内々定をとりあえず承諾はOK?承諾するとどうなる?メリット・デメリットを踏まえて解説
就職活動を進める中で、複数の企業から内々定をもらい「とりあえず承諾しても良いのだろうか」「承諾してから辞退はできるのか」と悩んでいる人も多いでしょう。内々定への対応は、その後の就職活動や社会人としての第一歩に大きく影響します。
この記事では内々定をとりあえず承諾するメリット・デメリットを整理し、辞退が可能かどうかを解説します。さらに、内々定を承諾した後の注意点も紹介するので、合わせて確認しましょう。
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目次
内々定はとりあえず承諾しても問題ない?承諾するとどうなる?
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内々定をとりあえず承諾する行為に法的な問題はありません。内々定は、企業が「採用したい」という意思を示す口約束に近いものだからです。
一般的に、労働契約が正式に成立するのは、企業から正式な内定通知書を受け取り、学生が入社承諾書を提出した時点とされています。したがって、内々定を承諾した後に、より志望度の高い企業から内定を得た場合に辞退することは可能です。
ただし、法律上問題ないからといって、安易な気持ちで内々定を承諾することは避けましょう。企業は求職者が入社することを見越して採用計画を進めています。辞退は企業側に迷惑をかける行為であることを自覚し、誠実な対応を心がけることが社会人としてのマナーです。
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内々定をとりあえず承諾するメリット
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内々定をとりあえず承諾することで得られるメリットは以下の3点です。
- 精神的な安心感が得られる
- 他社の選考に集中できる
- 入社への意思を示すことで企業との関係を良好に保てる
内々定をとりあえず承諾することにより、精神的な余裕が生まれたり、その後の就活に集中できたりと、就職活動を有利に進められる可能性が高まります。一つずつ見ていきましょう。
精神的な安心感が得られる
一つ目のメリットは、精神的な安心感が得られることです。就職活動は、将来への期待と同時に「就職先が決まらなかったらどうしよう」という不安がつきまといます。
内々定を確保しておくことで「就職先がある」という安心感が生まれ、過度なプレッシャーから解放されます。持ち駒があることで心に余裕が生まれ、その後の選考にもリラックスして臨めるでしょう。
他社の選考に集中できる
入社先が一つ確保されているという安心感は、志望度の高い企業の選考への集中力を高める効果をもたらします。
「この選考に落ちたら後がない」という焦りがなくなるため、面接でも本来のパフォーマンスを発揮しやすくなります。心に余裕が生まれることにより、自己PRや質疑応答への対応も普段通り行えるでしょう。
入社への意思を示すことで企業との関係を良好に保てる
内々定に対して迅速に承諾の意思を示すことは、企業に対して入社への前向きな姿勢をアピールすることにつながります。企業側も、自社に高い関心を示してくれる学生に対して良い印象を抱くでしょう。
たとえ最終的に辞退することになったとしても、一度は真剣に入社を考えたという姿勢を示すことで、心証を大きく損なうことを避けられます。円満な形で就職活動を終えるためには、内々定後の誠実な対応が重要です。
内々定をとりあえず承諾するデメリット
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内々定をとりあえず承諾する主なデメリットは以下の2点です。
- 後にトラブルに発展する可能性がある
- 罪悪感や精神的な負担につながる可能性がある
メリットがある一方で、内々定を安易に承諾することにはデメリットも存在します。後々のトラブルやストレスを避けるためにも、デメリットを十分に理解し、内々定を承諾するかどうかを慎重に判断しましょう。
後にトラブルに発展する可能性がある
内々定に法的拘束力はないものの、承諾後に辞退することで企業との間でトラブルに発展する可能性はゼロではありません。
企業によっては、辞退の連絡をした際に強い引き留めにあったり、厳しい言葉を投げかけられたりするケースも考えられます。特に、何度も面談の機会を設けてくれたり、親身に相談に乗ってくれたりした企業ほど、辞退によって企業側との関係が悪化する可能性があります。
就職しないからといって対応をないがしろにするのではなく、辞退の連絡も誠実に行うことを心がけましょう。
罪悪感や精神的な負担につながる可能性がある
一度「入社します」と伝えた約束を覆すことには、少なからず罪悪感が伴います。お世話になった採用担当者の顔を思い浮かべると、内々定辞退の連絡を入れること自体が大きな精神的負担となるでしょう。
また「期待を裏切ってしまった」という気持ちから、就職活動のモチベーションが下がってしまう可能性も考えられます。安易な内々定の承諾が後々の精神的負担にならないか、慎重に判断することが重要です。
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内々定をとりあえず承諾するか迷った際の対処法
