新卒の面接マナーを紹介!対面面接の受付・入室・退室などシーンごとに解説

新卒の面接マナーを紹介!対面面接の受付・入室・退室などシーンごとに解説

就職活動で避けて通れないのが「面接マナー」です。面接マナーが良ければ面接は完璧というわけではありませんが、面接マナーが身についている就活生は面接官の目に好印象に映ります。

この記事では、新卒が心がけるべき面接マナーを紹介します。就活全体に共通する身だしなみや言葉遣いにも触れているので、面接マナーに不安がある人はぜひ参考にしてみてください。

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【ステップ別】新卒の対面の面接マナー

【ステップ別】新卒の対面の面接マナー

新卒の就活の面接は、下記5つのステップで進んでいきます。まずは、面接がどのようなステップで進んでいくか、そしてそれぞれのステップごとでの面接マナーのポイントを紹介していきます。

  1. 訪問・受付時
  2. 待機室
  3. 入室時
  4. 面接中
  5. 退室時

訪問・受付時

約束の時間の30分前くらいには会社の近くに到着しましょう。早めに着いて、会社までの道順を確認しておくことで、気持ちを落ち着ける時間も確保できます。

そして、10分前くらいに受付に到着するのが目安です。到着が早すぎると会場の準備ができていないなど、面接担当者に迷惑をかけてしまいます。

なお、コートなどの防寒具は建物に入る前に脱ぎましょう。服装や髪型の乱れがないかも、事前に確認しておきます。

受付では、「大学名」「氏名」「約束の時間」を伝えましょう。指示に従い、面接会場もしくは待機室へ向かいます。

待機室

企業や面接形式によっては、待機室で待つように指示がある場合もあります。 待機室でも、すでに選考は始まっているという意識を持ちましょう。スマートフォンを触ったり、他の就活生と喋ったりするのはNGです。

お手洗いに行くことは問題ありませんが、常に「見られている」という意識を持った振る舞いを心がけましょう。

エントリーシートや面接対策用のメモを確認しながら、面接に向けて静かに集中力を高めて待つのがおすすめです。

入室時

面接室へ入室するときは、まず扉をノックします。扉をノックするタイミングが心を落ち着ける最後のチャンスなので、深呼吸してからノックしましょう。

回数は基本3回で、ゆっくりノックします。中から「どうぞ」や「お入りください」と言われたら「失礼致します」と返し、ドアを開けます。

入室したら後ろを向き、静かにドアを閉めます。その後、面接官の方を向き、「失礼致します」と言い一礼して椅子の横に向かいましょう。

着席する前にまずは名前を名乗り、「本日は宜しくお願い致します」などの言葉を添え、再度お辞儀をします。「おかけください」と言われたら静かに着席しましょう。

面接中

面接中は話す内容だけでなく、話し方や姿勢、目線も重要な評価ポイントです。背筋を伸ばして、面接官と目を合わせて話しましょう。

小さな声での受け答えは自信がなさそうに見えてしまうので、ハキハキ話すことを心がけましょう。

目を見て受け答えするのが苦手という人は、面接官の眉間や鼻のあたりをみるとリラックスできるかもしれません。ただし、自分が何かを伝えたいときは、面接官と目を合わせて話すことが大切です。

退室時

面接が終わったら、「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と言って席から立ち上がります。部屋を出る前に、再度面接官に向かって「本日はありがとうございました。失礼致します。」と言ってから退室しましょう。

面接官も業務の一環といえ、膨大な業務をこなしながら面接の時間を作っています。感謝の気持ちを忘れず、必ずお礼を伝えましょう。

退出の際、扉の開け閉めは静かに行うことも忘れてはなりません。

面接が終わっても油断しないように注意

面接が終わると、ホッとした気持ちになりがちですが、まだ気を抜いてはなりません。会社を出て、最寄り駅で電車に乗るまでは社員の人に見られる可能性があります。

少なくとも、会社の敷地を出るまではスマートフォンを触ることは控えましょう。

面接後の振る舞いが結果に直接影響するわけではありませんが、どこで誰に見られているか分かりません。最後まで、緊張感を持った立ち振る舞いを心がけましょう。

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新卒がWeb面接で心がけるべきマナーやチェック項目

新卒がWeb面接で心がけるべきマナーやチェック項目

コロナ禍を経て、就活においてはWeb面接も一般的になりました。新卒の場合、Web面接は初めてという人も多いでしょう。

ここでは、Web面接でチェックしておきたいマナーを紹介していきます。

  • 面接を受ける場所
  • 通信環境やスピーカー、マイクの状態
  • 面接時の目線
  • Web面接の入室と退室

面接を受ける場所

オンライン面接は静かな場所で受けるのが基本です。周りの雑音が入らない、自宅がおすすめです。どうしても外出時に面接を受けなければならないときは、コワーキングスペースの利用も検討しましょう。

