新卒のスカウトとは?メリット・デメリット、スカウト率アップのポイントを解説!

新卒のスカウトとは?メリット・デメリット、スカウト率アップのポイントを解説!

目次

今、就活の新しい形として注目されているのが、企業から就活生にアプローチをかける新卒スカウトです。今までの就活とは打って変わり、新卒をスカウトする企業が増えてきています。

しかし、これから就活をする人の中には、スカウトされるために何をすればいいのか分からないという人も多いでしょう。

この記事では、新卒のスカウトがどういったものか解説した上で、利用するメリットやデメリット、スカウト率をアップさせるためのポイントを紹介しています。新卒でスカウト採用に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

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新卒のスカウトとは?

新卒のスカウトとは?

新卒のスカウトとは、企業が学生をスカウトして採用を決める方法です。スカウトといっても街中で直接声をかけるのではなく、専用サイトに登録している学生に企業がスカウトをかけます。

新卒スカウトは、「ダイレクトリクルーティング」「オファー型採用」「逆求人」とも呼ばれています。学生側からは企業からのアプローチを待つことから「待ちの採用」もしくは「守りの採用」と言われているのも特徴です。

新卒のスカウトが注目されている理由

新卒のスカウトが注目されている理由

新卒のスカウトが注目されるようになったのはつい最近です。具体的に何年からという明確なタイミングはありませんが、サイト内でやり取りをすることから少なくともスマホの普及以降と考えられるでしょう。

今ではスカウト採用に興味を持つ学生も多く、企業側も積極的にスカウト採用を導入しています。ここでは、新卒のスカウトが注目されている背景を解説します。

感染症の流行で企業と就活生の接点が減ったから

スカウト型採用が特に増えたのが、2020年頃から流行した「コロナ感染症」の時期です。

「人との接触」を減らして流行を抑える風潮があったため、学生は企業との接点を失ってしまいました。採用人数を減らしたり、採用自体を取りやめる企業もある中、注目を集めたのがスカウト型採用です。

人との接触を抑えられるスカウト型求人は、今では新しい就活の形として定番化しつつあります。

少子高齢化によって時代が変わってきているから

少子高齢化による時代の変化もスカウト採用の需要を高めています。少子高齢化が進めば進むほど、働き手となる労働人口が減少し企業の生産性が低下してしまいます。

そういった状況の中、少ない人数で企業の運営を維持するためには優秀な人材が必要です。企業自体もそのことを認知しているため、多くの企業が優秀な人材を求めてスカウトを導入するようになりました。

従業員の数が減っても優秀な人材が増えれば生産性の低下は防げます。そのため、優秀な学生にどんどんスカウトをかける企業が増えているのでしょう。

スカウトの方が効率が良いと考えているから

近年は、スカウトを待った方が効率が良いと考える学生が増加傾向にあります。現在は学生が優位の「売り手市場」が続いているものの、スムーズに内定がもらえるのはごく一部の学生のみです。

何社も説明会に出向き、何枚も履歴書やESを書いて、何度も面接に足を運ぶのを負担に思うのも無理はありません。それならスカウトを待った方が効率が良いと考えるのは妥当でしょう。

採用ルールの廃止で通年採用の期待が高まっているから

就活ルールの廃止を2018年に経団連が発表したことで、新卒のスカウト需要が高まっています。就活ルールの廃止とは「新卒一括採用」に関する内容の見直しです。

新卒一括採用では解禁日などのルールが定められていましたが、今後は解禁日をなくしていこうという動きが見られています。つまり、解禁日がなくなることで就活の時期が早くなるかもしれないということです。もしくは「通年採用」へ移行することも考えられます。

新卒採用の早期化や通年化が当たり前になれば、優秀な学生はすぐに採用が決まってしまうでしょう。これにより、少しでも早く人材を確保するため、将来的にもスカウト採用の需要が高まることが予想されています。

※参考:一般社団法人 日本経済団体連合会「採用選考に関する指針

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新卒がスカウトされるまでの流れ

新卒がスカウトされるまでの流れ

スカウト型サイトによっても異なりますが、大まかな流れは「登録」「企業からのスカウト」「承認or辞退の選択」となります。基本的に学生は「待ち」の姿勢で問題ありません。ここからは新卒がスカウトされるまでの流れを解説します。

