就活のエントリー数の平均は?5社では少ない?文系や理系別の目安を解説
目次
就活において多くの学生が悩むのが、企業へのエントリー数です。
「就活でどのくらいエントリーすれば良いのかわからない」
「友達は自分より多くエントリーしているようだけど、自分ももっと増やすべき?」
などと不安になっている人もいるかもしれません。
今回は、就活におけるエントリー数について詳しく紹介します。
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就活の平均エントリー数|文系や理系別に解説
就活の平均エントリー数 | 20.7社 |
※出典:マイナビ 「2023年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状」
※2023年に卒業する学生に対する調査
就活におけるエントリー数の平均は、20社前後です。
エントリーとは、就活生が興味を持った企業へ個人情報を登録することを指す言葉です。そのため「選考への応募」とは意味合いが異なることを知っておきましょう。
さらに文系と理系に分けると、平均エントリー数は若干異なります。
文系
文系の平均エントリー数 | 22.7社 |
※出典:キャリタス就活2023「2023年卒 3月1日時点の就職活動調査」
※2023年に卒業する学生に対する調査
2023年就活の文系の平均エントリー数は、22.7社でした。ちなみに前年度は26.7社と、平均エントリー数が減少したことがわかります。
理系
理系の平均エントリー数 | 14.2社 |
※出典:キャリタス就活2023「2023年卒 3月1日時点の就職活動調査」
※2023年に卒業する学生に対する調査
2023年就活の文系の平均エントリー数は、14.2社でした。理系は文系よりも専門性の高い職種が多いことから、その専門知識やスキルがあれば採用される可能性が高いこともあり、平均エントリー数が少ないと考えられます。
就活における理想のエントリー数は?
就活での理想のエントリー数は、就活生の事情によって異なるため一概には言えません。ある程度業界・職種を絞っていればエントリー数は少なくて済む一方、できるだけ多くの選考に参加したいならエントリー数を増やす必要があるからです。
やみくもにエントリー数を増やすのではなく、適切なエントリー数を見つけることが大切だと言えるでしょう。
就活における学生のエントリー事情
就活における学生のエントリー事情を次の順に見ていきましょう。
- 3月頃にエントリーのピークを迎える
- エントリー後にESを提出しない人もいる
- 平均エントリー数の推移は減少傾向にある
3月頃にエントリーのピークを迎える
エントリーの時期はある程度決まっており、多くの学生は3年生の3月までに各企業へエントリーを進めます。
キャリタス就活2023の調査によると、就活のエントリーは3月ごろがピークで、5月以降は急激に数が少なくなるようです。これは、各企業がライバルに遅れをとらないよう、広報活動の解禁時期に合わせて一気にエントリー受付を開始するからだと考えられます。
4月以降もエントリー募集する企業はありますが、それでも3月が一番のピークだと言えるでしょう。
エントリー後にESを提出しない人もいる
エントリー後にESを提出しない人も一定数います。「まだ選考に参加するか決めていないけど、とりあえずエントリーした」「ES提出前に、他社から内定をもらった」という事情を持った学生もいるからです。
実際、エントリーはただ個人情報を登録するだけであり、その後に選考に進まなくても全く問題ありません。「迷っているからとりあえずエントリー」という考え方は、就活の戦略としては正しいと言えるでしょう。
平均エントリー数の推移は減少傾向にある
マイナビの「マイナビ2021年卒 学生就職モニター調査」によると、平均エントリー数は次のような推移を辿っています。
卒業年度 | 平均エントリー数 |
2018年卒 | 29.4社 |
2019年卒 | 26.2社 |
2020年卒 | 23.5社 |
2021年卒 | 23.9社 |
平均エントリー数は、年々少なくなっている傾向にあります。これは、本当に行きたい企業を絞って就活する学生が増えてきているからだと推測されます。
就活でエントリー数を減らすメリット
エントリー数を減らすメリットは次のとおりです。
- 企業研究に専念できる
- 効率良く就活が進められる
- 内定承諾の際に迷いにくい
企業研究に専念できる
エントリー数を減らすことで、企業研究に専念できます。
多くの企業へエントリーしていると、それぞれESを作成したり面接に参加したりしなければなりません。しかしエントリー数が少なければ、志望度の高い1社1社の研究や対策に時間を使うことが可能です。
企業研究がしっかりできていれば、企業でやりたいことやどのように企業へ貢献できるかなども明確になり、入社後にミスマッチを感じることが少なくなるでしょう。
効率良く就活が進められる