また、背景は白の壁紙が理想です。バーチャル背景を設定できるツールもありますが、人によっては「何かを隠している」とネガティブに映るかもしれません。あらかじめ、面接を受けるのに最適な場所を見つけておきましょう。

通信環境やスピーカー、マイクの状態

Web面接の前には、通信環境やスピーカー、マイクの状態を確認しておきましょう。

通信環境に問題ないか、スピーカーやマイクは正常に動作するか確認することで、面接中のトラブルを防げます。通信環境が無線LANの場合、通信が途切れる可能性があるため、可能であれば有線接続がおすすめです。

また、面接に利用するWeb会議ツールはアカウントの作成が必要になることもあります。面接当日までに、アカウントを作っておきましょう。Web会議ツールはソフトごとに操作方法が異なるので、入室までの手順を前もって確認しておくと、本番直前で焦らずに済みます。

面接時の目線

Web面接においては画面上にある相手の目ではなく、その少し上にあるカメラを見るのがポイントです。

カメラを見ながら話すことで、面接官と目が合う形になり、好印象に映ります。逆に、画面に映る相手の目を見ながら話すと、目線が下がってしまいます。

対面での面接とは理想の目線が少し異なるので注意しましょう。

Web面接の入室と退室

Web面接開始の5分前までにはログインと入室を完了させましょう。

万が一接続不具合が起きた場合は、すぐに面接官に連絡することが大切です。そのため、緊急連絡先のメモとスマートフォンを手元に置いておきましょう。

面接官が入室したら、まずは「面接を受けさせていただく○○です。本日は宜しくお願い致します。」と挨拶して一礼します。面接が終わったら、「本日はありがとうございました。」とお礼を言います。

なお面接後は基本的に、面接官が退室した後に退出しましょう。

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新卒が面接で心がけるべき身だしなみや持ち物のマナー

新卒が面接で心がけるべき身だしなみや持ち物のマナー

新卒が面接で心がけるべきマナーは「清潔感のある身だしなみ」です。

ここからは、新卒が面接で意識したい身だしなみや持ち物のマナーを紹介していきます。

服装

就活の服装は基本スーツですが、業界や企業によっては私服を指定している場合もあります。ここでは、面接時のスーツと私服のマナーについて紹介していきます。

スーツの場合

新卒の面接で着用するスーツは、清潔感と誠実さが伝わることが重要です。派手なスーツで個性を出すよりも、落ち着いた色を選びましょう。

スーツの色は落ち着いた雰囲気であれば、紺やグレーでもマナー違反にはなりません。しかし、ここ数年間の就活の流れを見ると、黒のスーツを着用する人が大半です。

企業の雰囲気に合わせてスーツの色を選ぶ方法もありますが、失敗を避けるには黒のスーツが無難と言えます。

ネクタイはスーツに合わせた落ち着いた色がおすすめです。スーツの色と同様に企業の雰囲気に合わせて選ぶ方法もありますが、迷った場合は青色や紺色を選ぶのが失敗が少ないでしょう。

私服の場合

私服の場合はオフィスカジュアルを意識した、清潔感のある服装が理想です。男性であればジャケット+パンツが基本で、女性もジャケットを着用する方が望ましいです。スーツと同様、清潔感を意識した服装を心がけましょう。

なお、「私服可」という指示は解釈が分かれやすいですが、Tシャツやサンダルといったラフな服装は避けるのが無難です。

自分らしさの表現という面ではラフな服装が適している可能性もありますが、見る人によって印象が変わりやすいため、やはりオフィスカジュアルに寄せるのが失敗が少ないと言えます。

髪型

髪型は服装と同様に、第一印象に大きく影響します。男性と女性でそれぞれ、髪型のマナーを紹介していきます。

男性の場合

男性の場合、基本的には黒髪一択です。髪の長さは、眉毛や耳が出るくらいまで短めにしましょう。髪がボサボサにならないよう、セットすることも大切です。

眉毛が見える程まで髪を短くしたくない場合、おでこが見えるようにセットしましょう。おでこや目が見えることで、明るい印象を面接官に与えることができます。

女性の場合

女性の場合は黒色か暗い茶色が無難であり、派手な髪色は控えるべきです。横やセンターで前髪を分けるなどして、眉毛を見せるような髪型にした方が面接官には好印象に映ります。

ロングやミディアムの場合は、ポニーテールやハーフアップがおすすめです。特に、お辞儀をしても髪が顔にかからないようまとめておくことがポイントです。面接では何度もお辞儀をするため、都度髪を直すのは印象があまり良くありません。

