新卒エンジニアは使えないと言われる12の理由!スキルアップのためにできることを解説
目次
世間では「新卒エンジニアは使えない」という声もあります。エンジニアは専門知識が必要な仕事であり、新卒で入ったばかりの社員は先輩や上司から仕事ができないと思われることも多いでしょう。
しかしこれから頑張ろうと思っていても、「使えない」と言われてしまうとモチベーションは下がる一方です。また先輩エンジニアの立場からしても、部下をどのように指導すれば良いのかわからないという場合もあるでしょう。
この記事では、新卒エンジニアが使えないと言われる理由を説明していきます。新卒エンジニアがスキルアップのためにできることやおすすめの資格についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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新卒エンジニアが「使えない」と言われる12の理由
新卒エンジニアが使えないと言われてしまうのには、主に次のような理由が考えられます。
- そもそもプログラミングができない
- 専門用語に対する知識が乏しい
- 新技術を積極的に取り入れない
- 要件定義が苦手
- 成果品の精度が低い
- 指示があるまで動けない
- 仕事の進捗管理ができない
- 見積もりが作成できない
- わからないことを聞かない
- 調べればわかるようなことでもすぐに聞く
- 責任感がない
- コミュニケーションがとれない
1.そもそもプログラミングができない
そもそもプログラミングができない場合「使えない」と言われてしまうかもしれません。
システム開発でプログラミング知識は必須です。一定のレベルのプログラミングができないと、多くの場面で苦労してしまいます。
もちろん、入社後にプログラミングに関して豊富な知識・スキルを持っている必要はありません。しかしエンジニアとして働く以上、データベースやサーバーに関する最低限の知識は必要です。
そのため、基礎知識が不十分でプログラミングができないと、使えない新卒という印象を与えてしまう可能性があります。
2.専門用語に対する知識が乏しい
専門用語に対する知識のない新卒は、使えないと言われがちです。特にITに関する用語については、エンジニアとして働くうえで必要不可欠です。例えば新卒エンジニアの場合、次のような専門用語を知っておかなければなりません。
- サーバー
- 仮想化
- IPアドレス
- アルゴリズム
- フレームワーク
- API (Application Programming Interface)
基本的な用語を知らないと「こんなことも知らないのか」と先輩社員や顧客に思われてしまいます。
3.新技術を積極的に取り入れない
新技術を取り入れない新卒エンジニアも、使えないと思われる可能性があります。なぜなら、AIの普及やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進によって、業界では続々と新技術が生まれているからです。
近年であれば、次のような最新の技術が生まれています。
- クラウドコンピューティング
- loT
- ブロックチェーン
- 人工知能(AI)
- サイバーセキュリティ
新技術に関する知識があれば、時代の変化に対して柔軟に対応できるようになります。また、顧客へ効率的な解決策を提案できるでしょう。エンジニアは、新しい技術に触れることに興味を持てる人が向いている仕事だと言えます。
4.要件定義が苦手
新卒エンジニアは、要件定義が苦手だと仕事ができない印象を植え付けてしまいます。要件定義とは、システム開発をするにあたって必要となる機能や要望を整理する作業のことです。
エンジニアは、企業の抱える課題をシステム面から解決するのが仕事です。そのため顧客の要望を叶える要件定義は、非常に大切な業務となります。
とは言え、新卒で要件定義を任せることはほとんどありません。先輩からタスクを割り当ててもらい、簡単な要件から整理して力をつけていくことができるでしょう。
5.成果品の精度が低い
精度の低い成果品を出し続ける新卒エンジニアは、周囲からの評価が下がっていきます。
なぜなら精度の低い成果品は一から作り直しになるケースが多く、時間的・金銭的コストがかかってしまうからです。場合によっては赤字案件となり、企業に不利益を及ぼす可能性もあります。
成果品の精度が低いのは、次のような原因が考えられます。
- 要件定義が曖昧である
