新卒の通年採用は難しい?難易度が高い理由と成功のためのポイントを解説
目次
日本の就職と言えば新卒一括採用が基本でしたが、近年は1年を通じて採用を行う「通年採用」を導入する企業も増えています。
そんな中で、「通年採用は一般的な新卒採用と何が違うのか」「どのようなことに注意して就活を進めれば良いのか」など疑問に思う人も多いでしょう。
この記事では、新卒の通年採用が難しいと言われる理由や、押さえておきたい成功のポイントを解説しています。通年採用の活用を検討しているなら、ぜひ参考にしてください。
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通年採用は新卒の一括採用よりも難しい?
結論から言うと、新卒の通年採用は一括採用よりも難しい傾向にあります。なぜなら、採用の基準が高い、一括採用とは求められる能力が違うなどの事情があるからです。
通年採用で内定を獲得するには、その企業に特化した対策や能力が必要になります。「通年採用だから落ちても平気」というような中途半端な気持ちで臨むと、内定はもらえないでしょう。
とは言え、それだけ聞くと「一括採用の企業だけ受ければ良いのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、通年採用を採用している企業には優良企業も多いため、本命の企業の選考を受ける方法として避けて通れないこともあります。
また、一括採用を主軸として就活を進める場合でも、通年採用の企業を保険として受けておくのも有効な方法です。そのため、全ての就活生にとって、通年採用は価値のある機会と言えるでしょう。
新卒の通年採用は難しいと言われる理由
広まりを見せる通年採用ですが、通年採用で内定を取るのは難易度が高いと言われます。ここでは、通年採用が難しいと言われる理由を4つ紹介します。
- 企業の採用水準が上がるから
- ライバルのレベルが高いから
- 自発的に就活を進めていく必要があるから
- 一緒に活動する仲間がいないことに心が折れやすいから
企業の採用水準が上がるから
通年採用では、企業の採用水準が上がる傾向にあります。比較的日程にゆとりがあるため、他の学生たちも入念な準備をして選考に臨んでくるからです。
他にも以下のような理由で採用水準が上がりやすいです。
- 通年採用はポテンシャルよりも即戦力を求めているから
- 採用担当者がレベルの高い人材を多く見ているから
- 滑り止めと思われやすいから
企業にとっても、新卒は一括採用で雇うのが一般的です。そのため、通年採用を通して応募する新卒の採用は、慎重になってしまうのでしょう。
ライバルのレベルが高いから
通年採用には、留学生や帰国子女なども応募してきます。海外を拠点に活動する学生は、一括採用のために帰国予定を調整するのが難しいためです。
人とは異なる環境での特殊な経験を持つ人は実績やスキルもあり、面接での評価も高くなりやすい傾向があります。そのため、一般の学生が通年採用で内定を獲得するには、そういった人を超える能力が必要です。
一括採用と比較してもライバルのレベルが高く、内定をもらうのが難しいと言えるでしょう。
自発的に就活を進めていく必要があるから
通年採用では、新卒の一括採用よりも自発的な行動が求められます。それぞれの企業のタイミングで選考が進む通年採用は、自分で情報を集めないと就活を進められないためです。
大学のキャリアセンターや就活イベントに行くだけで情報が自然と手に入る一括採用とは、状況が大きく異なります。企業を探して応募するまで、全ての流れを自分一人でこなす意識を持ちましょう。
定期採用と同じ感覚で活動していると、周囲に遅れを取ることになってしまいます。
一緒に活動する仲間がいないことに心が折れやすいから
通年採用で内定獲得を目指す場合、一緒に活動できる仲間がおらず心が折れてしまう可能性があります。新卒者の就活ではまだまだ一括採用が一般的な状況で、通年採用をメインに考える人が少ないからです。
企業が採用を開始するタイミングにもよりますが、一般的には一括採用の方が早く内定が決まります。そのため、自分が通年採用に力を入れているタイミングで周りの就活は終わっている可能性が高いです。
同じ時期に就職活動をしていれば、他の学生と情報交換をしたり、面接練習の相手になってもらったりできます。ときには状況報告をしてお互いを励まし合えば、辛い時期も何とか乗り越えられるでしょう。
共に就活を頑張る仲間が少ない通年採用では孤独を感じやすく、就活に行き詰まったときに心が折れてしまう人もいるかもしれません。
