30歳新卒の就活は難しい?内定獲得のポイントや注意点を解説
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30歳で新卒として就活をするということは、22歳の大学4年生や24歳の大学院2年生の就活生に混ざって活動することになります。しかし22歳と30歳の新卒では、やはり22歳の新卒の方が採用担当者に好まれる傾向があります。
それでも、30歳で新卒として内定を獲得することを諦める必要はありません。
本記事では、30歳の新卒が就活を通して内定を獲得するためのポイントや注意点を解説していきます。30歳新卒で就活を控えている就活生はぜひ参考にしてみてください。
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30歳新卒での内定獲得は絶望的ではないが難しい
一般的には、ストレートで高校を卒業するのが18歳、大学を卒業するのが22歳です。さらに、大学院の修士課程を卒業すると24歳、博士課程まで進むとすれば27歳です。
つまり、30歳で新卒として就活するということは、日本最高学歴の博士課程卒業からさらに3年間の空白ができてしまっているということになります。その点を考慮すると、30歳で新卒は、日本の就職活動で言えば非常に珍しい存在と言えます。
さらに新卒採用という点では、22歳や24歳と同じように就職活動しなければならないため、周りと同じような活動をしていては内定が難しくなる可能性が高いです。
理由はさまざまありますが、新卒の学生という同じ目線で見た場合、企業の採用担当者は22歳と30歳では、やはり長い期間働いてくれそうな22歳を採用したくなるからです。
結果的に、30歳新卒での内定獲得は絶望的ではありませんが、難しい状況にあると言えるでしょう。
30歳新卒は就職が厳しいと言われる理由
30歳新卒は、日本の就職活動では非常に珍しい存在です。一般的には22歳や24歳が新卒の年齢になるため、自分より5歳以上若い人たちがライバルになってしまいます。
そのような中で30歳新卒が内定を獲得するには、22歳や24歳の新卒学生と同じような就活の進め方では厳しいと言わざるを得ません。
ここからは、30歳新卒の就職が厳しいと言われる3つの理由を紹介していきます。
- 企業は30歳の人材には即戦力としての活躍を求めるから
- 大学卒業後に何をしていたのか疑問を持たれやすいから
- 周囲の新卒と年齢差が生まれてしまうから
企業は30歳の人材には即戦力としての活躍を求めるから
30歳の新卒は、一般的に見れば内定獲得は難しいと言えます。それは、企業の求める30歳の理想像が就活生に合わないことが多いためです。
一般的に見れば、30歳の社会人は新卒から6~8年経っています。そのため企業側からすれば、30歳の社会人には職務の経験や即戦力としての活躍を求めるのが自然です。さらに言うと、部下や後輩の育成やマネジメントが期待されることもあるでしょう。
しかし、新卒とは職歴がないことでもあるため、そのようなスキルや経験がありません。その点が企業の求める人物像にマッチせず、内定獲得が難しくなってしまいます。
大学卒業後に何をしていたのか疑問を持たれやすいから
30歳新卒は先述した通り、新卒の就職活動では非常に珍しい存在です。そのため、採用担当者からすると、どうして30歳で新卒なのか疑問や不信感を抱いてしまうこともあります。
浪人や留学など30歳になってしまう理由はさまざまですが、どのような学生生活を送ってきたかは必ず聞かれる内容です。どのような経験をして、そこから何を学んだか、またその経験をどのように活かしていきたいかといった明確な回答を用意しておきましょう。
周囲の新卒と年齢差が生まれてしまうから
30歳新卒で採用された場合、翌年4月に新入社員として22歳や24歳の同期と一緒に新入社員として入社します。そうすると、1人だけ周りと明かな年齢差があることになり、他の新入社員がやりにくさを感じてしまう可能性もあります。
さらに、新入社員には教育係として中堅社員がOJTを行う会社が多いです。30歳で新卒入社すると教育係の先輩社員が年下になることもあり、教育係の社員もやりずらさを感じてしまいます。そのため、採用担当者が採用を慎重になり、内定獲得が難しいです。
30歳の新卒が内定を獲得するためのポイント
ここまで、30歳新卒が内定を獲得することが難しい理由を紹介してきました。ここからは、30歳新卒が就職活動を進める中で、内定を獲得するためのポイントを4つ紹介します。
- 職歴なしでも応募可能な求人を探してみる
- 自分のスキルを向上させる
- 基本的なビジネスマナーは確実に身に着ける
- 就職エージェントを利用してみる
職歴なしでも応募可能な求人を探してみる
30歳新卒として就活をする場合は、職歴なしで応募可能な求人を探しましょう。