- 設計に問題がある
- コードの品質が低い
- スキルが不足している
しかし、初めから精度の高い成果品を納入できる新卒エンジニアは少ないでしょう。精度を高めるために、地道に努力を積み重ねていく必要があります。
6.指示があるまで動けない
使えないエンジニアは、指示があるまで動けないタイプである場合が多いです。どのような業界・企業であっても、自ら考え行動できる人が重宝されます。新卒エンジニアの場合は、自分から積極的にコードを覚えたり要件定義を考えたりする姿勢が重要です。
指示待ちタイプのエンジニアは、顧客の要望したことしか対応ができず、自分から提案をすることができません。結果的に顧客に負担がかかるようになり「使えないエンジニア」という印象を持たれてしまいます。
7.仕事の進捗管理ができない
仕事の進捗管理ができない人は、使えない新卒エンジニアだと言えるでしょう。
なぜならエンジニアはシステム開発に関する仕事だけでなく、プロジェクトの進捗や開発にかかる工数を管理しなければならないからです。一箇所でも滞っていれば、プロジェクト全体の遅延につながってしまいます。
プロジェクトは、多くの社内メンバーを巻き込んで進められていきます。そのため、日ごろからメンバーと情報を共有して、段取りを把握する姿勢が大切です。スケジュールを守れて初めて、使えるエンジニアという印象を持ってもらえます。
8.見積もりが作成できない
工数など見積もりが作成できない新卒エンジニアも、使えない印象を与えてしまいます。システム開発におけるコストを算出できなければ、自社で開発を実行できるかどうかの判断ができません。
新卒エンジニアが見積もりを作成するためには、仕事に対する総合的な理解が必要です。例えば、次のような要件について考えを巡らせなければなりません。
- 必要な機能は何か
- タスクごとにかかる時間やリソースはどれくらいか
- 人件費はどれくらいかかるのか
- 各工程にどれだけの時間がかかるのか
- どのようなツール・ソフトウェアを用いるか
使える新卒エンジニアは各工程を細分化し、プロジェクト全体でかかるコストを算出できます。
9.わからないことを聞かない
わからないことを素直に聞けない人は、使えないエンジニアとなってしまう可能性があります。質問できないまま仕事を進めれば仕事が滞り、かえって周囲に迷惑がかかってしまうからです。
マニュアルがある企業でも、独自のルールがあったりイレギュラー対応を迫られたりすることがあります。入社したばかりであれば、聞かないと仕事が進まないことが多々あるでしょう。
新卒エンジニアは、知ったかぶりをせずに「わからないことがあって当然」と捉えるマインドが必要です。上司や先輩に素直にわからないことを聞くことで、業務がスムーズに運ぶこともあります。
10.調べればわかるようなことでもすぐに聞く
わからないことを質問することは大切ですが、調べればわかることを聞く新卒エンジニアも使えないと思われてしまう恐れがあります。簡単なことをすぐに聞いてしまうと、相手の時間を無駄に奪ってしまうことになりかねません。
やみくもに質問を飛ばすのではなく、まずは自分で次のようなことを考えてみましょう。
- 何をしたいと思っているのか
- どのような問題が起きているのか
- どのように解決を試みたのか
- 試みた結果どうだったのか
わからないなりに、自分でどのように解決を試みたのかを説明することが大切です。自分で考えて工夫したという姿勢があれば、上司や先輩も悪い気はせずに教えてくれるでしょう。
11.責任感がない
責任感のないエンジニアも使えないと言われていまいます。新卒で入社したばかりだからといって、仕事に対して責任がないわけではありません。
「自分の仕事ではない」「入社したばかりでわからない」と言って仕事に消極的な姿勢はNGです。組織やプロジェクトメンバーに悪い影響を及ぼす恐れがあります。
エンジニアは他部門の抱える案件や問題も自分事と捉え、当事者意識を持って仕事に取り組まなければなりません。
12.コミュニケーションが取れない
コミュニケーションが取れないと、使えない人材として扱われてしまいます。
エンジニアと聞けば黙々と一人でプログラミングに専念するイメージを持つかもしれません。しかし、プロジェクトでは情報の共有や進捗状況の確認などがあり、他の人とコミュニケーションを取る場面が多くあります。
また顧客に対してシステムを説明・提案するときも、コミュニケーションが必須です。誰かと言葉を交わすのが苦手なエンジニアは仕事の効率が悪く、チームの雰囲気も悪くしています。
