新卒28歳が就活で戦う方法!仕事の選び方からやっておきたいことまで解説
目次
これから就活に臨もうとする人の中には、さまざまな理由から周囲より年齢が高くなっている人もいるでしょう。例えば現在の年齢が28歳だとした場合、22歳で就活をする新卒者と6歳違うことになります。
28歳で就活を始めると、年齢のギャップを感じたり、思うように就活が進まなかったりと悩んでしまう人も多いかもしれません。
この記事では、28歳で新卒として就活する人が対策しておきたいことや、仕事の探し方を解説しています。28歳で新卒になった理由別の対処法も紹介しているので、ぜひこれからの就活の参考にしてください。
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28歳でも在学中なら基本的には新卒として扱われる
現在大学などの学校に在籍している場合、基本的に28歳であっても新卒として扱われます。「今年度卒業見込みで就活をしている学生」が新卒と判断されるからです。ただし、企業によっては独自にルールを定めている場合もあるため、事前確認は必須です。
新卒の意味をより深く理解するためには、他に就活生にはどのような区分が存在するかを確認しておくと良いでしょう。就活生は主に以下の区分に分類されます。
区分 | 該当する人 |
新卒 | 大学や専門学校などの学校を今年度中に卒業する人 |
第二新卒 | 学校を卒業後に一度は正社員として就職したものの、3年以内に退職した人 |
既卒 | 大学や専門学校などの学校をすでに卒業した人 |
つまり28歳だと、他に第二新卒や既卒の就活生も存在することになります。特に社会人経験のある第二新卒と同じ求人を志望する場合、社会人経験の差をどのように捉えられるかが、採用・不採用を決める要因になるでしょう
28歳で新卒になる4つのパターン
28歳で新卒になるパターンは大きく4つあります。
- 大学に入るまで浪人していた
- 大学院に入るまでに浪人していた
- 大学院に進学していた
- 留年して卒業が遅れた
- 大学在学中に休学していた
それぞれのパターンについて解説していきます。
大学に入るまでに浪人していた
大学に入学するまでに何年も浪人してた場合、新卒時の年齢が28歳になっていることがあります。
浪人する理由は人によってさまざまです。どうしても志望校に入学したかった場合もあれば、「進学するお金がなかった」「高校卒業時点では大学に行くつもりがなかった」などの事情で、一度社会人を経験している人もいるかもしれません。
企業の採用担当者としては、なぜそこまで大学卒業が長引いたのかは気になる部分なので、面接で説明を求められる可能性があります。企業が納得できる理由や、大学入学までの経験で得られたことなどを落ち着いて話せれば、マイナス評価に繋がることはないでしょう。
大学院に進学していた
大学卒業後に大学院の博士過程に進学していた場合、新卒時の年齢が28歳になることも珍しくありません。このパターンの場合、就活で年齢を気にする必要はほとんどありません。
年数をかけて学業に専念した分、他の多くの就活生が持っていない、専門知識やスキルが身についていると捉えられるからです。自分の専門分野を活かせる職種に就ければ、存分に能力を発揮できるでしょう。
留年して卒業が遅れた
大学に入学してから何年も留年して、卒業が遅れたパターンも考えられます。この場合は大学入学までに浪人していたパターンと同じく、なぜ時間がかかったのかについて丁寧に説明する必要があります。
一般的に留年には良いイメージがなく、企業の採用担当者にも「真面目に勉強していなかったのではないか」「ろくに授業に出ていなかったのではないか」という目線で見られる可能性が高いです。
そのため、ネガティブな理由をそのまま話してしまうと、即不採用になってしまうこともあり得ます。ネガティブな理由で留年してしまった場合は、その失敗からどういうことを学んだか、またその後どういう風に改善したかを話せると良いでしょう。
大学在学中に休学していた
大学在学中に休学したことによって、卒業が遅れる就活生も少なくありません。一般的に休学は留年とは異なり自ら選択するものなので、何かしらの理由があるパターンがほとんどです。
他のパターンと同様に、休学していた理由はもちろん、休学したことで達成できたことや得られた経験などを説明できる必要があります。
留学やワーキングホリデーを経験していたなど、明確な目的があったり、その後の社会人生活にプラスになる理由で休学していたりするのであれば問題ありません。
万が一、体調不良や怪我などで休学した場合は、現在は問題ないことを伝えましょう。もし、現在でも体調不良が続いている場合は、嘘を付かずに伝えることが大切です。
28歳で新卒の場合は年齢で不利になるケースがあることは覚悟しておく
