IT業界志望者向けの就活の軸一覧!答え方を例文で徹底解説
目次
IT業界の人気は高く、毎年多くの学生がITサービスを提供する会社の選考に進みます。しかし、就活を進める上で「IT業界に合わせた就活の軸を設定する方法が分からない」と悩んでしまう人も多いでしょう。
この記事では、IT業界に特化した就活の軸の一覧や、面接で聞かれた際に参考になる例文を紹介します。また、IT業界の具体的な職種や就活の軸を決めるときのポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
なお、IT業界への就職を検討している人におすすめなのが「P-CHAN就活エージェント」です。さまざまな業界に精通しており、IT企業の中でも自分に合った企業を紹介してもらえます。
IT業界に合った就活の軸の相談もできるため、ぜひ活用しましょう。
IT業界を目指す学生向けの就活の軸一覧
「IT業界で働きたい」と考えている学生は多いものの、仕事を通して実現したいことは人によって異なります。就活の軸を設定するには、どのような形で社会に貢献したいのかを具体的に考えることが大切です。
ここでは、IT業界の就活の軸として設定しやすい内容を5つ解説します。
ITの力で便利なサービスを生み出したい
近年は多くの企業がITサービスの開発に取り組んでいるため、「新サービスを生み出す仕事に関わりたい」と考えている学生は貴重な存在になり得ます。その中で、自分が生み出したいアイデアの内容を明確にすると、就活の熱意が採用担当者に伝わります。
【便利なサービスに関する就活の軸の具体例】
- 勉強へのモチベーションを高められるアプリを開発したい
- 英会話や留学に対する悩みの解決につながるWebコンテンツを開発したい
自身の経験を通して、誰にどのようなサービスを提供したいのかを具体的に考えておきましょう。
企業の売上や利益アップに貢献したい
ITの力を活用して企業やクライアントの売上に貢献できる点も、IT業界のやりがいの1つです。
広告やSNS、SEOなど売上や利益を伸ばすための方法はさまざまであり、得意な手段は企業によって異なります。そのため、どのような手段を用いて貢献したいのかを検討しておくことが大切です。
【売上や利益アップに関する就活の軸の具体例】
- SNSを活用して、売上に悩む飲食店の来店者数を増やすサポートを行いたい
- SEOスキルを高めて、本気で悩みを抱える読者に有益な情報を提供して会社の利益に貢献したい
その際には、取り組みたい内容に関する理由も考えておきましょう。
最新の技術を学び続けて成長したい
IT技術は日々進化を遂げており、最新の技術を学び続ける意欲が必要です。そのため、企業はスキル向上への意識が高い学生を求めます。
その点を考慮すると、今の段階でITに関わるスキルを持ち合わせていなければ、本気度が伝わりづらいです。逆に言えば、プログラミングやサイト運営のノウハウなど何らかのスキルがあれば、説得力が高まるでしょう。
【最新の技術に関する就活の軸の具体例】
- プログラミングを学んでアプリを開発した経験を活かして、さまざまな企業のアプリ開発に関わりたい
- 節約ジャンルに関するサイトを運営し月1,000PVを超えた経験を活かして、Webサイトの運営に関わりたい
具体的なスキル内容や、スキルを活かして取り組みたいことを考えましょう。
ものづくりに関わりたい
ものづくりの分野にもIT技術が活用されているため、ものづくりへの強い想いも就活の軸を設定しやすいです。ITと聞くと無形サービスをイメージしてしまいがちですが、自動車や家電製品などの有形サービスの製作においてもIT技術は運用されています。
ものづくり系エンジニアは、商品設計や基礎研究、品質管理などを担当します。自分がどういった商品を生み出したかをイメージできると、就活の軸を考えやすいです。
【ものづくりに関する就活の軸の具体例】
- 高品質な商品を効率良く製作するための設計に関わりたい
- 自動運転を実現するための研究に関わり、交通事故のない世の中にしたい
IT技術をどのような形で商品開発に活用したいかを考えてみましょう。
将来は海外で仕事をしたい
日本だけでなく、海外でもITスキルを持った人材は重宝されます。海外に拠点を構える企業であれば、「ゆくゆくは海外で仕事をしたい」という考えを就活の軸として設定できます。
