大学4年からの就活スタートは遅い?4年から始める人がやるべきことや挽回のポイントを紹介

周囲が本格的に就活に取り組み始める中、何から手をつけていいか分からず、行動できないまま大学4年生を迎えてしまったという人もいるのではないでしょうか。「もう遅い?」「まだ間に合う?」と不安になっている人もいるはずです。

この記事では、大学4年から就活を始める人向けに、一般的な就活スケジュールやこれからすべきこと、就活で注意したいポイントなどを紹介します。

「何も準備をしていないまま大学4年を迎えてしまい不安だ」「大学4年に突入しそうだがこれから就活を頑張って挽回したい」と考えている人はぜひ参考にしてみてください。

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大学4年からの就活スタートは遅い?まだ就活を始めていない人の割合は?

大学4年からの就活スタートは遅い?まだ就活を始めていない人の割合は?

大学4年からの就活スタートは、就職活動を進めるのに遅れてしまっている部類に入ると言えます。

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期調査結果報告書」によると、大学4年の4月時点で、すでに98.2%の人が業界や企業に関する分析を開始しています。大学4年になった時点で何もしていない人は2%弱と、かなりの少数派です。

なお、企業説明会やセミナー等への参加といった就職活動は、就活情報が解禁される大学3年の3月がピークと言われています。大学4年になってから初めて企業説明会やセミナー等へ参加するという人は、就活生全体から見ると出遅れていると言わざるを得ないでしょう。

大学4年から就活を始めても間に合う理由

大学4年になってから就活を始める人は少数派ですが、遅れて就活を始めても内定を獲得することは十分可能です。

ここでは大学4年から就活を始めても間に合う理由を4つ挙げ、それぞれについて詳しく解説していきます。

  • 多くの企業は6月から選考を開始するから
  • 夏以降も採用活動を継続する企業があるから
  • 就活支援サービスがあるから

多くの企業は6月から選考を開始するから

大学4年の4月から動き出すのは遅いように感じますが、多くの企業で実際に採用選考が始まるのは6月からです。

そのため、大学4年になりたての4月なら、採用選考まではまだ2か月の猶予があることになります。「出遅れた」と感じている人でも、その間に急いで業界・企業研究やES作成、選考対策をすれば、決して間に合わないスケジュールではありません。

ただし、他の就活生に比べて期間に余裕がないため、1日の多くの時間を就活に充てたうえで、効率良く選考対策を行う必要があるでしょう。

夏以降も採用活動を継続する企業があるから

多くの企業では10月内定を目指して新卒採用を行っているため、採用活動は大学4年の6月がピークと言われています。一方で、夏以降も採用活動を継続している企業はあります。

株式会社リクルートの「就職白書2023 」によると、学生の内定取得時期で最も割合が高いのは6月(18.3%)です。しかしそれでも、7〜9月の間で内定を獲得している学生は全体の6〜9%、10月以降でも9%弱存在しています。

これは新卒採用を行っている企業において「予定人数を確保できなかった」「公務員落ちの学生を採用したい」といったニーズがあるためです。ピーク時期と比べると求人数は絞られてしまいますが、エントリー先がなくなってしまうわけではありません。

就活支援サービスがあるから

一般的に就活に使うサービスと言えば就活サイトを思い浮かべる人が多いと思いますが、その他にも就活エージェントや逆求人サイトなど、学生が使える就活サービスはたくさんあります。

通常の就活サイトは掲載されている企業情報を見て、エントリー・応募や選考・面接日程のやりとりなどは全て自分で行わなくてはなりません。業界研究や企業選び、選考対策も基本的に独力で行うことになります。

