面接)で逆質問をされる7つの理由

面接官が「逆質問はありますか?」と尋ねるのは、学生に対する単なる確認や意味のない質問ではありません。

ここでは、面接官が逆質問をする理由について詳しく解説します。

学生の疑問を解消し自社の魅力をより知ってもらうため

まず、面接官が逆質問をするのは、「選考段階で生じる学生の不安や疑問を解消し、自社のことをより深く知ってもらうため」です。

質問に答えることで、企業は会社案内や募集要項に掲載しきれない自社の強みや魅力を再度アピールしたいと考えています。

また、働くにあたって生じる学生の不安や疑問を事前に解消しておくことで、入社後に感じるギャップを最小限に押さえたいという狙いもあります。

学生のコミュニケーション能力を測るため

面接官は、逆質問をしたときの質問の仕方や受け止め方で、学生が初対面の相手と円滑なコミュニケーションが取れるタイプかどうかを見極めています。

そのため、面接官が質問に答えている最中は黙って聞いているのではなく、反応・相槌などできちんと意思の疎通ができていることを伝えるのが大事です。

また「分からないことをきちんと聞く」「効果的な質問で情報を引き出す」といった『質問力』は社会人として仕事をする上で重要な能力です。逆質問を通して、学生がこうした基本的な質問力を身につけているかも面接官は見ています。

学生の興味関心がどこにあるかを知るため

逆質問の際に何を聞くかで、面接官は学生の興味関心がどこにあるかを把握できます。

キャリアパスについて質問すれば、キャリアや昇進に重きを置いている学生だと分かりますし、社風や理念について質問する学生は自社と相性が合うかどうかを知りたい学生なのだと知ることができます。

また事業や業務内容について質問する学生は、自社の業務に興味を持っているのだと分かるでしょう。企業は学生が自社のどこに興味を持っているか、自社のどの点が学生にとって魅力的に見えているのかを知りたいという意図があります。

自社への志望度合いを知るため

面接官は逆質問をすることで、学生の自社への就職意欲が高いかどうかも見ています。

「この企業に入社したい」という熱意がある学生なら、公式HPや採用サイトを見るなどして企業研究をしてきているはずです。的を射た逆質問ができれば、応募先企業へ自分の熱意を十分に伝えることができ、面接官の印象にも残りやすくなります。

逆に、ひとつも質問がないと面接官に「自社への興味が薄い(=うちへの志望度は低いのでは?)」と思われてしまうケースもあるので注意が必要です。

自社の社風に合っているかを見極めるため

逆質問では、質問の仕方やその内容からその学生の性格や価値観、何に興味があるのかを知ることができます。

例えば、「業務に役立つ資格やスキルで取得しておくべきものはあるか」という質問をすることで積極性をアピールできます。また、「どのような人材が評価されるか、昇進制度はどうなっているか」という質問では向上心があることを示せるでしょう。

自主的な成長を重んじる会社なら、こうした積極性や向上心に富んだ質問をすることで社風に合った学生と評価され、選考結果に有利に働く場合もあります。

質問する力を見極めるため

面接官は逆質問を通して就活生の質問力を見極めています。質問力は社会人として、必要な情報を引き出す上で欠かせないスキルです。

ビジネス現場では、相手の意図や背景を理解するための適切な問いかけが成果に直結します。面接官は学生が場の流れを把握し、簡潔かつ的確な質問を行えるかを確認しています。

例えば企業の事業戦略や部署ごとの役割を踏まえた上で質問できれば、下調べの深さや論理的思考力を示せるでしょう。一方で、漠然とした質問や調べれば分かる質問ばかりでは、評価が下がる可能性があります。

適切な逆質問は面接官に「社会人として通用する準備ができている」という印象を与えることが可能です。事前に企業の情報を整理し、自分の志望動機やキャリア像と関連づけた質問を用意して臨みましょう。

