転職すると年収は下がる?下がる場合の許容範囲の考え方や後悔しないためのコツを解説
本ページは広告が含まれており、本サイトは広告収入により運営がされています。
「転職をしたら年収が下がるのではないか」と不安に思っている人も多いでしょう。
結論から言うと、転職で年収が下がるか上がるかは、転職のタイミングや方法、その人を取り巻くシチュエーションなどによって異なります。
本記事では、転職で年収が上がる人と下がる人の違いを解説します。
転職して年収が下がる場合の許容範囲の考え方や、転職時の年収で後悔しないためのコツも紹介しているので、これから転職活動をする人はぜひ参考にしてみてください。
目次
転職で年収が下がるパターン
転職においては、年収が上がる人と下がる人の両方が存在します。転職で年収が下がるのは次のようなパターンです。
- 転職先が未経験・異業種だった
- 大手企業から中小企業へと転職した
- 現職よりも役職が下がった
- 転職時に給与交渉をしなかった
転職先が未経験・異業種だった
未経験・異業種に転職した場合、年収が下がることがあります。ご自身の経験やスキルが活かせない仕事に転職しても、企業からはあまり優遇されないからです。
特に即戦力の人材を望む企業は、経験やスキルが不足する人に対して高い年収を提示してはくれません。
さらに30代以降はマネジメント経験も問われるため、同業種・同職種へ転職しないと年収アップは非常に厳しいと言えるでしょう。
大手企業から中小企業へと転職した
大手企業から中小企業へ転職した場合も年収が下がる可能性があります。大手企業と中小企業とでは、基礎賃金に差が出やすいからです。
もちろん実績やスキルが豊富な、いわゆる転職における市場価値が高い人は、中小企業に転職しても高い年収を提示してもらえるでしょう。
しかし市場価値が低い人は、中小企業に転職した途端、これまでの年収を維持できなくなってしまう可能性があります。
大手企業から中小企業への転職は、年収維持が難しいことを頭に入れておきましょう。
現職よりも役職が下がった
転職で役職が下がると年収がダウンすることがあります。一般的に年収は、役職によって大きく左右されるからです。
特に未経験・異業種へと転職する場合は、現職よりも役職が下がりやすいです。
現職で役職が付いている場合は、転職後にどれくらい待遇が変わるかを確認しておく必要があります。
転職時に給与交渉をしなかった
転職時に適切な年収交渉ができないと、年収が下がるおそれがあります。
中には内定をもらうことに固執するあまり、希望年収を低めに伝えてしまう人もいます。しかしそのまま採用されてしまうと、しばらく年収はそのままです。
後から給与交渉しようにも、ほとんどの場合は内定承諾後は交渉を受け入れてくれません。
面接の段階で、しっかりと希望年収を伝え交渉することが大切です。
おすすめの転職エージェントを見る転職で年収が上がるパターン
転職によって年収が上がる人もいます。以下の条件に当てはまれば、転職で年収アップが見込めます。
- 転職先が同業種・同職種だった
- 転職先の業績が好調だった
- 実力主義やインセンティブなどの給与形態を採用していた
- 転職時に給与交渉をした
転職先が同業種・同職種だった
転職先が同業種・同職種なら年収アップが見込めます。同業種・同職種であれば自身のスキルや経験を活かせる場面も多く、即戦力として活躍できるからです。
たとえ業種が異なっていても、職種が同じであれば経験者として扱われます。応用が利くスキルも多く、前職の経験を活かして仕事ができるでしょう。
頑張り次第では長く勤めている社員よりも評価され、年収が上がることもあります。
転職先の業績が好調だった
転職先の業績が好調であれば年収アップも期待できます。業績が良い企業なら人件費にも高い投資が行えるからです。加えて年収だけでなく賞与も期待できます。
ただし目先の賃金だけで転職先を決めるのは安易な考えです。しっかりと事業や業績の成長性を調べた上で、長くにわたって働ける企業を選びましょう。
実力主義やインセンティブなどの給与形態を採用していた
実力主義やインセンティブをとる企業は、結果さえ出せばすぐに年収がアップします。何よりも結果を重視し、勤務年数によって年収を定めていないからです。
具体的には、給与と実績の連動性が高い評価方式をとる企業を選びましょう。いわゆる「年功序列」の評価方式の場合、結果を出してもすぐには年収がアップしません。
転職先を選ぶ際は、採用している給与形態にも注目しましょう。
転職時に給与交渉をした
面接時、人事と給与交渉ができていれば年収アップが期待できます。
交渉は面接が進んで給与の話が出てきたタイミングがベストです。賞与や諸手当などもこのタイミングであわせて確認しておきましょう。