一方で就活エージェントを利用すれば、担当のキャリアコンサルタントが求人紹介や書類添削・面接練習といった選考対策のサポートをしてくれます。

また、逆求人サイトならプロフィールを登録しておくだけで企業から直接スカウトやオファーが届くので、マッチング度の高い企業とだけやり取りすることも可能です。

こうした就活支援サービスを利用すれば効率的に就職活動を進められるため、内定獲得の強い味方となるでしょう。

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一般的な就活スケジュール

一般的な就活スケジュール

ここでは、一般的な就活のスケジュールを紹介します。就活の流れを確認するとともに、自身の就活の進捗具合とも照らし合わせてみましょう。

インターンシップ:大学3年の6月~2月

大学3年の夏から冬にかけて、インターンシップが行われます。期間は短い場合で半日から1日、長期の場合は半年以上にわたることもあるなど、その種類はさまざまです。

インターンシップは就業体験を目的としており、基本的に選考に繋がるとは公表されません。しかし、企業と学生の距離が近くなる期間であるため、後々その企業の選考を受ける場合は、インターンシップ中の評価が加味されると考えておいた方が良いでしょう。

インターンシップへの参加は必須ではないものの、大学3年のうちから志望する企業が決まっている場合は積極的に参加すべきと言えます。

企業説明会・エントリー開始:大学3年の3月~

大学3年の3月になると、就活サイト上で企業情報が続々と公開されます。同時に、説明会の受付やプレエントリー・エントリーが始まる時期です。興味のある企業を探し、説明会に参加したり企業情報を調べたりして、志望先を絞りましょう。

なお多くの企業では、応募に必要なエントリーシートの提出期限を4〜5月までと定めています。

選考開始:大学4年の6月~

希望する企業にエントリーを済ませたら、いよいよ選考が始まります。通常、選考は書類選考・適性検査・面接の順で進みます。

内々定までの面接回数は企業規模や業種によって異なりますが、2〜3回が目安です。

なお、一般的な企業の選考開始時期は6月からですが、これは経団連に加盟している企業に限ります。ベンチャー企業や外資系企業など、経団連に加盟していない企業は選考開始が6月以前となる場合もあるため注意しましょう。

内定・入社式:大学4年の10月

最終面接に合格すると企業より内々定通知が送られ、実質的な内定となります。10月1日を正式な内定日として、10月以降に内定式を行うのが一般的です。

大学4年から就活を始める就活生がすべきこと

大学4年から就活を始める就活生がすべきこと

ここでは「就活に関してまだ何も手をつけていない」「大学4年になって初めて就活をする」という人がすべきことをまとめて紹介します。焦らず、ひとつひとつを着実にこなしていきましょう。

業界・企業研究

業界・企業研究をする目的は2つあります。1つは応募先を絞るため、もう1つは納得感の高い志望動機を伝えられるようにするためです。

いざエントリーするときになって「大手・有名企業しか知らない」「どんな業界や企業があるのか知らない」という状況では、自分の適性にマッチする企業や仕事を見つけることはできません。

まずはおおまかにでも業界・企業について調べ、「どんな業界が存在するのか」「自分はどんな業界や職種に興味があるのか(または適性がありそうなのか)」を考えてみましょう。

どのような業界・企業がいいか分からない、どこに応募したら良いか分からないという人でも、調べていくうちに自ずと志望先は絞られてくるはずです。

また、「なぜこの会社を志望するのか」「この会社で何をしたいのか」といった採用担当者の質問に対し、納得感のある回答をするためにも業界・企業研究は必須です。

業界動向はもちろんのこと、志望先企業がある程度絞れてきたら、以下に挙げる事項もしっかりと調べておきましょう。

  • 事業内容
  • 事業方針
  • 取扱商品・サービス
  • 将来性
  • 強み・弱み
  • 競合他社
  • 業界内での立ち位置

会社説明会への参加

会社説明会への参加は就活の第一歩です。まだ志望先の業界や企業が絞り切れていない場合でも、まずは会社説明会に参加してみましょう。自分が興味を持てる会社や自分の進むべき方向が見つけられるかもしれません。

また、事業所で開催される会社説明会に参加すれば、職場の空気や社員が働く様子を見て、企業の雰囲気を直に肌で感じられます。なお、企業によっては説明会参加がエントリー・応募の条件となっていることもあるため、事前に確認しておきましょう。