就活生の個性を知るため

面接官は逆質問により、就活生の個性を把握しようとしています。質問内容には、学生の価値観や物事への取り組み方が反映されます。

「入社後に必要なスキルを事前に学びたいのですが、何を意識すべきでしょうか」という質問は、向上心や主体性の高さを印象づけます。「教育制度は充実していますか」という質問は、サポート環境への関心が強い人物像を示せるでしょう。

面接官は、就活生の質問の切り口から性格や仕事への姿勢を読み取り、組織との相性を判断します。

事前準備の有無や質問の深さも評価対象となるため、単なる興味ではなく、志望企業で働くことを前提に考え抜いた質問を準備することが大切です。

新卒が面接で逆質問をした方が良い理由

新卒が面接で逆質問をした方が良い理由

新卒が面接時に逆質問をした方が良い理由は、以下の通りです。

  • 企業をより深く理解できるから
  • 企業・人事に対して自分をアピールできるから
  • 入社前後のギャップを埋められるから

企業をより深く理解できるから

面接における逆質問は企業への理解を一層深める有効な手段です。

面接では公式サイトや説明会だけでは得られない、企業の生の情報を得られます。現場で働く社員から仕事内容やキャリアパスについて直接聞ける機会は貴重です。

例えば「入社3年目までにどのような業務を担えるのか」「若手社員が挑戦できるプロジェクトの事例はあるか」などを尋ねれば、具体的な働き方を想像しやすくなります。

逆質問により得た情報は、自分の志向や価値観と企業文化が合っているかを判断する材料にもなります。企業への理解が深まれば、結果的に入社後のミスマッチを防げるようになるでしょう。

逆質問を通して、企業への理解を深めつつ、自分に合った職場かどうかを見極めることが大切です。

企業・人事に対して自分をアピールできるから

逆質問は企業・人事に対して、自分の強みやスキルをアピールする絶好の機会です。質問の仕方や内容によって、面接官に前向きな印象を与えられます。

企業の成長戦略や新規事業に関連する質問をすれば、事前に情報収集を行い深く理解している姿勢が伝わるでしょう。自分のスキルと関連づけて「私の〇〇の経験を御社のどの部署で活かせるか、ご意見をいただけますか」と尋ねれば、即戦力としての期待感を与えられます。

逆質問は単に疑問を解消する場ではなく、自分の価値を企業側に伝える重要なプレゼンの機会です。積極的に質問すれば、入社意欲や主体性を効果的に印象づけられるでしょう。

入社前後のギャップを埋められるから

逆質問は入社前後のギャップを最小限に抑えるために有効です。

就職活動中に得られる情報は、会社説明会など限られた範囲にとどまります。そのため実際の働き方や職場環境について、事前にしっかりと把握しておくことが重要です。

面接で「入社1年目の社員が直面しやすい課題は何か」「配属先はどのように決まるのか」といった具体的な質問をすれば、入社後の生活やキャリア形成をより現実的にイメージできます。

逆質問で事前確認をすれば、期待と現実のズレを減らし、早期離職のリスクを防ぐことが可能です。入社後も安心して業務に取り組める基盤が整い、長期的なキャリア形成も可能でしょう。

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新卒の面接における逆質問の流れ

新卒の面接における逆質問の流れ

逆質問は、面接官に「質問はありますか?」と尋ねられたタイミングで行います。

事前に複数の質問を用意し、その場の会話や雰囲気に合わせて最も適した内容を選びましょう。面接中のやり取りで興味を持った点や深掘りしたいテーマを優先して聞くと、自然な流れで質問できます。

回答を得た後は「〇〇についてよく理解できました。ありがとうございます。」など、自分の理解や感想を簡潔に伝えると印象が良くなるでしょう。

さらに質問を続けたい場合は、面接官の表情や残り時間を見ながら判断することが大切です。準備と臨機応変な対応を組み合わせることで、逆質問は企業理解と自己アピールの両方に役立ちます。

