新卒入社を後悔する理由や割合は?辞める前に考えるべきことも解説

新卒で入った会社に、違和感や不満を感じて後悔している人もいるのではないでしょうか。「思っていた会社と違う」「こんなはずじゃなかった」ともやもやしながら、「このままでいいのかな?」と悩んでいる人も多いはずです。
この記事では新卒入社を後悔したときに考えたいことや、転職をすると決めた場合にすべきことまで、幅広くご紹介します。
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目次
新卒入社を後悔する主な理由
新卒入社後に後悔する人は少なくありません。理由は、働く環境・業務内容・人間関係など多岐にわたります。後悔する主な理由である以下について詳しくみていきましょう。
- 人間関係が辛い
- 仕事内容が想像と違った
- 働き方が過酷でワークライフバランスが取れない
- 成長できる環境が整っていない
- 給与が見合わず将来に不安を感じる
人間関係が辛い
職場の人間関係は、毎日の仕事においてストレスを感じる大きな要因になります。
学生の頃であれば、友人との関係が悪くなったとしても、距離を置いたり関わりを減らしたりできます。しかし社会人になると、嫌だからといって簡単に距離を置くわけにはいきません。同じ部署の同僚や上司と馬が合わなくても、部署異動などで環境が変わらない限りは、毎日顔を合わせて仕事をする必要があります。
同期と馴染めなかったり、上司からプレッシャーをかけられて精神的に追い詰められたりして、会社に行くこと自体が苦痛になってしまうケースがあるのも事実です。ほかにも、職場でパワハラやセクハラを受けていることを理由に入社を後悔する人もいます。
仕事内容が想像と違った
入社前に期待していた業務と実際に任される仕事が大きく異なると、モチベーションが下がりやすく、結果として新卒入社を後悔する人も少なくありません。
例えば総合職で採用された場合は、どの部署に配属されるか入社後の研修が終了するまでわからないこともあり、いざ配属されてみると想像と違っていたという現実に直面する人もいます。
また希望していた部署に配属された場合でも、想像以上にノルマが厳しくて精神的につらい思いをしたり、実際に仕事を進めていく中で「自分には向いていないのではないか」と感じたりすることもあります。
自分が思い描いていたキャリアとは違う仕事を担うことで、現実とのギャップを感じ、転職を意識するようになる人も多くいるでしょう。
働き方が過酷でワークライフバランスが取れない
長時間労働や厳しい労働環境が続くと、心身ともに大きな負担がかかり、「このままでは長く続けられない」と感じて転職を考える人もいます。
例えば、1日中立ちっぱなしで動き続ける必要があったり、休日出勤が当たり前のように発生したりする職場では、体力的に限界を感じてしまうこともあります。飲食業や建設業などは、長時間にわたって現場で動き続けることも多く、将来的な不安を感じて転職を決意することもあるでしょう。
また、人によっては、休みの取りにくさや残業の多さから、プライベートの時間が確保できず、転職を考えるようになる人もいます。ほかにも、休日に仕事の連絡が飛び交い、気が休まらないという悩みを抱える人もいるでしょう。
保育士や看護師などのシフト制の職場では休みの日でも働いている人がいるため、トラブルや引き継ぎの連絡が入ることがあり、仕事とプライベートの切り分けが難しくなることがあります。
成長できる環境が整っていない
このまま同じ会社で働き続けても自分は成長できないのではないかと感じたとき、新卒入社を後悔して転職を考える人は少なくありません。
例えば教育体制が不十分で放置されがちだったり、任される仕事が単調でルーティンばかりだったりすると、自分の成長を実感しにくくなります。上司や先輩からのフィードバックが少なく、学びの機会が得られない環境も、成長意欲のある人にとってはストレスとなるでしょう。
特に成長意欲が強い人ほど、今の職場にとどまるよりも、もっとスキルアップできる企業に転職した方が今後のキャリアにとって良いと判断する傾向があります。
また、企業の将来性に不安を感じたときも、新卒入社を後悔する理由のひとつになるでしょう。会社自体が成長しないと新しい事業やポジションが生まれにくい傾向があります。
その結果として、仕事の幅が広がらずに、自分のスキルアップの機会が限られてしまうのではないかと不安に思う人もいます。
給与が見合わず将来に不安を感じる
給与が思っていたよりも上がらなかったり、働きに見合っていないと感じたりすることも、新卒入社を後悔する理由のひとつです。
新卒入社時には深く考えずに給与を受け入れても、昇給ペースの遅さに気づき、将来に不安を感じる人は少なくありません。同じ初任給でも、友人の方がボーナスや昇給が多いと、自分の待遇と比較して転職を考えるきっかけになることもあります。
さらに、業務量が多かったり、難易度が高く精神的にストレスがかかるわりに給与が低いと感じる場合も後悔を感じやすくなります。「これだけ大変な思いをしているのに、報われていない」と不満が積もり、より待遇の良い職場を求めて転職を考えるようになる人もいます。
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新卒で入社を後悔する人の割合は?