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内々定をとりあえず承諾するか迷った際の対処法は以下の3つです。
- 返答期限を確認する
- 回答の保留を申し出る
- 就活の軸を再確認して冷静に判断する
内々定の連絡を受け、承諾すべきか迷ってしまった場合、焦って決断する必要はありません。ここでは、冷静に対処するための具体的な方法について、詳しく解説します。
返答期限を確認する
まずは、企業から提示された返答期限を確認しましょう。多くの場合、電話やメールで内々定の連絡があった際に、いつまでに返事が必要であるかを伝えられます。
返答期限を把握した上で、内々定をもらった企業の志望度の高さや他社の選考状況を整理しましょう。返答期限が明確に示されていなければ、こちらから問い合わせて確認する姿勢も大切です。
回答の保留を申し出る
内々定の承諾を検討している場合は、回答の保留を申し出るのも選択肢の一つです。多くの企業は、学生が複数の企業を比較検討していることを理解しています。
「第一志望の選考結果を待ちたい」といった、内々定をすぐに承諾できない正当な理由がある場合は、正直に理由を伝えて回答の保留を申し出るのが賢明です。
誠実な態度で相談すれば、返答期限を延ばしてくれる可能性もあります。ただし、返答期限を延長してもらう場合は、いつまで待ってほしいのか、具体的な日付を提示することがマナーです。
就活の軸を再確認して冷静に判断する
内々定を承諾すべきか悩んでいる場合は、自身の就活の軸を再確認してみましょう。就活の軸とは、企業を選ぶ上で譲れない条件のことで、以下のような項目が挙げられます。
- 若いうちから成長できる環境に身を置きたい
- 社会貢献性の高い事業に携わりたい
- チームワークを大切にする職場で働きたい
- クリエイティブな仕事がしたい
- 黙々と作業ができる環境で働きたい
自分が仕事や企業に何を求めるのかを明確にした上で、内々定をもらった企業の社風や働き方が自分の軸とどれだけ合致しているかを客観的に評価しましょう。
就活の軸の決め方や答え方について詳しく知りたい人は「就活の軸の決め方・答え方!具体的な方法や業界・職種別の例文を紹介」も読んでみてください。
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【例文あり】内々定に対するスマートな返答方法
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内々定の打診に対する返答は、その後の企業との関係を左右する重要なコミュニケーションです。承諾・保留・辞退それぞれのケースについて、電話やメールですぐに使える具体的な伝え方を例文付きで解説します。
承諾する場合:入社への前向きな意思を明確に伝える
【電話での例文】
就活生:お世話になっております。〇〇大学の〇〇です。先日は内々定のご連絡をいただき、ありがとうございました。 採用担当者:いいえ。本日はどうされましたか? 就活生:先日、ご連絡いただいた内々定の件ですが、ぜひ、入社させていただきたくご連絡させていただいた次第です。これからどうぞよろしくお願いいたします。 採用担当者:承知しました。ご連絡ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。 |
【メールでの例文】
件名:内々定承諾のご連絡(〇〇大学 氏名) 本文: 株式会社〇〇 人事部〇〇様 お世話になっております。 先日、内々定のご連絡をいただきました、〇〇大学の〇〇です。 この度は、内々定のご連絡をいただき、ありがとうございました。 貴社で社会人としての一歩を踏み出せることを、大変光栄に存じます。 つきましては、謹んで内々定をお受けしたく、ご連絡いたしました。 入社後は、一日でも早く貴社の力になれるよう精一杯努力してまいります。 今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。 |
内々定を承諾する意思を伝える際は、内々定へのお礼とともに、入社への喜びや意欲を明確に表現するのがポイントです。上記例文を参考に返答すれば、企業側も安心して学生を迎える準備を進められるでしょう。
保留する場合:正直な理由を添えて保留の可否を相談する
【電話での例文】
就活生:お世話になっております。〇〇大学の〇〇です。この度は内々定のご連絡、ありがとうございます。 採用担当者:こちらこそ、先日はありがとうございました。本日は内々定についてのご連絡ですね。 就活生:大変嬉しいご連絡をいただき恐縮ですが、他社の選考状況を踏まえた上で、決断させていただきたいと考えております。勝手なお願いで申し訳ございませんが、〇月〇日までお返事をお待ちいただくことは可能でしょうか。 採用担当者:〇月◯日ですね。承知しました。ご連絡をお待ちしています。 |
【メールでの例文】
件名:内々定へのご返答に関するご相談(〇〇大学 氏名) 本文: 株式会社〇〇 人事部〇〇様 お世話になっております。 先日、内々定のご連絡をいただきました、〇〇大学の〇〇です。 この度は、内々定のご連絡、誠にありがとうございました。 貴社から高く評価いただけたことに心より感謝申し上げます。 すぐにでもお受けしたい気持ちなのですが、現在選考途中の企業があり、全ての結果が揃った段階で慎重に判断したいと考えております。 大変恐縮ではございますが、〇月〇日までご返答の期限を延長いただくことは可能でしょうか。 こちらの都合で大変申し訳ございませんが、ご検討いただけますと幸いです。 何卒よろしくお願い申し上げます。 |