新卒の面接・人事面談で役立つ逆質問の作り方3ステップ

新卒の面接・人事面談で役立つ逆質問の作り方3ステップ

ここでは逆質問でどんなことを聞くべきか、逆質問の作り方を3ステップに分けて紹介します。「質問すべきことが思いつかない」という人はぜひ参考にしてみてください。

①企業や業界について調べる

そもそも、志望先の企業・業界についてよく知っておかなければ逆質問を考えることはできません。

もし、今の時点で質問したいことが一つも浮かばないようであれば、企業研究や業界研究が足りていない可能性があります。再度、以下の事項に沿って応募先企業に関する情報を集めてみましょう。

  • 基本的な企業情報(事業規模・事業内容など)
  • 製品・サービス(他社製品との比較も有効)
  • 企業理念(HPをチェック)
  • 労働環境(勤務時間・福利厚生など)
  • 将来の展望(業界や企業の将来性・今後について)

②疑問点や気になることを洗い出す

①の企業研究・業界研究で調べたことで、疑問に思ったことや気になったことを箇条書きで書き出していきましょう。企業への理解が深まるような質問を考えられるとベストですが、ひとまず些細なこと、細かいと思えるようなことを書いても構いません。

例えば「求める人材の○○な人とは具体的にどんな人のこと?」「チャレンジできる社風とあるが、実際にどんなことができる?」などです。

③内容を調査してみる

②で書き出した質問を見直して、公式HPや採用パンフレットなどで回答されている質問でないかを調査しましょう。

せっかく逆質問をしても、それがすでに企業から発信されている情報であると、「下調べが甘い学生」と見られて、かえって印象が悪くなる可能性があります。

また、後述のNG例でも紹介しますが、面接官のプライベートに関する質問や面接官に答えられない内容の質問はしてはいけません。

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新卒の面接・人事面談で効果的な逆質問をするための5つのポイント

新卒の面接・人事面談で効果的な逆質問をするための5つのポイント

ここでは、新卒の面接・人事面談で効果的な逆質問をするための5つのポイントを紹介します。

逆質問は、面接官が就活生の質問に答える場ですが、就活生にとっては自己アピールや面接での高評価に繋げられるチャンスの場でもあります。ポイントを押さえた逆質問ができれば、面接での高評価も狙えるでしょう。

自己PRに繋がる逆質問にする

自己PRのあとに逆質問をすることで、自分のアピールポイントをさらに強調することができます。

例えば、「自分の強みは○○ですが、この強みがより生かせそうな部署はどちらとお考えでしょうか」「現在○○の資格取得を目指して勉強していますが、業務をするにあたって他にしておくべきことはありますか」といったような質問です。

改めてもう一押し自己アピールをしたいときや、自己アピールをしきれなかったと感じたときにこの手法を使うと良いでしょう。

企業研究・インターンシップの内容を踏まえた逆質問をする

企業研究やインターンシップで得た知識や体験を基に逆質問をすると、企業への理解度と関心の高さを効果的に示せるでしょう。

面接官は、実践的経験や調査結果に基づいた質問から、就活生の主体性や準備度合いを判断します。例えば「インターンシップで社員同士の連携が非常にスムーズだったのが印象的でした。連携を円滑にするための仕組みや制度があるのでしょうか?」と聞くと、観察力と理解力を同時に伝えることが可能です。

また「IR資料で紹介されていた新規事業に若手社員が関わる機会はありますか?」のような質問は、調査力と挑戦意欲を示せます。事前の準備を踏まえた逆質問は説得力が高く、採用担当者にも強い印象を残せるでしょう。

質問の意図も併せて伝える

逆質問をするときは、自分がなぜその質問をしたのか、意図や理由も併せて伝えましょう。

面接官に「質問はありますか」と尋ねられて答えるというだけでは、単に求められたから質問をしたというだけの印象になってしまい、逆質問の効果を十分に生かせない可能性もあります。

意図や理由を述べるときはだらだらと長く説明せず、端的にポイントを絞って伝えられるよう整理しておきましょう。

相手やシチュエーションに合わせた逆質問をする

選考のフェーズによって面接官はそれぞれ異なります。一次・二次面接なら採用担当や人事・現場社員、最終面接は社長・役員などが面接官となります。

そのため、面接官の職位に合わせて質問の内容を変える必要があります。例えば、評価基準に関することなら人事に、現場での詳しい仕事内容なら現場社員や若手社員に、経営理念なら社長や役員に尋ねると良いでしょう。

