就職浪人は新卒扱いになる?メリット・デメリットや内定獲得ポイントを解説
目次
志望企業への入社を目指すにあたって、就職浪人を検討している人もいるでしょう。その一方で「本当に就職浪人を選んで大丈夫なのか」といった不安もあると思います。
この記事では、就職浪人が新卒と見なされるのかどうかや、就職浪人のメリット・デメリットなどを解説しています。就職浪人を検討している人はぜひ参考にしてください。
なお、就職浪人を検討している人は「P-CHAN就活エージェント」の利用がおすすめです。P-CHAN就活エージェントは就職浪人にも強いサービスで、就職浪人に不安がある方にぴったりでしょう。
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就職浪人は新卒と既卒のどちらに分類される?
就職浪人を新卒と見なすかどうかは、企業によって異なります。
厚生労働省は「青少年雇用機会確保指針」を通して、以前から卒業後3年以内の既卒者を新卒枠として受け入れるように呼びかけていました。そのため、卒業後3年以内の就職浪人生であれば、新卒枠で応募できるチャンスがあります。
とは言え、全ての企業が厚生労働省の方針を導入しているわけではありません。企業によっては、就職浪人生を既卒者と見なす企業もあるため注意が必要です。
新卒が就職浪人する割合は10%未満
文部科学省の「大学等卒業予定者の就職内定状況調査(令和4年度)」の情報によると、大学卒業者(短期大学・高等専門学校を含む)の就職内定率は90.8%でした。おおよその基準ではありますが、約9.2%は就職浪人をするということです。
もちろん、内定を獲得して就職浪人を選ぶ人もいますが、この就職浪人の割合の中には大学院進学者は含まれていません。また実際には9.2%の中には、就職ではなくフリーターや留学などの選択肢をとる方もいるでしょう。
その点もふまえると、就職浪人の割合は9.2%未満であると考えられるでしょう。
新卒が就職浪人するメリット
就職浪人にはさまざまなメリットがあり、メリットを活かして就活を進めることで志望企業からの内定獲得につながります。今回お伝えする4つのメリットを理解したうえで就職浪人するかどうかを判断しましょう。
時間をかけて就活に取り組める
就職浪人の場合は、大学の試験対策や卒論の作成に取り組む必要がないため、就活のために多くの時間を使えます。学生時代と比べて、自己分析や書類対策などを念入りに取り組めるということです。
さらに、説明会や面接日程を調整しやすい点も、就職浪人ならではのメリットです。
とは言え、計画を立てずに過ごしてしまうと、何もせずに1日を終えてしまったという状況にもなりかねません。内定獲得時期の目標を設定し、具体的に計画を立てて就活を進めることが、就活浪人をする上で重要になるでしょう。
自身のことを振り返る時間を確保できる
就活浪人生は時間に余裕があるため、理想の働き方や将来なりたい姿を考える時間を確保しやすいです。自身の将来像をじっくり考える時間は、充実した社会人生活を過ごすために非常に重要と言えます。
将来像をじっくり考えないまま就活を進めると、内定獲得が目的になってしまい、手当たり次第に選考に進んでしまうリスクが生まれます。その結果、内定を獲得できたとしても日々の仕事を「つまらない」と感じてしまう可能性が高いです。
やりがいや充実感を得られる社会人生活を過ごすために、以下のことを考えた上で就活を進めましょう。
- 興味の持てることや持てないこと
- なぜその仕事に興味があるのか
- 仕事を通して実現したいこと
- 「働きたい」と思える職場環境や風土
- 5年後や10年後の自分の姿
就職を後悔しないように、就活の段階で目標や将来をしっかり決めておくようにしましょう。
今までの経験をふまえて就活を進められる
就職浪人生は、今まで身につけた就活の知識や経験を、今後の就活に活かせます。これまでの就活を振り返ると、以下のような反省点が出てくるでしょう。
- 自己分析が甘かった
- 就活の方向性が決まらないまま何となく選考に進んでしまった
- 面接で緊張してしまい、自分の長所を上手くアピールできなかった
- 志望動機を聞かれたときに、スラスラと答えられなかった
- それぞれの企業のリサーチが不足していた
反省点は人それぞれですが、重要なのは失敗を分析できる点です。課題点を分析し、今後の就活で同じ失敗を繰り返さないことが大切になります。
社会人になった同級生から情報収集できる
ネットで調べるだけでは得られないリアルな情報を同級生を通して手に入れられる点も、就職浪人のメリットの1つです。例えば興味のある業界に勤めている友人がいれば、業界にまつわる具体的な情報を手に入れられます。
また、就活のときに気をつけていたポイントを聞くことで、内定獲得のヒントを得られるかもしれません。気軽に話ができる友人がいるのであれば、仕事のことや就活のことなど、気になることを聞き出してみましょう。