新卒で入社を後悔する人は、決して少なくありません。実際に新卒で入社した人のうち、3分の1以上が3年以内に退職しているというデータがあります。
厚生労働省が公表した令和6年新規学卒就職者の離職状況によると、令和3年3月に卒業した人のうち、就職後3年以内に離職した割合は高校卒で38.4%、大学卒で34.9%です。
もちろん、3年以内に離職した理由が全て新卒入社を後悔しているからとは限りません。しかし、業務内容が想像と違ったり待遇に不満があったり、人間関係がうまくいかなかったりといった理由で退職を選んだ人も多いと考えられます。
新卒入社した会社を3年以内に辞める人は、決して少数派ではないと言えます。周囲に言い出しにくくても、同じように悩んで決断した人は多く存在します。大切なのは、自分のキャリアにとって何が最善かを見極め、納得できる選択をすることです。
新卒入社を後悔しているときやるべきこと
新卒入社を後悔したときは、焦って決断する前に、まずは「なぜそう思ったのか」「今後どうしたいのか」を立ち止まって考えることが大切です。
ここからは、新卒入社を後悔したときにやるべき以下のことについて詳しく解説します。
- なぜ後悔しているのか自分の気持ちを整理する
- 信頼できる人に相談して客観的な意見を得る
- 心身の休息を優先する選択肢も検討する
なぜ後悔しているのか自分の気持ちを整理する
思い悩んでいるときは、なぜ後悔しているのかを言葉にして気持ちを整理することで、どう対処すれば良いのかが具体的にみえてきます。まずはメモなどに自分が感じている違和感や不満をひとつずつ書き出して、頭の中を可視化してみましょう。
後悔している原因によっては、退職の選択をしなくても解決できるケースもあります。例えば業務量の多さに悩んでいるなら、業務の進め方を見直したり、同僚に助けを求めたりすることで負担を減らせるかもしれません。
一方で、悩みや不満の背景に、自分自身の課題があると気づくこともあります。自分のスキルやコミュニケーション不足が原因であれば、改善策を考えたりスキルを伸ばしたりすることで、状況を好転させられる可能性もあるでしょう。
信頼できる人に相談して客観的な意見を得る
新卒入社を後悔している場合、頼れる人に相談して客観的な意見をもらうことも大切です。
社会人経験が浅いと仕事の悩みを1人で抱え込みがちですが、上司や家族などに話してみることで、思わぬ解決策や共感を得られることがあります。場合によっては、相手も同じような経験をしており、具体的なアドバイスをもらえるかもしれません。
自分の問題を客観的に捉えるのは簡単ではありませんが、誰かに相談することで第三者の視点を得られます。また、就活時に就活エージェントを利用していた場合、就職後もアフターサポートを行っているエージェントであれば、入社後の悩みや早期退職について相談に乗ってもらえることもあります。
後悔しない選択をするためには、信頼できる人から客観的な意見をもらいながら、自分の状況を落ち着いて整理していくことが大切です。
心身の休息を優先する選択肢も検討する
すぐに自分の気持ちを整理したり、誰かに相談したりする余裕がない場合は、思い切って心と体を休める時間を取るのも選択肢のひとつです。
特に新卒で入社したばかりの頃は、慣れない環境や新しい業務に適応しようと頑張りすぎてしまい、気づかないうちに大きなストレスを抱え込んでしまうことがあります。無理をして働き続けた結果、体調を崩したり、心の病を患ってしまったりする可能性もあります。そのような事態になる前に一度立ち止まって自分を守る時間を確保することが大切です。
もし休職を選択する場合は、まずは信頼できる上司や人事担当者に体調不良や精神的な不調を伝え、産業医や主治医の診断書を提出したうえで、正式に休職の申請を行います。
会社によっては休職中のサポート制度が用意されている場合もあるので、一人で抱え込まずに、心身の回復を最優先に考えることが大切です。
新卒での退職を後悔しないために見極める3つの視点
退職を決断する前には、一時的な感情でないか、見落としている選択肢がないかを冷静に判断することが大切です。ここでは新卒での退職を後悔しないために、押さえておきたい3つの見極めの視点を解説します。
