文系大学院は就職に不利?就職への影響と今後の進路について解説

文系大学院は就職に不利?就職への影響と今後の進路について解説

「文系大学院に進学したいけど、就職への影響が不安…」または「文系大学院卒で内定をもらうにはどうしたら良い?」と悩んでいませんか?文系出身の大学院生は就職に不利という噂があるため、大学院に進学すべきか就職すべきか悩む学生も数多くいます。

そこでこの記事では、文系大学院は就職に不利という噂の真相や、不利と言われる理由について解説します。文系大学院進学と就職とで迷っている人や、文系大学院卒業後に就職する予定の人は参考にしてみてください。

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文系大学院生は就職に不利?

文系大学院生は就職に不利?

文系大学院生が就職に不利かどうかは身につけた専門性や企業との相性次第ですが、データだけで見ると、理系大学院生より不利だと思われる傾向があります。

そこでここからは、文系出身の大学院生が理系大学院生より就職に不利であることを裏付けるデータを2つ紹介します。

  • 文系修士修了生の就職率は理系修士修了生より低い
  • 文系博士修了生の就職率は理系博士修了生より低い

文系修士修了生の就職率は理系修士修了生より低い

文系大学院生の就職率は、文部科学省が実施した「令和4年度学校基本調査」によって示されています。

文系修士修了生と理系修士修了生の就職率の違いは、以下の通りです。

学部・学科

就職率

文系学部

人文科学系

(※1)

46.5%

社会科学系

(※2)

59.6%

理系学部

理学部系

(※3)

76.1%

工学部系

(※4)

87.7%

※1 人文科学系:文学科・心理学科・哲学科・歴史学科・地理学科・文化学科など
※2 社会科学系:法学科・政治学科・経済学科・商学科・経営学科・社会学科など
※3 理学部系:数学科・物理学科・化学科・生物学科・地球学科・生物化学科など
※4 工学部系:情報工学・機械工学・電気工学・電気工学・応用科学・建築学など

上記のデータを見ると、文系と理系の修士修了生の就職率には、16.5%〜41.2%もの開きがあります。全体的な傾向として、文系大学院生は理系大学院生よりも就職に不利であることが読み取れます。

文系博士修了生の就職率は理系博士修了生より低い

文系博士修了生の就職率も、同じく「令和4年度学校基本調査」にて確認できます。

文系博士修了生と理系博士修了生の就職率の違いは、以下の通りです。

学部・学科

就職率

文系学部

人文科学系

39.9%

社会科学系

49.5%

理系学部

理学部系

64.3%

工学部系

72.6%

上記のデータを見ると、文系と理系の博士修了生の就職率には、7.8%〜32.9%もの開きがあります。修士修了生よりは文系と理系の就職率の差が縮まっているものの、依然として理系よりも文系の方が不利な傾向があります。

なお文系の中でも、人文科学系の博士に進んだ場合の就職率は39.9%と、就職先が限定されることがわかります。

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文系大学院生が就職において不利だと言われる理由

文系大学院生が就職において不利だと言われる理由

高い専門性を持つはずの文系大学院生が就職で不利だと言われるのには、いくつかの理由が考えられます。そこでここからは、文系大学院生が就職に不利になる理由について、以下の6つにわけて解説していきます。

  • 数が少ない文系大学院生は企業からの理解を得にくいから
  • 年齢バランスから学部生を優先したいと考える企業があるから
  • 理系大学院生より学んだ専門性を実務に生かしにくいから
  • 就業意識が低いとのレッテルを貼られやすいから
  • 学部生より人件費が高いから
  • コミュニケーション能力に不安があるから

企業からの理解を得にくいから

文系大学院生はそもそも絶対数が少なく、企業から十分に認知されているとは言えません。そのため、文系大学院生のキャリアプランや方向性について、企業から理解を得にくいことが就職を不利にしていると考えられます。

大学生と文系大学院生、理系大学院生の学生数は以下の通りです。

区分

文系学部

(人文社会分野)

理系学部

(理工学分野)

大学生(※1)

約120万人

約46万人

大学院生(※2)

修士課程

約2.5万人

約8.3万人

博士課程

約1.0万人

約1.8万人

※1 出典:文部科学省「令和4年度学校基本調査 関係学科別 学生数
※2 出典:文部科学省「令和4年度学校基本調査 専攻分野別 大学院学生数

文系と理系の学生数のバランスを見ると、大学生は文系学部が理系学部の2.6倍ほどの数になっているものの、修士課程に入るとこの関係は逆転します。

理系学部(理工学分野)の方が大学生の人数が少ないにもかかわらず、修士課程への進学者数は文系学部(人文社会分野)の約3.3です。修士課程への進学率だけ見ると、文系は約2%しか進学しないのに対し、理系は約20%と実に10倍もの差があります。

