就活はなにするべき?やり方がわからない人向けの始め方ややることリスト

目次

「就活に向けて動き出さなければ」と考えている学生は多いでしょう。

就活はその後の人生を左右する大事なイベントであり、早めの準備と対策が大切です。しかしいざ準備をはじめようと思っても、何から取り組めば良いか分からないものです。

そこでこの記事では、就活においてやるべきことを学年・時期ごとに解説します。

※本記事で記載している就職活動の日程等は、2022年度の情報です。2023年度以降は、経団連の方針等によって変更になる可能性もあります。

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就活はなにするべき?始め方ややることリスト

ひと括りに「就活」と言っても、内定獲得までに必要なアクションはさまざまです。そこでここでは、就活における主要な活動をまとめました。

取り組み時期

やること

大学2年生

  • 自己分析
  • 業界研究

大学3年生

  • OB・OG訪問
  • インターンシップへの参加
  • 筆記試験対策
  • 求人サイトへの登録

大学3年生の3月以降

  • 企業説明会への参加
  • 企業への応募

大学4年生の6月以降

  • グループディスカッション対策
  • 面接対策

このように、大学2〜3年生の時期から就活を見据えた事前準備が必要です。大学4年生の時期に慌てないように、計画的に就活を進めましょう。

大学2年生でやること

就活はできることから準備を進めておくことが大切です。時間に余裕がある大学2年生のうちに、自己分析と業界研究は終わらせておくと良いでしょう。

自己分析とは、自分の強みや魅力を洗い出していく作業です。自己分析には、一つのキーワードから想像できるワードを紐付けていくマインドマップや、過去の出来事から気持ちの浮き沈みを分析するモチベーショングラフなどさまざまな方法があります。自分に合った方法を模索して試していきましょう。

業界研究は、採用サイトや就活サイトから情報を集める作業です。業界の全体像が掴めていれば仕事をイメージしやすくなり、面接で話す内容も説得力の高いものとなります。

どちらも3年生になってから始めても問題ありませんが、早めに準備しておけば就活が始まったタイミングでスタートダッシュを切れるでしょう。

大学3年生でやること

大学3年生の2月までに、選考に進むための下準備をしておきましょう。

現場の話を聞けるOB・OG訪問や、企業の実務に携われるインターンシップへ積極的に参加しましょう。どちらも任意ですが、参加することで有益な情報を手に入れられます。

また筆記試験は勉強時間が必要となるので、大学3年生になったタイミングで進めましょう。企業によって出題傾向は異なりますが、一般企業であればSPI3や玉手箱を実施することがほとんどです。対策本を購入し、具体的なスケジュールを立てて計画的に学習を進めることが大切です。

同時に求人サイトへの登録も進めておきましょう。事前に登録しておけば、早めに企業の求人情報を手に入れられ、ライバルと差をつけられます。各サービスの特徴やメリットをチェックして、自分にとって使いやすい求人サイトを探しましょう。

大学3年生の3月以降でやること

大学3年生の3月以降は、就活生を対象にした説明会が頻繁に開催されるので、積極的に参加しましょう。

説明会ではホームページや求人情報では得られない、企業の詳細な情報が手に入ります。すでに志望業界・企業が決まっている人でも、参加すれば新たな気づきが得られ、就活の選択肢を増やせる可能性があるでしょう。

人事担当者と直接話ができるチャンスもあるので、自身のキャリアを考える意味でも参加するのがおすすめです。

情報が十分に集まれば、企業のエントリー開始時期を確認して応募しましょう。一度や二度の応募で内定をもらえることは稀なため、一旦はできるだけ多く応募するのが理想的です。

書類審査や筆記、面接で落とされても、落ち込む必要はありません。場数を踏むことで選考に対する自信と力がついていきます。

大学3年生の6月以降でやること

大学3年生の6月以降は、エントリーした企業から面接の連絡が入るタイミングです。主に面接対策に力を入れましょう。

就活生の場合、主に次の形式で面接が実施されます。

  • 個別面接:学生と面接官マンツーマン、または学生1人と面接官複数人で実施する面接
  • 集団面接:複数の学生に対して面接官1人、または複数人で実施する面接
  • グループディスカッション:就活生を5〜8人程度を1グループとして集め、特定のテーマに沿って議論する選考