新卒が就職浪人するデメリット
就活浪人にはメリットだけでなくデメリットも存在します。デメリットをあらかじめ理解しておくことで、就職浪人の状況を選んだ場合でも冷静な気持ちで就活を進められます。今回お伝えする4つのデメリットをしっかり確認しておきましょう。
採用のハードルが上がる
就職浪人生として就活に挑む場合、企業側からのネガティブなイメージを振り払う必要があります。そのため、新卒時代の就活と比較して採用のハードルは高めです。
ハードルが高いと言える理由は、企業側が以下のような印象を持ってしまう可能性があるためです。
- 何らかの事情によって内定を獲得できなかった人
- 仕事をすることに対して前向きではない人
志望企業から内定を得るには、企業側から「この人に働いてもらいたい」と強く感じてもらうための準備が必要です。念入りに準備を行い、面接の場では熱意を具体的にアピールできるように用意しておきましょう。
大学のサポートを受けられない可能性が高くなる
就活浪人生は学生と比べて、大学が用意した就活サポートをあまり受けられません。なぜなら、大学側は卒業生よりも現役の学生のサポートを優先するからです。
在学中の学生は、企業情報を教えてもらえたり面接対策のアドバイスを受けたりしながら就活を進められます。
一方、就活浪人生の場合は、基本的には自分1人で就活を行わなければなりません。そのため、企業の情報収集や履歴書の用意などにも時間と手間をかける必要があります。
就活に対する不安や焦りにつながる
就職浪人を選んだ場合「何としても希望企業から内定を得たい」という気持ちがプレッシャーにつながりやすいです。そのため、不安や焦りを抱いてしまいます。
不安や焦りを解消するための方法の1つは、第三者のサポートやアドバイスを受けながら就活を進めることです。現在は、さまざまな就活サポートが用意されており、就職浪人生が利用できるサービスもあります。
ふとしたときに不安を抱えてしまう場合は、就活サービスの利用がおすすめです。P-CHAN就活エージェントは、履歴書の書き方や面接時の受け答えに関するアドバイスなど、就活生の内定獲得を実現するためのサポートを行っています。不安な人は登録してみると良いでしょう。
自分だけ取り残された感覚を抱きやすくなる
社会人として活躍している同級生を見ていると、孤独感に襲われるケースもあります。孤独感による不安が重なると、就活への意欲が低下する可能性もあるため注意が必要です。
たとえ就職浪人の道を選んだとしても、必要以上に自分自身を責める必要はありません。新卒のタイミングで就職しなくても社会で活躍するチャンスは十分に残されています。
孤独感を解消するには、他者と関わる時間を確保することが大切です。親と話したりアルバイトに取り組んでみたりすることで、他人と会話する機会を設けてみましょう。
新卒入社ではなく就職浪人を選んだ後に取り組みたいこと
就職浪人をするなら、時間を無駄にしないことが何よりも重要です。就職浪人中にやることが、面接の回答にも直結してきます。ここでは、就職浪人を選んだ後に取り組んでおきたいことを5つ紹介します。
徹底的な自己分析
自分に合った仕事や職場環境を選ぶために、綿密な自己分析は不可欠です。就活をする際に、自己分析が甘かったことが原因で、順調に進まないケースは珍しくありません。また、就活を通して自分の考えや価値観に変化が生まれるケースも多いです。
丁寧に自己分析を実施することで、企業選びや面接対策をスムーズに進められます。そのため、就職浪人を選んだ段階で改めて自己分析を行いましょう。
就活の軸の再設定
就活の軸も学生時代から変わっている可能性があるため、自己分析に合わせて再設定する必要があるかを確認しましょう。就活の軸とは、就職する会社を決めるための判断基準です。以下のような内容が、就活の軸の一例です。
- IT業界で最先端技術に触れながら活躍したい
- 10年後も活躍するためのスキルを身につけたい
- 東京都で仕事をしたい
- ワーク・ライフ・バランスを実現したい
- チームで協力しながら仕事を進めたい
学生時代は志望する業界や業種が明確でなかったものの、就活を通して目指したい業界がはっきりと決まることもあります。また、学生時代と比べると、働き方や職場環境における譲れない条件も定まりやすいです。
時間をかけて就活の軸を組み立てることで、就活に対する迷いがなくなります。就活の軸の決め方を詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみましょう。
さまざまな業界・業種のリサーチ
いろいろな業界・業種のリサーチを行うことで、視野を広げて就活に取り組めます。学生時代に興味がなかった業界を調べたときに「自分は○○業界に向いているかもしれない」といった気づきを得られるかもしれません。
