転職エージェントに複数登録すべき理由とは?注意点やメリット・デメリットを徹底解説!

公開日:2021年7月1日 更新日:2021年9月2日

転職エージェントに複数登録するかどうか迷っていませんか?登録した数だけ連絡を取らなければならない相手が増えるため、自然な悩みといえるでしょう。

しかし、基本的には転職エージェントは複数登録すべきです。事実、リクナビNEXTの調査によると転職成功者の平均転職エージェント登録者数は4.2社という調査結果もあります。

本稿では、複数の転職エージェントに登録すべき理由と、その際の注意点、メリット・デメリットを徹底的に解説します。

転職エージェントに複数登録すべき理由・メリット

転職エージェントに複数登録すべき理由とも言えるメリットは大きく4つあります。それぞれ詳しく解説します。

①自分と相性の良い担当者やエージェントが見つかる

転職エージェントに複数登録することで、自分と相性の良い担当者やエージェントが見つかりやすい状況を作れます。

転職エージェントには大きく分けて「総合型」と「特化型」の2つがあります。それぞれで社内に蓄積しているノウハウが異なるため、担当者が持つ選考対策情報にも大きな差があります。

例えばIT・エンジニアに特化している転職エージェントであれば、総合型の転職エージェントよりもIT・エンジニア転職に関する情報や求職者の志向性を深く理解しています。

また、キャリアアドバイザーのバックグラウンドも各エージェントごとに異なります。

元エンジニアのキャリアアドバイザーを多く抱えているエージェントもあれば、各業界での転職支援実績が豊富なキャリアアドバイザーが多いエージェントもあります。

このようにエージェントや担当者ごとに持っている強みに違いがあるため、複数の転職エージェントに登録して自分と相性の良い担当者やエージェントを見極めることをおすすめします。

②目的ごとにエージェントを使い分けられる

複数の転職エージェントに登録しておけば、目的ごとにエージェントを使い分けられるため非常に便利です。

幅広い求人を見たい場合は総合型の転職エージェントを活用し、特定業界や特定職種の選考対策をしっかり行いたい場合は特化型の転職エージェントを活用するイメージです。

一般的に転職活動は以下の流れで行われます。

  1. 自己分析
  2. 企業選定
  3. 応募
  4. 選考対策
  5. 選考
  6. 内定

このように転職活動にはフェーズがあり、①②の段階では多くの求人情報を仕入れること、④では有益な選考対策情報を集めることが大きな課題です。

それぞれのフェーズによって課題が異なるため、それぞれの課題を解決できる転職エージェントを活用することをおすすめします。

③多角的にアドバイスがもらえる

転職エージェントごとに各企業への選考対策ノウハウは異なります。そのため、複数の転職エージェントに登録しておけば、各社のノウハウを元に多角的なアドバイスを得られるようになります。

転職活動の成功は「正確かつ有益な情報をどれだけ集められるか」にかかっていると言っても過言ではありません。

中には、過去転職者の面接フローや各面接での質問の傾向など、非常に有益な情報を蓄積している転職エージェントもあります。

同一企業に複数エージェントから応募することはできませんが、登録したエージェントごとに特定企業の選考情報を教えてもらうと効率的に情報収集ができるでしょう。

④応募可能な求人数が増える

公開求人数は、転職エージェントごとに大きく異なります。そのため、複数エージェントに登録している方がより条件にマッチする求人を見つけやすいです。

何よりも各社が独占している非公開求人を紹介してもらえるので、複数エージェントに登録する場合と1つの転職エージェントに登録する場合とでは、得られる求人数に雲泥の差があります。

なお、どの転職エージェントも公開求人数は全体の10~30%程度です。ほとんどが非公開求人となっているため、実際に登録しなければどのような求人を保有しているかは分かりません。

登録する手間や面談にかかる時間は増えてしまいますが、より納得のいく転職を実現させるためにも複数エージェントに登録して自分の希望条件にマッチする求人を見つけられるようにしましょう。

転職エージェントを複数利用するデメリット

本稿では転職エージェントの複数利用をおすすめしていますが、いくつかデメリットもあります。上手に効率よく転職活動を行うためにも、事前にデメリットを理解しておきましょう。

①連絡や面談数が増える

複数の転職エージェントに登録すると、その分だけ連絡と面談数が増えてしまいます。したがって、本業やプライベートに支障をきたす可能性があります。

なお、転職エージェントに登録した後は一般的に以下の流れになります。

  1. Webまたは電話で登録
  2. 担当者とのキャリアカウンセリング
  3. 応募企業の選定
  4. 求人に応募
  5. 選考対策
  6. 内定

複数エージェントに登録して自分と相性の良い担当者(またはエージェント)かどうかを見極めるためには、上記の中でも①〜③は最低限行う必要があります。

特に応募企業を選定するフェーズでは担当者から求人紹介が行われますが、自分の希望条件とマッチしていない場合は、希望条件の擦り合わせのために密なコミュニケーションを取らなければなりません。

