営業のやりがいとは?タイプ・業界別の魅力、活躍できる人の特徴を解説
目次
営業職はどの業界にもあり、新卒や中途でも求人の多い職種です。会社の顔となって自社製品のセールスをしたり、会社の売上を作ったりできるため、非常にやりがいのある仕事だと言えます。
この記事では、営業職のやりがいや魅力について解説します。これから営業職として働く人や営業職を志望している人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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営業として働く魅力・やりがい
営業は「ノルマがある」「残業が多そう」といったイメージから、大変な仕事と思われがちです。新卒で就職活動をしている人の中には、こうしたイメージから営業職を敬遠している人も多いかもしれません。
しかし営業には、大変さと同じくらい、魅力ややりがいがあります。ここでは、営業職ならではの魅力ややりがいについて紹介します。
営業に興味がある方は、「営業職とは何か説明!種類や仕事内容、向いている人の特徴や年収」も読んでみてください。
仕事の成果が数字に表れる
営業の大きなやりがいとしてまず挙げられるのが、仕事の成果が数字で表れる点です。
営業の成果は、契約件数や売上金額など客観的で分かりやすい数字で示されます。努力の結果は数字として残り、昇進・昇給の明確な評価基準となります。
また、会社の中には契約件数や売上金額に応じて、基本給とは別に歩合・インセンティブを支給するところも多いでしょう。努力の見返りがお金という形で返ってくるので、モチベーションアップにも繋がります。
顧客の課題を解決できる
営業は、顧客の口から課題や悩みを聞き取り、それを解決するための商材・サービスを提案する仕事です。顧客と直接関わり、課題解決に貢献できるのは営業の仕事の大きな魅力でしょう。
また、営業活動を通して顧客の課題を解決できると、顧客との間に信頼関係を築けます。顧客から信頼され頼られることで、仕事に対するさらなるやりがいを感じられます。
コミュニケーション能力を高められる
商談やアポ取りなどで常に顧客と会話を交わす営業は、他の職種に比べてコミュニケーション能力が自然と鍛えられる仕事です。ここでいうコミュニケーション能力とはトークのスキルだけでなく、ヒアリングスキルやプレゼンスキルといったものも含まれます。
営業経験がある=コミュニケーションスキルが備わっていると認識してもらえるため、転職活動で有利に働くこともあります。
会社の売り上げに貢献できる
営業は、直接会社の売上に貢献できる仕事です。会社は商品・サービスを販売し、利益を挙げることで事業を大きく発展させていくため、自社の商品やサービスを売り込む営業はとても重要な存在です。
会社の規模や扱う商材の価格によっては、営業としての働きがその会社の業績を左右することもあるでしょう。自分の働きが会社の成長に繋がる営業は、大きなやりがいを感じられる仕事と言えます。
仕事に達成感を感じられる
新規開拓営業であれば、アポ取り一つ、契約・受注一つ取ることも容易ではありません。また、既存顧客に訪問するルート営業であっても、取引の拡大・受注金額を増やすまでにはさまざまな交渉や調整があり、簡単な仕事ではないでしょう。
しかしそのような大変さがあるからこそ、アポや受注、売上の増加に結びついたときに感じられる達成感はどの仕事よりも大きいはずです。
【タイプ別】営業のやりがい
ここでは、営業のやりがいについて、以下に挙げるタイプ別に紹介していきます。
- 個人営業(BtoC)
- 法人営業(BtoB)
- 新規開拓営業
- ルート営業
個人営業(BtoC)
個人営業は個人や一般の消費者に対し、自社の商品・サービスを売り込む仕事です。ヒアリングや商談を繰り返すことで、いかに顧客に信頼してもらい「この人から買いたい」と思わせるかが重要です。
商品やサービスの価格が高いと、なかなか受注に結びつかないという困難さはあります。そのような中でも顧客との信頼関係が築ければ、「次もぜひあなたにお願いしたい」と指名されることがあるでしょう。このような体験から、やりがいを感じられます。
個人営業に興味がある方は、「個人営業とは?法人営業との違いや種類、年収情報などを解説」も読んでみてください。
法人営業(BtoB)
法人営業は、企業や団体を顧客として商品・サービスを販売・提案する仕事です。契約金額が高額であることもあり、受注までは数か月〜数年と長い時間を要するものの、成約すれば会社に大きな売上や利益をもたらします。
法人営業はこのように会社の事業成長に大きく貢献できるほか、企業とのやり取りを通して経営者層との人脈を築けるというメリットもあります。
法人営業に興味がある方は、「法人営業とは何か解説!種類や仕事内容、年収・給料などを紹介」も読んでみてください。
新規開拓営業
新規開拓営業は、これまでに自社と取引をしたことのない個人や法人を相手に新しい取引先を開拓する仕事です。
