面接におけるガクチカの話し方のコツは?ケース別の例文も紹介
就活の面接対策をしている学生の中には、ガクチカの話し方について悩んでいる人もいるでしょう。「どのような話し方をすれば面接担当者から評価が得られるのか」「ガクチカは何をどのように話せば良いのか」など、悩みは尽きません。
そこでこの記事では、面接で高評価を得られるガクチカの話し方のコツやガクチカでチェックされるポイントを解説するとともに、ケース別の例文も紹介します。納得のいくガクチカが伝えられるよう、ぜひ参考にしてください。
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目次
面接で高評価を得られるガクチカの話し方のコツ5つ
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面接でガクチカを聞かれた際に、面接担当者から高い評価を得やすい話し方のコツを5つ紹介します。
- 成果だけでなく過程も詳しく話す
- 具体的な数字や結果を用いて説得力を高める
- 行動から学んだことや成長をアピールする
- 丸暗記せず自分の言葉で伝える
- 最後は「経験をどう活かすか」でまとめる
ガクチカがないと悩んでいる人は、「「ガクチカがない」は勘違い!人事の心をつかむポテンシャルの伝え方」も読んでみてください。
成果だけでなく過程も詳しく話す
ガクチカの話し方では、経験によって得られた成果だけではなく、そのプロセスを重点的に話すことが大切です。結果だけでなくその過程も詳しく伝えることで、自分の個性や能力がより伝わりやすくなるためです。
例えば、部活の新入生の定着率を向上したという成果を話す場合、どのような努力をしたかもあわせて伝えましょう。初心者向けの練習メニューを増やしたり、新入生一人ひとりに先輩を担当させて練習や悩み相談に対応させたりした、といった過程も含めて話します。その結果、定着率を30%改善できた、といった成果につなげます。
過程を伝えることで、面接担当者は、就活生がどのような人間性で、自社の求める人物像にマッチするかどうかなど、より的確に判断できるようになります。
その経験で何を考え、どのように行動したのか、どういう学びを得たのかといった内容でまとめると良いでしょう。
具体的な数字や結果を用いて説得力を高める
ガクチカは具体的な数字や結果を用いると、説得力のある内容となり面接担当官にアピールしやすくなります。具体的な数字でガクチカをまとめると、エピソードに具体性が出るうえ、自分の行動がもたらした価値を明確に証明できるためです。
例えばサークルやアルバイトでイベントを開催したエピソードでは、「参加者が増えました」ではなく「参加人数が昨年より10%増加しました」のように具体的な数字を入れましょう。ほかにも、「チームメンバーに事前にアンケートに回答してもらうことで、ミーティングを1時間短縮できました」といった数字を用いた表現が効果的です。
丸暗記せず自分の言葉で伝える
あらかじめまとめたガクチカは、丸暗記してそのまま話すのではなく、自分の言葉で自然な話し方で伝えましょう。丸暗記をすると、平面的な話し方になり表情も固くなる傾向があり、自分の想いを十分に伝えるのが難しくなるためです。
原稿のエピソードの要点と順番を整理し、面接時に忘れないよう構成を頭に入れておきます。そして面接の際には、流れに応じて自分の言葉で話します。担当者の目を見て、感情豊かに話すよう心がけましょう。
行動から学んだことや成長をアピールする
ガクチカは、「〇〇しました」のように行動を羅列するのではなく、以下の内容に重点を置いて、経験から得た教訓やスキルを具体的に伝えることが大切です。
- なぜそのように判断したのか
- 何を学んだか
- これからどう活かすか
特に、困難な状況に陥った際にどのように向き合ったか、失敗から何を得たかを伝えます。トラブル時の対処や失敗から学ぶ姿勢は、実際に働く際にも大切なスキルであるため、面接担当者により良い印象を与えられるでしょう。
最後は「経験をどう活かすか」でまとめる
ガクチカでは、「自分の経験が応募先企業にどのように活かせるか」を最後に伝えましょう。企業側は、過去の具体的なエピソードそのものよりも、そこから何を学び取ったかを知りたいからです。
経験をどう活かすかを伝えると、例えばリーダー経験を活かしてチームをまとめる姿や、課題解決力を業務に応用する姿など、企業が求める人材像との接点を明確に示せます。
面接担当者は、ガクチカで得た経験をもとにあなたが入社後にどのように活躍できるかを具体的にイメージしやすくなり、結果として、採用するメリットを強く印象づけられます。