先述した通り、一般的な企業が求めるのは即戦力となる経験を積んだ30歳です。職歴がない場合、スキルや経験がないため、企業の求める人物像とは合わず、採用にはマイナスに働いてしまいます。
しかし、職歴がない場合でも応募可能な求人はあります。未経験でも応募可能な求人や職歴を問わない求人は内定を獲得しやすいでしょう。特に営業など人材不足の職種は未経験者可の求人も多くあります。
自分のスキルを向上させる
30歳新卒で内定を目指すのであれば、自身のスキルアップを行い、アピールできるポイントをできるだけ多く作っておきましょう。
一般的な新卒の就職活動では会社に入社後、主体的に学び成長していくということはひとつのアピールポイントと言えます。しかし、30歳という年齢を考えると入社後に学んでいくという考え方はマイナス評価になりかねません。
そのため、入社前から自分のスキルを向上させ、入社後にはできるだけ早く会社の戦力になれるとアピールすることが大切です。スキル向上のためには、ビジネス関連のセミナーの受講や、資格の取得に向けた学習等がおすすめです。
基本的なビジネスマナーは確実に身に着ける
就活の前に、基本的なビジネスマナーは身に着けておきましょう。新卒といっても30歳であることには変わりありません。選考を受ける企業の採用担当者が自分と同年代、場合によっては、自分よりも年下ということもあり得えます。
たとえ年下であったとしても、社会人としてマナー良く接することが重要です。さらに、選考中は自分は選ばれる側という意識をしっかりと持ち、面接に望む必要があります。
社会人として接することができるよう、基本的なコミュニケーション能力やビジネスマナーは確実に身に着けておきましょう。
就職エージェントを利用してみる
30歳新卒での就職活動は、通常の就職活動の動き方では厳しい面が非常に多いです。多くの困難があるため、内定獲得まで1人で続けることは難しいこともあります。
そのため、就職活動を進める上でさまざまな支援やサポートをしてくれる、就職エージェントの利用がおすすめです。より確実に内定を獲得したいのであれば、就職エージェントの利用も検討してみましょう。
30歳新卒が履歴書を作成する際のポイント
新卒と言えども、30歳では書類選考を通過できない可能性も高いです。そのため、履歴書を作成する際に対策するべきポイントを押さえておく必要があります。
特に、学生時代の経験やアルバイトの経験など、30歳になるまでの経歴をなるべく詳しく記入することが大切です。空白の期間が多い履歴書は企業の採用担当者から見ても印象が悪いため、できるだけ詳しく記載しましょう。
30歳新卒が面接を受ける際のポイント
空白の期間については必ず面接で質問されるため、自信をもって答えられるように準備しておくことが必要です。
嘘をつくことはもちろんNGですが、どのような理由で30歳新卒で就職活動をしているのか、それに対してどのような考えを持っているのか、前向きな回答を準備しておきましょう。
また、面接への事前準備をしっかりと行い、面接マナーを身に付けておくことで、自信を持って面接に臨むことができます。
新卒で年齢差が生じる原因とは?
同じ新卒なのに、年齢差が出てしまうのはなぜか、原因を4つ紹介していきます。
- 高校時代に留年していた
- 大学受験中に浪人していた
- 大学時代に留年していた
- 博士課程の卒業に時間がかかった
高校時代に留年していた
日本の教育制度では高校は義務教育ではありません。そのため、生活態度が悪い場合や出席日数が足りない場合、高校で留年してしまう場合もあります。
高校の留年が原因で、新卒時の年齢が高くなると、新卒の就活に影響しやすい傾向にあります。なぜなら、高校での留年は素行の悪さや不真面目さと言った悪いイメージを採用担当者が連想する可能性があるためです。
採用担当者に悪いイメージを持たれてしまうと、良いイメージに変えるのは難しいです。なぜ高校時代に留年したのか、留年した事実に対してどのように向き合い・何を学び・現在の自分はどう変わったのか、自信を持って伝えるようにしましょう。
大学受験中に浪人していた
自分の希望の大学に入学するため、浪人を選択する人も多いです。
基本的に浪人は就活のハンデにはなりにくいでしょう。むしろ希望の大学へ入学するという目標に向かってどのように考え、どういう手段をとったのか説明できれば、採用担当者から良いイメージを持たれることもあります。
浪人という辛い時期を乗り越え、目標にしていた大学に入学し何を学びどのように成長できたか、そしてその成長がどのようなアピールポイントになるのか、言葉にできるようにしておきましょう。
しかし浪人年数が長くなってしまうと、マイナスのイメージを持たれることもあるので注意が必要です。
大学時代に留年していた
大学時代に留年した場合、就活に影響するかどうかは留年した理由によります。