このことからも、文系の大学院に進学する学生は一部に限られ、理解されにくい存在であることがわかります。面接官本人も文系大学院生と接する機会が少ないため、「何を勉強してきたのかよくわからない」といった疑念に繋がることもあるでしょう。

年齢バランスから学部生を優先したいと考える企業があるから

年齢バランスから、大学院生より学部生を優先したいと考える企業もあります。特に新卒一括採用を前提とし、年功序列制度を前提に人材育成を行う企業によく見られる傾向です。

修士課程を修了したときの年齢は20代前半ですが、博士課程を修了すると20代後半に差し掛かります。一方、大学生がそのまま就職した場合、20代中盤〜後半は社会人経験を積んで指導的役割を担うポストに就く頃です。

そのため、大学院生を採用する場合、全く社会人経験のない新卒扱いで採用するか、それともある程度の社会人経験ありとして既卒扱いにするか、企業側にも判断が求められます。

もちろん、多様的な人材を受け入れるダイバーシティの考え方を持つ企業では、大学院出身であること自体が不利になることはありません。しかし、社内の年齢バランスが崩れるのを恐れ、採用に消極的な企業があることは知っておきましょう。

理系大学院生より学んだ専門性を直接実務に活かしにくいから

文系大学院で専門性を高めたとしても、そのまま実務に活きるとは限りません。

例えば、法学部で法律について詳しく学んだとしても、特定の分野の法律に詳しいだけではそれほど実務には役に立ちません。ある分野に特化した研究者を目指すなら別ですが、組織ではより幅広く法律知識を網羅していることが求められます。

一方、理系大学院で深めた専門性は、メーカーの研究・開発部門等でそのまま活かしやすいと言われています。専門性の活かしやすさの点で、文系・理系の評価が変わってくるケースは少なくありません。

大学院で高い専門性を身に付けても、その専門性が実務に直結しなければ評価されにくいことを理解しておきましょう。

就業意識が低いとのレッテルを貼られやすいから

文系の大学院生は「就職できなかったから大学院に行ったのではないか?」「社会に対する適性が低いのではないか?」といったあらぬ疑いをかけられることもあります。

その背景には、前述の通り、絶対数が少ない文系大学院生はキャリアプランを企業に理解されにくいことが考えられます。

当然ながら文系大学院に進学する目的はさまざまであり、確固たる信念を持って文系大学院に進学する学生もいます。しかし、自分の想いや目的を相手に適切に伝えられなければ、就業意識が低いとのレッテルを貼られてしまう可能性も否定できません。

学部生より人件費が高いから

文系大学院生が就職すると、年齢や専門性が高い分、学部生より給料が高くなることが一般的です。

企業から見れば、高い給料(人件費)を支払う分、それに見合った人材を採用したいと考えるのは当然です。すると、必然的に文系大学院生に求める採用基準が高くなり、内定をもらいにくくなると言えます。

文系大学院生が就職する場合、給料が高い分、学部生にはない強みを企業側にアピールできる必要があります。

コミュニケーション能力に不安があるから

コミュニケーション能力に不安があるからというのも、文系大学院生が就職に不利であると考えられる理由の一つです。

具体的には、「特定の分野に関心が高いのは、オタク気質だからではないか」「勉強が好きで人と交わるのは苦手なのではないか」といったあらぬ懸念を企業側に持たれる可能性があります。

もちろんこれには、文系大学院生の全体数が少ないことによる企業側の理解不足も大きく関係しています。

実際のところ、「文系大学院生はコミュニケーション能力が不足している」と断定できる根拠はありません。しかし、そういう目で見られがちであることを知っておけば、対策を立てられます。

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文系大学院生が就職で内定を獲得するために必要なこと

文系大学院生が就職で内定を獲得するために必要なこと

就職に不利との声もある文系大学院生ですが、原因に合わせて対策をすれば、内定率を上げられます。

そこでここからは、文系大学院生が就職で内定を獲得するために必要なことを、以下の2つの場面に分けて解説していきます。

  • これから大学院を目指す学部生の場合
  • これから内定を目指す大学院生の場合

これから大学院を目指す学部生の場合

これから大学院を目指す学部生にとって、将来の就職はまだまだ先のことに思えるかもしれません。しかし、大学院卒業後の内定への道のりは、学部生である現在から始まっています。

