新卒向けの会社説明会とは?参加するメリットや企業にすべき質問を紹介
目次
就職活動を会社説明会からスタートさせる就活生は多いのではないでしょうか。新卒者向けの会社説明会には、企業が単独で開催するものや、さまざまな業種の企業が一堂に会する大規模な合同説明会などがあり、知見を広げるのにはうってつけの場所です。
しかし、初めて参加するときは会社説明会がどのような流れで進むのか、参加するメリットは具体的に何なのか、わからないことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、会社説明会の目的や参加するメリットについて解説します。説明会の質疑応答で聞いておきたい質問の例も紹介するので、会社説明会をうまく活用して内定獲得につなげたい人はぜひ参考にしてみてください。
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新卒向けの会社説明会とは?
新卒向けの会社説明会とはどのようなものか、目的と種類の側面から解説します。
会社説明会の目的
会社説明会とは、企業が就活生に自社の理念や事業内容などを説明する場です。就活生にとっては社員と直接会って企業を詳しく知る貴重な機会であり、企業にとっても学生に会社を知ってもらい応募人数を増やす絶好の機会です。
一般的な説明会の内容としては、企業や業務についての説明のあと質疑応答があり、就活生が企業担当者に質問できます。企業によっては説明会の参加者限定でそのまま選考に進めることもあるため、志望度が高い企業の説明会は参加した方が良いでしょう。
会社説明会の種類
会社説明会は大きく分けて2種類あります。
- 企業単独の説明会
- 合同説明会
それぞれ解説します。
企業単独の説明会
企業単独の説明会は企業のオフィス内で開催され、事前の申し込みが必要な場合がほとんどです。企業によっては一次選考も兼ねており、説明会に参加しないと選考に進めないこともあります。
また、実際に会社に足を運ぶことで、職場や社員たちの雰囲気を掴むことができます。入社したらどのような環境でどのような人と働くのか、イメージしやすくなるでしょう。
合同説明会
合同説明会は、さまざまな企業が一つの会場で企業ブースを出し、やってきた就活生に対して時間帯を区切りながら説明を行います。主催するのは大学や大手就活サイトなどです。
業界研究が十分でない学生や応募先を絞れていない学生には、興味の幅を広げたり情報収集したりするのに役立ちます。企業側も、最初から興味を持ってくれている学生ばかりではないことを考慮し、わかりやすく説明する工夫をしていることが多いです。
説明会までに新卒が準備すべきこと
説明会当日までにやっておくべき準備を3つ紹介します。
- 服装・持ち物などをチェックする
- 興味のある企業をリサーチする
- オンラインの場合は通信環境を確認する
それぞれ見ていきましょう。
1.服装・持ち物などをチェックする
説明会にふさわしい服装は、基本的にスーツです。服装は自由とされている場合でも、企業担当者によっては「就職活動なのだからスーツが当然」と考える人もいます。
私服を指定された場合は、清潔感のあるオフィスカジュアルを意識してシャツやブラウスなどを選びましょう。派手な服装や髪型は、悪い印象を与えてしまう恐れがあるため避けるのが無難です。
必要な持ち物は主に以下のとおりです。
- A4サイズの書類が入るカバン
- クリアファイル
- 筆記用具
- 腕時計 など
説明会では、A4サイズのパンフレットや資料をもらいます。折り曲げないようにクリアファイルを持参するのがおすすめです。また、説明内容をメモする筆記用具も必須です。
説明会中はスマートフォンなどの電源を切るよう指示されることがあるため、時間を確認する腕時計もあると良いでしょう。そうでない場合も、スマホをちらちら見ている姿は担当者からの印象が悪くなる恐れがあります。
2.興味のある企業をリサーチする
説明会までに、興味のある企業の事業内容や募集の職種など、基本的な企業情報や気になることを調べておきましょう。このような情報をもとに、当日担当者に質問する内容をあらかじめ考えておくのがおすすめです。
また、選考フローもあわせて確認しておきましょう。説明会の場で選考に進むことができたり、説明会の参加者限定で応募を受け付けたりする企業もあるためです。
3.オンラインの場合は通信環境を確認する
オンライン説明会には、リアルタイムで行われるライブ配信型と、事前に説明が録画された録画配信型の2種類があります。基本的なマナーはオフラインの説明会と変わりませんが、特に注意すべきなのは以下の点です。
- Webカメラやマイクが正常に使えるか確認する
- 視聴用のビデオ通話ツールの使い方を確認する
- オンライン説明会中は常に充電しておく
- アカウント名は本名のフルネームに設定する
動作やツールの使い方の確認は、不安であれば友人などに練習相手になってもらいましょう。
ノートPCを電源接続しない状態で使う場合、説明会が想定より長時間になる場合や充電の減りが早い場合に備え、説明会中は常に充電しておくのがおすすめです。アカウント名は、質疑応答で指名される場合に備えてふりがなも記載しておくと親切です。