新卒が通年採用で内定を獲得するためのポイント
難しいと言われがちな通年採用ですが、以下のポイントを押さえていれば内定を獲得する確率を上げられます。
- 自己分析や企業研究を深めておく
- 志望企業が求めるスキルを身につけておく
- 説得力がある志望動機を決めておく
- インターンシップを活用する
それぞれ詳しく解説していきます。
自己分析や企業分析を深めておく
就活の初期の段階から、自己分析や企業分析を徹底することが大切です。前述のように手強いライバルの多い通年採用では、特に企業研究に力を入れておくと良いでしょう。
その企業の概要を把握しておくのは当然のこととして、どのような商品やサービスで社会から認められているのか、近年どのようなことに力を入れているかなどを把握しておきたいところです。
そしてその前段階として、自分の強みや弱みを理解し、進むべき道を明らかにする自己分析が大切になってきます。
自分を深く理解したうえで「自分の強みをどのように活かしたいか」「弱みをどのように改善していきたいか」を説明できれば説得力が増し、面接でも評価されるでしょう。
志望企業が求めるスキルを身につけておく
ライバルのレベルが上がり、企業の採用担当者の見る目も厳しくなりがちな通年採用では、志望企業が求めるスキルを高い水準で身につけていることが求められます。
スキルの有無が選考を分ける要因にもなりかねないので、早い段階から企業研究を行い、求められるスキルや能力を理解しておきましょう。
どのようなスキルが必要か分からない場合は、職場見学などで直接企業の担当者に質問してみるのも一つの方法です。緊張するかもしれませんが、積極的な姿勢は評価してもらえるでしょう。
説得力がある志望動機を決めておく
新卒で通年採用を受けるなら、説得力のある志望動機が必要です。前述の通り、現在も新卒の就活は一括採用が一般的と考えられています。そのため、採用担当者が学生に対し、「滑り止めで受けに来たのでは?」という疑念を抱く可能性があります。
滑り止めと思われないために大切なのは、説得力のある志望動機です。「この企業に絶対就職したい」という気持ちが伝われば、企業も内定辞退のリスクを考える必要がなくなります。
自己分析と企業研究を重ねて、説得力のある志望動機を作成しましょう。
インターンシップを活用する
志望する企業がインターンシップを実施している場合は、できる限り参加しましょう。企業によってはインターン生の中からそのまま採用を決めることもあるため、通年採用の企業から内定を獲得する有効な対策になります。
企業側がインターンシップを重視する理由は、一括採用の選考よりも学生を見極める時間を取れるからです。
なお、インターンシップの情報は企業のホームページにしか載っていない可能性があります。ここでも自発的な情報収集が重要になるので、機会を逃さないよう常にチェックしておきましょう。
またインターンシップは、入社後のミスマッチを防ぐ方法でもあります。入社後に想像した会社と違ったという事態を避けるためにも、積極的に参加しておくと良いでしょう。
新卒が通年採用での内定を目指す際の注意点
通年採用での内定を目指す人は、前項の内定獲得のポイントに加え、以下の注意点を確認しておきましょう。通年採用での失敗を防ぐことにつながります。
- 事前準備をしてからエントリーする
- スケジュール管理を徹底する
- 長期間就活ばかり意識しすぎない
事前準備をしてからエントリーする
「通年採用なら選考のチャンスも多いはず」と油断せず、しっかり準備をしてから選考に臨むようにしましょう。
通年採用は周りの学生のレベルも高く、企業の採用担当者の見る目も厳しいので、数をこなせば内定がもらえるわけではありません。結果的に、選考のチャンスを無駄にしてしまうことにもなりかねないでしょう。
エントリーをするタイミングの目安は、自己分析や企業・業界研究が進んだときです。自己分析や企業研究は、自分に合った業界や企業を見極める大切な工程です。決して疎かにしないようにしましょう。
スケジュール管理を徹底する
定期採用のように決まった時期に行われるわけでない通年採用では、よりスケジュール管理が重要になります。通年採用とは言え、どの時期に選考を受けても4月に入社できるというものではなく、企業によっては選考時期と入社時期に決まりを設けている場合があるからです。
また、定期採用とも並行して就活を行うことになる可能性もあるため、選考日程が重ならないようにする配慮も必要でしょう。
当然、留学やワーキング・ホリデーを予定している場合には、さらに入念なスケジュール管理が必須です。自己分析や企業分析を早めに済ませ、柔軟に対応できるようにしておく計画力も求められます。