海外留学などの前向きな理由の場合、就活時への影響は少なく、その経験を経て自分がどのように成長したか話すことができれば、プラスのイメージを与えることも可能です。
しかし、単位が足りず大学時代に留年した場合、マイナスなイメージを持たれてしまいます。その場合、なぜ留年してしまったのか、留年したことをきっかけに何を学び、今後その経験をどのように活かしていくか、説明できるようにしておきましょう。
博士課程の卒業に時間がかかった
日本の最高学位である博士課程は、ストレートの場合卒業までに3年かかります。
しかし、博士課程の卒業条件は取得単位数よりも、論文審査に合格できるかどうかが重視されています。そのため、論文審査に合格できない場合、卒業することができません。
論文審査に合格できず博士課程に在籍し、年齢が重なることも十分考えられます。この場合は、その失敗からどういった点を学んだか、今後どのように対策するかを伝えられるようにしましょう。
30歳新卒の人におすすめの業界・職種を紹介
30歳新卒の人におすすめの業界や職種を4つ紹介していきます。これから就職活動を進めていく人はぜひ参考にしてみてください。
- 営業職
- IT・Web業界
- 介護業界
- 自動車・重機関連の製造業
営業職
営業職は多くの会社で安定した求人募集があるため、30歳新卒の未経験でも採用されやすい職種です。「相手の話を丁寧に聞ける」「コミュニケーション能力が高い」などの資質がある人はチャレンジしやすく、評価もされやすいでしょう。
また、幅広い知識や経験を積むこともできるため、自分のスキルを向上させて成長していきたい人にもおすすめです。
営業職とはどのような仕事内容なのか、自分に営業職が向いているのか気になる場合、以下の記事を確認してみてください。
営業職に興味がある方は、「営業職とは何か説明!種類や仕事内容、向いている人の特徴や年収」も読んでみてください。
IT・Web業界
IT・Web業界は人手不足の売り手市場が続いており、30歳新卒の未経験者を募集している会社も多くあります。未経験者であっても、入社後の研修でしっかりと戦力になるまで育てていく会社もあり、研修が充実していることが多いです。
しかし、IT・Web業界は他の業界に比べて技術の進歩や移り変わりが非常に早いため、自己研鑽や勉強を怠ると業界の流れについていけません。そのため、未経験で飛び込むならば、日々の自己成長や自己研鑽を行う覚悟が必要です。逆に自己成長したい人や日々努力ができることがアピールポイントの場合、向いている業界と言えるでしょう。
Webエンジニアに興味がある方は、「Webエンジニアとは?種類や仕事内容、必要なスキルや年収・給料をわかりやすく解説」も読んでみてください。
介護業界
介護業界も慢性的な人手不足で、30歳新卒でも採用されやすい業界です。お年寄りと話すことが苦手ではない人にはおすすめの業界でしょう。
今後の日本では高齢化がさらに加速していくため、介護業界はますます人材が必要になっていきます。また、働きながら資格を取得することもできるので、30歳の未経験でもスキルアップしやすい仕事と言えます。
介護業界の現状や今後の将来性、どのくらいの年収が期待できるのか気になる場合、以下の記事を確認してみてください。
介護業界に興味がある方は、「介護業界とは?現状の課題や今後の動向・将来性、年収なども解説」も読んでみてください。
自動車・重機関連の製造業
自動車や重機関連の製造業は日本の主要産業の1つでもあるため、求人も多く安定した業界です。工場での勤務の場合、肉体労働も多いため体力に自信があれば、30歳の新卒にもおすすめの業界と言えます。
しかし、現在工場のロボット化やDX化が急速に進んでいます。そのため、工場で働き続けることを考えている場合、このような動きを注視しておくことが必要です。
自動車業界での仕事内容や今後の動向など、自動車・重機関連の業界が気になる場合、以下の記事を確認してみてください。
自動車業界に興味がある方は、「自動車業界とは?仕事内容や現状の課題、今後の動向などを解説」も読んでみてください。
30歳新卒の内定獲得は準備が重要
一般的に30歳新卒で内定獲得は厳しいと言われています。しかし、内定獲得が絶望的というわけではありません。
ポイントを抑えつつ就職活動を進めることで、内定獲得の可能性は高くなっていきます。22歳や24歳の就活生と同じような就活の動き方ではなく、履歴書対策、面接対策、ビジネスマナーなど手を抜くことなく対策していくことが大切です。
また、履歴書対策や面接対策など、内定獲得まで就職活動のアドバイスとサポートをしてくれる「P-CHAN就活エージェント」の利用もおすすめです。
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