企業によって形式は多種多様です。どのような面接が実施されるのかを採用サイト等でしっかりと確認して対策しましょう。

面接対策では、第三者の意見やアドバイスが参考になります。親しい友人や家族に面接のシミュレーションを依頼し、本番のような空気感で練習に臨みましょう。

もし一人で面接練習をするなら鏡の前で練習を行い、その様子を録画して分析すると良いでしょう。自分の話し方や癖を客観的に把握し、具体的な改善ポイントが見つかります。

また就活エージェントに依頼して、面接対策を行うこともおすすめです。自身のスタイルに合った面接対策を進めましょう。

就活前に知っておきたい新卒採用のスケジュール

多くの日本企業では、経団連が取り決めたスケジュールに沿って採用日程が組まれます。つまり各社一斉に選考がスタートするため、就活解禁後は学生にとっては急に慌ただしくなるでしょう。

そのため、学生は採用活動が本格化する前の準備が欠かせません。内定獲得までの流れを理解し、早めの備えを心がけましょう。

なお外資系企業やスタートアップ企業では、経団連のスケジュールよりも早く採用活動が始まる場合もあります。経団連に所属していない企業を志望する場合は、個別に採用スケジュールを確認しましょう。

経団連に所属している日系企業の場合、新卒採用のスケジュールは以下のようになります。ここでは、大学で4年制学部を卒業する場合のスケジュールを紹介します。

広報活動の開始:大学3年生の3月1日以降

大学3年生(卒業・修了年度に入る直前)の3月1日から、企業説明会がスタートします。3月初旬から合同説明会が各地で開催され、その後に企業ごとの個別説明会が開かれます。

個別説明会では、限られた期間内でさまざま企業を訪問しなければなりません。複数の企業が同じ日に説明会を開くケースもあるため、優先順位をつけて足を運ぶ必要があります。

そのため大学3年生の3月までに、志望する業界や職種を絞っておきましょう。

採用選考の開始:大学4年生の6月1日以降

採用選考は、大学4年生(卒業・修了年度)の6月1日に解禁されます。6月1日以降は各社の採用が同時並行で進んでいくため、連日のように各社に出向いて採用試験を受けることになります。

就活においてもっとも忙しい時期であり、個別の企業ごとに対策を練る時間はなかなか捻出できません。そのため大学4年生の6月までに、採用選考を突破するための戦略を考えておきましょう。

内定解禁:大学4年生の10月1日以降

正式な採用内定を得られる日が、大学4年生(卒業・修了年度)の10月1日です。内定式が開催され、このタイミングで同期入社となる学生たちと初対面となります。

なお、実際は10月1日を迎える前に「内々定」が出されるのが一般的です。内々定は労働契約が成立していない、いわば口約束の内定状態です。ただし一般的に、内々定が出れば内定はほぼ確約されていると言われています。

内定の受諾によって、入社に向けた手続きが始まります。企業との間でやり取りが増えるほか、社会人生活をスタートさせるための準備を行う期間です。

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大学2年生は就活のためになにをする?

学校生活にも慣れてくる大学2年生の時期は、多くの学生にとって将来を考え始めるタイミングです。今後の進路について時間をかけて考えつつ、就活の下準備に取り掛かりましょう。

大学2年生は、就活のために以下のことをしておきましょう。

  • ガクチカ探し
  • 単位取得
  • 資格取得
  • 自己分析
  • 業界研究
  • 就活の軸の決定

ガクチカ探し

就活のための準備として、学生生活を送りながらガクチカを探しましょう。ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略称で、面接で必ずと言っても良いほど質問される項目です。

部活動・サークルやゼミ、ボランティア、アルバイトなど、学生時代に経験した活動で自分が最も力を入れたことを面接で伝えられるように今から準備しておきましょう。

ガクチカは、ただ「頑張った」だけでは面接のエピソードとしては弱いです。課題にどのように立ち向かったのか、具体的な成果は何だったのか等を伝えることで説得力の増すアピールとなります。学生生活にまつわる経験の中から、自分が特に力を入れたことにフォーカスして、早めに取り組んでおきましょう。