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面接官がガクチカの内容や話し方で見ているポイント
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面接担当者がガクチカの内容や話し方においてチェックしているポイントとして、次の5点が挙げられます。
- 最後まで諦めずに取り組む力があるか
- 自主的に行動できるか
- 目標達成のために仲間と協力して取り組めるか
- 学生生活で学んだことを自社でどのように活かすのか
- 話しているときの表情がイキイキしているか
最後まで諦めずに取り組む力があるか
面接担当者は、就活生の最後まで諦めない忍耐力の有無について確認したいと考えています。
実際に仕事が始まると、思わぬトラブルに巻き込まれたり、強いプレッシャーがかかったりすることがあります。そういった局面でも、途中で投げ出さずに最後まで責任をもって取り組めるかを見極めたいためです。
ガクチカの中で、困難や課題に直面したときにどのように乗り越えたのか、成功するまでどのような工夫をしたかなどを伝えると、忍耐力があることをアピールできるでしょう。
自主的に行動できるか
面接担当者はガクチカの中で、誰かに指示されるのを待つのではなく、就活生自らが考えて行動する主体性があるかを確認したいと考えています。実際の業務では、上司などから受けた指示を正確にこなすことも大切ですが、自分で創意工夫しながら業務を進めていくスキルも欠かせないためです。
ガクチカで、自分の役割を超えてチームにどのように貢献したか、どのようなリーダーシップを取ってチームを引っ張ったかなどを伝えると効果的です。
目標達成のために仲間と協力して取り組めるか
面接担当者は、就活生に協調性があるかどうかを確認しています。協調性に乏しい人は、入社後にほかの社員とうまく連携を取って業務にあたれないと判断されるためです
入社後はチームの一員として、ほかのメンバーと連携して成果を出せるよう業務に取り組む必要があります。協調性が不足していると、業務が円滑に進まなかったり不利益が生じたりする可能性があるでしょう。
そのためガクチカでは、チームの中でどのような役割を果たしたか、意見が対立した際に、どのように調整したかを具体的に伝えることが大切です。仲間と協力しながら目標を達成する力を示すことで、協調性やチーム力をアピールできます。
学生生活で学んだことを自社でどのように活かすのか
面接担当者は、就活生が持っているスキルやこれまでの経験を、入社後どのように活かすのかを見極めたいと考えています。スキルや経験が自社にとってどのような場面でどう役立つのかを、具体的に把握するためです。
また学生自身が、これまでの経験をもとに適切な自己分析ができているか、経験を仕事にどう活かすかを具体的にイメージできているかもチェックされるでしょう。
話しているときの表情がイキイキしているか
面接担当者は、就活生がガクチカを話している際の表情がイキイキとしているかも確認しています。明るく前向きに伝える姿は、就職後の仕事も楽しく前向きに取り組んでもらえるのではないかとイメージしやすいためです。
入社後は、社内だけでなく取引先や顧客など多くの人と関わることになります。特に営業職や接客業など人と関わることが多い職種の場合、相手に良い印象を与える話し方や表情がより重視されるでしょう。
面接でのガクチカの話し方に役立つフレームワーク
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ガクチカは、PREP法やSTAR法に則った話し方を習得することで面接担当者に内容が伝わりやすくなります。それぞれのフレームワークの特徴やメリット、注意点を確認したうえで取り入れましょう。
PREP法
PREP法は、まず結論を述べ、その理由や具体例を示したうえで再び結論を伝える手法です。限られた時間の中で自分の考えを相手にわかりやすく伝えることで、話の内容が整理され、説得力が高まります。
具体的には、以下の流れで構成します。
- P=Point(結論)
- R=Reason(理由)
- E=Example(事例、具体例)
- P=Point(結論)
PREP法を使うと、話し手・聞き手双方にとって情報を整理しやすくなるメリットがあります。
ただし、慣れないうちは話の構成を組み立てるのに時間がかかることや、長いスピーチには不向きといったデメリットがあることに注意しましょう。