内定以降は人事が会社に稟議書を提出してしまうので、給与交渉が難しくなります。つまり内定前の給与交渉が必須です。
自分で給与交渉をする自信がない場合は、転職エージェント経由で実施するのもおすすめです。
おすすめの転職エージェントを見る年収が下がってでも転職した方が良いパターン
年収は転職における重要な条件ですが、中には年収が下がってでも転職した方が良いパターンもあります。具体的には以下のようなパターンです。
- 未経験の業界や新しい分野にチャレンジしたい
- 企業の理念に共感している
- 転職先の評価制度が整っている
- 転職先が今後伸びていく業界である
- 今の仕事量を減らしたい
未経験の業界や新しい分野にチャレンジしたい
今後その分野でキャリアを積みたいという気持ちが強いなら、年収が下がってでも転職する価値があります。
新たに転職した企業で実績を積み上げれば、自分の市場価値アップに繋がります。
実績を積んだのち、次はキャリアアップを目的とした転職を目指しても良いでしょう。
チャレンジ精神がある場合は、年収よりも環境面を優先すべきです。
企業の理念に共感している
企業の方向性や理念に共感できるなら、年収が下がっても満足できる可能性があります。愛社精神があればモチベーションの高い状態で仕事に取り組めるからです。
働きやすい環境なら、日々努力をすることでいち早く成果を上げられます。
転職先の評価制度が整っている
評価制度が整っている企業への転職なら、年収が下がっても今後チャンスがあります。定期的に成果をアピールすることで、年収アップが期待できるからです。
具体的には、定期的な昇給や評価面談が行われる会社を選びましょう。選考の段階で評価制度について確認しておけば後悔しません。
転職先が今後伸びていく業界である
今後業績が伸びていく企業なら、一時的に年収が下がってでも転職する価値があります。
成長性がある企業は、自身のスキルが磨かれて今後のキャリアアップも見込めるからです。
企業の成長性は、入念な企業研究によって分析できます。四季報や会社のIR情報を参考にしてみましょう。
今の仕事量を減らしたい
出産や育児などで仕事の割合を減らしたい人は、年収が下がってでも無理なく働ける企業へ転職した方が良いでしょう。
年収が高い企業でも、残業が多かったり時短勤務が難しかったりすると、私生活に支障をきたしてしまうからです。
仕事と私生活のどちらを優先したいのかを考慮し、ワークライフバランスを充実させられる企業を選びましょう。
おすすめの転職エージェントを見る転職で年収が下がる場合の許容範囲の考え方
転職をするにあたり、どうしても年収が下がってしまう場合もあります。転職で年収が下がる場合、下記のような許容範囲を考えることが大切です。
- 今の収入から「100万円減」まで
- 今の収入から「10%減」まで
- 生活レベルが下がらない範囲まで
転職時にどのくらい年収を重視するかによって、許容範囲の考え方は異なります。
考え方①今の収入から「100万円減」まで
転職で年収が数十万円下がることはよくありますが、一つの目安が「100万円減」までです。
en転職が実施したアンケート「年収ダウン転職について」によると、20代の78%が「100万円未満なら年収が下がっても許容できる」と回答しています。
つまり世間一般の感覚でも、ボーダーは「100万円減」までです。
100万円以上年収が減るとなると、仕事のモチベーションが下がるおそれがあります。
考え方②今の収入から「10%減」まで
転職して年収が下がる場合、今の収入の「10%減」までが一つの目安です。
10%以上の年収ダウンは、これまでの生活スタイルが大きく変わってしまうおそれがあります。
例えば月収30万円の場合、10%減は3万円減に相当します。3万円以上減るとなると、家賃や食費などを節約する必要も出てくるでしょう。
どれだけやりがいがある仕事を見つけたとしても、今の生活が苦しくなってしまうなら本末転倒です。
考え方③生活レベルが下がらない範囲まで
転職による年収ダウンは、生活レベルが下がらない範囲までに留めておきましょう。
特にパートナーや子どもがいる場合、ライフプランが転職によって崩れる可能性があります。
年齢を重ねるごとにライフスタイルは徐々に変化します。年収がどれくらい下がるのかを慎重に判断しましょう。
おすすめの転職エージェントを見る転職時の年収で後悔しないためのコツ
転職時に年収で後悔しないために知っておきたいコツをご紹介します。
- 事前に企業情報を収集する
- 成長中の企業へ転職をする
- 自分の市場価値を高める
- 転職前に優先順位を決めておく
- 年収の許容範囲を定めておく
- 転職エージェントを利用する
事前に企業情報を収集する