前述のように28歳でも、現在大学に在学していている場合は新卒として扱われます。ただし企業はより若い人材、もしくは即戦力になる人材を求める傾向があることは知っておくべきです。
若い人材であればその企業の望む人材となるよういくらでも教育でき、さらに定年まで長く働いてくれる可能性もあります。
また、すでに即戦力としてビジネスマナーやその業界で必要とされるスキルを身につけていれば教育に時間やお金などのコストがかからず、企業は魅力を感じるはずです。
28歳新卒はいずれの条件にも当てはまらないため、それ以外の面で勝負する必要があると覚悟しておきましょう。
28歳で新卒の人がやっておきたい3つのこと
一般的な新卒よりも年齢を重ねた28歳が就活を勝ち抜くためには、他の就活生と差がつく取り組みが欠かせません。特に以下の3つを実践しましょう。
- 就活までに時間がかかった理由を説明できるようにしておく
- 一般の新卒にはない経験やスキルを棚卸しておく
- 自己分析や業界研究など就活の基本を徹底しておく
就活までに時間がかかった理由を説明できるようにしておく
浪人や留年などの事実を伝えるのはもちろん、その状況に至った理由や、実際に取り組んだことについて詳細に説明できるようにしておきましょう。
28歳という年齢で新卒になった理由を、採用担当者も納得できる形で説明できれば、年齢が大きなマイナス要素になるのを避けられます。
採用担当者は、浪人や留年の背景に本人の怠惰があるのではないかと懸念している可能性があります。目標や目的を持って新卒までの期間を過ごしていたとわかれば、ある程度不安材料が取り除かれるはずです。
一般の新卒にはない経験やスキルを棚卸しておく
22〜23歳の新卒にはない経験やスキルを棚卸して、企業の採用担当者に自分を採用するメリットを理解してもらいましょう。
28歳で就活をする人は、一般的な新卒よりも5〜6歳長く人生を歩み、紆余曲折を経て就活をしているケースが多いはずです。これまでの人生や学生生活を丁寧に振り返れば、何かしらライバルたちにはできない経験をしている人が多いでしょう。
それらの経験や身につけたスキルを、今後の社会人生活で活かせるというアピールができれば、年齢のデメリットをある程度払拭できる可能性が高まります。
ただし、中には「どう振り返っても自分には特別な経験はない」と思ってしまう人もいるかもしれません。そのような場合は前述のように、就活に至るまでに時間がかかってしまった理由をしっかりと考えておきましょう。
自己分析や業界研究など就活の基本を徹底しておく
年齢のデメリットを意識するなら、自己分析や業界研究など、就活の基本と言える部分を徹底的にこなしておきましょう。真剣に就活に取り組む姿勢をアピールできるのはもちろん、ただ年齢を重ねているわけではなく、年齢相応の社会的な意識が身についていると印象づけられます。
反対に、自分よりも5〜6歳若い新卒と同じ学生気分で過ごしていると思われては差が付かないばかりか、年齢を重ねている分大きなマイナス要素になってしまう可能性があります。
周りの就活生よりも厳しい目でチェックされていると考えて、できることには全力で取り組みましょう。
28歳で新卒の人が企業を選ぶ際のポイント
年齢的な面でハンデを抱えやすい28歳新卒の企業探しには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。「いくら応募しても面接に辿りつかない」「就活期間の序盤で持ち駒がなくなってしまった」ということがないよう、特に以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- 応募先の選択肢を絞り込み過ぎない
- 「未経験OK」の求人を優先的に探す
- 自分の専門分野や経験が活かせる求人を見極める
応募先の選択肢を絞り込み過ぎない
就活開始初期の段階から、応募先の選択肢を絞り込み過ぎないようにしましょう。選択肢が多いほど自分に合った企業や選考に通過できる企業に出会える可能性が高まります。
すでに1〜2社で内定が出ている状況下ならその限りではありませんが、基本的にはある程度幅広く企業探しをすることを意識してみましょう。
「未経験OK」の求人を優先的に探す
「未経験OK」と明言している求人なら、同年齢の転職組との社会経験の差が和らぐ可能性があります。28歳新卒は、同世代の転職組や第二新卒と比較されてしまうケースが多く、社会経験がないことで、評価が下がりやすいです。
前述のように、企業は若い人材や即戦力を求める傾向にあります。「できる限り長くうちで働いてもらいたい」「教育ばかりにコストをかけられない」と考えるのは、利益を上げ続ける必要がある企業側としては自然なことです。
特に同じ年齢であれば、その業界をすでに経験している転職組に勝てる見込みは薄いでしょう。それならば、最初から業界経験者の応募が少ない求人に狙いを定めた方が勝率が上がる可能性があります。