長期間就活ばかり意識しすぎない
就職活動は今後の社会人人生に影響する大切なイベントではありますが、長期間就活ばかり意識し過ぎないようにしましょう。
通年採用では、早期から就活を始める学生も多く見られます。計画的に活動するのは大切ですが、サークルや課外活動が制限され過ぎるのは問題です。
大学の仲間と過ごすサークルでの時間や、大学外での学びを深める課外活動は、時間に余裕のある大学生ならではの取り組みです。大学生活を振り返ってみて「大学時代の後半は就活しかしていなかった」と感じてしまえば、後悔が残るでしょう。
むしろ、サークル活動や課外活動から得られた経験や学びは、結果的に就活で評価される可能性もあります。就活のスケジュールを組む際には、無理ある計画になっていないかもよく確認しましょう。
新卒が通年採用の企業を受けるメリット・デメリット
ここでは、新卒が通年採用の企業を受けるメリットとデメリットをまとめていきます。メリットには、以下の3点が挙げられます。
- 多くの企業と接点が持てる
- 時間に余裕ができる
- 留学やワーホリにもチャレンジできる
比較的時間に余裕のある通年採用では、長期で活動する中で多くの企業と接点を持てるメリットがあります。また、定期採用のタイミングに合わせて活動する必要がなくなるので、留学やワーホリにチャレンジする心理的なハードルが下がるでしょう。
一方通年採用の企業を受けるデメリットとしては、以下の3点が考えられます。
- 内定獲得が遅くなる可能性がある
- 求人情報を集めるのに時間がかかる
- 友達と並行して就活を進められない
定期採用のように一斉に選考が進むわけではないので、周囲の学生に比べて内定獲得の時期が遅くなる可能性があります。また、企業の採用や選考の状況は各企業のホームページなどを自分で確認するしかないので、情報を集めるのに時間がかかるかもしれません。
さらに、大学の友人と並行して就活を進められないことに孤独を感じる可能性もあります。
通年採用のメリット・デメリットについて興味がある人は、「通年採用とは?新卒にとってのメリット・デメリットや内定のコツを解説」も読んでみてください。
通年採用にチャレンジする新卒におすすめのサービス
通年採用の企業から内定を獲得するには自発的に行動し、求人探しから内定まで自力で進める覚悟が必要です。そのような状況の中でも、頼りになる仕組みやサービスがあれば心強いでしょう。
これから通年採用にチャレンジする人は、以下のようなサービスの助けを借りるのがおすすめです。
- 就活イベント
- 求人情報サイト
- 就職エージェント
就活イベント
大学が主催するものはもちろん、企業それぞれで行われている就活イベントには積極的に参加しましょう。例えば合同説明会に参加すれば、志望する企業の話を聞けるだけでなく、同時に複数の企業と接点を持てるからです。
このようなイベントは、大学や各企業以外にも、就活エージェントでも紹介してもらえることがあります。就活イベントを自分で探すのが負担に感じる場合は、就活エージェントの利用を検討すると良いでしょう。
求人情報サイト
通年採用の企業に応募するなら、求人情報サイトも活用しましょう。「通年採用」と入力して検索すれば、通年採用を導入している企業をすぐに探せます。
定期的に自分で検索する必要はあるものの、一度の検索で大企業から中小企業まで検索できるのは便利です。また、常に同じプラットフォームで情報を集めるようにすれば、情報を取りこぼすリスクも低くなるでしょう。
就職エージェント
就活エージェントを利用すれば、通年採用の企業を探すのも簡単です。さらに、アドバイザーから自分の強みを活かせる企業も紹介してもらえるので、入社後のミスマッチも防げるでしょう。
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新卒の通年採用は難しいが視野に入れると選択肢が広がる
難しい印象もある通年採用ですが、目的を持って活用すれば将来の選択肢が広がります。押さえておくべきポイントを本記事で確認し、積極的に活用しましょう。
通年採用でのポイントは、以下の通りです。
- 自己分析や企業研究を深めておく
- 志望企業が求めるスキルを身につけておく
- 説得力がある志望動機を決めておく
- インターンシップを活用する
ポイントを押させて、就活を進めましょう。
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