企業情報をしっかり収集することで転職時の年収ダウンを最小限に抑えられます。
年収を考えるときに調べておきたい項目は次のとおりです。
- 転職先の給与形態
- 企業の業績
- 業界全体の平均年収
など
仮に基本給が高かったとしても、企業の業績が悪いとその後の昇給が望めなかったり、賞与額が少なかったりする可能性もあります。
そもそも年収が上がりにくい業界であるパターンもあるので、業界全体の給与事情も調べておくべきです。
事前にしっかりと情報を収集し、後悔しないようにしましょう。
成長中の企業へ転職をする
成長中の企業へ転職をすれば、将来的に年収アップが狙えます。今は満足いく年収でなくても、企業の成長とともに昇給していく可能性があるからです。
加えて業績が上がれば、賞与という形で社員へと還元される場合もあります。企業の現状だけでなく、将来性を見越して転職先を選びましょう。
自分の市場価値を高める
自分の市場価値を高めると、給与条件の良い企業へ転職できます。
市場価値を高めるには、自身のスキルの棚卸が必須です。すぐに転職する必要がない人は、まずじっくりと自分の市場価値を高めましょう。
ITと営業、営業と英語といった具合に複数のスキルを掛け合わせると、さらに自分の市場価値を高められます。
転職前に優先順位を決めておく
転職前に優先順位を決めておきましょう。
「年収アップ」と「新しいキャリア形成」の両方を同時に達成できる企業はそう多くありません。
新しいキャリア形成にこだわる場合は、年収が下がってしまうことも覚悟しましょう。
優先順位の設定により、年収にこだわる必要が本当にあるのかどうかが見えてきます。
年収の許容範囲を定めておく
転職活動を始める前に、年収の許容範囲を定めておきましょう。「◯万円減までなら許容できる」というラインが定まっていれば、企業選びもスムーズになります。
また希望年収を高く伝えるほど面接官の目も厳しくなるため、年収に見合った経験やスキルをアピールする必要があります。
「とにかく年収を増やしたい」という考えでは、自分に合った企業がなかなか見つかりません。
年収の許容範囲を決めておくことで、転職での後悔が少なくなります。
転職エージェントを利用する
自分で給与交渉が難しい人は、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントは、企業との給与交渉を代行してくれます。自分で給与交渉をする自信がない場合も、転職エージェントに全て任せられます。
転職エージェントは基本的に無料で登録できるので、これから転職活動をする人はうまく活用しましょう。
年収アップに強い転職エージェント
転職で年収アップを目指したいなら、条件の良い求人をたくさん比較することや、プロに給与交渉をサポートしてもらうことが重要です。
ここでは、転職年収アップに強い転職エージェントをご紹介します。
- リクルートエージェント|圧倒的求人数が魅力
- doda|企業とのやり取りが得意
- マイナビエージェント|若年層向け転職エージェント
- type転職エージェント|高い交渉力が強み
- ビズリーチ|好条件の求人が多数
リクルートエージェント|圧倒的求人数が魅力
出典:リクルートエージェント
転職エージェント名 | リクルートエージェント |
---|---|
運営会社 | 株式会社リクルートエージェント |
公開求人数 | 約117,000件 |
非公開求人数 | 約178,000件 |
おすすめポイント |
|
(※2021年8月10日時点)
「リクルートエージェント」は、求人数の多さが魅力の転職エージェントです。エンジニアや営業の求人が得意で、その他の業種・職種も豊富に取り扱っています。
リクルートエージェントは、応募書類の添削や面接対策などのサポート体制も万全です。
初めての転職活動で何から始めれば良いかわからない人でも安心して利用できます。
なお年収アップを目指したい場合は、キャリアアドバイザーが利用者の希望をヒアリングした上で、企業に対して交渉を代行してくれます。
「転職が初めてで自信がないけど、年収は下げたくない」という人におすすめです。
リクルートエージェントはこちらリクルートエージェントの評判について詳しく知りたい方は「リクルートエージェントの評判は悪い?口コミや使うべき人まで詳しく解説」も読んでみてください。
doda (デューダ)|企業とのやり取りが得意
出典:doda
転職エージェント名 | doda (デューダ) |
---|---|
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
公開求人数 | 約89,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