大学3年生になってからガクチカを考える人もいますが、2年生のうちに考えておくことが理想です。就活が忙しくなると学生生活に十分な時間が取れなくなり、エピソードを捻出するのが難しくなってしまいます。

時間のあるタイミングでじっくりとガクチカを考えることで、エピソードに厚みが増し、面接の中で説得力の高いアピールができるようになるでしょう。

単位取得

大学4年生の時期に取得単位数が不足していると、就活に専念できません。そのため大学2年生のうちから、前倒しでなるべく多くの単位を取得しましょう。

大学2〜3年生の間にできる限りの単位を取得しておくと、余裕を持って就活に取り組めます。また単位数が多ければ、勉学に励んでいるという点で企業からの評価もプラスに働きます。

当然ですが、大学4年生の時期に卒業見込み単位数に達していない場合、就活はできません。卒業を前提として内定が発行されるため、大学を確実に卒業できる状態にしておく必要があります。

資格取得

大学の授業を受けながら、資格取得を目指してみても良いでしょう。資格を持っていれば、同じ能力を持つライバルとの選考で有利に働きます。ガクチカと同様に、本格的に就活が始まると勉強する時間が取りづらくなるので、早めに取得を目指しておくのがおすすめです。

応募する企業の業務に直接関係する資格であれば、面接において大きなアピールになります。企業が求める人物像とも照らし合わせて、必要な資格を取れるように準備しておくと良いでしょう。

なお志望企業が定まっていない人も、次のような資格を取得すれば選考で有利に働くことがあります。

  • TOEIC(スコア700〜800以上)
  • 日商簿記検定
  • ITパスポート
  • MOS
  • ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP)

いずれもあらゆる業界・職種でアピールできる資格です。どのような資格を取れば良いかわからない人は、上記の資格取得を目指してみましょう。

また、取得した資格を自身のキャリアでどのように活かしていくのかを伝えられると、面接での印象がさらに良くなります。取得までのプロセスはガクチカとして扱うことも可能なので、エピソードと紐付けて資格をアピールしましょう。

就活でおすすめの資格に興味がある方は、「就活におすすめの資格は?就活に有利で役立つ資格を業界別に解説」も読んでみてください。

自己分析

大学2年生の間に自己分析をして、自分が大切にしている価値観や職業への適性を把握しましょう。

自己分析と言っても決して難しく考える必要はなく、これまでの人生でやりがいを感じたこと、嬉しさを感じたことを思い返します。そこから、将来やりたいことや自身の性格について考えてみましょう。

他にも、アルバイトやボランティアの経験を通じて、将来の職業が見つかるかもしれません。学生時代にさまざまな経験をしながら、仕事について考えてみましょう。

業界研究

志望企業を決めるにあたって、世の中の仕事を幅広く知る必要があります。そこで大学2年生のうちに、さまざまな業界に関する知見を深めましょう。業界研究によって、今まで知らなかった職業や企業が見つかるはずです。

具体的な手段として、業界地図や就活情報サイトを読んだり、身の回りの企業について調べたりする方法があります。他にも、学校の卒業生やサークルの先輩の進路を調べる方法も有効です。

就活の軸の決定

就活を始めるにあたって、就活の軸をしっかりと決めておきましょう。

就活の軸とは、仕事で重視する譲れない条件や大切にしている価値観のことです。就活の軸がしっかりと定まっていれば、自分に合った求人へ応募できるようになり、ミスマッチのない就職が目指せます。

自己分析や業界研究で得られた情報を元に、自分が希望する条件に優先順位をつけて考えてみましょう。どのような職場で働きたいのか、どのような経営方針に共感できるのかといった部分に考えを巡らせていくと、自分の仕事に対する価値観が可視化できます。

スムーズに話を進めるために、就活の軸を定めた上で就活を始めるようにしましょう。

大学3年生は就活のためになにをする?