①スカウト型サイトに登録する

まずはスカウト型サイトに登録します。名前やメールアドレスだけではなく、自身のプロフィールも入力していきます。企業に提出するESや履歴書に近いイメージです。

入力項目はプロフィール画像、志望する業界や業種、自己PR、これまでの経験などがあり、細かい部分まで念入りに作成する必要があります。

ただし、自分を良く見せようとプロフィールを過度に盛るのは厳禁です。取り繕ったところで面談やインターンで分かってしまうので、評価を後から下げない意味でも正直に入力しましょう。

②企業からスカウトが届く

登録が終わると、企業から「あなたに興味があります」といった内容のスカウトが届くようになります。このときスカウト文を必ず確認することが重要です。

自分のどこに興味をもってくれたのか、どこに魅力を感じてくれたかなど、メッセージは最後まできちんと目を通しましょう。また、スカウトしてくれた企業のメッセージだけではなく、ホームページなどで業績や将来性などもチェックしておくことをおすすめします。

中にはテンプレートのようなスカウト文が届くことがあります。一部ではありますが、学生のことをよく見ずに手当たり次第にスカウトを送っている企業があるのも事実です。

テンプレがNGとは限りませんが、「スカウトしてくれるならどこでもいい」という妥協は好ましくありません。自分が本当に興味がある企業かどうかの見極めはきちんと行いましょう。

③承諾・辞退を検討する

企業のスカウトについて「承諾」「辞退」のいずれかを選択します。スカウトは採用を保証するものではありません。あくまでも企業が興味を持った学生にアプローチしている段階です。

「承諾」を選べば面談日程や場所などの案内が届くため、企業からのメッセージに従う流れとなります。承諾するか迷ったら企業のホームページを参考にしてみましょう。企業理念や事業内容が自分の理想に近いかどうかの判断材料に活用できます。

採用情報ページには、具体的な採用条件や先輩インタビューが記載されていることもあるので、自分が働く姿をイメージしやすいです。このときに「面白そう」と思ったら、直感に従ってみるのも良いかもしれません。

選択肢に入れていなかった企業が自分に合っていたという場合もあるため、じっくり考えて選択しましょう。

新卒がスカウトを利用するメリット

新卒がスカウトを利用するメリット

就活と言えば学生が企業に応募するのが一般的なので、スカウトを使っていいものか悩む就活生は多いかもしれません。しかし、新卒がスカウトを利用するメリットは多数あります。ここでは、新卒でスカウトを利用するメリットを解説します。

自分に合った企業からスカウトが届く

自分が希望する業種や職種からスカウトが届くのが大きなメリットです。採用を保証するものではないものの、企業が興味をもってくれているのは確実なので、次の選考に進みやすくなります。

ポイントは、プロフィールで希望する業種や職種を明確に記入しておくことです。それを見た企業からスカウトが来るため、希望する業界からのスカウト率がアップします。

効率良く就活を進められる

効率よく就活を進められるのも、スカウト採用ならではの利点です。就活にかかる時間や費用を削減できた分、他のことに時間を費やせます。

通常の就活ではESや履歴書を書いたり、説明会に参加したり、面接が数回あればその都度企業に足を運ぶ必要があります。その点、スカウト採用であれば一連の流れで省略できる部分があり、その分スカウトされた企業の研究などに集中して取り組めます。

効率良く就活を進めたいという方には嬉しいポイントでしょう。

幅広い企業に出会える

スカウト採用によって幅広い企業に出会えるのもメリットです。通常の就活であれば学生自らアプローチする形のため、興味のある分野以外に目を向けることはありません。

しかし、スカウト採用の場合はさまざまな分野の企業からスカウトが届きます。そのため、スカウトがきっかけで他の分野に興味が芽生えることもあり、選択肢の幅は大きく広がります。

また、まだ就職したい業種が決まっていないという方も、自分が好きな業種を見つけるきっかけとして利用できるでしょう。

自分の自信につながる

スカウトが大量に来ることで「自分は必要とされている」と自己肯定感が高まります。自己肯定感だけでなく、就活における自分自身への自信にもつながるでしょう。

通常の就活の場合、自分が応募した企業から断られるたびに自信を失い、気力も削がれてしまいます。その点、スカウト採用で自己肯定感が高まれば自信を持って面談に挑めるでしょう。