まず、個人や法人に電話をかけてアポイントを取ることから始まります。まったくのゼロベースから顧客を捜し、契約を取らなくてはなりません。
個人・法人どちらの場合であっても、初対面の営業パーソンとすぐに契約してくれる人はほとんどいません。初めは門前払いをされて商談の場に立つことさえ難しいこともあるでしょう。
その分、初めて自分でアポや契約を取ったときや、売上目標を達成できたときなどは大きなやりがいを感じられるはずです。
ルート営業
ルート営業はすでに取引のある顧客を訪問し、関係の維持・向上を目指す仕事です。
前任の担当者から顧客を引き継いで営業を行うため、対応や仕事ぶりに関しては常に前任者と比べられてしまう大変さがあります。また、常に関係を悪化させないような配慮が必要です。
ただ、ルート営業で訪問する顧客先とはすでに取引の実績があるため、アポを取ったり商談の場に立つことは新規開拓営業ほど難しくありません。
商談の中で顧客の真のニーズを汲み取れたり、悩みにぴったりと合う商材を提案できたときなどは、大きな達成感を感じられるでしょう。
【業界別】営業のやりがい
ここでは、営業のやりがいについて、以下に挙げる業界別に紹介します。
- 不動産営業
- メーカー営業
- 金融営業
- 保険営業
- 商社営業
不動産営業
不動産営業は、住宅やマンションなど不動産物件の売買を行う仕事です。物件の売り手と買い手が納得する形で売買契約を成立させるために仲立ちを行います。
物件を購入したり借りたりすることは、顧客にとって生活や人生に関わる大きな決断です。不動産営業には顧客の不安や要望に寄り添った対応が求められるでしょう。
もし、成約すれば顧客に喜ばれることはもちろん、商材が高額なため多額の給与やインセンティブが期待できる点も不動産営業のやりがいと言えます。
不動産業界に興味がある方は、「不動産業界とは?仕事内容や年収を紹介!現状や今後の展望も考察」も読んでみてください。
メーカー営業
メーカー営業は自社で製造した製品を企業や一般消費者に販売する仕事です。メーカー営業として働くことで自社の製品の素晴らしさを多くの人に伝え、課題解決に役立ててもらえます。
食品・医薬品・化粧品・自動車など取り扱う商材はさまざまですが、自社の製品に対する深い知識や理解が必要とされるという点では、どのメーカーの営業も同じです。
また、営業を通して得た商品に対する顧客の評価や感想は、商品づくりに役立ちます。顧客の課題解決だけでなく、商材の品質向上にも携われる仕事です。
金融営業
金融営業は株式・投資信託・債券・先物などの金融商品を取り扱う仕事です。個人・法人顧客に資産運用を提案したり、顧客の資産を預かって運用したりするほか、株式や債券などを発行して法人顧客の資金調達を手伝うこともあります。
金融営業は顧客の大事な資産を預かる重要な仕事です。運用・資金調達の成果が数字で見えるためプレッシャーは大きいですが、顧客の利益を増やせた時の達成感も同じだけ大きいでしょう。
金融営業は成果を出すことで顧客と信頼関係を築けたり、より大きな資産の運用・調達を任せてもらえたりします。そのような経験が、モチベーションの向上に繋がるでしょう。
金融業界に興味がある方は、「金融業界とは?仕事の種類や内容、年収などを紹介」も読んでみてください。
保険営業
保険営業は、個人や法人を対象にリスクに備える保険商品を提案する仕事です。取り扱う保険商品には、主に生命保険・損害保険・医療保険などがあります。
個人の顧客であれば、顧客の悩みや人生設計についてヒアリングをした上でライフプランに合わせた提案を行います。法人なら、経営上のリスクに備えたさまざまな金融商品の提案を行ったり、会社の団体保険や年金など福利厚生制度の設計を行ったりします。
個人・法人のどちらも顧客の悩みや不安に寄り添い、的確な保険商品を提案できたときには大きなやりがいを感じられるでしょう。
生命保険業界に興味がある方は、「生命保険業界とは?現状の課題や今後の動向・将来性、年収などを紹介」も読んでみてください。
損害保険業界に興味がある方は、「損害保険業界(損保業界)とは?現状の課題や今後の動向・将来性、年収を解説」も読んでみてください。
商社営業
商社営業はメーカーから商品を仕入れたり、モノづくりに必要な資源や原料を買い付けるのが仕事です。取り扱う商材の種類や割合によって、総合商社・専門商社などに分けられます。
商社営業の活躍のフィールドは、日本のみならず全世界です。特に規模の大きい商社では、数億円単位の契約を交わしたり、資源・インフラなど国民の生活を支える商材を取り扱うこともあります。商社営業は仕事内容がハードな分、大きなやりがいも感じられるでしょう。
商社業界に興味がある方は、「商社業界とは?仕事内容や現状の課題、今後の動向・将来性などを紹介」も読んでみてください。
営業職の仕事で辛いこと・大変なこと
ここでは、営業職の仕事で辛いこと・大変なことを紹介します。
常にノルマに追われる
どのような業界・職種の営業であっても共通の悩みとして挙げられるのが「ノルマ」です。