新卒向け会社説明会の当日の流れ
説明会の大きな流れは一般的に以下のようになっています。
- 説明会参加の申し込みをする
- 当日指定された受付に行く
- 企業の説明を聞く
- 質疑応答
- グループワーク、アンケート記入、選考(企業による)
- 解散
まず、企業のホームページや就活サイトなどを通して説明会に申し込みます。参加にあたってはエントリーシートの提出が求められる企業もあるため、必要な準備も確認しましょう。
合同説明会における各企業の説明時間はおよそ15~30分間です。ブースを見て回るだけでも情報を得られますが、どの企業の説明を聞くかあらかじめ決めておくとスムーズに回れます。
企業説明や質疑応答のあとの流れは企業によってさまざまです。グループディスカッション・アンケート記入・一次選考などが行われる場合があります。
新卒向け会社説明会に参加するメリット
会社説明会に参加するメリットは主に以下の3つです。
- 企業や働いている人の雰囲気がわかる
- 知りたいことを直接質問できる
- 就活仲間ができる
一つずつ解説します。
1.企業や働いている人の雰囲気がわかる
説明会に参加すると、募集要項だけではわからない企業や社員の雰囲気をリアルに感じられます。企業ブースにいる社員と直接やり取りができるため、会社をより身近に感じられるでしょう。
企業内で説明会がある場合は、オフィスや働いている人たちの様子を実際に見られます。自分が想像していた感じの企業か、自分との相性がよさそうか、雰囲気が掴めて自分が働くイメージもわくでしょう。
2.知りたいことを直接質問できる
説明会は、面接以外で企業の担当者に直接質問ができる貴重な機会です。面接ほど緊張感を感じにくいため、ある程度落ち着いて話ができます。不安なことやホームページを見ても分からなかったことは、選考の前に聞いておくと安心です。
ただし、合同説明会は全体参加者が多いため、人気の企業はブース内にたくさん人が集まって質問の順番が巡ってこないこともあります。どうしても知りたいことがあれば、企業の個別説明会やインターンシップに参加した方が良いでしょう。
3.就活仲間ができる
説明会では人脈を広げることもできます。説明会にはさまざまな学校から学生が来るので、学部や大学の垣根を超えて志望する業界・職種が同じ学生と知り合うことができます。
業界や就活の情報を交換したり、悩みやつらいことを共有し励まし合ったりすることで、就活は必ずしも一人で戦うものではないと感じるでしょう。同じ目標に向かって頑張る仲間と知り合えるのは、選考よりも気軽に参加できる説明会ならではです。
新卒が会社説明会で注意すべきこと
説明会に参加する際、注意すべき点を3つ解説します。知らずに参加すると企業担当者や他の参加者の心証を損なう恐れがあるため、確認しておきましょう。
- 基本的なマナーを意識する
- 他の参加者に思いやりの気持ちを持つ
- 説明会で得た情報を選考で活かす
一つずつ解説します。
1.基本的なマナーを意識する
説明会が選考ではないからと言って、節度のない態度や服装はNGです。選考の場と同様、企業から常に見られている意識を持ちましょう。
特に意識すべきマナーは以下のとおりです。
- 受け答えや挨拶ははっきりとした声と笑顔を心がける
- 説明会中はスマホの電源を切る
- 質問する前に名乗る
- 質問に回答してもらったらお礼を述べる
- 遅刻や欠席は企業担当者に連絡する
特に中小企業の場合、担当者の印象に残ると後日選考に呼ばれるケースもあります。そうでなくても、今後の社会人生活では相手を不快にさせない基本的なマナーをおさえておくことが重要です。
関わった人に良い印象を持ってもらうに越したことはないので、今から心がけておきましょう。
2.他の参加者に思いやりの気持ちを持つ
自分が主役の就活ですが、説明会には自分以外の就活生も多く参加するため、思いやりを持つことも必要です。
質疑応答の際は自分が聞きたい質問を自由に行って構いませんが、質問ができなかった他の参加者にとっても参考になるような質問だとなお良いです。
例えば、社員の雰囲気、事業内容の詳細、働く際に必要な心構えなどに関する質問は、自分以外の人も気になる部分でしょう。
逆に「御社に自分の大学出身者がいるか」といった質問は、自分以外の大多数の就活生にとって関係ない内容です。自分のための情報収集をしつつも、自分以外の参加者も貴重な時間を使って説明会に来ていることを忘れないようにしましょう。
3.説明会で得た情報を選考で活かす
説明会前に入念にリサーチしていても、終わったあとは満足して振り返りをしない人がいます。説明会や企業の雰囲気の記憶が鮮明なうちに、以下のような内容を書き出すなどしてアウトプットしておきましょう。
- 企業に感じた魅力
- 企業の雰囲気
- 説明会で出た質問と回答
- 特に印象に残った点 など
このような情報を整理すると志望動機がより具体的になるため、のちに選考に挑む際に役に立ちます。
自己分析や業界研究がまだ十分でない人も「なぜこの企業が良いと感じたのか」「なぜこの業界の企業ブースを重点的に回ったのか」を深掘りして考えてみると良いです。自分のやりたいことや、どのような企業に入社したいのかについて、イメージが掴めるかもしれません。