入社後の姿をイメージして逆質問する

逆質問では、実際に働く上で必要になる情報を引き出す質問をしましょう。例えば、具体的なキャリアプランの参考となるような質問や、自分のスキルを現場で実際にどう活かせるかなどの質問が適しています。

入社後の自分が働いている姿を面接官にイメージしてもらえるような質問ができると、面接官の印象にも残りやすく、良いアピールになります。

新卒の面接(人事面談や最終面接)でNGな8つの逆質問

新卒の面接(人事面談や最終面接)でNGな8つの逆質問

逆質問は、上手く質問できればアピールの良い機会となります。しかし質問の内容や質問の仕方を間違えると、せっかく質問をしたのにかえって面接官に悪印象を与えてしまう恐れがあります。

ここでは、避けるべき逆質問のNGパターンを紹介します。面接前に、自分の考えた逆質問がNG例に当たらないかをチェックしておきましょう。

「特にありません」

先述の通り、逆質問は企業にとって自社への志望度を測る・学生のコミュニケーション能力や質問スキルをチェックする狙いがあります。

逆質問が全くないということは、「自社への志望度が低い」「質問スキルが低い」といった印象を抱かれる恐れもあります。

そのため「質問はありますか」と聞かれてから質問を考える、その場の思いつきで質問するといった行動はNGです。もちろん、急に黙ってしまい無言になるというのも、面接での振る舞いとしてよくありません。

待遇や福利厚生に関する質問

福利厚生や待遇が充実しているかどうかは、働く上で重要なポイントです。福利厚生や待遇を重視して応募先を選ぶ学生も多いでしょう。

しかし、「有給休暇はどのくらい取得できますか」「ボーナスの支給実績を教えてください」といった質問をすると、仕事内容ではなく福利厚生や待遇に注目して応募してきたのではと思われてしまいます。

また同じ理由で、残業時間を尋ねるのもあまりいい印象を与えません。もし、どうしても残業時間が気になる場合は「御社の働き方改革に関する具体的な取り組みを教えていただけますでしょうか」といったような聞き方にすると良いでしょう。

HPやパンフレットに答えが書いてある内容

会社の公式HPやパンフレットに書いてあるような「調べれば分かること」を質問するのは避けましょう。

例えば、「企業理念について教えてください」などと言ってしまうと、きちんと企業研究をしていない準備不足の就活生といった印象を与えてしまいます。「御社の強みは何ですか」「どんな社風ですか」などの質問も同様にNGです。

ただ「御社の強みである○○について、詳しくお伺いしたのですが〜」と、HPやパンフレットの内容を更に掘り下げる質問なら問題ありません。

「はい」「いいえ」で答えられる質問

逆質問の場では就活生のコミュニケーション能力もチェックされています。

「○○ですか?」「はい」で終わるような質問は避け、会話のキャッチボール力や質問スキルをアピールできる質問になるよう、工夫して聞きましょう。どんな場合でも面接の場では「面接官と会話をすること」を意識します。

例えば「御社では××の資格を活かせますか?」→「××の資格を活かして御社で働くためにはどのようなキャリアを積むべきでしょうか」と、より具体的な質問にすると良いでしょう。

面接や説明会で聞いた内容の繰り返し

会社説明会や面接の場で説明を受けた内容を、繰り返して聞かないようにしましょう。

同じ内容を繰り返し聞いてしまうと、話を聞いていない不真面目な学生と捉えられてしまう可能性があります。もし、事前に用意しておいた逆質問が説明内容とかぶってしまったときは、別の質問を選びましょう。

質問しようと考えていたことが選考中に説明されたり、他の学生に質問されたりする可能性もあります。そのため、逆質問は念のため3〜5つほど用意しておくと良いでしょう。

面接官が答えられない質問

面接官によって答えられる質問・答えられない質問があります。

例えば、人事や採用担当に現場社員の具体的な仕事の流れを聞いたり、逆に現場の若手社員に採用のポイントや昇進制度について聞いても満足な答えは返ってこないでしょう。

場合によっては、会話のキャッチボールができない、コミュニケーションが噛み合わないと判断されてしまうかもしれません。逆質問では面接官の役職や仕事内容に合った質問を心がけましょう。