大学3年生の時期から、就活を見据えた活動が本格化します。就活でスタートダッシュを決められるように、入念な準備をしましょう。

大学3年生は、就活のために以下のことをしておきましょう。

  • OB・OG訪問
  • インターンシップへの参加
  • 筆記試験(適性検査)対策
  • リクルートスーツの準備
  • メールアドレスの用意
  • 求人サイトへの登録
  • 早期選考をする業界のスケジュール把握

OB・OG訪問

OB・OG訪問を実施し、社会人の先輩から職場における体験談を聞きましょう。企業の雰囲気や業界に関する情報だけでなく、採用試験の対策について教えてもらえる場合もあり、大きなメリットがあります。

OB・OGを探す方法は、学部やサークル経由で先輩を紹介してもらうほか、大学の就職キャリア支援センターで斡旋しているケースもあります。

インターンシップへの参加

インターンシップへの参加も、企業の雰囲気や働き方を知る上で重要です。インターンシップの有無は、選考には直接影響しません。しかし実際に企業で業務を体験することで、仕事に対する理解が深まります。

インターンシップは数日で終わるものから、半年程度の長期に及ぶものまでさまざまです。学業との兼ね合いを考えつつ、参加を検討しましょう。インターンシップの募集は大学のキャリアセンターで行っているほか、新卒求人サイトからも応募できます。

就活生がインターンシップに参加できる時期は、サマーインターン(夏季)とウィンターインターン(冬季)の2種類です。

サマーインターン

サマーインターンは、6月からエントリー募集が開始される夏のインターンシップです。夏季休暇中の開催ということもあり、まだ就職への意識が高まっていない学生が対象です。そのため企業バリューの認知拡大という目的が大きく、説明会的な要素を持ちます。

実務に触れてもらう目的で開催されることは稀ですが、ベンチャー企業ではサマーインターンの参加が本選考への応募条件となることもあります。

ウィンターインターン

ウィンターインターンは、11月ごろにエントリー募集が開始される冬のインターンシップです。

その企業への入社を目指している、もしくはすでに業界・職種を絞れている学生を対象としています。実施期間は1週間〜2週間程度と短めですが、ウィンターインターンでは実践的な業務に触れる機会が多い点が特徴です。

優秀な人材を確保したいという企業側の開催目的もあり、本選考へ進むためにウィンターインターンの参加が必要不可欠なケースも多くあります。

筆記試験(適性検査)対策

大学3年生のうちに、筆記試験(適性検査)の対策を行いましょう。就活では、SPIと呼ばれる共通の適性検査の他、企業によっては独自の筆記試験が課される場合があります。筆記試験の成績次第で、本選考に進めるか否かが決まります。

筆記試験は基礎的な内容であることが多いですが、本番直前での対策だと間に合わない可能性もあるでしょう。大学3年生のうちに準備しておくことが大切です。

筆記試験対策にあたっては、模擬問題の反復練習が効果的です。問題集やテキストが多数販売されているため、これらの書籍を活用して練習を重ねましょう。

リクルートスーツの準備

就活が始まる前に、リクルートスーツなど社会人として必要な道具を用意しなければなりません。選考が本格化する時期は連日のようにスーツを着なければならないため、予備のスーツも必要です。

その他にも、就活においては以下のアイテムも不可欠です。

  • かばん
  • 革靴
  • 腕時計
  • 手帳
  • 名刺入れ

就活では、身なりが採用担当者からの印象を左右する可能性もあるため、ビジネスシーンにふさわしいフォーマルな物を選びましょう。いずれも社会人になった後も活用できるアイテムであるため、就活の機会に購入しておいて損はありません。

メールアドレスの用意

求人サイトへの登録や企業とのやり取りのために、メールアドレスは欠かせません。そこでプライベート用とは別に、就活用のメールアドレスを用意しましょう。

就活では、学生であっても社会人としての振る舞いが求められます。メールアドレスも同様に、ビジネスシーンにふさわしいフォーマルなものを利用しましょう。

求人サイトへの登録

大学3年生の時期になると、多くの新卒向け求人サイトが公開されます。ほとんどの求人サイトは無料で利用できるので、サイトが公開されたらまずは会員登録を行いましょう。求人サイトへの登録によって、企業の採用情報を効率良く閲覧できます。

また採用情報の他にも、自己分析や筆記試験の対策ができるサイトもあるため、就活生にとって登録は不可欠です。選考直前でも登録はできますが、早めに登録しておくことで多くの情報を入手し、企業を比較・吟味できます。