持ち物

新卒の面接では、持ち物にもマナーがあります。以下、6つのアイテムのマナーを紹介していきます。

  • カバン
  • 腕時計
  • コート・マフラー
  • マスク

カバン

新卒の面接では、自立するリクルート向けのカバンがおすすめです。面接時は、床にカバンを置くことが多いためです。

カバンの色はスーツに合わせた落ち着いた色を選びましょう。リクルート向けで販売されているカバンならほとんどが黒色で、どのような企業の面接でも安心して利用できます。

靴は、靴底が磨り減っていないか、汚れがついていないか確認しましょう。面接の前日は靴を磨いておくのがおすすめです。

男性は黒の革靴、女性は黒のパンプスが基本です。就活ではとにかくたくさん歩くので、自分の足に合った、歩きやすい靴を選びましょう。

腕時計

高価な腕時計でなくても良いので、最低ひとつは用意しておきましょう。面接会場では、スマートフォンを出して時間を確認することはマナー違反です。そのため、腕時計は必須アイテムと言えます。

新卒の面接で使う腕時計は、金属製や革製の落ち着いたデザインがおすすめです。スポーツウォッチはカジュアルな印象を与えてしまうため、避けましょう。

コート・マフラー

コートの色は黒・紺など、ビジネスシーンに合ったものがおすすめです。スーツに合わせた落ち着いたデザインのコートを選びましょう。マフラーも、コートに合わせた落ち着いたデザイン・色を選ぶのが無難です。

防寒具は会社に入る前に脱ぐのが基本です。複数の企業が入っているビルの場合は、エントランスで脱いでも問題ありません。

コートを脱いだ後は軽く折り畳み、腕にかけます。コートを畳む際は表面を見せないように畳みましょう。コート表面には細かなホコリがついているため、裏面を表にして畳むのがマナーです。

マスク

新型コロナウイルス流行以前は、面接時にはマスクを外すのがマナーでした。新型コロナウイルス流行後はマスク着用が基本となりましたが、2023年3月以降、マスクの着用は個人の判断に委ねられています。

面接時のマスクの扱いは各企業で異なるため、面接開始時に「マスクをつけたままでもよろしいでしょうか」と尋ねましょう。マスク着用に関して希望がある場合、面接官に希望を伝えても問題ありません。

雨の日に意識したいのが、傘に関するマナーです。意識したいポイントは、会社内や面接会場を水で濡らさないことです。傘立てや傘袋があれば、必ず使いましょう。

面接会場内に傘を持ち込む場合は、椅子の隣に置いたカバンと並行にして、邪魔にならないように置きます。

傘の色やデザインについても、コートやマフラーと同様に派手でなく、スーツに合わせた落ち着いたものを選びましょう。

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新卒が面接で心がけるべき言葉遣いのマナー

新卒が面接で心がけるべき言葉遣いのマナー

学生生活の中で、言葉遣いを意識することは少ないかもしれません。しかし、新卒の面接では言葉遣いのマナーを押さえておくと、面接官に好印象を与えることができます。

ここからは、新卒が面接で心がけるべき言葉遣いのマナーを紹介していきます。

話し方

面接では、普段の会話より大きな声でゆっくりと話すことを心がけましょう。

人間の脳内において、1回話を聞いただけで処理できる情報量はそれほど多くありません。緊張するとどうしても早口になってしまいますが、多くの情報を相手に伝えるためには、ゆっくりと情報を発信することが大切です。

敬語

新卒の面接では、完璧な敬語を使う必要はありませんが、ビジネスシーンでよく使用される尊敬語・謙譲語は押さえておきましょう。

基本語

尊敬語

謙譲語

会社

御社

銀行

御行

言う

おっしゃる

申し上げる

見る

ご覧になる

拝見する

聞く

お聞きになる

拝聴する、うかがう

来る

いらっしゃる、おいでになる

参る、伺う

また、よくある間違いとして以下のような二重敬語にも気をつけましょう。

二重敬語

正しい敬語

おっしゃられた

おっしゃった

拝見させていただきました

拝見しました

伺わせていただきます

伺います

新卒は面接時のマナーを押さえておこう

新卒は面接時のマナーを押さえておこう

学生時代にはあまり意識したことがなかったマナーも、社会に出るためには最低限身に着けておく必要があります。マナーが身についている就活生とそうでない就活生を比較したとき、面接官に好印象に映るのは「マナーが身についた就活生」です。

しかし、マナーはすぐには身につきません。特に緊張状態で臨む面接では、細かいマナーまで意識した立ち振る舞いをするのは難しいでしょう。何度も練習をして徐々に身体で覚えていくしかありません。

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この記事の監修者

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