プライベートに関する質問

面接官個人のプライベートに関する質問はNGです。例えば「趣味はなんですか」「どこに住んでいますか」などといったようなことです。

仕事に関係のないことを面接で聞くべきではないというのが前提ですが、質問そのものが失礼にあたる可能性があり、「場当たり的な質問」と捉えられてしまう恐れもあります。

もし、プライベートに関することで、例えば仕事と私生活のバランスについて知りたいのなら「ワークライフバランスの保ち方について教えてください」といったような聞き方にすると良いでしょう。

積極性がないと思われるような質問

仕事に対して受け身の考えであると思われるような質問も避けましょう。

例えば、「御社で○○を学ぶことはできますか」「○○といったスキルは身に付きますか」といったような質問です。

会社は給料をもらって働く場所です。仕事で求められる知識やスキルは自分自身で自主的に学び、伸ばしていく姿勢が求められます。

「会社に学ばせてもらう/成長させてもらう」という姿勢では、成長の意欲に乏しい、積極性の低い学生だと思われてしまいかねないので、注意しましょう。

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新卒面接の選考段階ごと(一次面接〜最終面接)の逆質問の例

新卒面接の選考段階ごと(一次面接〜最終面接)の逆質問の例

逆質問は選考の段階や相手の面接官に合わせて選ぶことが大切です。ここでは、各面接の段階や面接官の役職に合わせた逆質問の例を紹介していきます。

一次面接・二次面接

一次面接・二次面接では、基本的には人事や現場の社員が面接を担当します。

人事や採用担当者なら、就活生に質問されることは概ね網羅していますし、現場の若手社員は年齢が近い人も多いため質問しやすいでしょう。そのため一次面接・二次面接では、できるだけ働く際のイメージや具体的なキャリアプランを描けるような質問をしましょう。

人事・採用担当

もし、面接官が人事・採用担当者なら人事制度やキャリアパスに関する質問をしましょう。結婚・出産・育児・介護などライフステージに応じた働き方について聞くのも良いでしょう。

<例>

  • 現在、御社で活躍してる人材にはどのような人が多いですか?
  • 御社ではどのような人材が高く評価されますか?評価制度や昇進制度について詳しくお聞かせください。
  • ○○としてキャリアを積むにはどのような資格やスキルが必要でしょうか?
  • 将来、結婚や出産を経ても仕事を続けたいと思っています。御社の多様な勤務形態や復職に関する取り組みについて教えてください。

現場社員・若手社員

面接官が現場社員や若手社員なら、現場での仕事の雰囲気や具体的な仕事内容を聞けます。ここでは、面接官本人の個人的な意見やエピソードを聞くのもありです。

<例>

  • 1日の業務の流れを教えてください。
  • ○○職のやりがいや魅力についてお聞かせください。
  • これまでの仕事の中で嬉しかったこと、大変だったことはありますか?
  • ○○職として活躍する上で、学生のうちに学んでおくべきことや身につけておくべきスキルはありますか?

最終面接・役員面接

最終面接では、社長や役員が面接官となることが多いです。ここでは会社全体のビジョンや方針、業界の将来性など視座の高い逆質問が適しています。

また、社長や役員個人のエピソードを聞くのも良いでしょう。

<例>

  • 今後、御社で注力していこうと考えている分野は何ですか?
  • ○○部門の海外展開についてお話されていましたが、営業戦略について詳しくご説明いただけますでしょうか?
  • ○○社長が新卒の頃に直面した壁は何でしたか?