新卒が会社説明会ですべき質問
説明会で企業担当者にすべき質問を、3種類に分けて紹介します。
- 事業・業務内容についての質問
- 職場環境についての質問
- 会社の制度についての質問
どのような質問をすべきか悩んでいる人は確認してみましょう。
1.事業・業務内容についての質問
事業・業務内容についての質問は、説明会で必ず聞いておきたい質問です。事業内容やその会社で扱っている商品・サービスに関することは現場で働く社員が一番詳しいので、企業のホームページを見るだけでは分からない情報が得られるでしょう。
おすすめの質問例は以下のとおりです。
- 商品・サービスの競合他社との違いは何ですか
- 1日の業務のスケジュールを教えてください
- どのような人材が求められていますか
- 働く際に必要な心構えを教えてください
このような質問をすると、入社後の業務のイメージがより具体的になるでしょう。
2.職場環境についての質問
自分の特性に合った企業か、希望する働き方が実現できる企業かどうかを見分けるためには、職場環境について質問することも重要です。
おすすめの質問例は以下のとおりです。
- 新しいことにチャレンジできる環境でしょうか
- 職場の風通しは良いと感じますか
- 入社前と後で会社へのイメージが変わりましたか
企業・業界によっては「若手の提案が受け入れてもらえなさそう」「職場には常に緊張感がありそう」など、ある程度固まったイメージを持っている人もいるでしょう。しかし職場環境や社風は企業によって異なるため、自分に合っていそうかしっかり見極めましょう。
3.会社の制度についての質問
社会人生活をどれだけ充実させられるかは、福利厚生など会社の制度も大きく関わってきます。うまく活用すればプライベートだけでなく業務のモチベーションも上がるので、気になることは聞いておきましょう。
おすすめの質問例は以下のとおりです。
- 資格取得の支援制度はありますか
- 転勤はどれくらいの頻度ですか
- 出産・育児休暇の取得率はどれくらいですか
ただし、企業のホームページに記載されている内容など、自分で調べればすぐ分かることは聞かないようにしましょう。
新卒向け説明会についてよくある疑問
最後に、説明会に関するよくある疑問3つに回答します。
- 説明会はいつから開催されるのでしょうか?
- 説明会は参加した方が良いのでしょうか?
- 説明会後にお礼のメールはすべきでしょうか?
それぞれ見ていきましょう。
説明会はいつから開催されますか?
説明会は、経団連加盟企業が採用の広報活動を開始する大学3年の3月から開催されることが多いです。選考は6月から始まります。
しかし、外資系企業やベンチャー企業などでは、12~2月にかけて早めに選考を始める傾向にあります。そのような企業では、説明会も前倒しで3月より早く行われるので、説明会の日程は興味がある企業ごとに確認しておきましょう。
就活の開始時期に興味がある方は、「就活はいつから始める?エントリーの時期や大学3年生に必要な準備を解説」も読んでみてください。
説明会は参加した方が良いですか?
説明会は必ず参加しなければならないものではありません。しかし、参加すると自分で情報収集しているだけでは分からない企業の雰囲気や、他の就活生の様子も分かり刺激になるでしょう。
「自己分析や企業研究ができてないのに参加して良いのだろうか」と感じる人もいるかもしれませんが、合同説明会は比較的気軽に参加できる場です。
できる限りの準備をした上で参加するに越したことはありませんが、その場で興味がわいた企業のブースで説明を聞くだけでも参考になります。
質問は必ずしなければならないわけではありませんし、自分に合わないと感じた企業の選考に進む必要はありません。興味のある企業の個別説明会にも足を運んでみましょう。
説明会後にお礼のメールはすべきですか?
お礼のメールをしたかどうかが選考結果に影響することはないので、どちらでも構いません。企業担当者は忙しく、お礼メールが殺到したら全てに目を通せない可能性もあります。
「メールを送らなかったら選考に影響するかもしれない」という気持ちから焦って送ってしまうと、メールのマナーがなっていなかったり、相手に失礼な内容を書いてしまったりして逆に悪い印象を与えてしまいます。
説明会がとても参考になったときなど、純粋に感謝の気持ちを伝えたいのであれば気にせず送って問題ありません。内容次第では担当者に好印象を与える可能性もあります。
新卒の会社説明会は企業について知る絶好の機会
会社説明会は企業の人に直接質問ができ、会社のリアルな雰囲気を知ることができる貴重な機会です。参加は任意ですが、説明会で得た情報は選考に臨む上で役に立ちます。
説明会を有意義なものにするには、事前に企業のリサーチを行う、企業の実情がわかるような質問をするなどの対策が重要です。
参加するだけでも、他の就活生や企業の人とやり取りができて刺激になりますが、必要な準備を整えて臨むと、選考に活かせる情報をよりたくさん集めることができます。興味のある説明会に参加してみましょう。
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