特に、修士課程卒業後に就職する場合、卒業までたった2年しかありません。大学院生は想像以上に忙しいため、余裕を持って早めに準備を進めることが、内定を獲得するために大切です。

そこでここからは、大学院を目指す学部生が卒業後内定を獲得するために必要なことを以下の3つにわけて解説していきます。

  • 目的意識を持って大学院時代を過ごす
  • 専門職を目指す場合は専門スキルを磨き上げる
  • 専門知識だけでなく企業にも通用する汎用スキルを磨く

目的意識を持って大学院時代を過ごす

大学院卒業後に就職を成功させるには、何よりも目的意識を持って大学院時代を過ごすことが大切です。

大学院生が就職に不利と言われるのは、主に就業意識が低いと見られがちであることが原因です。「自分は何をして社会に貢献していきたいのか」「自分が企業にアピールできるスキルは何だろう?」と考えながら大学院生を過ごすことで、就職活動をするときにアピールできる項目が増えます。

就職活動に入る前に準備をしっかりしておくことで、格段に就職活動を進めやすくなるでしょう。

専門職を目指す場合は専門スキルを磨き上げる

文系大学院で学ぶ専門科目の中には、その専門がそのまま職業に活かせるものもあります。学んだ専門性を活用できる職業に就くためには、大学院時代に専門性を磨き上げておくことは必須です。

例えば、臨床心理士や公認心理士などの心理職は、受験資格を得るのに大学院の修士課程修了が条件となります。また、裁判官や検察官、弁護士などの法律職は、法科大学院を修了することで司法試験の受験資格が得られます。

大学院修了はなりたい専門職に就くための入口に過ぎません。その後実施される試験に合格するためにも、大学院時代に十分に専門性を高めておく必要があると言えます。

専門知識だけでなく企業にも通用する汎用スキルを磨く

大学院時代に身に付けられるのは、専攻分野で学んだ知識だけではありません。大学院での授業において最も養われるのは、論理的思考力です。

人数が少ない大学院では、教授から問題提起された質問に対し、自分なりの回答をしなければなりません。その際に根拠をもって理路整然と解決策を示すことで、徐々に論理的思考力が身に付き、卒業後の社会人生活でそのスキルが役立ちます。

物事を論理的に捉えて解決策を考える力は、あらゆる企業で求められます。大学院で勉強する過程で幅広く企業で通用するスキルを身に付けておくことは、決して無駄にはなりません。

これから内定を目指す大学院生の場合

就職に不利と言われる文系大学院生も、ここまで紹介した原因に合わせて対策をすれば、就職における内定率を高められます。

そこでここからは、内定を目指す大学院生がこれからやるべきことを以下の4点から紹介していきます。

  • 就職活動は余裕を持って取り組む
  • 論理的思考力や問題解決能力などの汎用スキルをアピールする
  • 自分の専門分野を誰でもわかるように説明する
  • 就職エージェントを活用する

就職活動は余裕を持って取り組む

文系大学院生の就職を成功させるには、余裕をもって就職活動に取り組むことが大切です。その理由は、文系大学院生は予想以上に忙しく、学業と就職活動を並行して行うのは大変だからです。

自身の研究がおろそかになってしまえば、就職活動のアピール内容にも影響します。修士終了後に就職する場合、1年目は学業に専念するとしても、遅くとも2年目に入った時点で速やかに就職活動を始める必要があります。

文系大学院生は絶対数が少ないため、学部生ほど積極的に就職に関する情報を入手する機会はありません。そのため、自ら積極的に情報を集め、行動することが求められます。

論理的思考力や問題解決能力などの汎用スキルをアピールする

論理的思考力や問題解決能力などの汎用スキルをアピールすることも、文系大学院生の就職内定率を高めるために有効な手段です。

自身の専攻がそのまま活きる専門職を目指す人は別として、多くの文系大学院生は、専門性とは直接関係のない企業に就職します。文系大学院生が大学院生活を通じて身に付けた汎用スキル(論理的思考力や問題解決能力など)は、民間企業に就職してからも大いに役立ちます。