自己分析

自己分析は就活の肝となるプロセスです。自己分析で自分のことを知れば、「自分にはどんな業界が向いているか」「自分の特性をどんなところで活かせるか」が分かり、それを仕事選びの軸にできます。

また、これまでの自分の経験や活動を振り返ることで、長所や短所・特性などのアピールポイントを整理し、エントリーシートの作成や面接での受け答えに活かすこともできます。

具体的には以下に挙げる事項をポイントに、自己分析を進めましょう。

  • なぜその業界・企業で働きたいのか?
  • 自分の強み・弱み(長所・短所)は?
  • 自分のどんな特性や強みが活かせるか?

アピールポイントを考えるときは具体的なエピソードを添えることで、主張の説得力が高まります。

ES(エントリーシート)の作成

応募に必須のエントリーシートを作成します。エントリーシートは選考における最初の関門です。ここを通過しないことには、本選考には進めません。

エントリーシートで問われる代表的な質問内容は以下の通りです。

  • ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
  • 志望動機
  • 自己PR

エントリーシートに記載した内容は面接でも聞かれることが多いので、その点も意識して書きましょう。

エントリーシートの書き方が分からない場合は、就活エージェントに相談するのもおすすめです。就活エージェントでは、就活のプロがエントリーシートの書き方をアドバイスしてくれます。

選考対策

選考対策では、以下の3つの項目をそれぞれ対策しましょう。

筆記試験

多くの選考でまず始めに実施されるのが筆記試験です。

一般的な企業の筆記試験なら、SPIの問題集を買って解いたり、就活サイトが提供するアプリで練習問題に挑戦するのも有効です。ただし、何の対策もせずいきなり試験に挑むのだけはやめましょう。

また、大手・有名企業や上場企業では難解な問題が出題されることもあり、特別な対策が必要となる場合もあります。

面接

面接対策として、まずは想定質問に対する回答を用意しておきましょう。質問に応える際は丸暗記したものを伝えるのではなく、聞かれたことへと自然な受け答えができるよう練習しておきます。

対策としては、プロの指導が受けられる模擬面接講座に参加したり、自分で面接練習の様子を動画撮影したりして、話す内容や表情、声のトーンなどの感じをチェックしてみましょう。

一度や二度面接練習をしただけで上手くいくケースは稀です。何度も練習をこなし、自信を持って本番に臨めるようにしましょう。

グループディスカッション

グループディスカッションはその場で討論のテーマを与えられるため、対策するのが難しい選考です。限られた時間内で自分の考えを伝え、チームの意見をまとめる力が必要とされます。

なおグループディスカッションを攻略するためには、たくさん場数を踏んで慣れるのが一番の近道です。経験を積むことでグループディスカッションのおおよその流れや自分の得意な立ち位置が分かり、余裕を持って取り組めるようになります。

グループディスカッション講座を受けたり、就活仲間と練習してみたりすると良いでしょう。

OB・OG訪問

OB・OG訪問は、就活サイトや会社説明会では得られない詳細な情報を手に入れられるチャンスです。会社や仕事に関する理解や知識が深まるため、効率的な選考対策にも繋がります。

かつてはOB・OG訪問を行うにあたって、訪問先のOB・OGを大学のキャリアセンターで紹介してもらうしかありませんでした。しかし最近は、OB・OG訪問サービスで志望先企業のOB・OGを捜す就活生も増えています。

OB・OG訪問のタイミングは大学3年の8月〜2月がピークですが、就活解禁後の大学4年5月頃まで行う人もいます。大学4年から就活を始める人でも「もう遅い」と諦める必要はありません。

