「人の役に立つ」は就活の軸にできる?面接で回答する際の注意点やポイントを解説

「人の役に立つ」は就活の軸にできる?面接で回答する際の注意点やポイントを解説

就活の軸は人それぞれ異なりますが、「人の役に立つ」を就活の軸として考えている人は多いのではないでしょうか。その中には、「本当に就活の軸が人の役に立つで良いのだろうか」と不安に思う人もいるでしょう。

この記事では、「人の役に立つ」を就活の軸にできるのか、就活の軸にする際の注意点や効果的にアピールするポイントを紹介します。「人の役に立つ」を就活の軸にした場合の自己分析や企業分析の方法についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

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「人の役に立つ」は就活の軸にできる?

「人の役に立つ」は就活の軸にできる?

就活の軸にはさまざまなものがありますが、その中で「人の役に立つ」を就活の軸にすることは問題ありません。立派な考え方であり、社会や企業に貢献したいと考える就活生を採用する企業も多いでしょう。

ただし、「人の役に立つ」だけでは説得力や具体性に欠けてしまうため、就活の軸とする場合には工夫が必要です。就活の軸を聞かれた場合にただ「人の役に立つ仕事がしたい」と回答するだけでは、採用担当者にマイナスのイメージを持たれてしまう可能性があります。

「人の役に立つ」以外の就活の軸に興味がある方は、「就活の軸一覧|面接やES作成で役立つ軸を業界・業種別に紹介」も読んでみてください。

「人の役に立つ」を就活の軸にする際の注意点

「人の役に立つ」を就活の軸にする際の注意点

「人の役に立つ」という就活の軸に問題はありませんが、下記のような点には注意が必要です。

  • 他の就活生と就活の軸が被りやすい
  • 別の業界や企業にも当てはまりやすい
  • 熱意だけではアピールできない

それぞれ詳しく解説します。

他の就活生と就活の軸が被りやすい

1つ目の注意点は、「人の役に立つ」という就活の軸は多くの就活生が考える就活の軸であることです。

採用担当者は、エントリーシートや面接で就活の軸が「人の役に立つ」である就活生を多く見てきています。何度も同じような就活の軸を見ると慣れてきてしまうため、インパクトを与えることが難しいでしょう。採用担当者の印象に残らず、興味を持たれにくいデメリットがあります。

採用担当者に興味を持ってもらうには、ほかの就活生と差別化を図ることが重要です。「人の役に立つ」という就活の軸によっても、なぜ人の役に立ちたいと思ったのかは人それぞれです。差別化を図るために、「人の役に立つ」という就活の軸を深掘りすると良いでしょう。

別の業界や企業にも当てはまりやすい

2つ目の注意点は、「人の役に立つ」という就活の軸は、別の業界や企業にも当てはまるということです。基本的に企業は社会の役に立つ仕事をしているため、どのような業界・企業であっても人の役に立つ仕事に関われます。

ただし「人の役に立つ」という就活の軸はどの企業にも当てはまるため、自分がどのような仕事をしたいかが伝わりにくいです。また、採用担当者側も「自社である必要はないのではないか」と思う恐れがあります。

なぜその企業を選んだのかを論理的に説明するためには、企業分析を行うことが重要です。

熱意だけではアピールできない

3つ目の注意点は、熱意だけではアピールできないということです。「人の役に立ちたい」という熱意を持つことは素晴らしいことですが、その熱意だけで採用してもらうことは難しいでしょう。

面接では、なぜその企業を志望したのか、どのような就活の軸を持っているのかを質問されます。質問された際に人の役に立ちたいという熱意だけでアピールしても、採用担当者からは「論理的に説明する能力がない」と判断されてしまう恐れがあります。

面接は、採用担当者が就活生の志望動機ややりたいことを把握し、自社に適した人材であるかを判断するために行います。そのため、面接の場で論理的に説明できなければ採用にはつながらないでしょう。

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「人の役に立つ」という就活の軸をより効果的にアピールするポイント

「人の役に立つ」という就活の軸をより効果的にアピールするポイント

注意点はあるものの、「人の役に立つ」という考え方は社会人として大切であり、立派な考え方です。考え方そのものは問題ないため、説明の方法を工夫することで効果的にアピールできます。ここでは、「人の役に立つ」という就活の軸を効果的にアピールする方法として、下記2つのポイントを解説します。

  • 具体的なエピソードを加える
  • 企業理念と就活の軸をマッチさせる

具体的なエピソードを加える

「人の役に立つ」という就活の軸は抽象的なため、具体的なエピソードを加えることでより効果的にアピールできます。まず考えるべきことは、なぜ人の役に立ちたいと思ったのかです。人の役に立つ仕事がしたいと考えている人の中には、過去に人の役に立った経験がある人は多いでしょう。

具体的なエピソードを加えることで、なぜその就活の軸にしたのかに説得力を持たせられます。内容を聞いた採用担当者も、回答内容から企業と価値観や方向性が合っているかを判断できるでしょう。