数ある求人サイトの中でも、「P-CHAN就活エージェント」にはES添削や面接練習に関するサービスもあります。書類選考の通過に自信がない方や面接対策をしてほしい就活生の方は、ぜひこの機会に登録しておきましょう。

早期選考をする業界のスケジュール把握

本格的に就活が始まるのは大学3年生の3月ごろですが、業界・企業形態によっては、前倒しして選考を始めるところもあります。

以下のような業界では、選考のスタートが早めなので注意が必要です。

  • 外資系(IT・金融・メーカー・コンサルなど)
  • 総合商社
  • 広告・テレビ業界
  • 日系金融業界
  • ベンチャー企業・スタートアップ企業
  • 監査法人・税理士法人など

以上の業界・企業への就職を視野に入れている人は、一般的な就活スケジュールだけでなく、各企業の採用ページをチェックして、日程を把握しておきましょう。

早期選考を実施する企業の場合、たとえ自己分析や業界研究が不十分でも、先にエントリーしておくことが大切です。説明会や面接に参加することで、業界について理解を深められ就活の軸が明確になっていきます。

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大学3年生の3月以降は就活のためになにをする?

大学3年生の3月1日より、いよいよ企業説明会やエントリー受付が開始されます。多くの企業において一斉に説明会や選考のスケジュールが発表されるため、目まぐるしい日々が始まることになります。

重要な情報を見逃さぬよう、気になる企業の動向はこまめにチェックしましょう。

大学3年生の3月以降は、就活のために以下のことをしておきましょう。

  • 企業説明会への参加
  • 志望企業へのエントリー
  • エントリーシート(履歴書)の作成
  • 面接練習
  • 志望企業への応募

企業説明会への参加

合同説明会や各社の個別説明会が開催されるため、積極的に参加しましょう。説明会は、採用担当者からホームページからはわからない企業情報を得られるチャンスです。また、採用スケジュールや選考の進め方に関する最新情報も入手できます。

特に合同説明会は、これまで興味のなかった企業に出会う機会でもあります。さまざまな企業の説明を聞いて、 どの企業に応募するか確定させましょう。

志望企業へのエントリー

エントリーとは、企業に対して志望する意志を示すことを指します。具体的には、企業のHPや求人サイト経由で行います。

エントリーすると、選考スケジュールなどの採用情報を受け取れます。エントリーできる数に制限はないため、気になる企業へは積極的にエントリーして、情報を入手しましょう。

なお、エントリーだけでは正式な応募にはなりません。エントリー後、企業が指定する履歴書やエントリーシートの提出が必要となります。

エントリーシート(履歴書)の作成

企業への応募にあたって、エントリーシートを記入する必要があります。

エントリーシートに記載すべき内容は企業によってさまざまです。例えば「学生時代に頑張ったこと」「リーダーシップを発揮した経験」などがあります。

事前に学生時代の活動や志望動機を書き出し、あなたのアピールポイントをまとめておきましょう。さらに、学校の先輩や進路相談の担当者からエントリーシートの添削を受けると、より完成度の高いものに仕上がります。

面接練習

選考を突破する上で、面接の練習は欠かせません。面接ではエントリーシートの内容をもとに、志望動機や学校での活動をスラスラと話せるようにする必要があります。

具体的な対策として、事前に学校の先輩や進路相談の担当者から模擬面接をしてもらいましょう。他にも、企業が提供する面接トレーニングのサービスを活用する方法もあります。

志望企業への応募

エントリーシートの提出や適性検査を経て、志望企業への応募を行います。書類審査や適性検査を通過すると、採用担当者から本選考のスケジュールが届きます。

なお一部の企業では、応募後に「リクルーター」と呼ばれる社員から連絡が届く可能性もあります。この場合、喫茶店などでリクルーターとの談話の場が設けられます。

リクルーター面談の目的は、企業によってさまざまです。選考を兼ねたものから、企業に対する理解を深めてもらうものまで幅広い目的があり、一概には定義できません。いずれにしろマイナスな印象を与えないように、質問事項などを事前に考えて臨む必要があります。

大学4年生の6月以降は就活のためになにをする?