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大学4年から就活を始める人が押さえておくべきポイント

大学4年から就活を始める人が押さえておくべきポイント

ここでは、これから就活を始める人が押さえておくべきポイントを解説します。ポイントを押さえることで、効率的な就活ができます。

手当たり次第に選考を受けるのはNG

大学4年から就活を始める人の多くは、まだ何も手を付けておらず「とにかく何かをしなくては」「早く行動しないと内定を獲得できない」と焦っているはずです。

しかし行動を急ぐあまり、業界・企業分析や自己分析、選考対策をそっちのけで「とりあえずエントリーしてみる」「選考を受けてみる」といった就活のやり方はNGです。

とるべきステップを飛ばして一足飛びで選考を受けても、上手くいく可能性は低いでしょう。採用担当者は人を見抜くプロなので、企業分析が不足していると感じたら志望度が低いとみなされてしまいます。

また手当たり次第にエントリーしても、何度も選考に落ちて消耗してしまったり、自分と合わない企業を選んでしまったりする可能性もあります。急いでいる場合でも、業界・企業研究や選考対策にはしっかりと取り組みましょう。

エントリー先を絞りすぎない

手当たり次第にエントリーするべきではありませんが、逆に選考を受ける企業の数を絞りすぎるのも危険です。選考落ちが続いたときに「受ける企業がない」という事態にもなりかねません。そのため、最低でも20社程度はエントリーしておきましょう。

エントリー先は本命の企業だけでなく、同業界・同業種で気になる企業や適性のありそうな仕事など、広い視野で探しておくことが大切です。

就活のエントリー数に興味がある人は「就活のエントリー数の平均は?5社では少ない?文系や理系別の目安を解説」も読んでみてください。

他の人の内定状況と比べて焦らない

就活のスタートが遅いと、周囲ですでに内定をもらい出す人が出てきて、焦ってしまうかもしれません。

しかし、早く就活を始めた人が早く内定をもらうのは当然であり、またそもそも企業によって内定を出す時期は異なるため、他の就活生と進捗を比べることに意味はありません。

さらに他の就活生と自分の内定状況を比べて焦ったり不安になったりすることで、就活に集中できなくなる恐れがあります。

タイミングが早くても遅くても、最終的に内定を一つでも獲得できていれば問題ありません。内定が出ていないことを悲観せず、目前の選考を突破することだけに集中しましょう。

過去の自分を責めたり後悔したりしない

何もしていなかった頃の自分を振り返り、責めたり落ち込んだりすることはやめましょう。就活の途中でつまづいたり上手くいかなかったりするときに、気持ちが落ち込んでしまうのはよくあることです。

「もっと早く就活を始めておけば」「なんであのとき行動しておかなかったんだ」と過去を悔やんで落ち込んでも、今となってはもうどうにもできません。自分を責めることで自信をなくしネガティブ思考に陥ると、選考にも悪影響を及ぼします。

就活では失敗を悔やむこと以上に、今やるべきことに集中し、確実に行動し前進していくことが何よりも大切です。

就活サポート・支援サービスを利用する

かつては就活と言うと、就活サイトを利用するのが一般的でした。しかし最近は就活エージェントや逆スカウトサイトなど、さまざまな就活サービスが登場しています。

特に就活エージェントでは、プロのキャリアコンサルタントが企業分析・自己分析を手伝ってくれたり選考に関するアドバイスをくれたりするなど、就活生に嬉しいサポートが用意されています。

一人で行動して上手くいく就活生は一握りです。就活で悩んだり困ったりしたときは、積極的にプロの力を借りて乗り越えていきましょう。

就活は大学4年からのスタートでも間に合う!ポイントを押さえ焦らず行動を

大学4年になって初めて就活に取り組む場合、「就活に出遅れた」「間に合うのか」と不安に感じる人も多いかもしれません。しかし、大学4年からの就活スタートでもポイントを押さえて行動すれば、内定を獲得することは十分可能です。

P-CHAN就活エージェントは、求人紹介だけでなく就活をサポートするコンテンツが豊富に用意されているので、ぜひ利用を検討してみましょう。

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この記事の監修者

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創業60年。一貫して人材サービスに携わり、累計2万社を超える企業の採用を支援。
東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県を中心にサービスを展開。
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