- 退職理由が一時的な感情ではないか
- 異動や部署変更でも解決できない問題か
- 社内の相談窓口や制度を十分に活用したか
退職理由が一時的な感情ではないか
退職を決断する前に、自分の感情が一時的なものではないかを冷静に見極めることが大切です。
上司に注意されたり、仕事で大きなミスをして落ち込んだりしたときは、誰しも「もう辞めたい」「投げ出したい」と思ってしまうものです。しかし、一時の感情だけで退職を決めてしまうと、あとで「もう少し冷静に考えれば良かった」と後悔につながりやすくなります。
気持ちが揺らいでいるときは、一定の時間を置いて自分の気持ちを観察するのが有効です。時間がたっても気持ちが変わらず、状況が改善しないと感じたときに、退職を検討してみるのが良いでしょう。
異動や部署変更でも解決できない問題か
職場で感じている悩みが、異動や部署変更によって解消できる可能性があるかどうかを見極めることも重要です。人間関係や仕事内容など、環境に起因した問題であれば、職場を変えることで状況が改善する場合もあります。
例えば、業務内容が自分に合わない場合や、特定の人間関係で強いストレスを感じている場合、別の部署に異動することで状況を変えられる可能性があります。異動を相談するときは、「この部署が嫌です」と感情的な理由を伝えるのではなく、「自分の強みを活かして成果を上げられる部署」を具体的に示すことが重要です。
異動を希望する理由を前向きに伝え、現状を改善するための建設的な姿勢を見せることで、会社側も前向きに検討してくれる可能性が高まるでしょう。
社内の相談窓口や制度を十分に活用したか
社内に相談窓口やサポート制度が設けられている場合は、退職を検討する前に一度利用を検討してみることが大切です。例えば、メンタルヘルスサポートやキャリア相談窓口などがあれば、話しにくい悩みも第三者の視点でアドバイスを受けられます。
また、相談窓口や制度の活用をきっかけに、自分が抱えている問題が整理され、新しい解決策が見つかる可能性もあります。すぐに退職を決断するのではなく、まずは社内で利用できる制度を試してみることで、後悔のない選択ができるでしょう。
新卒で辞める決断をしたらやるべきこと
新卒入社した会社を辞める前に、転職活動や今後のキャリアに向けた準備を進めておくことが理想的です。ここでは、新卒で辞める決断をしたときにやるべき以下の点について詳しく解説します。
- 自己分析と今後のキャリアについて見直しをする
- 新卒入社の後悔を踏まえて企業を選び直す
- 第二新卒としての転職に向けて面接対策を強化する
- 適切なタイミングで上司に退職を伝える
自己分析と今後のキャリアについて見直しをする
新卒からの転職を成功させるためには、まず自己分析をやり直し、今後どのような仕事に挑戦したいのか、どんなキャリアを築きたいのかを明確にすることが大切です。
新卒での就職で後悔した理由を整理することで、自分が転職活動で大切にすべき軸や条件がはっきりみえてきます。
これまでの経験を振り返りながら、仕事に求める価値観や得意・不得意を見直すことで、次に選ぶ企業とのミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。何を大切にして働きたいのかを改めて整理しておくことで、同じ後悔を繰り返さない転職につながります。
新卒入社の後悔を踏まえて企業を選び直す
新卒入社の後悔を踏まえて、自分に合った職場の条件や価値観が明確になったら、企業の選び直しを進めましょう。
新卒入社で人間関係に悩んだ人は、次は職場の雰囲気やコミュニケーションの取りやすさを重視することが大切です。また、成長機会が少ないことを後悔している場合は、新しいことに挑戦しやすい社風か、若手でも意見を出せる風土があるかなどを確認すると後悔しにくくなります。
転職先を選ぶときは、企業のホームページや採用ページだけでなく、口コミサイトで実際の社員の声を調べたり、転職エージェントを活用して内部情報を収集したりすることも役立ちます。