新卒面接の内容別の逆質問の例

新卒面接の内容別の逆質問の例

ここでは逆質問の例を内容ごとに分けて紹介します。選考のフェーズや面接官によって使い分けましょう。

経営戦略や事業内容に関する逆質問

経営戦略や事業内容についてポイントを押さえた具体的な質問をすることで、志望先企業の事業内容に強い興味・関心を持っていることをアピールできます。

  • 御社の理念を拝見しとても共感しました。御社で掲げている理念を実現するため、実際に取り組まれていることを教えていただけますか?
  • 現在、御社は3年計画の最終年にあたるかと思います。その次に向かうべき目標として定めていることは何ですか?
  • 今後注力していきたいと考えている事業について教えてください。
  • 御社の中で、課題だと感じていることは何でしょうか?
  • 御社が○○の事業を始めようと思ったきっかけをお聞かせ願えますでしょうか?

キャリアプランや求められるスキルに関する逆質問

入社後のキャリアパスや働き方についての質問をすることで、将来なりたい姿を明確にイメージして働きたいという、入社の本気度を面接官に示すことができます。

また、この逆質問で自分の理想とするキャリアが実現できるかどうかを確かめることもできるでしょう。

  • 御社ではどのような人材が高く評価されているのでしょうか?
  • 御社で現在活躍している人の特徴を教えてください。
  • 将来的に〇〇の分野に携わりたいと考えています。努力次第で〇〇の部署へ配属してもらうことは可能でしょうか?
  • 御社で長く働く上で、入社前・あるいは入社後すぐにやっておくべきことは何でしょうか?
  • 将来的にリーダーやチーフなどのポジションを目指したいと考えています。御社はどのような形で人材を評価し、昇進する制度になっていますか?
  • 〇〇職の場合、他部署への異動はありますか?
  • 〇〇職の場合、転勤はどのくらいの頻度であるのでしょうか?全国転勤でしょうか、それとも転勤エリアは限られていますか?
  • 若手社員に求めることや、このように成長してほしいという理想像があれば教えてください。
  • 〇〇のスキル・資格は御社で業務をする上で役に立つものですか?

具体的な業務内容に関する逆質問

入社後のギャップを最小限にするためにも、業務内容についてはきちんと確認しておきたいところです。

質問相手となる面接官が管理職であるか、若手・現場社員であるかによって、業務内容や業務の見え方が異なる点には注意が必要です。

  • 業務の中で大きな達成感を感じたエピソードはありますか?
  • 1日の仕事の流れを具体的に教えてください。
  • 御社で若手社員の多くが最初につまずく場面はどこですか?
  • 御社の繁忙期はいつですか?
  • 「〇〇職であればこれを覚悟しておいた方が良い」ということはありますか?
  • 御社で働くにあたって、新入社員のうちに注力すべき部分は何でしょうか?

教育・研修制度に関する逆質問

入社後の成長環境を確認するための、教育・研修制度についての質問は非常に有効です。企業によって研修の期間や内容、フォロー体制は異なるため、事前に理解しておくことで入社後のミスマッチを防げます。

質問の仕方によっては学習意欲や向上心をアピールできるため、好印象を与えやすいテーマと言えるでしょう。

  • 入社後の研修はどのくらいの期間行われますか?
  • 配属後もOJTやフォローアップ研修はありますか?
  • 御社では若手社員向けにどのようなスキル研修を実施していますか?
  • 資格取得を支援する制度や補助はありますか?
  • 自主的に受講できる外部研修やセミナーへの参加機会はありますか?
  • 入社後の評価に、研修の成果はどのように反映されますか?

会社の文化や社風に関する逆質問

企業の文化や社風について知っておくことは、入社後のミスマッチを防ぐ上では重要なことです。

ただ、質問内容が「どんな社風ですか」「どんな企業文化ですか」といったような漠然としたものだと会話が広がりにくく、欲しい回答も返ってきません。

的確な答えが得られるよう、質問内容を工夫する必要があります。

  • これまでで一番盛り上がった社内行事のエピソードをお聞かせください。
  • 社員同士の仲が良いと伺いましたが、プライベートでも社員同士の交流などはありますか?
  • 私は御社の○○部の××職を志望しています。○○部はどのような雰囲気の職場ですか?
  • 他部署との交流はありますか?