自身の専門性を直接活かせない企業への応募を検討している人ほど、専門スキルよりも汎用スキルをどうアピールするか考えることに時間を割きましょう。

自分の専門分野を誰でもわかるように説明する

自分の専門分野を誰でもわかるように説明することも、文系大学院生の就職内定率を高めるために効果的です。なぜなら、学会やゼミなど限られた集団の中で生活していると、自分の専門分野があたかも周知の事実のように錯覚してしまうからです。

上記でも述べた通り、文系大学院生の存在自体が希少価値であり、一般社会に出れば自分の専攻分野について詳しく知っている人はそれほど多くありません。

そのため、面接官から「専攻分野で何を学んだのか?」「その学びが企業でどう活かせるのか?」と聞かれたら、誰でもわかる表現で回答することが大切です。

相手の知識レベルに合わせて表現できれば、それはコミュニケーション能力が高いというアピールにつながります。「文系大学院生はコミュニケーション能力が低い」と疑う面接官の不安を払拭し、内定に近づけるでしょう。

就職エージェントを活用する

就職エージェントを活用するのも、文系大学院生が就職活動を有利に進めるのに役立ちます。

就職エージェントは、人材を求める企業と仕事を探す求職希望者の橋渡しをする役割を担っており、企業側と学生側両方のニーズに精通しています。そのため、就活エージェントなら、自分では探すのが難しい優良企業や文系大学院生を積極採用する企業を紹介してくれることが期待できます。

例えばピーチャン新卒エージェントでは、学生一人ひとりの希望に合った就職相談に応じてくれるほか、ネットだけではわからない非公開求人の紹介も行っています。

「文系大学院生として内定をもらえるか不安…」「自分に合った企業が知りたい」と感じる人は、ぜひ一度登録を検討してみましょう。

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文系大学院生が専門性を直接活かせる就職先の例

文系大学院生が専門性を直接活かせる就職先の例

就職は不利と言われる文系大学院生にも、専門性を直接活かせる就職先は存在します。その一例を紹介します。

専攻分野

専門職

就職先

税法

税理士

  • 税理士法人
  • 会計事務所
  • 会計事務所
  • コンサルティング企業
  • 金融機関

会計学

公認会計士

  • 監査法人
  • 税理士法人
  • 公認会計士事務所
  • コンサルティング企業

心理学

臨床心理士・公認心理士

  • 心療内科
  • 精神神経科
  • 精神保健センター
  • 児童福祉施設
  • 知的障害者施設
  • 小中高(スクールカウンセラー)
  • 家庭裁判所
  • 少年院
  • ハローワーク

法律学

裁判官

  • 地方裁判所
  • 家庭裁判所
  • 簡易裁判所

検察官

  • 最高検察庁
  • 高等検察庁
  • 地方検察庁
  • 区検察庁

弁護士

  • 法律事務所
  • 一般企業
  • 一般企業

 

文系の大学院進学を迷っている方は、自分がどのような専門職でどのような就職先で働きたいのかから逆算して、大学院の専攻分野を決めるようにしましょう。

文系大学生が専門性以外の汎用スキルを活かせる就職先の例

文系大学生が専門性以外の汎用スキルを活かせる就職先の例

大学院生の就職先は、専攻分野が直接活かせる企業・機関だけではありません。大学院生活を通して学んだ汎用スキルを活かせば、自分が活躍できるフィールドをさらに大きく広げられます。

むしろ、学生時代に選んだ専攻分野に固執して自身の可能性を狭めてしまうことは、非常にもったいないことだと言えるでしょう。

以下は、文系大学生が専門性以外の汎用スキルを活かせる就職先の例です。


商社業界

買いたい企業と売りたい企業を結びつける役割を持つ。交渉力やコミュニケーション能力を活かせる。

通販業界

インターネットを通じて自由に買い物ができる空間を提供する。学生時代に培ったデータ分析や調査スキルなどを活かせる。

出版業界

書籍や電子書籍を通じて人々の生活に役に立つ情報を提供する。ニーズを把握する情報収集力や企画力が活かせる。

広告業界

企業が提供する商品・サービスの魅力を消費者に伝える役割を持つ。市場調査やプレゼンなど研究で積み重ねたノウハウを活かせる。

コンサル業界

課題を抱える法人に対して問題解決のアドバイスを提供する役割を持つ。論理的思考力をフルに活かしてクライアントを説得することが求められる。

人材業界

仕事を求める人と働きたい人を結びつける業界。相手のニーズを把握する情報収集力や両者を結びつける交渉力が活かせる。

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文系大学院進学と就職で迷ったらすべきこと

文系大学院進学と就職で迷ったらすべきこと

ここからは、文系大学院と就職で迷ったらすべきことを以下の5つの観点から解説していきます。

  • 文系大学院に進学する目的をはっきりさせる
  • 研究室を見学してみる
  • 身近な先輩に相談してみる
  • 進学費用を準備できるかどうか検討する
  • 院試に落ちた場合も想定して就活を進めておく