常に目標が課せられ、それを達成するように強いプレッシャーをかけられる場面も少なくありません。仕事が上手くいっているときは良いですが、ノルマ未達のときは数字に追われて精神的にきつい思いをすることもあるでしょう。
営業は会社の利益に直接貢献できる、いわば「花形」の仕事ですが、その分大きなプレッシャーや責任のかかる仕事です。
ストレスや疲労が溜まりやすい
営業は顧客への対応やアフターフォローなどがあり、どうしても残業が増えたり休みやプライベートの時間が取りにくかったりする仕事です。
契約の継続や受注の増加などに結びつく顧客先であれば、プライベートを後回しにしてでも対応しなくてはならない場面もあるでしょう。
また営業は顧客と直接接するため、商材・サービスに対するクレームを真っ先に受けることもしばしばあります。そのため、他の職種に比べて仕事による対人ストレスや疲労は溜まりやすい仕事と言えます。
営業として活躍できる人の特徴
ここでは、営業として活躍できる人の特徴を紹介します。
コミュニケーション能力が高い
営業は顧客と対話し、信頼を築かなくてはできない仕事です。商材の魅力を余すところなく伝えるためには、顧客と円滑なコミュニケーションが取れていなくてはなりません。
そのため、コミュニケーションスキルは営業にとって必須の能力と言っても過言ではないでしょう。
ちなみに、ここでいうコミュニケーション能力とは、単に「トークが上手」「人当たりが良い」ことを指すものではありません。
相手の悩みや課題を引き出すヒアリングスキルも営業に必要なコミュニケーション能力のうちの一つです。そのため「聞き上手」の人も営業として活躍できる可能性は十分にあるでしょう。
メンタルが強い
メンタルが強い人も営業として活躍できる可能性があります。先述の通り、営業には常にノルマのプレッシャーがあります。また、場合によっては残業や休日出勤対応などがあり、多忙になりやすい仕事です。
特に新規開拓営業では、何百件と電話をかけてもアポを取れなかったり、飛び込み営業をした先でひどい断られ方をされたりすることがあります。そのため、ショックやストレスを受けやすい仕事と言えます。
そのため、営業の仕事は辛いことや大変なことがあっても心が折れにくく、物事に対してポジティブな捉え方ができるメンタルを持つ人に向いているでしょう。
自律的に行動できる
自律的に行動できる人も営業に向いているでしょう。外勤の営業は、ノルマの契約件数や売上さえクリアすれば、あとの時間については比較的自由が許されている職種です。
ただしそこで自由に行動しすぎると、後々ノルマが達成できない事態が発生する恐れがあります。目標から逆算し計画的に行動することが大切です。
また、商談・取引においてはイレギュラーな出来事が起きて臨機応変な対応を求められることも多いです。そのため、売上を上げるためにどう行動したら良いかを自分で考えて行動しなくてはなりません。
マニュアルや指示に沿って言われた通りに仕事をこなすことが好きな人には、営業の仕事は向いていない可能性があるでしょう。
忍耐強く努力し続けられる
営業で成果を挙げるためには、地道な努力が必要です。100件以上電話や訪問をしても話を聞いてもらえないということは当たり前にあります。今日アポを取れた人が契約してくれるのは1ヶ月後になるということも珍しくありません。
営業に近道はなく、努力した成果がいつ実を結ぶかも分かりません。断られたり、契約途中に頓挫したりしても、コツコツと努力を続けられる人が営業には向いています。
相手のニーズや気持ちをくみ取ることができる
営業には、単に自社の商品をアピールするばかりではなく、顧客の課題やニーズをくみ取るヒアリングスキルが必要です。ヒアリングスキルとは相手の言葉や表情・状況から、顧客がどのようなことに悩んでいるのかを聞き取り、想像できる力のことです。
顧客の言動に細やかに気を配り、相手の気持ちが理解できる人ならば、営業として顧客の信頼を得られるでしょう。顧客の信頼を得ることが、成約や契約の継続といった成果に繋がっていくはずです。
自分が営業に向いているかどうか興味がある方は、「営業に向いている人・向いていない人の特徴!持っている能力や性格について解説」も読んでみてください。
営業は大きなやりがいが得られる魅力的な仕事
営業職は、ノルマや多忙になりやすいといったことから「大変な仕事」というイメージの強い仕事です。しかし、仕事の成果が明確な数字に表れる、会社の売上に貢献できるなど、他の職種にはない大きなやりがいや魅力を感じられる仕事でもあります。
また、営業と一口に言っても個人営業や法人営業、不動産営業、メーカー営業、といったさまざまな種類の営業があり、仕事の内容ややりがい、扱う商材も大きく異なります。もし、営業を目指そうと考えているなら、自分に適したタイプの営業職を選びましょう。
営業の求人を紹介して欲しい方や、選考を通過するためにサポートを受けたい方は、ぜひP−CHAN就活エージェントを利用してみると良いでしょう。