エントリー数を減らすことで、効率良く就活が進められます。企業を選ぶときに大切な「就活の軸」がブレることなく、興味のない業界にかける時間が発生しなくなるからです。
またESや面接において準備しておくべき回答や自己PRの材料が少なくて済むので、より内容を深掘りすることもできるでしょう。
内定承諾の際に迷いにくい
エントリー数が少なければ、内定承諾で迷う場面も少なくなります。
逆に複数社にエントリーしていると、複数社から内定が同時に出たときに悩みが生じ、内定承諾に時間がかかってしまうでしょう。内定を保留してもらったり企業研究をやり直したりするのは、精神的な負担となる恐れもあります。
就活でエントリー数を減らすデメリット
エントリー数を減らすデメリットは次のとおりです。
- 選考に落ちると後々苦労する
- 就活の視野が狭まる
- ミスマッチが起こる可能性がある
選考に落ちると後々苦労する
エントリー数が少ないと、選考に落ちた後に苦労するかもしれません。選考に落ちてから他社にエントリーしようとしても、既に募集が締め切られている可能性があるからです。
また、選考に落ちてから慌ててエントリーしようとしても、企業研究が不十分なまま次の選考に進んでしまう恐れがあります。
就活の視野が狭まる
エントリーが少ないと就活の視野が狭まります。
エントリーしていなければ、他の業界・職種について興味を持つ機会すら得られません。自らの思い込みで選択肢を狭めてしまっていないかどうかを考え、エントリーを行いましょう。
ミスマッチが起こる可能性がある
エントリーが少ないと、入社後にミスマッチを起こす可能性があります。「エントリーが少ない=検討した企業が少ない」ということであり、十分な比較検討をもとに入社する企業を選べないからです。
ミスマッチのリスクを減らすには、ある程度のエントリー数を確保し、企業を比較検討する必要があります。
就活でエントリー数を増やすメリット
エントリー数を増やすメリットは次のとおりです。
- 就活における選択肢が広がる
- 選考に慣れられる
- 選考に落ちてもチャンスが多く残る
企業選びの選択肢が広がる
エントリー数が多いと、企業選びの選択肢が多くなります。複数エントリーにより、さまざまな企業で働く人と出会ったり詳細な情報を入手したりする機会が増えるからです。
また選考を通じて今まで知ることのなかった業界・職種に興味を持ち、新しい業界・職種にチャレンジしたいという気持ちが芽生えるきっかけになることもあります。
選考に慣れられる
エントリーが多いと、面接に参加する回数が増え選考に慣れてくるでしょう。
ESや履歴書の書き方などは、選考に参加しなくてもある程度のノウハウを得られます。しかし面接だけは慣れが必要で、受け答えや表情の作り方などは実践してみなければわからないことが多々あるでしょう。
最終面接のみ対面といった企業もあるため、エントリー数をある程度は確保し、できるだけ早いうちに面接に慣れておくことが大切です。
選考に落ちてもチャンスが多く残る
エントリーが多いと、選考に落ちても他の企業へ挑戦できるチャンスがあります。エントリーしただけ、選考に進めるチャンスが増えるからです。
複数社にエントリーしておくと、気持ち的にも安心して就活に臨めます。
就活でエントリー数を増やすデメリット
エントリー数が多いと生じるデメリットは次のとおりです。
- 体力的にしんどくなる
- 1社あたりの対策が疎かになりがち
- 内定承諾のときに悩む
体力的にしんどくなる
エントリー数が増えると、複数企業の選考が同時に進むことになり、体力的にしんどくなることがあります。
またスケジュール管理も煩雑になるので、エントリーした後はESの提出期限や説明会の受付期限などに遅れないよう、期日管理をしなければなりません。必要以上に企業へエントリーしてしまうと、確認漏れが起こる可能性があります。
また、説明会や面接の日程が被り、1日に何社にも出向かなければならない日も出てくるでしょう。
1社あたりの対策が疎かになりがち
複数企業の選考を同時並行すると、どうしても1社の企業研究にかけられる時間は減ります。
企業研究が十分でないと、志望動機を聞かれたときにうまく答えられずに困ってしまうでしょう。内定率を上げようとエントリー数を増やしても、企業研究が不十分で志望動機や自己PRの精度が下がってしまっては本末転倒です。
内定承諾のときに悩む
多数のエントリーで複数の内定をもらうと、承諾に悩むことがあります。
いくら迷っていても、内定承諾までの締め切りがあります。内定を多くもらえたとしても入社できるのは一社であり、内定保留や辞退の連絡が大変になってしまうでしょう。
就活のエントリーで押さえておくポイント
就活のエントリーで押さえておくポイントは次の5つです。
- エントリー数を意識しすぎない
- 興味があればエントリーしておく
- 業界や業種を絞りすぎないようにする
- エントリーのタイミングを逃さない
- 選考状況によってエントリーを随時追加する
エントリー数を意識しすぎない
必要以上にエントリー数を意識するのは、あまり得策ではありません。理想のエントリー数は人それぞれであり、エントリー数を多くすれば内定数が増えるとは限らないからです。