【海外志望に関する就活の軸の具体例】
- 海外での仕事を通して、最先端のIT技術を身につけて日本に還元したい
- 英語とITスキルを組み合わせて、海外で暮らす人々の生活を便利にできる方法を考えて実現したい
ただし、海外に対する漠然とした憧れだけで仕事ができるほど甘くはありません。海外でITに関わる仕事を行いたい理由を明確にすることが大切です。
IT業界にマッチした就活の軸の答え方を例文で紹介
実体験に基づいて就活の軸を考えると、面接時にも説得力が増し相手に熱意を伝えやすいです。ここでは、自身の考えや取り組みたい仕事内容に合わせてアレンジできる、面接時の答え方の例文を紹介します。
「新サービス」が軸の例文
私の就職の軸は「IT技術を利用して新サービスを生み出すこと」です。ITの力を活用して地域の格差を是正できるサービスを創りたいです。 学生時代は田舎で生活し、自宅からスーパーや病院までの距離が遠くて苦労している人が多いことを知りました。現在はIT技術の発展によって暮らしが便利になっているものの、まだまだ改良の余地はあると考えています。 さまざまな分野でIT関連のサービスを展開している御社の仕事を通して、どの地域でも便利な生活を送れる世の中を創っていきたいです。 |
具体的なプランを説明することで、「困っている人の役に立てるサービスを提供したい」という強い想いが採用担当者に伝わります。
「売上や利益アップ」が軸の例文
私は「企業やクライアントの売り上げや利益アップ」を就活の軸にしています。主に、ITの力を活用した集客や売上に悩む店舗をサポートする仕事に取り組みたいです。 学生時代にアルバイトをしていた飲食店では、来店者数が少なくてスタッフ一同悩んでいました。 集客の課題解決のために取り組んだのが、SNSの活用です。「どうすればお店の魅力が伝わるか」を考え、文章や写真を投稿し続けました。その結果、1年後には来店者数が1.5倍になり、大きな達成感を抱きました。 これからは、ITの力を活用した集客や販売サポートを行い、多くのお客様に価値のある商品を届ける仕事に取り組みたいです。 |
成果を数値で示し、取り組んだことを具体的に説明することで、あなたが活躍する姿をイメージしてもらいやすいです。
「スキルアップや成長」が軸の例文
私の就活の軸は「企業内でスキルアップ・成長をし、企業に貢献すること」です。御社で身につけたスキルを活用し、多くの人に役立てたいと考えています。 私は学生時代からプログラミングに興味を持ち始め、独学で学んでみました。その結果、自身でアプリを開発することに成功し、プログラミングの面白さを知りました。プログラミングを学び続けることでスキル向上や奥深さを実感しています。 今後も、最新技術を学び続けて、多くの企業で活用できるシステムやアプリ開発に取り組みたいです。 |
スキルアップとやりがいをうまくつなげられると、向上心をアピールできます。
「ものづくり」が軸の例文
私の就活の軸は「IT技術を利用したものづくり」です。主に料理の分野でIT技術を活用する仕事に取り組みたいと考えています。 大学時代、一人暮らしを始めてから料理をする機会が増えました。友人に料理を振る舞ったとき「おいしい」と言ってもらえることが多かったです。 そういった料理の体験を通して、短時間でおいしいものを作れる調理家電がたくさんあることに気づきました。ITの力を活用すれば、より便利で高品質な調理家電を開発できると感じています。 今後はITの力を活用した器具の製作を通して、多くの人が料理に興味を持つきっかけを作りたいです。 |
ものづくりの範囲は広いため、関わりたい分野を明確にしましょう。
「海外で活躍」が軸の例文
私の「IT技術を活用して海外で活躍する」事を就活の軸にしています。IT技術を活用して海外で仕事をしたいです。 大学時代は海外インターンシップを通して、海外の人と交流する機会がありました。そこで実感したのは、インフラの整備において日本よりも地域ごとに差があることです。 日本で活用されているIT技術を導入すれば、より多くの人が快適に暮らせる世の中の実現につながると感じています。将来的に海外で仕事をすることを想定し英語の勉強にも力を入れて、TOEICテストで900点を超えました。 さまざまな国の生活基盤を整えるサービスを提供する御社で、IT技術を活かして世界各国の人々の暮らしをサポートしたいです。 |