自身のスキルや能力に自信がない人は、未経験者を募集している企業に応募すると良いでしょう。
自分の専門分野や経験が活かせる求人を見極める
専門分野や自分ならではの経験が活かせる求人を探すのも、企業探しの方法の一つです。企業によっては年齢の若さにこだわるよりも、その分野の知見が深い人材に即戦力として働いてほしいと思う場合もあるからです。
そのためには、やはり自分の専門分野はもちろん、その中でも自分が特に得意とすることや企業の業績向上に役立つスキルを詳細に把握しておかなければなりません。自己分析の段階で学生時代全般を振り返り、アピールできるポイントを複数ピックアップしておきましょう。
28歳で新卒の人におすすめの仕事の探し方
28歳で新卒の人が仕事を探す際、一般の就活生と同様に合同説明会などに出席していても、自分に有利な求人に出会える機会は限られてしまう可能性が高いです。
そこで、以下の4つの探し方を検討してみると良いでしょう。
- 大学のキャリアセンターに届く非公開求人を探す
- ハローワークで幅広く探す
- 就活サイトでキーワード検索する
- 就職エージェントでプロのアドバイスを受ける
大学のキャリアセンターに届く非公開求人を探す
大学のキャリアセンターに届いてる、非公開求人を紹介してもらいましょう。キャリアセンターには、その大学に設置された学部や専攻の学生にふさわしい、専門分野が求められる求人が届いていることが多いです。
その大学の学生なら活躍してくれる可能性が高いと判断し、企業がわざわざ送ってきているものなので、採用にも積極的なはずです。
また非公開求人から得られる情報は、合同説明会などに参加するだけでは得られる情報ではないため、競争倍率が下がりやすいメリットもあります。
日頃からキャリアセンターに通って情報を仕入れるなどの地道な活動が必要にはなりますが、自分が望む条件の企業が見つかれば、かかる労力以上の成果が得られるでしょう。
キャリアセンターは求人探しだけでなく、その大学の実情に沿ったアドバイスや、自分と似たような状況で就活をした先輩方の経験など、就活に役立つ情報が手に入る貴重な場所です。選考書類作成や面接の練習など、求人探し以外にも活用できるので、ぜひ一度足を運んでみましょう。
ハローワークで幅広く探す
新卒の就活で利用するイメージを持たない人もいるかもしれませんが、ハローワークで幅広く求人を探してみるのも有効な手段です。
ハローワークは公共職業安定所とも言い、仕事を探している全ての人が使える場所です。新卒に絞った求人ではなくても、年齢やその他の条件をクリアしていれば問題なく応募できます。
また、大学のキャリアセンターと同様に、選考書類の作成や面接対策などのサポートもしてもらえます。面接の練習は友人や大学のキャリアセンターのスタッフとも行えますが、普段あまり学生と接していない社会人と話をするのも、本番を想定した良い練習になるでしょう。
就活サイトでキーワード検索する
自分が希望する業界や仕事に求める条件が定まってきた人は、就活サイトのキーワード検索で求人を探すのもおすすめです。キーワード検索なら自分の望む条件を満たす求人を簡単に絞り込めます。
WEB上で選考書類の提出や面接の予約などもできるので、求人探しだけでなく就活全体の効率が高まるはずです。
ただし、大学のキャリアセンターやハローワークのように担当者が対面で相談に乗ってくるわけではありません。基本的には自力で就活を進めなければならないということは覚えておきましょう。
就職エージェントでプロのアドバイスを受ける
就活エージェントを活用することで、就活に精通した担当者からプロ目線のアドバイスを受けられます。単に就活の悩み相談に乗ってくれるだけでなく、自分の適正に合いそうな求人を提案してもらえる場合もあります。
就活生1人ひとりに担当者がついて継続的にサポートしてくれるため、悩みの尽きない就活の期間を乗り切るにあたっての良きパートナーになってくれるはずです。
書類作成や面接対策まで一人ひとり対応してくれるなど、サポートが充実しているのも特徴と言えます。
ポイントを押さえれば28歳で新卒の人の就活も怖くない!
28歳という年齢での就活に不安もあるかもしれませんが、本記事で紹介したポイントを押さえておけば、不安なく進められます。
28歳の新卒が就活を進める際のポイントは以下の通りです。
- 就活までに時間がかかった理由を説明できるようにしておく
- 一般の新卒にはない経験やスキルを棚卸しておく
- 自己分析や業界研究など就活の基本を徹底しておく
ポイントを押さえて、できる限り効率的に就活を進めましょう。
なお、28歳の新卒の人が内定獲得を目指すなら、「P-CHAN就活エージェント」の利用がおすすめです。新卒の就活に特化した就活エージェントで、適性に合った求人を紹介してくれます。
28歳での就活に不安を感じる人は、ぜひ一度相談してみましょう。