早めに内定が決まる場合がある

スカウトを実施している企業の中には、スカウトした段階で一次選考の突破など、内定までのプロセスを短くしている企業もあります。そういった企業からのスカウトを受けることで、早めに内定を決めることが可能です。

ただし、実際にどんな特典があるかは、スカウトされる企業次第です。企業によっては、通常通りの採用プロセスになっている可能性もあるため、その点は注意しましょう。

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新卒がスカウトを利用するデメリット

新卒がスカウトを利用するデメリット

スカウト型採用はメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。メリットだけに目を向けず、デメリットも理解した上で戦略を立てて利用しましょう。ここでは、新卒のスカウト採用のデメリットを解説します。

サイトによっては登録している企業が少ない

サイトによっては登録している企業が少なく、想像以上のスカウトが見込めない場合があります。スカウト型採用を導入する企業は確かに増えていますが、検討段階で導入を迷っている企業も少なくありません。

特に知名度が高い大手企業は、就活生の応募が多いため、スカウト型採用に頼ろうという傾向は低めです。そのため、大企業からのスカウトをもらえる可能性はほとんどありません。大企業への就職を検討している人は注意しましょう。

スカウトされても落ちる場合がある

特に注意したいのが、スカウトは採用を保証するものではないという点です。あくまでもスカウトする企業が相手に興味をもっている段階であるため、面談などの試験を受ける必要があります。

もちろん、スカウトされたからと言って面談で優遇されるわけでもないので、落ちてしまう可能性も十分にあり得ます。そのため、スカウトだけに頼るのは非常に危険です。自らも企業に応募するなど、通常の就活を並行して行いましょう。

自分が希望しない業種の企業からもスカウトが来る

自分が希望しない業種からのスカウトも届くため、やりたい業種や職種が決まっている人は煩わしいと感じるかもしれません。

企業が広告目的でサイト登録している場合、自動送信で就活生にスカウトが届くことがあります。これは不特定多数の就活生に届く設定になっているので、興味がない場合はすぐに辞退を選択しましょう。

ただし、捉え方によって別ジャンルに興味を持つチャンスとも言えます。就職したいジャンルが決まっていない人は視野を広げてみても良いかもしれません。

スカウトが少ない場合がある

スカウトをたくさんもらえる就活生がいる一方、想像していたよりスカウトが来ないと感じてしまう就活生もいるかもしれません。

これはプロフィール内容が薄いことが原因の可能性が高いです。プロフィールから就職の熱意が伝わらないと企業もスカウトを送る気持ちがなくなってしまいます。思っていたよりスカウトが来ないと思ったら、プロフィールを見直してみると良いでしょう。

新卒でスカウト率をアップさせるためのプロフィールの書き方

新卒でスカウト率をアップさせるためのプロフィールの書き方

単にスカウトサイトに登録するだけでは、就活のための大きな効果は見込めません。まずはプロフィールを充実させましょう。手間をかけた分、熱意が企業に伝わりスカウト率がアップします。ここではスカウト率がアップしやすいプロフィールの書き方を紹介します。

志望業界を明確にする

まずは志望業界を明確にしておくことが大切です。「医療」「メーカー」「インフラ」など自分が希望する業界を記載しておくと、その業界からのスカウトが届きやすくなります。

志望業界がない場合、興味のある分野を複数登録しておくことで、企業も声をかけやすくなります。そのため、志望したい業種は必ず入力しておきましょう。

自分の能力をアピールする

資格や特技を積極的にアピールするのも、スカウト率アップの秘訣です。例えば「TOEIC800点」であれば、英語スキルを活かせる部署で活躍できます。

企業がそのアピールポイントを見て「英語が話せる人が欲しい」となれば、すぐにスカウトが届くはずです。もちろん、語学に限らずパソコンやコミュニケーションスキルも立派なアピールポイントとなります。資格を持っていれば積極的にプロフィールに記入していきましょう。

過去の経験から自分の価値観を伝える

プロフィール欄では過去の経験から学んだ自分の価値観も記載します。「過去にこんな経験をしたから、今自分はこう思う」そんな人間性が見えてくれば企業側もスカウトを送りやすくなります。

成功体験だけではなく、失敗や挫折で学んだこと、アルバイト経験や学生時代に力を入れたことを盛り込むのも良いでしょう。自分の経験話に共感してくれた企業とは価値観が合いやすい傾向があります。