企業のビジョンや今後の取り組みに関する逆質問

企業のビジョンや将来の取り組みに関する質問は、将来にわたって会社に貢献したい意欲や広い視野をアピールできます。企業の方向性を理解した上での質問は、経営方針や成長戦略に共感している姿勢を伝えられます。

業界研究や企業分析を丁寧に行っている証拠となり、面接官から前向きな評価を受けやすくなるでしょう。

  • 御社が掲げる中長期的なビジョンについて教えてください。
  • 今後注力していく新規事業やプロジェクトの内容について教えていただけますか?
  • 業界の変化に対して、御社はどのような戦略で対応していく予定でしょうか?
  • 海外展開や新しい市場開拓についての計画はありますか?
  • 近年力を入れている分野や、成長が期待される事業領域はどこでしょうか?
  • 会社の理念や価値観が、具体的な事業活動にどのように反映されていますか?

自己PRを交えた逆質問

自身の強みや経験を活かして逆質問すれば、自然に自己PRを織り込みつつ、好印象を与えられます。単なる質問ではなく、自分のスキルや成果を簡潔に述べた上で質問につなげると、「強みをどう活かせるか」を具体的に想像してもらいやすくなります。

強みを裏付けるエピソードを交えることで、印象がより鮮明になり、面接後の記憶にも残りやすくなるでしょう。

  • 学生時代に培った企画力を活かして、新規プロジェクトに関わることは可能でしょうか?
  • 接客アルバイトで培ったコミュニケーション力を、御社の営業活動で活かす場面は多いですか?
  • 分析や改善提案が得意なのですが、そのようなスキルを評価いただける制度はありますか?
  • 海外留学で培った語学力を活かして、海外案件に携わる機会はありますか?
  • 文章作成や情報発信が得意ですが、そのスキルを広報やマーケティング業務で活かす道はありますか?

個性を活かした逆質問

自分らしい視点や関心を基にした逆質問は、面接官の記憶に残りやすく、他の候補者との差別化にもつながります。企業が用意した情報をなぞるだけでなく、自分の価値観や経験に基づいて質問を組み立てることで、主体性や発想力のアピールが可能です。

個性的でありながらも企業や業務に関連する内容を選び、自己表現と企業理解の両立を図りましょう。

  • 社員の皆さんが仕事を通じて「一番成長した」と感じた瞬間はどのような場面ですか?
  • 御社らしさを一言で表すと、どのような言葉になりますか?
  • 働く中で「これだけは負けない」と社員が胸を張れる強みは何ですか?
  • 社内でユニークな取り組みや文化がありましたら教えてください。
  • 他社にはない御社の特徴を、新入社員が入社後に実感する瞬間はいつでしょうか?
  • 御社で働く上で「想定外だった良いギャップ」はありますか?

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新卒が面接で逆質問する際の注意点

新卒が面接で逆質問する際の注意点

面接で逆質問を行う際は、以下の点に注意しましょう。

  • 逆質問に答えてくれたことへの感謝を伝える
  • 面接官の様子に配慮しながら逆質問する

逆質問に答えてくれたことへの感謝を伝える

逆質問に対して回答を得た際は、必ず感謝の言葉を述べることを意識しておかなければなりません。

面接の緊張感から、つい質問内容ばかりに気を取られ、感謝を伝えるのを忘れてしまう人も多いでしょう。お礼を述べずに終えてしまうと、「回答を当然のものと受け止めている」「相手の話を軽視している」といった印象を与える可能性があります。

「事例を交えたご説明により、大変励みになりました」と感謝と感想を簡潔に伝えると、誠実さやコミュニケーション力を評価されやすくなるでしょう。

感謝を意識して逆質問を締めくくることで、面接官にポジティブな印象を残し、会話全体を気持ちよく終えられます。

面接官の様子に配慮しながら逆質問する

逆質問を行う際は、面接官の表情や時間配分に注意を払い、無理のない範囲で質問しなければなりません。配慮をせずに一方的に質問を続けてしまうと、「空気が読めない」「自己中心的」といった印象を持たれ、評価を下げる恐れがあるからです。