このコミュニケーションは登録したエージェントの数だけ行う必要があるため、1つの転職エージェントに絞るよりもはるかに多大な時間をかけることになります。

②情報量が増え過ぎて決断しにくくなる

複数の転職エージェントを活用すると得られる情報(求人やキャリアの考え方など)が増えますが、確固たるキャリアビジョンがなければ、かえってどの企業を選べばよいのか分からなくなってしまいます。

これはコロンビア大学の研究(通称ジャムの実験)で証明されたことと通じるものがあります。

当実験では「人間は選択肢が多ければ多いほど購買意欲が下がる」ということが分かっており、就職活動や転職活動においても同じことが言えるでしょう。

具体的に購入するもの(転職したい企業)の条件が決まっている場合は情報量がどれだけ増えても問題ありませんが、そうでない場合はどの商品(企業)も魅力的に見えてしまい結局購入(転職)の決心ができないということになりかねません。

ただしこのデメリットとも言える問題は、転職の目的を明確にしたり希望条件を固めたりすることで解消可能です。

効率的に転職エージェントを活用するためにも、キャリアビジョンや希望条件はなるべく早い段階で固めるようにしましょう。

③スケジュール管理に工夫が必要

複数の転職エージェントを活用する場合、登録したエージェントの数だけ連絡をとってスケジュール調整を行うことになるため、スケジュール管理には工夫が必要です。

特に、サポート期間に制限のあるような転職エージェントの場合は注意しましょう。

この問題を解消するコツは、本業やプライベートの用事が重ならない時期に転職活動を始めることです。

繁忙期が明確な場合はその時期を避けたり、結婚や育児などでプライベートが忙しくなりそうな場合は転職の時期をずらしたりしましょう。

その他にも休日や深夜帯でも柔軟に対応してくれるエージェントを見つけることで、自分の都合の良い曜日や時間帯に転職活動を進められるようになります。

手帳やGoogleカレンダーによる時間管理だけでなく、上記のように環境のコントロールによってスケジュールを調整するのがおすすめです。

④同じ求人に応募してしまうリスクがある

別々の転職エージェントでも、全く同じ求人を取り扱っていることは少なくありません。そのため、複数の転職エージェントを利用すると同じ求人に応募してしまうリスクがあります。

「転職エージェントに紹介されたから」と求人の内容をろくに確認せず片っ端から応募してしまうと、応募企業がバッティングしてしまい企業に悪印象を与えてしまう(選考に通過できない)可能性が高くなります。

同じ求人に別々の転職エージェントから同時に応募してしまわないように、応募する求人は自分自身で管理するようにしましょう。

複数の転職エージェントを上手に活用するコツ

先ほどお伝えした通り、転職エージェントを複数利用する場合はいくつかデメリットがありますが、それらを払拭し効率よく複数エージェントを活用するコツがあります。それぞれ詳しく解説します。

最初は2~4社ほど同時に登録する

転職活動を始めるタイミングで、同時に2~4社ほど転職エージェントに登録しましょう。2~4社程度であればスケジュール管理や連絡の手間もそこまで問題とならないからです。

そもそも転職エージェント1社の登録で紹介される求人数は数件程度です。多くても10件も紹介されることは滅多にありません。

またリクナビNEXTの調査によると、転職に成功する人の平均エージェント登録社数は4.2社であることも分かっています(※転職活動を行う人の平均は2.1社)。

属性平均エージェント登録者数
転職に成功する人4.2社
転職活動を行う人2.1社

これらのことを考慮すると最低でも2社、できれば4社は登録しておく方が良いでしょう。

総合型と特化型の両方に登録する

転職エージェントには総合型と特化型の2種類があります。その両方に登録することをおすすめします。

総合型の転職エージェント

総合型の転職エージェントとは、リクルートエージェントやdodaをはじめとする全業界・全職種の求人を取り扱う転職エージェントのことです。

業界職種問わずさまざまな求人を幅広く保有しているため、志望業界や職種をまだ定め切っていない人や自分が活躍できるフィールドを知りたい人におすすめです。

ただし、企業個別の選考対策ノウハウや業界独自の情報については特化型に劣る傾向にあります。

特化型の転職エージェント

特化型の転職エージェントとは、特定の業界または職種の転職支援に特化した転職エージェントのことです。

特化領域の選考情報や転職支援実績が豊富なため、すでに志望業界や職種が定まっている人は特化型の転職エージェントの利用がおすすめです。

ただし、総合型に比べると保有求人数は少ない傾向にあります。そのため、より多くの求人情報を取得したい人は、総合型や複数の特化型転職エージェントを利用することをおすすめします。