複数の情報源をもとに企業を調べることで、自分に合った環境を選びやすくなり、同じ後悔を繰り返すリスクを減らせるでしょう。
第二新卒としての転職に向けて面接対策を強化する
第二新卒としての転職活動では、短期離職に対する質問に備えて面接対策をすることが大切です。
新卒で入社した会社を早期に辞めた場合、面接では退職理由を深掘りされることが多くあります。面接官は「またすぐに辞めてしまわないか」という不安を持っているため、退職理由はできるだけ前向きに伝え、次の職場では長く働きたいという意欲が伝わるように話すことが重要です。
例えば「前職ではやりたい業務に携わる機会が限られていたので、自分の強みをもっと活かせる環境で成長したいと考えた」というように、退職の理由をキャリアアップの軸とつなげて説明すると、納得感を持ってもらいやすくなります。
適切なタイミングで上司に退職を伝える
退職を決意したら、適切なタイミングで直属の上司に伝えることが大切です。まずは時間を確保して対面で話すようにしましょう。突然の報告やメールでの連絡は避け、誠意を持って直接伝えることが望ましいです。
退職理由を伝える際には、これまでの感謝の気持ちを伝えつつ、一貫した理由を説明しましょう。転職するかどうか迷っている段階や、あいまいな理由を伝えると、引き止められて辞めにくくなることがあります。
また、「給料が低い」「人間関係に悩んでいる」といったネガティブな動機よりも、「スキルアップのため」や「新しい環境で挑戦したい」といった前向きな理由で伝えましょう。後ろ向きな理由を伝えると、「環境を改善するので残ってほしい」と引き止められてしまう可能性があるので注意しましょう。
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新卒で入社した会社をすぐに退職しても転職できる?
新卒入社してすぐに退職をした場合でも、第二新卒として採用してもらえる可能性があります。しかし、短期間で退職したことで不利になる可能性もあることは覚えておきましょう。ここでは以下の点について詳しく解説します。
- 社会人経験が浅くても第二新卒の枠がある
- 短期間で退職したことで多少不利になる可能性もある
社会人経験が浅くても第二新卒の枠がある
新卒入社したばかりで退職する場合でも、第二新卒として転職できる可能性は十分あります。第二新卒とは、一般的に新卒入社後3年未満の若手社会人のことです。
企業側は、新卒採用で予定していた人数に満たなかった場合や、若手人材の将来性やポテンシャルを重視して第二新卒を積極的に採用する傾向があります。そのため、社会人経験が浅いことを過度に不安視せず、前向きにチャレンジできるのが第二新卒の大きな特徴です。
短期間で退職したことで多少不利になる可能性もある
1社目を早期に退職している場合、採用担当者に「転職してもまたすぐ辞めるのではないか」と思われてしまう可能性があります。
しかしながら、1社目であれば経験やスキルの未熟さなども考慮され、大目にみてくれる企業も多いのが現状です。実際に、若手の早期離職に理解を示し、育成を前提として採用する企業も増えています。
大切なのは自分に合った企業をしっかり見極めて、入社後に努力する姿勢を持つことです。面接の場で、短期離職の理由をポジティブかつ具体的に説明できれば、採用担当者の不安を解消できるでしょう。
新卒入社を後悔してもやり直せる!大切なのは次の一歩
新卒入社を後悔したとしても、やり直しは可能です。大切なのは後悔した経験を無駄にせず、次のキャリアに活かすことです。まずは自分の気持ちを整理し、次の一歩を決めましょう。
気持ちを整理した上で、新卒入社した会社を退職すると決めた場合は、後悔した理由をもとに自分に合う職場の条件や価値観を再確認してみましょう。その結果、納得できる次の転職先を見つけやすくなります。
まだ新卒で入社する会社を決めていない人は、自己分析や企業研究の段階から専門家の力を借りるのもおすすめです。
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