また、自己分析や就活の軸の再設定を通して、自身の強みを発揮できる業種が見つかることもあります。
最初から業界や業種を限定して企業選びを行うと、自身の可能性を閉ざすことになるためもったいないです。世の中にはどのような仕事があるのかを知るつもりで、さまざまな角度から調べてみましょう。
何らかの資格やスキルの習得
就職浪人の期間は時間に余裕ができるため、資格やスキルを習得するチャンスです。資格やスキルを身につけておくと、面接官に「仕事に対して前向きな人」という印象を与えられます。また、面接のアピール材料として活用することも可能です。
もちろん、資格であれば何でも良いわけではありません。英語を一切使わず仕事を行う企業に対してTOEICや英検の結果をアピールしても、効果が薄いです。興味のある業界や業種に関係のある資格やスキルを調べて、習得に励みましょう。
興味のある業界や業種に関わるアルバイト
実際にアルバイトを行うことで、興味のある業界や業種の実情を理解できます。
アルバイトを通して学んだことを面接で具体的に伝えられれば、面接官に「この人は仕事内容をきちんと理解している」と思ってもらえます。また、収入を得ることで金銭面の不安を軽減して就活を進められる点も、アルバイトを行うメリットです。
就職浪人して内定を獲得するためのポイント
内定獲得に向けてやるべきことはたくさんありますが、やるべきことを一気に取り組もうとすると、かえって混乱してしまう可能性もあります。まずは、この章でお伝えする4つのポイントを念頭に置いて動き出しましょう。
戦略を立てて就活に臨む
就職浪人としての就活は新卒と比べて不利になる可能性があるため、学生よりも戦略を立てて就活に臨むことが重要です。
戦略を立てるためには、自己分析や就活の軸の設定が欠かせません。その上で、応募企業を選定し志望動機を具体的に答えるための準備が必要です。以下の質問に対して面接官が納得できる答えを用意しておきましょう。
- なぜその業界で仕事をしたいのか
- 他の会社ではなく志望会社を選んだ理由は何なのか
- 自身のスキルや長所をどのように活かしたいか
テンプレのような質問ではありますが、回答の仕方が重要です。しっかりと戦略を立てて就職に臨みましょう。
就職浪人を選んだ理由を具体的に答えられるようにする
就職浪人を選んだ理由を企業から質問される可能性が高いため、きちんと答えを用意しておくことが重要です。企業側は、質問を通して以下のようなことを確認しようとします。
- うまくいかなかった原因を分析する能力
- 課題の改善に向けた行動力
- 答えづらい内容に対する説明能力
ウソをついて乗り切ろうとしても、面接官に見抜かれてしまいます。正直に答えつつ前向きな印象を与えられるように、答える内容を考えておきましょう。
就職浪人の時期に学んだことを説明できるようにする
就職浪人の期間中に取り組んだことや過ごし方も、面接官からよく聞かれる内容です。
何も答えられないと、面接官から「時間に対する重要性を認識していない」と思われてしまう可能性が高いです。逆に、資格取得やアルバイトを通して学んだことを答えられると、好印象につながります。
就職浪人中に身につけたことを、就職先の仕事でどのように活かしたいかを説明できると、内定獲得の可能性を高められます。
第三者のサポートを受けて就活を進める
第三者のサポートを受けることによって、不安や心配事を1つずつ解消しながら就活を進められます。学生よりも就活に対してさまざまな不安を抱えやすい就職浪人生にとって、メンタルの安定につながるアドバイザーの存在はとても貴重です。
就活に対して気軽に相談できる相手がいることで、就活へのモチベーションを維持しながら内定獲得に向けた行動を起こせます。自分1人で就活に取り組むのが不安な場合は、信頼できる就職サポートサービスを見つけて就活に取り組むことを検討してみましょう。
就職浪人は1人で悩まないことが大切
周囲の同級生が社会人として仕事に取り組んでいる中で就職活動を継続するのは大変です。最初は覚悟していたつもりでも、日に日にストレスを感じるケースも考えられます。しっかり考えたうえで就職浪人を選んだにも関わらず、途中で就活をやめてしまうのはもったいないです。
就職浪人生は、内定獲得に向けた具体的な戦略を綿密に立てて就職活動に臨むことが求められます。そこでおすすめなのが、P-CHAN就活エージェントの活用です。
P-CHAN就活エージェントではさまざまな就活生のサポートを行っており、利用することで企業の選び方や面接対策などのアドバイスを受けられます。就活浪人という立場から内定獲得を目指すための具体的な方法を考えるサポートも可能です。
さまざまな不安を取り除いて前向きな状態で就職活動を進めるために、P-CHAN就活エージェントに登録してみると良いでしょう。