面接終了直前は、良かれと思った質問がかえって迷惑になることもあります。

例えば「お時間大丈夫であれば、もう1点だけ質問させていただきたいです」と前置きすれば、面接官への思いやりを伝えられるでしょう。疑問が解消された場合は「丁寧にご回答いただき、疑問点が解消されました」と締めくくることで、無理に質問を重ねず自然に面接を終えられます。

相手の状況を観察しながら臨機応変に逆質問をすることが、社会人としてのマナーと評価につながるでしょう。

新卒面接時の逆質問に関するよくあるQ&A

新卒面接時の逆質問に関するよくあるQ&A

ここでは、逆質問に関するよくあるQ&Aを紹介します。

逆質問はいくつまでして良い?

逆質問は、集団面接の場合は質問は1つ、多くても2つまでにしておきましょう。他の応募者もいるので、一人でたくさん質問しあまり長く時間を使うと、他の応募者が質問できなくなってしまい、あまり良い印象にはなりません。

個人面接の場合は2〜3つが良いでしょう。逆質問が1つだけでは、応募先企業への熱意が十分伝わらない可能性もあります。ただ、質問の回答ややりとりに多くの時間を使った場合は、1つに留めても問題ありません。

逆質問では自分の熱心さをアピールすることも大事ですが、面接官や他の就活生の時間を奪わってしまわないよう配慮できるかも重要なポイントです。逆質問は他の就活生と質問が被ってしまったりした場合に備えて、5つほど用意しておくとなお良いでしょう。

逆質問をしないと選考で落とされる?

学生の多くが不安に感じているのが「逆質問をしないと選考で落とされるのでは」ということでしょう。もちろん、逆質問をしないから落選するということはありません。逆質問がなくても、面接官はそれまでの面接の受け答えで選考の可否を判断します。

ただし、逆質問は面接官への自己アピールに最適な場なので、積極的に利用した方が良いというのは間違いありません。

面接時間を超過した場合も逆質問はした方が良い?

面接時間が予定を過ぎていると感じた場合は、まず面接官に時間の確認をしましょう。限られた時間の中で質問を続けると、相手に負担を与える可能性があります。

面接時間に余裕がない場合は「お時間がありましたら、1点だけお伺いしたいのですが」と前置きしましょう。質問を行う場合は、事前に準備した中で最も優先度の高い内容を1つ選び、簡潔に尋ねることが大切です。

一方、疑問が解消されている場合には「丁寧なご説明で理解が深まりましたので、特に質問はございません」と答えれば、スマートに面接を終えられるでしょう。状況を見極め、適切な判断をすることが、社会人としてのマナーと印象アップにつながります。

どうしても逆質問が思いつかないときは?

「どうしても逆質問が思いつかない場合は無理にでも質問した方がいいのか」と悩む学生は多いでしょう。しかし、もしどうしても逆質問が浮かばないときは、無理に質問しなくても構いません。

むしろ、興味がないことを無理に質問しても、「本当は興味がないのでは?」「質問した割に関心が薄そうだ」とかえってよくない印象になる可能性があります。

なお、逆質問がないことを伝える場合には「これまで、御社の説明会やOB訪問、選考を通して疑問点はその都度質問させていただいておりましたので、現在は質問はございません。」のように伝えると印象は良いでしょう。

また、真剣に就活に取り組んでいる人ほど考えすぎて質問できなくなる人も見受けられます。そんなときは「どう思われるだろう」と考えすぎず、率直に疑問に思ったことを聞いてしまうのもOKです。

リラックスして質問することで、意外に良い反応が返ってきたり思いの外会話が盛り上がったりすることもあります。

新卒面接時の逆質問は絶好のアピールチャンス!しっかり調べて備えよう

新卒面接時の逆質問は絶好のアピールチャンス!しっかり調べて備えよう

ここまで紹介したように、逆質問は学生にとって、企業への熱意を伝えたりコミュニケーション能力をアピールして面接官の高評価を得る絶好のチャンスです。

面接に臨む前にはしっかりと業界・企業研究をした上で逆質問を作り、選考を有利に進めましょう。

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