企業理念と就活の軸をマッチさせる

就活の軸は、企業理念などとマッチさせることが重要です。採用担当者が就活の軸を聞く理由として、主に下記2つの理由があります。

  • 自社への志望度を確認するため
  • ミスマッチを防ぐため

就活の軸と企業理念がマッチしていると、自社への志望度が高くミスマッチも起こりにくいと考えられます。そのため、就活の軸と企業理念をマッチさせることで、自分が企業が求めている人材であることをアピールできます。

人の役に立つ方法は1つとは限りません。自分にとって「人の役に立つ方法」とは何かを明確にし、企業理念と一致させることで、自分の価値をアピールできるでしょう。

就活の軸「人の役に立つ」を深堀りする方法

就活の軸「人の役に立つ」を深堀りする方法

就活の軸が「人の役に立つ」だけでは、企業に対して効果的にアピールできません。そのため、就活の軸を深堀することが大切です。より効果的にアピールするためには、下記3つのポイントを意識して深堀りすると良いでしょう。

  • 誰の役に立ちたいか
  • どのような方法で役に立ちたいか
  • 相手にどのような影響を与えたいか

ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

誰の役に立ちたいのかを明確にする

「人の役に立つ」を就活の軸とする場合、まずは誰の役に立ちたいかを考えましょう。社会全体や全ての人の役に立ちたいと考えることも良いですが、ある程度絞り込めるとアピールしやすいです。

例えば、「携帯ショップでアルバイトをしていて、操作で困っている人に操作方法を教えたところ感謝された」というエピソードがあった場合、携帯の操作方法で困っている人の役に立ちたいと考えても良いでしょう。

ただし、「誰」を限定しすぎると企業選びの際に選択肢が狭まってしまいます。そのため、「携帯の操作方法」ではなく「電子機器の操作方法」というように、選択肢を増やすために視野を広く持つことも大切です。

どのような方法で役に立ちたいかを決める

次に、具体的にどのように役に立ちたいかを決めましょう。役に立つためのアプローチは多くあるため、自分がどのようなアプローチで役に立ちたいかを考えます。

例えば、電子機器の操作がわからない人の役に立ちたいと考えた場合、店頭でサポートする方法もあれば誰でも理解しやすい説明書を作成するといった方法もあります。役に立つ方法は必ずしも1つではないため、どのような方法で役に立ちたいかを決めましょう。

相手にどのような影響を与えたいかを決める

最後に、役に立つことで相手にどのような影響を与えたいかを決めましょう。たとえ同じ方法で役に立ったとしても、相手に与える影響はさまざまです。

例えば、「電子機器の操作方法がわかった」という事実でも、問題を解決できて良かったと考える人もいれば自分でも操作方法を理解できたと喜ぶ人もいます。仕事を行う中で相手にどのような影響を与えたいか、どのように変化させたいかを考えることで、自分の目的を整理することができるでしょう。

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「人の役に立つ」を就活の軸にする際の企業分析の方法

「人の役に立つ」を就活の軸にする際の企業分析の方法

企業分析は、就活の軸を中心に考えるとスムーズに進めることができます。「人の役に立つ」を就活の軸にすることを決めた場合は、下記3つのポイントで企業分析を行うと良いでしょう。

  • 業界
  • 職種
  • 企業理念

それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

業界

自己分析から考えると、業界は「誰の役に立ちたいか」で決まります。例えば、勉強で困っている人の役に立ちたいと考えている場合は、教育業界を目指す人が多いでしょう。業界を絞ることで、誰の役に立ちたいかが明確になっていきます。

ただし、絞りすぎると選択肢が狭まってしまうため注意しましょう。

例えば、勉強で困っている人の役に立ちたいと考えている方にとっては、勉強を直接教える教育業界以外にも、効率良く勉強できるテキストを世に広める出版業界、そのテキストを店頭に並べて販売する小売業界といったアプローチもできます。

また、世の中にどのような業界があるか知りたい方は「業界一覧」をご覧ください。

職種

職種は、「どのような方法で役に立ちたいか」で決まります。業界で役に立ちたい人が誰なのかを明確にできるため、次はどのようなアプローチで役に立つかを考えましょう。同じ業界でもさまざまな職種があるため、自分の強みに合わせて職種を選ぶことが重要です。

勉強で困っている人の役に立ちたい場合、直接生徒に勉強を教える「先生・講師」という職種もあれば、読んだ人が理解しやすいテキストを作成する「商品開発」という職種もあります。

自分の強みに合わせて選ぶことでアピールしやすくなるため、自己分析を行って自分にはどのような強みがあるかを把握しておきましょう。

また、世の中にどのような職種があるか知りたい方は「職業一覧」をご覧ください。

企業理念

企業理念は、「相手にどのような影響を与えたいか」と一致します。企業理念とは、会社の根幹となる考え方・価値観のことです。企業が社会に対してどのような役割を果たすのかを明確にしており、どのような影響を与えたいかも企業理念から読み取ることができます。