複数の転職エージェントを利用していることを伝える

複数の転職エージェントを利用している場合は、登録している各エージェントにその旨を伝えましょう。

複数エージェントの利用を隠していると、応募企業との面接日が重なってしまったりすでに他のエージェントで紹介された求人を紹介されてしまったりするからです。

中には「複数エージェントを利用していることを伝えると失礼なのでは」と不安に思う方もいるかもしれません。

しかし、転職エージェントやキャリアアドバイザーの多くは転職者が一番納得できる転職の実現を最も大切にしています。

したがって担当者に気後れする必要はなく、自分の転職活動を効率的かつ円滑に進めるためにも堂々と複数の転職エージェントを利用していることを伝えるようにしましょう。

転職の目的やキャリアビジョンを明確にする

エージェントから仕入れた情報すべてが自分にとって有益なものとは限りません。なぜなら、たった数時間のキャリアカウンセリングだけで転職者の志向性を完璧に把握することはできないからです。

そのため各転職エージェントから得られるアドバイスの中には、転職者の理想とするキャリアプランを実現する上で不必要な情報も含まれていることがあります。

自分自身に有益なアドバイスかどうか判断できるように、あらかじめ転職の目的や今後のキャリアビジョンは早い段階で固めておくようにしましょう。

最終的に1~2社に絞る

複数の転職エージェントに登録したからといって、いつまでも登録した全てのエージェントを利用する必要はありません。自分の転職の目的を達成できそうなエージェントに絞りましょう。

エージェントを絞り込むことで、連絡にかかる手間を削減できたりスケジュール管理が容易になったりと、転職活動をより効率的に進められるようになります。

なお転職エージェントを絞り込む際は、以下のような判断基準を設けるとよいでしょう。

  • 連絡はマメか
  • 親身に対応してくれているか
  • 自分の理想とするキャリアプランを理解してくれるか
  • 希望条件とマッチする求人を紹介してくれるか
  • 面接対策や職務経歴書の添削などのサポートは手厚いか

複数登録におすすめの転職エージェントや転職サイト

どの転職エージェント選べばよいか分からないという人のために、複数登録におすすめの転職エージェントをまとめました。

大手総合型で1つ、特化型で1つ、スカウト型で1つなど、タイプ別に複数登録してみましょう。

大手総合型

代表的な大手総合型転職エージェントは以下の通りです。

大手総合型の転職エージェントは、幅広い業界・職種の求人情報を見たい方や転職に不慣れな方におすすめです。

転職エージェント名特徴
リクルートエージェント
  • 業界No.1の求人数を誇る
  • 地域問わず大量の求人を保有
  • 転職支援実績が豊富なため選考対策ノウハウは安定して充実している
doda
  • リクルートエージェントに次ぐ求人数を持つ
  • 市場価値をチェックできる「doda年収査定」が便利
  • 職務経歴書は「レジュメビルダー」で簡単に作成可能
パソナキャリア
  • リクルートエージェント/dodaに次ぐ求人数を持つ
  • 選考対策を含めたサポートが好評
  • 女性活躍推進コンサルティングチームがあり、女性の転職支援に強み
マイナビエージェント
  • 業界では後発ながら2018年から急成長している
  • 大手よりも中小企業の求人数が特に多い
  • 熱意ある誠実なキャリアアドバイザーが多数在籍

特化型(業界・職種)

代表的な特化型の転職エージェントは以下の通りです。

それぞれが特化している領域での転職を検討している方におすすめです。

転職エージェント名特徴
アクシスコンサルティング
  • コンサルティング業界への転職支援に特化
  • パートナーやCxOなどとの情報交換も積極的に行っており各企業の状況を深く理解している
  • 第二新卒向けなど若い層をターゲットにした求人も充実
MS-Agent(元MS-Japan)
  • 経理や財務の管理部門や士業の転職支援に特化
  • 独自のマッチング体制により求人紹介や選考対策の精度が高い
  • ミドル層向けの求人が多いが、若い層向けの求人も十分
ワークポート
  • IT/Web業界への転職支援に特化
  • 無料エンジニアスクールを運営しているため未経験者も安心して利用可能
  • 登録が1分で終わるほど簡単にできる

スカウト型

代表的なスカウト型の転職エージェントは以下の通りです。

まだ転職を急いでいない方や自分の市場価値を知りたい方におすすめです。

転職エージェント名特徴
ビズリーチ
  • ハイクラス向けのスカウト型転職支援サービス
  • スカウト型の中では求人数が非常に多く地方の求人も豊富
  • 無料プランと有料プランがある
キャリアカーバー
  • リクルートグループが運営するスカウト型転職支援サービス
  • 保有求人の全てが年収600万円以上(ハイキャリア向け)
  • 完全無料

その他のおすすめ転職エージェントを詳しく知りたい方は「【転職エージェントおすすめ】自分に合った転職エージェントの選び方と人気サービスを紹介」や「転職エージェント比較!サービス同士の違いや登録時のポイントも解説!」をお読みください。

この記事の監修者

木川 雄策

木川 雄策

株式会社ピーアール・デイリー 人材紹介事業部 次長
1998年入社、求人広告・人材紹介事業と募集・採用に携わり入社24年目。
累計10,000人以上の採用・転職に貢献。
メンタルヘルス検定合格 認証番号090720001611