大学4年生の6月からは、企業の選考が本格的にスタートします。選考は面接やグループディスカッションが中心であり、事前に準備しておかなければ高い評価を得ることは難しいでしょう。

大学の先輩やキャリア支援センターの協力を得て、さまざまなパターンを想定して練習を重ねましょう。

大学4年生の6月以降は、就活のために以下のことをしておきましょう。

  • グループディスカッション対策
  • 志望企業ごとの綿密な面接対策

グループディスカッション対策

グループディスカッションとは、ひとつのテーマに沿って初対面の学生同士で議論をすすめる選考方式です。議論の中での立ち回りや役割が審査の対象です。司会進行やタイムキーパーなどさまざまな役割があるため、事前に慣れておく必要があります。

具体的な対策としては、ゼミやサークルの同級生などと協力し、何度もグループディスカッションのシミュレーションをするのが良いでしょう。

志望企業ごとの綿密な面接対策

就活において、メインとなる選考フローが面接です。一般的な企業では、1〜3次面接と3回ほどのステップを要します。

面接ではエントリーシートの内容をベースとして、志望動機や学生時代の経験について聞かれることが多いです。さまざまな角度からの質問が予想されるため、過去にどのような質問がされたか、口コミサイトやOB・OG訪問等で確認しておくべきです。

また、緊張した状態でもスムーズにわかりやすい受け答えをしなければなりません。そのため、大学の先輩や就職キャリアセンターの担当者の協力を得て、何度も面接の練習をしましょう。

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就活を終えた大学4年生は10月以降になにをする?

最終面接に合格すると、企業の採用担当者から内々定の通知が届きます。この内々定の獲得をもって、一連の就活が完了します。

そして大学4年生の10月以降は、いよいよ入社に向けた準備です。同期入社となる学生との顔合わせもあり、社会人デビューが近づきます。

就活を終えた大学4年生は10月以降は、以下のことが求められます。

  • 内定式への参加
  • 入社のための書類提出

内定式への参加

多くの日系企業では、10月1日に内定式が開催されます。この内定式を経て、正式な内定通知が発行されるのが一般的です。

内定式では、将来同期となる学生が初めて顔を合わせることになります。遠方の学生も本社に行くケースが多いので、10月1日前後はスケジュールを空けておきましょう。

入社のための書類提出

内定式の後から、入社のための手続きが始まります。複数の書類を提出する必要があるため、採用担当者の指示に従い準備を進めましょう。

一般的に、以下の書類の提出が求められます。

  • 入社誓約書
  • 卒業見込み証明書
  • 身元保証書
  • マイナンバー

また企業によっては、課題やレポートが課される場合もあります。提出物が多いため、提出期限に遅れることがないように早めの準備が必要です。

時期に関係なく就活のためにやっておきたいこと

時期に関係なく就活のためにやっておきたいこと

時期に関係なく就活のためにやっておきたいことは、以下の通りです。

  • 就活費用を貯めておく
  • 基本的なビジネスマナーを習得する
  • 他の就活生や先輩に話を聞いてみる
  • 大学のキャリアセンターに相談する
  • 就活エージェントに相談する

就活費用を貯めておく

就活が本格的に始まる前に必要な費用をしっかり貯めておきましょう。

就活では交通費や被服費、遠方の場合は宿泊費などさまざまな費用が発生します。お金が足りないことで、第一志望の企業の面接に行けないという問題が生じる可能性もゼロではありません。

電車に乗り遅れてタクシーを利用した、ホテルの割引キャンペーンが終了しており宿泊費が思ったよりも高かったなど、出費に関するトラブルも起こるかもしれません。そのため、どのような場面でお金がかかりそうかをシミュレーションして、おおよその出費目安をつけておくことが大切です。

アルバイトをする時間がなくお金を捻出できない人は、節約を意識してみましょう。例えば就活の対策本や問題集などは誰かに借りることも可能です。また交通費が支給される説明会やオンライン対応している企業の説明会に参加すると、出費を安く抑えられます。

長期化することも視野に入れて、就活費用は早めに準備しておきましょう。

基本的なビジネスマナーを習得する

就活では、基本的なビジネスマナーを習得することも大切です。どれだけ優秀なスキルや経験を持っていても、面接の中でビジネスマナーができていないと、落とされる可能性もあります。