TOEICやTOEFL、英検などで英語力を証明できれば、海外志望の本気度が伝わります。「グローバル社会で活躍したい」といった抽象的な内容だと説得力に欠けてしまうため注意が必要です。
IT業界向けの就活の軸で好印象を与える考え方
就活の軸を考えるための具体的なステップを理解することで、採用担当者に好印象を与えられる就活の軸が完成します。ここでは、就活の軸を考えるための5ステップを紹介します。
IT業界について深堀りして考える
IT業界のことを知らないまま、IT業界に合わせた就活の軸を設定するのは難しいです。そのため、まずはじめにIT業界について詳しく調べましょう。
IT業界のことを徹底的に調べることで、仕事内容や提供サービス、働き方などを把握できます。書籍や動画、インターネットなどの情報を通してIT業界に対する理解を深めましょう。
興味を持てる仕事内容を考える
仕事にやりがいを見つけるためにも、興味を持てる仕事内容を考えることが重要です。
プログラム開発にやりがいを感じる人もいれば、ITサービスを多くの会社で利用してもらうための営業に楽しさを見出す人もいます。自己分析を通して向いている仕事や向いていない仕事を分析しておくと、「頑張りたい」と思える仕事に出会いやすいです。
IT業界で仕事をしたい理由を考える
「なぜIT業界でなければならないのか」を考えておくと、面接対策やエントリーシートの作成にも役立ちます。
そのためには、IT業界に興味を持ったきっかけやIT技術を通して実現したいことを掘り下げることが重要です。自分が面接官になったことをイメージして、自分の考えに対して「本当にIT業界で働く必要があるのか」と問いかけてみてみましょう。
10年後の姿をイメージして考える
自身の理想像を描くことで、本当にIT業界で働くことが自身にとってベストなのかを判断できます。10年後自分がどんな仕事をしていたか、どのような生活をしていたいかなどを考えることが重要です。
また、仕事を通して達成したいことや10年後の社会状況を考えることも、就活の軸の設定や自身に合った会社選びにつながります。「10年後に何を達成したいのか」「10年後の理想に向けてIT業界で仕事をする必要があるのか」といったことを具体的に考えましょう。
志望企業の分析をした上で考える
IT業界の分析だけでなく、それぞれの企業の分析も欠かせません。なぜなら、「システムエンジニアになりたい」「サイト運営を担当したい」と感じていたとしても、企業によって業務内容やクライアントが異なるからです。
就活をする前に、就職したい企業のホームページや口コミサイトなどを通して、会社の業務や社風などを確認しましょう。分析した上で「なぜその企業が良いのか」をはっきりさせることで、やりがいを感じられる職場に出会えます。
また、さらに詳しい情報を知りたい場合は、就活エージェントを活用することで、自分で調べるだけでは知りえない情報を提供してもらえます。もし、いくら調べても気になる企業の詳しい情報が分からない場合は、就活のプロから企業情報を聞き出すことも検討してみましょう。
IT業界で避けたい就活の軸と注意点
IT業界で有効活用できる就活の軸は多くありますが、逆に避けた方が良い就活の軸やそれに伴う注意点もあります。採用担当者から悪印象を抱かれる就活の軸を設定してしまう状況を防ぐためにも、確認しておきましょう。
福利厚生や給料の高さを就活の軸にしない
福利厚生や給料を就活の軸にするのはNGです。
福利厚生や給料は、言わばどの企業でも実現できる部分です。そういった部分を就活の軸にしてしまうと、「自社より給料が高いところを受ければ良いのでは?」「同じ福利厚生がある企業で良いのでは?」と思われてしまいます。
もちろん、企業選びの際に福利厚生や給料の高さを重視することはあるでしょう。しかし「私の就活の軸は福利厚生や給料です」と明言するのは避けるべきです。このように、どこの企業にも該当しそうな就活の軸は避けましょう。
自分を第一に考えた就活の軸にしない
自分が成長するため、自分の価値を上げるためといった就活の軸はNGです。自分が成長して企業に貢献する、自分の価値を上げて企業に還元するという内容は問題ありません。