相手にどのような影響を与えたいかと企業理念が一致していれば、就活の軸を回答する際のアピールポイントになるでしょう。

「人の役に立つ」という就活の軸の例文

「人の役に立つ」という就活の軸の例文

ここでは、「人の役に立つ」を就活の軸にした際の面接での回答方法について、代表して下記3つの業界での例文をご紹介します。

  • ものづくり業界の例文
  • インフラ業界の例文
  • 教育業界の例文

ものづくり業界の例文

ものづくり業界の場合、ものづくりを通して製品を利用する顧客の役に立ちたいという考えがあります。ものづくり業界が社会に及ぼす影響は大きく、さまざまな製品で多くの人の役に立てる業界です。

下記は、ものづくり業界で「人の役に立つ」という就活の軸を説明する際の例文です。

「私の就活の軸は、『農業を支える仕事をする』です。

小学生の頃に参加した農業体験で、農業の大変さを実感しました。農業は私たちの生活に欠かせないものであり、日々私たちが食べている食材を作っている農家さんの助けになりたいと思っています。

農業機械のエキスパートとして、御社は国内でトップシェアを誇っております。私も御社の一員として、農業の効率化や負担軽減に役立つような製品開発に貢献していきたいです。」

インフラ業界の例文

インフラ業界は、日本に住む全ての人に欠かせない社会の基盤であるインフラを提供する業界です。誰もが必要とするインフラ業界は人々の生活と密接につながっているため、より多くの人の役に立つことができるでしょう。

下記は、インフラ業界で「人の役に立つ」という就活の軸を説明する際の例文です。

「私の就活の軸は、『人々の暮らしの役に立つこと』です。学生の時に台風の影響で町が停電になった際、御社にいち早く復旧作業をしていただいたことで、電気を利用できるようになりました。

私たちの生活はインフラによって成り立っていることを実感し、重要性を再認識できました。御社は、業界の中でも特に多くのインフラ設備の開発や設計に携わっています。そのため、御社の一員としてインフラを整備し、町の人々の役に立ちたいと考えています。」

教育業界の例文

教育業界では、受験を控えた学生のほか、資格取得を目指す人々に実際の勉強やその方法を教えます。特に受験などはその人の人生を大きく左右するイベントであり、一人ひとりに与える影響は大きいです。

下記は、教育業界で「人の役に立つ」という就活の軸を説明する際の例文です。

「私の就活の軸は、『塾講師として多くの生徒を志望校に合格させること』です。私は学生時代に家庭教師のアルバイトをしており、教えていた生徒が志望校に合格して喜んでいる姿を見て、もっと多くの生徒を合格に導いてあげたいと感じました。

御社は特に生徒数が多く、難関な大学や高校を目指す生徒も多いです。御社で働くことで、多くの生徒の役に立てると考えております。」

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「人の役に立つ」という就活の軸のNG例文

「人の役に立つ」という就活の軸のNG例文

「人の役に立つ」は、回答次第で良い就活の軸にも悪い就活の軸にもなります。ここでは、面接で回答してもあまりアピールできないNG例文を2つご紹介します。

NG例文①

「私の就活の軸は、「人の役に立つこと」です。

御社は、子育てを支援する事業を展開されています。子育ては大変なため、御社で働くことで多くの人の役に立てると感じました。」

この回答方法では、具体的なエピソードがないためほかの就活生と差別化を図れません。なぜ人の役に立ちたいと思ったのかが説明できないため、採用担当者から「企業選び・企業分析がきちんとできていないのではないか」と疑われてしまう可能性があります。

NG例文②

「私の就活の軸は、『人の役に立つ仕事に携わること』です。

御社は社会の発展に役立つ事業に取り組まれており、人々からも愛されている企業です。御社に入社することで、より多くの人に役立つ仕事ができると考えています。」

この回答方法では、どの企業にも当てはまってしまい「この企業でなければならない」というアピールができません。採用担当者にも「自社である必要はないのではないか」と思われてしまい、ミスマッチによる早期退職のリスクもあるため採用を見送られる可能性もあります。

就活の軸を「人の役に立つ」にするのは問題ない!伝え方には注意しよう

就活の軸を「人の役に立つ」にするのは問題ない!伝え方には注意しよう

就活の軸を「人の役に立つ」にするのは問題ありませんが、そのまま伝えるだけでは不十分であることに注意しましょう。

なぜ人の役に立ちたいのか、その企業を志望する理由をエピソードなどを踏まえて具体的に説明することが重要です。自己分析や企業分析を行い、志望する企業に適した回答を考えましょう。

P-CHAN就活エージェントでは、自己分析や面接対策のサポートを行っています。就活の軸でお困りの方は、一度P-CHAN就活エージェントを利用して就活を行ってみましょう。

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