就活生が注意しておきたいのは、次のようなビジネスマナーです。

  • 丁寧な言葉遣いと挨拶
  • 心配りと気遣い
  • 清潔感のある身だしなみ
  • 明るい表情と話し方
  • 10分前に受付を完了させる時間管理
  • 入退室のマナー

時間に間に合わないなど、何かアクシデントが発生したときには、すぐに謝罪の連絡を入れましょう。面接日当日は、常にビジネスマナーを意識して立ち回ることが大切です。

ビジネスマナーは、書籍やセミナー等で学べます。そのほかアルバイトやインターンシップで実務に携わることで、自然と身につけることが可能です。自分に最適な方法でビジネスマナーを身につけていきましょう。

なおオンライン面接でも油断せずにビジネスマナーを意識することが重要です。オンラインの場合は入退室がありませんが、カメラを明るくしたり、音量を適切にしたりと事前にしっかりと設定しておく姿勢がビジネスマナーに繋がります。

新卒が気をつけるべき面接マナーに興味がある方は、「新卒の面接マナーを紹介!対面面接の受付・入室・退室などシーンごとに解説」も読んでみてください。

他の就活生や先輩に話を聞いてみる

就活するときは、同じ経験をしている就活生や経験談を持った先輩に話を聞いておきましょう。実際の話を聞くことで、就活に向けてどのような準備と心構えが必要なのか理解が深まり、自身の活動に役立てられます。

また、先輩にエントリーシートや履歴書を見てもらっても良いでしょう。魅力のある自己PRができているか、結論から書かれていて読みやすいかといった部分を添削をしてもらうのがポイントです。第三者に添削してもらうことで、自身が気づけなかった改善点を発見できることがあります。

さらに誰かと就活の話を共有することは、精神的な負担とストレスを解消できるメリットもあります。就活は不安や悩みがつきものですが、一人で抱え込まずに、身近な人に話を聞いてもらうようにしましょう。

大学のキャリアセンターに相談する

大学のキャリアセンター(就職課)は、就活生にとって強い味方となってくれます。

キャリアセンターとは、就活に関するサポートを実施する大学の専門部署のことで、学生なら誰でも利用が可能です。キャリアカウンセラーの資格を有する職員が在籍しており、学生の就職に関するさまざまな支援を行っています。

相談することで、キャリアセンター預かりの求人の紹介が受けられるだけでなく、履歴書・エントリーシートの添削や、面接対策まで実施してくれるのが強みです。また大学が主催するセミナーや説明会の案内も随時情報を発信しているので、学生は気軽に参加できます。

就活エージェントに相談する

就活をスムーズに進めるためには、就活エージェントに相談するのがおすすめです。

就活エージェントとは、業界に精通したキャリアコンサルタントが在籍する就職支援サービスの一つで、キャリアセンターと合わせて多くの学生が利用しています。

企業を探す上で欠かせない自己分析・業界研究のサポートを実施してくれるので、自分の希望に沿った求人を紹介してくれる点が強みです。また就活エージェントでは、企業ごとに応募書類の添削から面接対策まで実践的なサポートが充実しています。

何から始めれば良いのかわからない人でも、相談することで悩みが解消されることもあるでしょう。ほとんどのサービスが無料で利用できるので、不安を感じている人は就活エージェントの活用がおすすめです。

おすすめの就活エージェントに興味がある方は、「【2024年最新】新卒におすすめの就活エージェント15選!使うべき理由や選び方も解説」も読んでみてください。

就活でするべきことを把握し準備を進めよう

今回紹介したように、多くの日経企業では、経団連の取り決めに沿って採用スケジュールを組みます。各社の選考が横並びで一斉にスタートし、学生にとって慌ただしい時期が続きます。それに備えて、採用スケジュールを見越した事前の準備が欠かせません。

P-CHAN就活エージェントでは、求人情報の閲覧に加え、面接練習やES添削も受けられるので、登録して就活をスムーズに進めましょう。

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この記事の監修者

P−CHAN就活エージェント

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創業60年。一貫して人材サービスに携わり、累計2万社を超える企業の採用を支援。
東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県を中心にサービスを展開。
数多ある企業の中から、平均年収・研修制度・福利厚生、働きやすさなど、様々な審査をクリアした厳選した求人のみを取り扱う。

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