回答を保留したい場合は、まず内々定へのお礼を述べた上で、正直な理由を伝えて相談する姿勢が大切です。他社の選考状況などを正直に話すことで、誠実な印象を与えられるでしょう。
辞退する場合:内々定のお礼と辞退する理由を明確に伝える
【電話での例文】
就活生:お世話になっております。〇〇大学の〇〇です。先日は内々定のご連絡をいただき、ありがとうございました。大変心苦しいのですが、慎重に検討した結果、今回は内々定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。 採用担当者:そうですか。残念ではありますが、承知しました。 就活生:自分の適性や将来について考え、別の会社とのご縁を感じた次第です。貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、このようなお返事となり大変申し訳ございません。 採用担当者:わかりました。〇〇さんの今後の活躍を祈っています。 就活生:ありがとうございます。失礼します。 |
【メールでの例文】
件名:内々定辞退のご連絡(〇〇大学 氏名) 本文: 株式会社〇〇 人事部〇〇様 お世話になっております。 先日、内々定のご連絡をいただきました、〇〇大学の〇〇です。 この度は、内々定のご連絡、誠にありがとうございました。 慎重に検討を重ねた結果、誠に勝手ながら、この度の内々定を辞退させていただきたく存じます。 他社様とのご縁をより強く感じ、そちらの企業へ入社することを決断いたしました。 貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、ご期待に沿えない結果となり、大変申し訳ございません。 末筆ではございますが、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。 |
内々定の辞退を決めた場合は、まず選考に時間を割いてくれたことへの感謝を伝えます。その上で、辞退の意思とその理由を簡潔かつ明確に説明しましょう。
また、内々定の辞退の意思決定をした際は、できるだけ早く企業に連絡するのがマナーであり、メールよりも電話で直接伝えることが望ましいです。
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内々定を承諾した後の注意点
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内々定を承諾した後の注意点は以下の通りです。
- 懇親会や内定者イベントへ積極的に参加する
- SNSでの発言に注意を払う
- 辞退する際はメールではなく電話で連絡する
内々定を承諾したからといって、気を抜いてはなりません。正式な入社までの期間も、社会人としての自覚を持ち、適切な行動を心がけましょう。
懇親会や内定者イベントへ積極的に参加する
懇親会や内定者が集まるイベントには積極的に参加しましょう。内定者を対象とした懇親会やイベントは、企業理解を深め、同期や先輩社員と交流できる貴重な機会です。積極的に参加することで、入社意欲の高さを示せます。
また、企業の雰囲気や文化を肌で感じることで、本当に入社したい企業なのかを再確認する良い機会にもなります。最終的に辞退することになったとしても、内定者イベントで得た情報や人脈は今後のキャリアを考える上で無駄にはなりません。
SNSでの発言に注意を払う
内々定を承諾した後は、SNSでの発言には細心の注意が必要です。
たとえ非公開のアカウントであっても、スクリーンショットで拡散されたり、友人や知人を通じて意図せず情報が漏れたりする可能性があります。「とりあえず内々定を承諾した」「〇〇株式会社は滑り止め」といった軽率な投稿は、企業の採用担当者の目に触れるリスクがあるため注意が必要です。
不適切な発言が発覚すれば、内々定が取り消されることも考えられます。内々定を承諾した企業への敬意を忘れず、責任ある行動を心がけましょう。
辞退する際はメールではなく電話で連絡する
内々定承諾後、辞退することになった場合は、できるだけ電話で直接伝えるのがマナーです。メールでの連絡は、誠意が伝わらない可能性があります。
電話で直接、お詫びと感謝の気持ちを伝えることで、相手に与える不快感を最小限に抑えられるでしょう。担当者が不在の場合は、まずメールで一報を入れ、改めて電話をかけるのが望ましいです。
内々定をとりあえず承諾はOK!ただし企業への感謝と誠実さを忘れずに
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内々定をとりあえず承諾するという行為は、就職活動における有効な戦略の一つです。ただし、とりあえず承諾する場合でも、企業への感謝と誠実な対応を忘れてはなりません。
とは言え、「承諾した後に辞退を伝えるのが不安」「企業とのやり取りで失敗したくない」といった悩みを一人で抱え込んでしまう就活生もいるでしょう。
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