STAR法
STAR法は、話す内容を「状況・目標・行動・結果」の順で伝える手法です。エピソードをわかりやすく論理的に伝えられるため、面接などで自分の経験を説明する際に効果的です。
具体的には、以下の構成でまとめます。
- S=Situation(状況)
- T=Target & Task(目標)
- A=Action(行動)
- R=Result(結果)
STAR法を使うと、エピソードに具体性や客観性を持たせられるため説得力が増します。また、話の構造が明確になることで、論理的思考力があることもアピールできます。
ただし、STAR法は結論が最後にくるため要点が伝わりにくく、状況や目標の説明に時間をかけすぎると、行動や結果を十分に伝えられないことがある点に注意が必要です。
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【ケース別】ガクチカの話し方に活かせる例文
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学生時代のさまざまな経験を活かしたガクチカの話し方に活かせる例文を、5つのケースで紹介します。
- ケース1:学業・ゼミ
- ケース2:アルバイト
- ケース3:部活・サークル
- ケース4:留学
- ケース5:ボランティア
例文を参考にして、面接担当者に響くガクチカを考えましょう。
ガクチカの作り方を詳しく知りたい人は、「ガクチカの作り方4ステップ!採用担当者を惹きつける構成や例文も紹介」も読んでみてください。
ケース1:学業・ゼミ
私は大学で、特にゼミでの研究に全力で取り組んできました。法学部に入学してからは、特にゼミの時間を活用し民法について研究してきました。民法は、日常生活に深く関わる法律であるとともに問題解決力や公正性などを学べるためです。
民法チームで論文を作成しましたが、中には解釈の難しい事案があり、研究が行き詰まることがありました。そこで私は、専門的な内容を一般化するために、日常生活に例えて解釈することを提案しました。
その結果、チーム全員が納得できる論文が完成し、発表まで完遂できました。御社に入社させていただいた際には、法学部のゼミで養った法的分析力と課題解決力を活かし、どのような部署においても論理的な判断で貢献したいと考えております。
ケース2:アルバイト
私が力を入れて取り組んだことは、家庭教師のアルバイトです。私が担当したのは高校1年の生徒で、英語の成績が伸びないことに悩んでいました。
生徒の試験結果や学習の記録などを分析したところ、インプットメインの学習を行っており、アウトプットが不十分であることがわかりました。
そこで私が提案したのは、半年後の模擬試験で20点アップさせることを目標とし、インプットとアウトプットにバランス良く時間を取る学習スケジュールを立てることです。また、1日のまとめとして小テストを行い、知識の定着化を図りました。
その結果、24点アップという目標を上回る点数を獲得でき、生徒の英語に対する苦手意識の克服にもつながりました。
この経験を通して学んだことは、具体的な目標を定めることの大切さです。入社後は今回の学びを十分に活かし、常に明確な目標を掲げ、それをチーム内で共有しながら業務にあたりたいと思います。
アルバイトをガクチカとしてアピールする方法を詳しく知りたい人は、「ガクチカとしてアルバイト経験をアピールする方法とは?例文を交えて解説」も読んでみてください。
ケース3:部活・サークル
私が大学生活の中で最も真剣に取り組んだのは、美術サークルの展覧会の企画運営です。年に一度開催している展覧会の来場者数が年々減少しており、メンバーの創作意欲も低下気味でした。
そこで私は、メンバーの作品のクオリティを維持しつつも、それ以外の魅力や価値を付け足すことで、来場者数を前年の1.5倍にすることを目標に掲げました。具体的には、作品を鑑賞するだけでなく、お客さんの前で実際に絵を描く「ライブペインティング」を行うことで来場者に積極的に参加してもらう方法です。
集客方法も見直し、これまで美術に興味のある人に向けたポスターのみだったものを、広く一般の人にも見てもらえるようSNSを活用して幅広いターゲットに向けて発信しました。
その結果、来場数は前年のおよそ1.7倍にも上り、ライブペインティングも多くの来場者から、「また参加したい」という感想をいただきました。
私が御社に入社した際には、この経験で学んだ状況判断能力や柔軟な対応力を、業務に活かしていきたいと考えています。