おすすめポイント |
|
(※2021年8月10日時点)
「doda」は、高い知名度を誇る転職エージェントです。初回の面談から利用者のニーズを聞き取り、数多くの求人を紹介してくれます。
さらにdodaは「レジュメビルダー」や「doda年収査定」など転職に役立つコンテンツも満載です。
自分の適正年収や市場価値も調べられるため、年収アップを目指す人におすすめの転職エージェントです。
dodaはこちらdodaの評判について詳しく知りたい方は「dodaエージェントの悪い評判の真相は?利用者の口コミを徹底分析」も読んでみてください。
マイナビエージェント|若年層向け転職エージェント
出典:マイナビエージェント
転職エージェント名 | マイナビエージェント |
---|---|
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 不明 |
非公開求人数 | 不明 |
おすすめポイント |
|
(※2021年8月10日時点)
「マイナビエージェント」は20代から30代の若年層に人気の転職エージェントです。
独自の訪問調査を実施しており、求人では知り得ないリアルな情報を多く保有しています。
さらにキャリアアドバイザーの在籍数も多く、その業界や分野に特化した専門的なサポートやアドバイスを受けられるのが強みです。
また交渉力に定評があり、「希望以上の年収で転職ができた」という利用者の声が多数あります。年収アップを目指したい人は、積極的に給与交渉を依頼しましょう。
マイナビエージェントはこちらマイナビエージェントの評判について詳しく知りたい方は「マイナビエージェントの評判は悪い?ひどい?口コミをもとにメリット・デメリットを徹底分析!」も読んでみてください。
type転職エージェント|高い交渉力が強み
出典:type転職エージェント
転職エージェント名 | type転職エージェント |
---|---|
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
公開求人数 | 約8,000件 |
非公開求人数 | 約12,000件 |
おすすめポイント |
|
(※2021年8月10日時点)
「type転職エージェント」は高い交渉力に定評のある転職エージェントです。長年の運営による実績で、給与・待遇・入社日などに関しても高い交渉力があります。
加えてキャリアカウンセリングでは、本人の強みや希望する条件をしっかりヒアリングしてくれます。
信頼できるキャリアアドバイザーと二人三脚で年収アップを目指しましょう。
type転職エージェントはこちらtype転職エージェントの評判について詳しく知りたい方は「type転職エージェントの評判は?登録するメリットとデメリットを徹底解説!」も読んでみてください。
ビズリーチ|好条件の求人が多数
出典:ビズリーチ
転職エージェント名 | ビズリーチ |
---|---|
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
公開求人数 | 約61,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
おすすめポイント |
|
(※2021年8月10日時点)
「ビズリーチ」は、好条件の求人を豊富に取り扱う転職エージェントです。年収2,000万〜5,000万円の高収入求人も多く、転職によるキャリアアップが目指せます。
ビズリーチが採用しているのは、職務経歴書を元に企業やヘッドハンターからスカウトが届くシステムなので、現職が忙しい人でも効率的に転職活動を進めることが可能です。
また企業からのオファーにより自分の市場ニーズが掴め、自分では気づけないキャリアの可能性を知れます。
ビズリーチはこちらビズリーチの評判について詳しく知りたい方は「ビズリーチの悪い評判は本当?口コミをもとにメリット・デメリットを徹底分析!」も読んでみてください。
年収で後悔しない転職を実現しよう
今回は転職により年収が下がる人の特徴や、年収アップを目指す方法についてご紹介しました。
未経験・異業種に転職したり、大手企業から中小企業に転職したりすると、年収が下がることがあります。
一方で、年収を下げずに転職を成功させるには、いくつかのコツを踏まえておく必要があります。
今回紹介した内容を踏まえ、満足いく形で転職を成功させましょう。
この記事の監修者
木川 雄策
株式会社ピーアール・デイリー 人材紹介事業部 次長
1998年入社、求人広告・人材紹介事業と募集・採用に携わり入社24年目。
累計10,000人以上の採用・転職に貢献。
メンタルヘルス検定合格 認証番号090720001611