また、エンジニアの仕事内容や向いている人の特徴について詳しく知りたい方は「エンジニアとは?仕事内容や向いている人の特徴・年収・給料などを解説」をぜひ参考にしてください。
「使えない」と言われないために!新卒エンジニアがスキルアップする方法
「使えないエンジニア」と言われないために、新卒はスキルアップに励みましょう。新卒エンジニアは、次のような方法でスキルアップが目指せます。
- まずは自分で調べる
- 困ったときは相談をする
- 個人開発をする
- 社内の研修会・勉強会に参加する
- 資格の勉強をする
- コミュニティサイトを利用する
- プログラミングスクールに通う
- 独学でプログラミングを学ぶ
まずは自分で調べる
わからないことはすぐ先輩へ聞くのではなく、まず自分で調べることが大切です。調べていきながら解決策を見つけることで考える習慣が身につきます。わからないことが出てきたときは、次のような方法で調べるのがおすすめです。
- GoogleやYouTubeによるインターネット検索
- ソフトウェアが公開するドキュメントの検索
- SNSやユーザーグループの活用
- 資料や書籍の閲覧
以上のような方法を使っても分からないときに初めて、先輩に質問をするようにしましょう。その際、不明点をわかりやすく正確に伝えることがポイントです。何がわからないのかが明確になっていれば、教える側の時間を必要以上に奪うこともありません。
困ったときは相談をする
困ったときは、先輩や上司にすぐに相談しましょう。一人でずっと悩んでいると、解決できないまま時間が過ぎてしまい、スキルアップができない状況に陥ってしまうからです。周りに相談することで、問題がすぐに解決することがあります。
ただし相談するときは抽象的にならないように注意が必要です。事前に聞きたいこと、質問をピックアップして相手がアドバイスしやすいように気配りをしましょう。スムーズに悩みや不安を相談することで、自分の求めている答えを得やすくなります。
個人開発をする
自分の興味・関心があるプロジェクトに参加して、個人開発をしてみましょう。実務では得られない実践的な技術やスキルを習得できます。
個人開発をすれば環境構築から手がけることとなるため、多くの問題が発生します。一つずつ解決しながら開発を進めていくことで考える力が備わり、エンジニアとしてスキルアップできるでしょう。
社内の研修会・勉強会に参加する
積極的に社内の研修会・勉強会に参加しましょう。専門知識を深められるだけでなく、技術的なスキルアップの向上も期待できます。エンジニアのエキスパートが講師となっている場合は、幅広い視点を身につけるきっかけともなるでしょう。
ほかにも、研修会・勉強会に参加すれば次のようなスキルアップが目指せます。
- プログラミングスキルの習得
- データ構築スキルの習得
- セキュリティとネットワークの理解
- コミュニケーション能力の習得
- 論理的思考力の習得
社外の研修会・勉強会も効果的ですが、入社間もないうちは社内主催のものがおすすめです。実務につながる内容でカリキュラムが組まれていることが多いので、教わること全てが自身の糧になります。
資格の勉強をする
資格の勉強をすれば、専門知識の取得と技術が向上し、エンジニアとしてさらなるスキルアップが期待できます。また資格を取ることで技術的な部分だけでなく、自信にもつながり仕事のパフォーマンスが上がるでしょう。
新卒エンジニアにおすすめの資格は、次の3つです。
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- Oracle Master
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IPA主催の資格試験で国家資格の一つです。プログラミング言語やデータベース、セキュリティなど情報技術全般から広く出題されます。コンピューターで解答ができるCBT方式を採用しており、合格率の高い試験です。
取得できればITに関する基本的な知識を有している証明となり、実務で応用できます。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験も、IPA主催の資格試験で国家資格の一つです。基本情報技術者試験に合格した人が次に受ける上位資格となっています。
システム設計やプログラム設計、プロジェクト管理などの幅広い分野から出題されるのが特徴です。多肢選択式で難易度が高く、中級者向けの資格だと言えるでしょう。