文系大学院に進学する目的をはっきりさせる

文系大学院に進学するか、それとも就職するのかは人生に大きな影響を与える決断です。もしどちらにするか迷いがあるのなら、まずは文系大学院に進学する目的をはっきりさせましょう。

文系大学院進学後に就職することまで考慮すると、「興味のある分野を勉強してみたいから」とする目的だけでは弱いです。就職を有利に進めるには、「その分野を学ぶことでどう企業に役立てられるのか?」まで考えてみることが大切です。

もちろん、大学院進学後に就職せず、研究者になる道もあります。ただし、博士課程を修了しても、確実に教員のポストに就ける保証はありません。研究者は狭き門であることを意識したうえで、それでも研究者を目指すべきかを慎重に検討する必要があります。

研究室を見学してみる

大学院で自分がやりたいことを実現できるのかどうかは、実際に研究室を見学してみるとわかります。

イメージとのギャップを埋めるチャンスなので、ぜひ進学を決める前に一度研究室を見学させてもらいましょう。大学院で自分がやりたいことができるかどうかは、教授の方針や研究室の環境にもよります。

実際に研究室を訪れて「もっとこの分野を深く勉強したい」と思えたなら、文系大学院への進学は自分にとって正しかったと思えるでしょう。

身近な先輩に相談してみる

就職と進学のどちらにするか決められないときは、身近な先輩に相談してみるのも一つの方法です。

可能であれば、「文系大学院に進学を検討したものの就職に切り替えた人」、そして「文系大学院に進学して就職した人」の両者から話を聞くと良いでしょう。両方の立場を聞くことで、それぞれの大変さや良かったこと、後悔したことなどが見えてきます。

自分に全てを当てはめることはできないものの、身近な先輩による重要な参考例にできます。

進学費用を準備できるかどうか検討する

文系大学院に進学する前に、その進学費用を用意できるかどうかは重要事項です。

文系大学院生は予想以上に忙しく、アルバイトと学業を両立させるのは大変です。さらに就職活動をしなければならないとなると、時間が不足して思い通りの成果を得られない可能性もあります。

大学院の進学費用は学校によっても異なるものの、国公立の大学院では修士課程終了まで150万円近く、博士課程を修了するまで200万円前後かかります。私立大学の大学院ではさらに費用が高くなります。

奨学金を活用すれば毎月5〜9万円程度の金額を受給できるものの、お金は将来返済しなければなりません。このような背景を理解したうえで、費用が無理なく払えるかどうか検討してみることが大切です。

院試に落ちた場合も想定して就職活動を進めておく

文系大学院への進学を決めても、試験に合格しなければ進学することはできません。文系大学院の試験に落ちた場合のリスクを想定し、就職活動を進めておくと安心です。

就職活動をする中で視野が広がり、大学院よりもチャレンジしてみたい可能性に出会えるかもしれません。逆に、就職活動をすることで大学院進学への思いが強まり、大学院進学への決意を固められる可能性もあります。

大学生への進学準備と就職活動時期は異なる場合が多いため、就職活動を進めておくと、今後の選択肢を増やせます。

文系大学院が就活で不利になるかどうかは自分次第!後悔のない選択を

文系大学院が就活で不利になるかどうかは自分次第!後悔のない選択を

全体的な傾向として文系出身の大学院生は就職で不利になりやすいというデータはあるものの、それは全ての文系大学院生に当てはまるわけではありません。

実際に就職に成功するかどうかは、結局のところ自分次第です。大学院進学後にどれだけ目的意識を持って毎日を過ごせたかによって、今後の就職の成否が決まると言って良いでしょう。

現役の文系大学院生にも、就職活動を有利に進めるためにやれることがたくさんあります。

もし、「どのように就職活動を進めたら良いかわからない」「文系大学院生向けの求人が知りたい」と考えているなら、P-CHAN就活エージェントに一度相談してみましょう。

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この記事の監修者

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創業60年。一貫して人材サービスに携わり、累計2万社を超える企業の採用を支援。
東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県を中心にサービスを展開。
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