ログインをこまめに行う

ログインをこまめに行うのもスカウト率アップにつながりやすいです。おすすめは1~2日に1回、最低でも週に1回はログインした方が良いでしょう。

企業は利用者のサイトのログイン状況も確認しています。もしも、最終ログインから日数が空いていれば「就活が終わったのかもしれない」とみなされてしまうかもしれません。

また、サイトによっては最終ログインが新しいほど上位に表示される場合があります。企業の目にも止まりやすくなるためにも、ログインはこまめに行いましょう。

プロフィールに空欄を作らない

プロフィール欄は全体の9割以上埋めましょう。プロフィール欄の充実度が就活への熱意となって企業に伝わるため、スカウト率が上がりやすくなります。サイトの上位に表示される就活生は、プロフィールが充実しているという共通点もあります。

プロフィール欄を埋めていく作業は手間がかかるものの、自分自身の価値観を見直す貴重な機会です。

また、一度作ったプロフィールはそのままにするのではなく、状況や志望する業界が変わる度に更新しましょう。最新の情報にすることで、企業からも声をかけやすくなります。

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新卒でスカウト型サイトを登録する際のポイント

新卒でスカウト型サイトを登録する際のポイント

スカウト型サイトに興味が湧いたらさっそく登録してみましょう。とは言え、やみくもに登録しても良いスカウトがすぐに来るとは限りません。どんな企業からのスカウトを期待しているかなど、自分の希望を洗いだして、自分に合ったサイトに登録するのが大切です。

ここでは、スカウト型サイトを登録する際のポイントを解説します。

登録企業が多いかチェック

まずは登録している企業数をチェックし、他のサイトとも比較してみましょう。登録している企業数が多いと、それだけスカウトされる確率も高くなります。

気に入ったサイトが複数あり、どこに登録するか迷ったら知名度の高い大手企業が運営するサイトを抑えておくと良いでしょう。

サイトの特徴をチェック

自分の希望する業種を扱っているかも大事なポイントです。スカウト型サイトはサイトによって特徴や強みが異なります。もしも営業職に興味があるなら、営業の案件や実績が豊富なサイトに登録するのが良いでしょう。

希望する業種や職種が定まっていないなら、多数の業界をバランスよく扱っているサイトがおすすめです。

使い勝手の良さをチェック

スカウト型サイトはスマホのアプリで使うことが多いため、スマホで使いやすいかをチェックしましょう。アプリが使いにくい、見にくいなどの不便さを感じれば、アプリを開くこと自体が億劫に感じてしまうからです。

スカウトが届いたときに通知がすぐに来るもの、スカウトの内容が確認しやすいなどの使いやすさがポイントです。サッと開ける仕様なら、就活で忙しくても合間に情報を仕入れられます。

新卒スカウト型サイトでスカウトしてくる企業は怪しい?

新卒スカウト型サイトでスカウトしてくる企業は怪しい?

新卒スカウト型サイトでスカウトしてくる企業は、基本的にはしっかりした企業がほとんどです。そのため、スカウトが来るたびに不安になる必要はありません。ただし、一部怪しい企業があるのも事実です。

以下の項目をチェックして、信頼できる企業かどうかを判断しましょう。

  • 自分の情報が記載されているか
  • 探している人が自分にマッチしているか
  • 明らかな定型文でどんな人にでも送っていなさそうか

また、スカウトで不安になった場合、その企業名をネットで調べて、どういった企業かを把握しておくと良いかもしれません。怪しい会社の場合は、口コミや退職後のレビュー評価が低い恐れがあります。そういった点でも企業を見極めることが重要です。

新卒はスカウト型採用も検討してみよう

新卒はスカウト型採用も検討してみよう

就活の形は時代の変化とともに変わりつつあります。これまで通り、自分から企業にアプローチしつつ、スカウト型採用を検討してみるのもおすすめです。

メリットやデメリットを理解した上でスカウト型サイトに登録してみましょう。ただ登録するのではなく、プロフィールを充実させたり、こまめにログインしたり、スカウトの機会を逃さないようにするのが大切です。

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この記事の監修者

P−CHAN就活エージェント

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創業60年。一貫して人材サービスに携わり、累計2万社を超える企業の採用を支援。
東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県を中心にサービスを展開。
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