しかし、「将来自立するためにここで働く」というような意味合いの就活の軸は避けるのが無難でしょう。大袈裟な言い方をすれば、企業を踏み台にするような就活の軸は避けた方が良いということです。
しっかり、「自分が成長した上で、その企業をどうしたいか」という点にフォーカスして就活の軸を決めることが重要です。
自分の志望動機と矛盾する就活の軸にしない
自分の志望動機とつじつまが合わない就活の軸もNGです。
例えば、「さまざまな分野にIT技術を活用する企業理念に惹かれた」という志望動機に対して「特定の分野に特化してITを学んで成長したい」というような就活の軸は矛盾が起きてしまいます。
志望動機と就活の軸にズレがなく面接をすることで、一貫性のある人と判断されます。就活の軸を決める際は、しっかりその点も押さえて考えましょう。
就活生必見!IT業界の職種一覧
IT業界にはさまざまな職種があり、仕事内容や業務に必要なスキルは異なります。そのため、それぞれの職種の違いを理解することが大切です。ここでは、IT業界の代表的な職種や、それぞれの職種で求められる能力をお伝えします。
エンジニア関連
エンジニアとは、工学に関わるスキルを活用して人々の暮らしをサポートする仕事です。それぞれの職種のテクニカルスキルや、円滑に仕事を進めるためのコミュニケーション能力が求められます。
近年では、インターネット関連の知識やスキルを持ったITエンジニアの活躍の幅は広がっています。
エンジニア関連の職種一覧は、以下の通りです。
- システムエンジニア(SE)
- Webエンジニア
- インフラエンジニア
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
- セキュリティエンジニア
- サポートエンジニア
- プログラマー など
種類が多いため、自己分析を通して本当にやりたいと思えるものを選ぶことを意識しましょう。
営業・コンサルタント関連
IT業界の営業・コンサルタント関連の仕事は、クライアントとコミュニケーションを取る機会が多いです。自社の商品を営業するスキルはもちろん、自社サービスやシステムに対する深い理解が要求されます。
営業・コンサルタント関連の職種は、以下の通りです。
- ITコンサルタント
- ハードウェア営業
- SI(システムインテグレーター)営業
- SaaS(サース)営業
- セールスエンジニア など
営業の仕事に求められる資質やスキルは、他の職種と異なります。会社によっては、他の職種の営業職と同じような仕事に取り組むケースがあることを理解しておきましょう。
マーケティング関連
企業やクライアントの売上アップやブランド力の向上に貢献するのが、マーケティング関連の仕事内容です。お客様のニーズを深く理解し、成果を出すために必要な施策を考えて実行する必要があります。
マーケティング関連の職種は、以下の通りです。
- データサイエンティスト
- Webマーケター
- Web広告運用
- SEOコンサルタント
- SNS運用 など
なかなか成果が出ない状況でも、分析と改善を繰り返す忍耐力が求められます。
Webコンテンツ関連
Webコンテンツに関わる仕事には、ホームページ内で閲覧できる記事や画像、動画などの制作が含まれます。良質なコンテンツを制作するためのスキルや、世の中に役立つコンテンツのアイデアを企画・立案する能力が不可欠です。
以下の内容が、Webコンテンツ関連の職種です。
「Webコンテンツ関連」と一括りにされているものの、仕事内容が大きく異なるケースもあります。企業リサーチを通して長所やスキルを活かせる仕事を選びましょう。
IT業界の就活の軸は自身の能力や企業の実状で決定しよう
内定獲得に結びつく就活の軸を設定するには、IT業界について徹底的に調査し、自身の能力や価値観に合った仕事を見つけることが不可欠です。
「1人で就活の軸を考えるのは難しい」「IT業界についてもっとくわしく知りたい」と考えている人は、P-CHAN就活エージェントを活用してIT業界の内定獲得を目指す方法もあります。
P-CHAN就活エージェントは、就活の軸を決める基本的な部分から履歴書対策や面接対策などの内定獲得手前の部分まで細かくサポートしています。
もし、IT業界を目指しているものの1人で就活を進めるのが不安な場合は、P-CHAN就活エージェントの登録を検討してみましょう。