ケース4:留学
私が学生生活で最も力を注いだ経験は、カナダへの1年間の留学です。
留学当初は、言語の壁と文化のギャップに直面することが多く、大きなプレッシャーを感じました。特に苦労したのは、クラスでの発言が難しく、現地学生とのディスカッションに全くついていけないことです。
しかし、落ち込むことなく積極的に現地学生に話しかけたり、先生に質問したりするよう心がけた結果、クラス内で自然に会話を交わせるようになりました。また、価値観の多様性を学んだことで、柔軟な思考を受け入れる大切さも理解できました。
御社に入社させていただいた際には、留学で培った積極性と柔軟性を活かし、どのような業務でも主体的に学習し、成果を出せるよう目指していきたいと思います。
ケース5:ボランティア
私が学生時代に最も力を入れて取り組んだことは災害被災地のボランティア活動です。以前、私の住む地域が水害に遭った際に、ボランティアの方々に助けていただいたため、恩返しをしたいという気持ちもあったからです。
実際に被災地を訪れると情報が混乱しており、被災者が何を必要としているか明確でない状況でした。
そこで私が構築したのは、現在配布可能な物資を品目ごとに分類し、数量や不足分などがひと目でわかるような在庫管理の仕組みです。
そのうえで被災者に個別にヒアリングし、必要な物資を適切に配布できるよう調整しました。被災者に配布する際に、「ありがとう」と握手を求められたこともあり、少しでも役に立てたことをうれしく思いました。
私がボランティア活動を通して痛感したことは、情報整理とチームワークの重要性です。今回の経験を活かし、御社に入社した後は、いかなる困難に対しても冷静な判断で対応できるよう、チームで協力して取り組んでいきたいと思います。
面接時のガクチカの話し方でよくある質問
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面接時のガクチカの話し方で、就活生が疑問に感じやすいポイントについて解説します。
面接で話すガクチカはESと同じ内容でも良いですか?
面接で話すガクチカは、ESと同じエピソードでも問題ありません。
ただし、ESは「自分の強みを伝える」ことが目的であるのに対し、ガクチカでは「学生時代に力を入れた経験の具体的な取り組みや成果を伝える」ことが求められます。そのため、話の切り口や重点を少し変えると効果的です。
なお、エピソードが一つだけの場合、面接担当者から内容をさらに深掘りされる可能性があります。スムーズに答えられるよう、あらかじめ細部まで内容をまとめておくのがおすすめです。
ガクチカを話す際は何分が目安ですか?
面接でガクチカを話す時間は、1分程度にまとめるのがおすすめです。1分間で話せる文字数は300文字程度が目安です。時間をかけすぎたり、反対に短すぎたりしないよう、時間と文字数を意識して内容をまとめましょう。
なお、企業によってはガクチカを話す時間について、「30秒で」「3分で」などと指定される場合もあります。そのため複数のパターンに備えて準備しておくと安心です。
ガクチカで嘘をついたらバレますか?
ガクチカで嘘をつくと、面接担当者にバレる可能性があるためやめましょう。面接担当官はこれまで多くの就活生を見てきた経験から、話の矛盾や不自然な説明を敏感に見抜きます。
嘘がバレた場合、不採用になるリスクがあります。内定を受けた後に嘘が発覚した場合、取り消される可能性も否定できません。また、無事に入社できても「企業が求めている人材」と「本当の自分」の間にミスマッチが生じ、仕事を続けられず早期退職になる可能性もあります。
面接で高評価を得られるガクチカの話し方を習得して自分をアピールしよう
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ガクチカは、就活生の論理的思考力の有無や人間性、自社との相性を見るために、企業にとって重要なものです。面接で自分を効果的にアピールするためには、面接担当者から高評価を得られるガクチカの話し方を意識する必要があります。
この記事で紹介した話し方のコツや例文を参考にしながら、自分だけのオリジナルなガクチカを考えてみましょう。
それでもガクチカの作り方や話し方に不安を感じる場合は、ピーチャン就活エージェントに相談するのがおすすめです。経験豊富なキャリアアドバイザーから、ガクチカの作り方や話し方などの就活全般のサポートを全て無料で受けられます。
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