あくまでも内定は、自分と企業の相性により決まります。エントリー数を気にするよりも、自分がどのように就活を進めたいのかを考えることが大切と言えるでしょう。
興味があればエントリーしておく
興味がある企業には、ひとまずエントリーしておきましょう。エントリーしてから、実際に選考へと進むかどうかを検討できるからです。
そもそもエントリーしていなければ、後から選考を受けたいと思っても手遅れです。選考に進むかどうかは別にして、少しでも興味があるならエントリーしておきましょう。
業界や業種を絞りすぎないようにする
エントリーの段階で、業界や業種を絞りすぎないようにしましょう。エントリー受付が開始される3年生の3月時点では、自分の知らない業界や業種があるかもしれないからです。
説明会で話を聞くことで興味・関心が強くなる場合もあるので、少しでも気になる業界・業種にはエントリーしておくのがおすすめです。
エントリーのタイミングを逃さない
エントリーのタイミングを逃さないよう、エントリー締め切りは常に意識しておきましょう。締め切り内にエントリーできなければ、選考を受けることすらできません。
また早い段階でエントリーしておくことで、企業研究を始める時期も早くなり、じっくり時間を割けるメリットもあります。
選考状況によってエントリーを随時追加する
選考と並行して、エントリーを随時追加するようにしておきましょう。想像以上に不採用が多かったとき、後々苦労してしまう可能性があるからです。
選考の状況を見つつ、常に求人サイトや企業のホームページをチェックして、興味があればエントリーしておきましょう。
複数エントリーしながら効率良く就活をするポイント
複数エントリーしながら効率良く就活をするポイントは、大きく分けて次の4つです。
- スケジュール管理を徹底する
- ネットを活用する
- ES作成の時間を短縮する
- 就活のプロに相談する
スケジュール管理を徹底する
複数エントリーするときは、スケジュール管理を徹底しましょう。エントリーしたあとは、企業ごとに説明会や選考に関する日程の連絡が次々に届くからです。
予定が抜け落ちることがないように、就活では次のようなことを徹底しましょう。
- 手帳やスケジュール管理アプリで日程を管理する
- 日程がわかったらすぐにスケジュールに組み込む
スケジュール管理を徹底することで、予定を忘れるなどの思わぬトラブルを避けられます。
ネットを活用する
効率良く就活を進めるため、積極的にネットを活用しましょう。近年はWeb説明会やWeb上でのOB・OG訪問などが増えており、上手く活用することで就活を効率化できます。
また就活サイト・エージェントで提供されている自己PR作成ツールや自己分析ツールといったコンテンツも活用してみましょう。いくつかの質問に答えるだけで素早く自己PRが作成でき、就活の効率がさらに上がります。
ES作成の時間を短縮する
ES作成の時間を短縮することも、効率良く就活を進める上で重要です。
具体的には「自分の強み」や「過去の経験から得た学び」など、どの企業にも共通してアピールできる部分はあらかじめ作成しておきましょう。ある程度のテンプレートを用意した上で、志望動機や企業の求める人材に関わる部分だけ、企業に合わせて書くようにするのがポイントです。
就活のプロに相談する
就活のプロに相談すると、就活の効率は格段に上がります。大学のキャリアセンターのスタッフや、就活エージェントのキャリアアドバイザーなどが就活のプロと呼ばれる人たちです。
就活生の状況を理解した上で的確なアドバイスをしてくれたり、ES添削や選考対策をしてくれたりします。第三者からの意見をもらうことで、自分では気づけない客観的なポイントを知ることも可能です。
就活のエントリーに関するよくある質問
最後に、就活のエントリーに関してよくある2つの質問を見ていきましょう。
- 就活のエントリー数が5社では少ない?
- 就活で100社にエントリーしても落ちることがある?
就活のエントリー数が5社では少ない?
学生の平均エントリー数は20社前後であるため、5社は相場より少ない数字だと言えるでしょう。
「エントリー=応募」ではないため、就活の選択肢を広げる意味でも、エントリー自体は気楽に考えて数を増やしてみましょう。
就活で100社にエントリーしても落ちることがある?
中には100社以上にエントリーする学生もいますが、1社1社の対策が不十分であれば全て落ちてしまう可能性はあります。
エントリー数が多いからといって、内定のチャンスが広がるわけではありません。やみくもにエントリーを増やそうと考えるのではなく、1社1社丁寧に対策することが大切です。
複数エントリーをするときは就活エージェントの活用がおすすめ
就活における最適なエントリー数は、人によるので一概には言えません。興味がある企業にはひとまずエントリーしておき、確認漏れがないようにしっかりとスケジュールを調整するようにしましょう。
スケジュール調整に不安がある人は、P-CHAN就活エージェントに相談して、あなたの就活スケジュールについて相談してみましょう。