新卒の段階で取得ができれば、高いスキルを持つ証明となって周囲にできる人材というアピールができます。
Oracle Master(オラクルマスター)
Oracle Masterは、Oracle社のデータベースに関する技能と知識を証明できる資格試験です。難易度が高い順にGold、Silver、Bronzeがあり、新卒であればBronzeを取得するだけでも大きなスキルアップが目指せるでしょう。
高度な知識が求められるため難易度は高めです。しかし合格できれば、データベース管理のプロフェッショナルとして、会社で重宝される可能性が高まります。
コミュニティサイトを利用する
エンジニアが集まるコミュニティサイトの利用は、スキルアップにおすすめです。なぜならエンジニアの仕事について一通り互いに情報交換ができ、コードや技術を学べるからです。
プログラミングはわからないことを解決していくことで力が身についていきます。コミュニティサイトなら、同じように悩みを抱える人と交流をすることで、自身の課題解決に役立つでしょう。
また勉強会やセミナーを開催しているサイトもあります。気になる分野があれば積極的に参加してみると良いでしょう。
プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールに通うことでも、スキルアップが目指せるでしょう。
スクールは何か分からないことがあればすぐに質問できたり、オンラインで学習ができたりするなどのメリットがあります。効率よく学習ができるので、忙しい人でも素早く知識や技術を身につけることが可能です。
料金や学べる言語、通える期間等はスクールによって異なります。自分のスタイルに合わせて最適なスクールを選ぶようにしましょう。
独学でプログラミングを学ぶ
スクールが難しい場合は、独学でプログラミングを学びスキルアップができます。費用面でのコストも抑えることができ、好きなタイミングで学習を進めることが可能です。また、独学用の学習書籍が販売されているので、自分の興味ある分野から勉強を始められます。
独学の場合は、学習計画を立てて、どの分野でどれくらいの時間を割くかなどを考えておきましょう。
【先輩エンジニア向け】新卒が「使えない」と思ったときの対処法
ここでは、先輩エンジニアを対象に、新卒を使えないと思ったときの対処法を紹介していきます。具体的には、次の3つの方法があります。
- メンター面談を設ける
- 積極的にコミュニケーションをとる
- 簡単な業務から任せる
メンター面談を設ける
新卒エンジニアに対しては、メンター面談を設けるようにしましょう。対面で話をすることによって、成長を促す機会を与えられるからです。
悩みについて聞いてみれば、その新卒社員が不安に思っていることなどを聞き取ることができるかもしれません。自分の教育方針に問題があったのか、フィードバックが適切でなかったのかなどの判断ができるようになります。
新卒社員が複数名いる場合は、メンター面談を定期的に開くのが効果的です。
積極的にコミュニケーションを取る
先輩エンジニアは、自分から積極的にコミュニケーションを取りましょう。先輩から話しかけることによって風通しの良い空気を生み出し、コミュニケーションが苦手な新卒社員も相談しやすくなります。
わからないことを気軽に聞ける環境を作ることが、使える新卒エンジニアを育てる秘訣と言えるでしょう。
取り組みやすい仕事からお願いする
取り組みやすい仕事からお願いしましょう。簡単な業務であれば、新卒社員も成功体験が得やすく苦手意識が芽生えにくいです。
例えばテストやバグ修正、ドキュメントの作成などは求められる専門知識も少ないので、経験の浅い人でも取り組めるでしょう。
小さな仕事から実務経験を積ませてあげることで、エンジニアとして必要な技術力を徐々に身につけていけます。
新卒のエンジニアが使えないと言われるのは仕方ない
エンジニアは専門的知識が求められる職種である以上、新卒で入社しても先輩から使えないと言われてしまうこともあるでしょう。使えないと言われてしまう理由は、人それぞれです。
しかしそこで気を落とすのではなく、自分からスキルアップする姿勢を見せることが重要です。わからないことはすぐに相談したり、積極的に研修やセミナーに参加したりすることによって周りの評価も変わってくるでしょう。
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